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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ワールドカップその12-完敗と引き分け

ワールドカップ情報です。
まずフランスとナミビアから。

先制したのはフランスでした。前半5分に、味方のキックを拾ったプノー選手が飛び込みます。コンバージョンは入らなかったものの、その後はフランスが勢いに乗って攻め、ナミビアは相手陣に入っても戻されてしまいます。前半17分、フランスは3本目のトライ。チャンスを作りたいナミビアですが、反則で自陣に下げられてしまい、またもフランスのチャンスでこれで4トライ目。フランスの速いパス回しに翻弄されるナミビア。防戦一方となるも隙を突かれて得点されてしまいます。

何とか得点したいナミビアですが、フランスは絶えずナミビアゴールをおびやかし続け、ナミビアは攻め込もうとするもいつの間にかフランスボール。前半終了時点で54-0。ハーフタイムのスタッツでは、ナミビアのタックルミスがフランスの3倍で、マイボールラインアウトもあまり取れていません。この点差はこういうところにも原因ありでしょう。そして後半。5分にナミビアのデイセル選手が、フランスのデュポン選手への危険なプレイでバンカー判定。そしてフランスの勢いは衰えず、6分にまたもトライ。

その直後、デイセル選手にレッドカード。1人少ないナミビア相手をフランスは尚も攻め、ナミビアも反撃を試みるも、ディフェンスが組織立っておらずうまく行きません。しかも反則が多いナミビア。後半23分、やっとナミビアがフランスの隙を突いてボールを取るも相手に追いつかれ、逆にフランスにボールが渡ってトライされてしまいます。後半23分で73ー0。そしてその6分後にはフランスは82点。終盤間際になってもフランスは手を緩めず、しかも終了間際には認定トライを得てこれで96ー0。今大会の最多得点更新となりました。

しかしナミビアも、90年代ごろはもう少し失点が少なく、しかも得点できていたチームでした。強化体制のせいなのか、他にも要因があるのか、ナミビアに取っては何とも苦い敗北でした。ところでこの試合、ケガで大会を棒に振ったフランスのヌタマック選手が来ていたようです。

一方ジョージアとポルトガル。実はこの両チームは過去何度も対戦していて、勝ち星ではジョージアが上回っています。

今回も、トライでジョージアが先制。また15分にジョージアはペナルティゴール(PG)を決め、これで10点リード。ジョージアは18分にもトライするものの、これは反則で認められません。攻め込まれるポルトガル、尚も攻め込もうとするジョージア。そして31分、ポルトガルに反則でPG。これを決めて13-0とポルトガルを突き放しにかかります。しかしその直後の34分、自陣からボールを回して攻めたポルトガルのストルティ選手がトライ。この試合初めての得点。ただしコンバージョンは決まらず。

そして36分、ポルトガルのフェルナンデス選手にバンカー判定。1人少ないポルトガルにジョージアがアタック、しかしトライはならず。スコアはそのままでハーフタイムです。さて後半6分。バンカー判定→イエローカードからフェルナンデス選手が復帰。そしてジョージアのペナルティでポルトガルのPG。これは決まって13-8。ジョージアはその後もポルトガル陣に攻め入ろうとするのですが、ポルトガルはボールを回しつつ相手陣に入り込み、インゴール近くへ。ジョージアがしのぐものの、ポルトガルは再び攻勢。その後ジョージアゴール前でPG、これで13-11と点差を詰めて行きます。

後半15分、ジョージアのダイレクトタッチからポルトガルのラインアウト、そしてまたもストルティ選手がトライ。コンバージョンが決まって、これでポルトガルが5点リードします。ジョージアは、攻勢となるポルトガルを何とか止め、相手陣に入るものの決め手を欠く展開です。そのジョージアにチャンスが訪れたのは後半38分、相手ゴール前のマイボールラインアウトからモールで押し込み、最終的にザムタラゼ選手のトライ。しかしその後のコンバージョン、そしてポルトガルが終盤に得たPGはいずれも決まらずに、18ー18の引き分けとなりました。

何が何でも1勝をと意気込んでいたであろうポルトガル。残念ながら引き分けでしたが、勝ち星で上回る相手との引き分けは自信となったでしょう。尚引き分けの場合、勝ち点は2点ずつです。それと自陣からボールを回すのは、元フランス代表のラジスケHCの影響があるのでしょう。

飲み物-テーブルの上のスタウト
[ 2023/09/27 23:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』最新情報関連

最近ラグビーワールドカップの投稿が多く、大河についてあまり書けていないのですが、ここで最新の情報をいくつか。まず『どうする家康』は、昨年同様第48回まで放送されることが発表されました。

前回で4分の3の放送が終わり、残り4分の1は江戸の町の建設と、関ケ原、大坂の陣メインとなるのでしょう。最終回は12月17日放送となります。

そして前編、後編そして完結編のタイトルバックの比較が、公式サイトに上がっています。

大河ドラマ「どうする家康」タイトルバック比較
(NHK)

それから石田三成を演じる中村七之助さんが、唐津市でトークイベントを行っています。

「どうする家康」石田三成役の中村七之助さん 往時の名護屋に思いはせ 唐津市でトークイベント
撮影秘話、陣跡への感想熱く
(佐賀新聞)

また第36回、色男殿こと忠世さんの善人ぶりがなかなかいいですね。
それと稲の腕っぷしの強さにやはり驚きます。

次回は、「さらば三河家臣団」です。
徳川家臣団の別れの時となるわけで、『海老すくい』の踊りおさめ、歌いおさめが行われるのでしょうか。

飲み物-グラスに入ったビール
[ 2023/09/27 05:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第36回に関しての武将ジャパンの記事について-1

『武将ジャパン』大河コラムその1です。今回も既視感のある文章が目につきますね。

レーシックお愛が何かを手にしています。
元亀3年10月(1572年)、レーシックお愛の前夫が戦に行くようです。
説明セリフでわかりやすい死亡フラグを立てているのに、現代人が出張に行く程度の気軽さにしか見えない。
あまりにも緩々としていて、緊迫感が欠如している。

「説明セリフ」しつこいのですけど。
そしてまた「レーシックお愛」。それも「於愛」でなく「お愛」。登場人物の名前をきちんと書いてはいけないと言われているのでしょうか。しかも
「説明セリフでわかりやすい死亡フラグを立てている」
て何ですか? 
夫の義勝は、「子供らのためにもここらで一手柄立ててみせる」と言っており、この当時それは出世を意味していたわけで、緊迫感の欠如どころか、かなり覚悟を決めたものであったとは思いますが。

「お慕いする人が逝ってしまった……私の心もまた死んだ」
いかにも現代的な回想ですね。
『麒麟がくる』であれば、閨怨(けいえん・寝室で夫の不在を嘆く妻という意味・出征兵士の妻が嘆くテーマは定番)の漢詩でも引いてきたでしょう。
このドラマにそんなことを期待する方が悪いんですかね。

これは『麒麟がくる』ではなく、『どうする家康』です。
そんなに麒麟がよかったら、こんなスタッフにも出演者にも失礼なコラムはやめて、麒麟の思い出だけにふけっていてはどうかと言いたくなりますが。
武者さんにそれは期待できないでしょうか。

しかし、漢詩さえあればいいというわけでもないと思いますけどね。

本作名物、くだらない回想シーンの始まりです。
のっけから、わざとらしく自害をしようとするレーシックお愛。
本気で死ぬ気なんて感じられません。
確実な死を狙うなら、重力を活かし、喉や胸に伏せるようにするのでは?
しかし、そんなつもりはないんだな。

於愛は自害しようとするものの、娘がいたから思いとどまっているわけです。
夫の言葉の、「この子らのためにも」を思い出しているのかも知れません。
にもかかわらず
「自宅にいながら死装束に着替えるわけでもなく、しかも幼い我が子が至近距離でいる。
で、案の定、止まる」
この当時、死装束に着替えることなく自害した人もいたはずですが。

本作はマザーセナといい、家族の前で頸動脈を切る自害が流行っているの?
真面目に死ぬことを考えていませんよね。

頸動脈を切るのが、一番確実だからですね。
しかも家族のいる女性だけでなく、たとえば鵜殿長照なども頸動脈を切っていますが。
あと武者さんのいう「マザーセナ」、つまり瀬名ですが、自害しようとした時に家康が来ており、最初から家族の前で頸動脈を切ろうとしたわけではありません。

衣装のセンスもしょーもないし、筆の持ち方もおかしいし、1ミリたりとも見応えナシ。

衣装のセンスもしょうもないの基準がわからないし、筆の持ち方はtaketak39460607さんのnote記事にもありましたが、『らんまん』の筆の持ち方とほぼ同じですね。

「殿はお慕いしているわけじゃないし」とか、わざわざ日記に書く意味がわかりません。
本作は恋愛脳の人物しかでてこないの?
親や人の上に立つ者の責任なんてない。いくつになっても恋バナしか頭にない。だから幼稚きわまりない。

日記とは基本本人しか見ないものです。前回家康がそれを見ようとして、於愛が思い切り尻を叩いた(無論近眼の彼女には、家康とは当初わかっていない)のはそのためでしょう。ならばお慕いはしていないと、自分の気持ちを素直に書いても別にいいのではないでしょうか。
そしてこれを日記に書くのが「恋バナ」云々、それは側室なのだから当然でしょう。
それを恋愛脳呼ばわりする方が、失礼ながら幼稚というか、ドラマをちゃんと観ていないなと思うわけで。

恋愛ばかり考えている心理状態は「ロマンチックラブイデオロギー」と呼ばれ、人類普遍というわけでもありません。
当時、好きでもないのに嫁ぐ人なんて周囲にいくらでもいたでしょうよ。
それを自分だけが世界一不幸だと言わんばかりにぶりっ子アピールするレーシックお愛には、薄気味悪さしか感じられないのです。

「ロマンチックラブイデオロギー」云々。
人類普遍であろうがなかろうが、ドラマで描いていけないというわけではありません。
またこの於愛は「好きでもないのに嫁いだ」のではなく、
「瀬名に望まれて側室となり、殿を尊敬しているけど慕ってはいない」
ということなのですが。しかも不幸アピールなんてシーン、出て来ましたっけ。

稲と真田信幸の縁談話が進んでいます。
そこへレーシックお愛が偶然通りかかる。
力量のない制作陣が物語を作ろうとすると、とにかく偶然頼りのストーリー展開になりますが、今回もその法則をバッチリ踏襲。

正しくは
家康が旅支度をしており、彦に「探し物」について尋ねていた。そこへ於愛が脇差を持って来て家康に渡す。そして家康は、稲の縁談話について於愛に尋ねるが、あまり乗り気でない。無理強いはせぬが、戦にはしとうないと言う家康。
こういう流れになるかと思います。

「なぜ彼女が通りかかると何かが起こるのか、そしてどのようにして視力を回復させたのか、そこがむしろ知りたいです。
稲と信幸の縁談に時間を使う意味もわかりません」

彼女が通ると何かが起こるのではなく、家康が何かを話しているところへ彼女が来るという設定ですね。
あと「どのようにして視力を回復させたのか」
武者さんは今まで何度も、二つ名のようなレーシックお愛なる表現を使っていますよね。ならばレーシックで治したと思っていればいいのではありませんか。
無論実際は彼女の視力は悪いままで、それがちょっとしたしぐさに現れていますが、当該シーンを見落としているのでしょう。

それと
「稲と信幸の縁談に時間を使う意味もわかりません」
今まで何を観て来たのですか?
真田昌幸が徳川家の姫君、それが無理なら重臣の姫を養女という形にして、信幸の嫁にすると言っていますし、無論これは人質でもあるわけです。ただ北条との戦を避けるためにはやむを得ないことではありました。

どうする「いい笑顔じゃの」
突然、家康がわざとらしくレーシックお愛の笑顔を褒めだすあたりが、わざとらしい。
そんな話は今までない。辻褄合わせですね。

於愛が家康のために、作り笑顔でもいいから笑顔でいようと努力し、それがこの時になって報われたと言うべきでしょう。
ところで「辻褄合わせ」も何も、於愛の笑顔についてのいきさつはこの回で初めて出て来ていませんか。
(追記:武者さんが言う「辻褄合わせ」とは、伏線も何もないといった意味かと思われます。ただその回で初めて、登場人物の過去が描かれることもあり、この場合の於愛は正にそれでしょう。何でもかんでも、貶めるために辻褄合わせを連発するのも如何なものでしょうか)

だいたい、笑顔の作り方がわざとらしい。愛する人に対するものというよりも、ファストフード店員の笑顔なんですよね。

ホームセンターがなくなったと思ったら、今度はファーストフードですか(苦笑)。

秀吉が出てきたかと思ったら、家康と茶飲み話感覚で説明セリフのラッシュ。
北条氏直には娘が嫁いでいるとか、真田に納得させるとか、脚本家が勉強して辻褄合わせをしている感が漂っています。
そしてそこへ氏政が歩いてやってきて、今度は北条の立場を説明セリフで語る。
とにかくもう、立ったまま説明セリフの繰り返しでシンドい!
視聴率の低迷はこうした要素も影響しているんでしょうね。

また武者さんが好きな説明セリフですが、こういう場合こそ説明しないと、ことの次第がわからないでしょう。
そしてこれですが
「北条氏直には娘が嫁いでいるとか、真田に納得させるとか、脚本家が勉強して辻褄合わせをしている感が漂っています」
おふうが北条との縁談を受け入れるというのは、第30回で登場していますよ。
そして真田と沼田の件も、1つ前の第35回で出て来ていますよね。

「立ったまま説明セリフの繰り返しでシンドい」
ではどうしてほしいのですか?
秀吉、氏政いずれの場合もあの場合立ったままでもおかしくないでしょう?

そして視聴率の低迷関連。

多くの視聴者は「これ、説明セリフが長すぎない?」なんてツッコミは入れない代わりに、「なんか、このドラマ面白くないな」となって、チャンネルを変えるか、テレビを消すだけ。
だから今回の視聴率では、三度目の二桁割れを記録してしまったのではないでしょうか。

この回は、裏にバレーボールのワールドカップが来ていました。
スポーツが裏に来ると数字を持って行かれるのは、ご存知の通りです。WBCの時しかりです。
(ちなみにラグビーワールドカップは日曜の夜8時キックオフが2試合あり、いずれもNHKが放映権を取って、大河は休みで試合を流しています)
またそれ以外に、裏に特番が来た場合も数字が下がることがありますね。
確かに低いとは思いますし、これを高齢者層があまり観ていないと言われていることも関係はしているでしょう。しかしよく考えたらわかることです。

武者さん、『真田丸』の最終回の数字が伸び悩んだのは、裏にサッカーのクラブワールドカップが来たからだなどと書いていたと思いますが、嫌いな大河だと視聴率も叩き棒にし、しかもその事情すらよく考えない。
本当に大河のレビュアーなのですか。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2023/09/27 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその11-南と北の逆転現象

ワールドカップ関連です。
今回は2つの大一番です。通常なら南半球のチームが勝っているであろう試合で、北半球のチームが勝利をもぎ取っており、何やら変化を感じさせるものがあります。

攻め込まれる南ア(スプリングボクス)。しかし反撃に転じ、相手の反則を誘ってペナルティゴール(PG)を決めます。これで3-0と先制の南アですが、アイルランドも前半11分、南アのゴールに迫るもののノックオン。互いに攻め込みながらも得点には結びつかず、試合巧者の南アはアイルランドの反則をまたも誘います。やられたらやり返す、ラグビーの鉄則を思わせるこの試合の前半19分、アイルランドのリングローズ選手がHIA(脳震盪チェック)で退場します。南アもチャンスを得るものの得点に結びつきません。

そして前半28分、アイルランドのバンディー・アキ選手が大きくゲイン。南アに反則で、アイルランドはマイボールラインアウトからのパス回し、14番のハンセン選手が飛び込みます。これで3-7。その後も激しい攻防が繰り返されたままハーフタイム。後半5分のアイルランドの反則で南アのPG。デクラーク選手が蹴るも決まらず。さらにフォワード交代の南アは、スクラムでプレッシャーをかけます。そのスクラムからのパス回しで、コルビ選手がトラするも、コンバージョンははずれます。アイルランドは南アディフェンスに阻まれながらも、後半18分にペナルティを得てPG。これでアイルランドが2点リードです。

後半の後半に入って盛り上がる会場、そして南アにまたもPG。ここでアイルランドも選手交代。南アはPGのチャンスを得てPGを狙うも、またしてもうまく行きません。後半30分過ぎに司令塔セクストン選手も交代。アイルランドはその後ドロップゴールを狙うものの、これは決まりませんでした。そして後半37分、再びアイルランドがPGで5点差とします。しかし僅差ということで、南アもトライを何とかして狙おうと、最後の最後まで攻めるものの、結局相手のゴールに飛び込むことはできませんでした。

予想通りというか、南アの激しさとアイルランドの緻密さが光った試合でした。ただNHKの五郎丸氏は自身がバックス出身のせいか、スクラムの実体験がなくちょっとわからない様子。いずれにしても南アは世界有数のスクラム強国、スクラムとフォワードの選手の話題は避けて通れないため、ここは、フロントロー出身の山村亮氏も呼んでほしかったような気がします。

南アの敗北は、確実に入れられるキッカーが不在と言えなくもありません。マークス選手離脱により、キック職人とも言うべきポラード選手が呼ばれたのは納得です。

そしてウェールズが豪州に勝った試合です。

開始早々、ウェールズは相手陣に入り、ウェールズボールのラインアウトからトライ。その後豪州(ワラビーズ)はトライを狙うもうまく行かず、PGを得た豪州はこれを決めて同点とします。ウェールズは前半11分、ダン・ビガー選手が退場して、アンスコム選手が登場。そして13分、豪州は2度目のPGを得て6点です。一方ウェールズも18分にPGを得ますが、これは外れ。しかし20分に再び得たPGで3点を追加します。トライがほしい豪州は、相手のペナルティを得てタッチに蹴り出し、マイボールラインアウトとしますが、このボールをウェールズが奪います。

ウェールズもトライを狙うものの、28分の豪州の反則では、着実にPGを決めます。これで7点差。この時点でゲームを支配している感のあるウェールズ。豪州は攻め込まれながらもトライを狙うものの、38分でまたもウェールズにペナルティを与えてしまいます。勢いに乗るウェールズは、トライを狙おうとするもこれはうまく行かず、ハーフタイム。そして後半、チャンスはウェールズに訪れます。またも豪州に反則でPG。その後ラックからのボールをウェールズ選手がキック、豪州ゴール側にこぼれたボールをウェールズのノース選手が押さえてトライ。

これで点差がかなり開き、豪州のファンも何やら浮かない表情です。片やウェールズはベンチも盛り上がっています。ウェールズはその後も相手反則によるPGを得て、後半20分近くで32-6。豪州はかなりフラストレーションがたまっていたのではないでしょうか。さらに後半30分、ウェールズは今度はドロップゴールを決めます。この頃から豪州ファンが次々に席を立つようになります。そしていよいよ終盤、ウェールズがモールで押し込んでとどめのトライです。万事休すの豪州は、最後の最後でトライを狙うも認められませんでした。

結局豪州は後半無得点に終わっています。実は豪州もウェールズも、かつてのヘッドコーチが昨年同じ時期に再就任したこと、若手中心のチームに作り変えたという点では共通しています。ただ豪州の場合、10番のスタンドオフ(フライハーフ)の人選がよくなかったという声もあるようです。それとこの両チームを比較した場合、豪州が今一つ元気のない印象を受けました。最終戦のポルトガル戦を前に、エディー・ジョーンズHCの更迭もあるかと解説の大西将太郎氏。

その大西氏いわく
「フランスのワールドカップは本当に観客が盛り上がりますし」
実は五郎丸氏も、日本のワールドカップとは違いますねと言ってはいたのですが、フランスという土地柄なのか、数回のワールドカップ経験故なのか、あるいはヨーロッパであるため、南アやアイルランド、ウェールズを含むシックスネーションズのファンが多いせいなのか、それについては何とも言えません。ちなみに大西氏、2007年フランス大会の代表で、難しいゴールキックを次々と決めた経験が、この解説にも活かされているようです。


飲み物-パブのビール
[ 2023/09/27 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第36回「於愛日記」あらすじと感想-2

第36回後半部分です。それから前回、於愛の日記を家康のものとしていたので直しています。あと、先日の分も数か所手を加えています。


忠勝は元忠を、真田の術中に嵌っておると非難する。こいつはわしを慕っておると言ってくれたと反論する元忠だが、それが罠であると主張する忠勝。於愛は千代の言い分を訊こうとするが、非道なことを散々してきた自分の言葉に、信用などないと千代は言う。さらに於愛は、元忠を慕う気持ちはまことのものかとも尋ねるが、千代は、きっと偽りでございましょう、ずっとそうして生きて来たのでと、はばかりなく答える。

さらに千代は元忠に向かい、
「あなたは私にだまされたのさ、もう私のことは忘れなされ」
と言い捨てて立ち去ろうとする。於愛はやがて家康が戻ってくるため、殿のご裁定を待つようにと千代に言う。廊下に控えていた稲は、何か思うものがあった。

そして於愛は居室に戻るが、頭の中を千代の「偽りでございましょう」「ずっとそうして生きて来たので」に、自分の笑顔が偽りであることがダブる。於愛は再び日記をめくり始める。天正7年9月15日。この日、瀬名と信康が自害していた。これを耳にして家康は倒れる。自分よりはるかに傷ついているこの人を、支えなければならないと日記には綴られていた。

そしてその後、富士の裾野で信長を家康がもてなしている時、何のためにお二人はご自害なさったと気色ばむ榊原康政を、殿がどんなお気持ちで上様をもてなしているかわかるのかと窘めたのも於愛だった。この方がいつかあの優しい笑顔を取り戻されるまで、偽りの笑顔でもおおらかでいようと於愛は考えていた。その時、彼女はまた胸に痛みを覚える。

やがて家康が戻って来る。徳川一の忠臣が命に背いたのは言語道断と言われた元忠は、自分は腹を切る覚悟はできているが、こいつだけはと懇願する。なぜ妻にしたいと素直に言わなかったと問われ、千代が忍びであったことを考えると、できなかったと答える元忠。家康は言う。もとより千代を恨んではおらず、忍びの仕事をさせるために探させていたのでもなかった。

ただ千代は、かつて家康や瀬名が夢見た戦無き世を、穴山梅雪らと共に目指しており、家康はその身を案じていたのである。夢見た世は忍びなど要らぬ世であり、忍びの過去を捨てて、元忠の妻となるように家康は言う。しかし今更人並みの暮らしが自分に許されるのか、お情けは無用にと千代は言うが、その千代に情けではない、幸せになることは、生き残った者の務めであると家康。さらに自分の命であるとして、彦を支えよとも言う。

2人はこれを受け入れ、家康に頭を下げるが、これは於愛の助言でもあった。於愛は言う、人の生きる道はつらく苦しい茨の道、そんな中で慕い慕われる者あることがどれほど幸せなことか、それを得たのなら大事にするべきと思うまでと。家康は忠勝に異論ないかと尋ねるが、忠勝は、真田の忍びである疑いが晴れていない、真田は信用ならぬ、徳川重臣が操られていては由々しきこととなおも主張する。

そして寝首を掻かれてからでは遅いと立ち上がるが、その時廊下に控えていた稲が、私が真田に入り込んで、真田を操ればよろしゅうございますと忠勝に言う。彦殿が寝首を掻かれたら、私は真田父子の寝首を掻く、それでおあいこと平然と言ってのける稲に、お前にできるはずがないと忠勝は反対するが、稲は父上に武芸を仕込まれて来たからできますと断言する。

稲は於愛の前に進み出、夫婦をなすもまたおなごの戦と思い知りました、真田家、わが戦場として申し分なしと言い放つ。稲はこの縁談を受けるつもりになっていた。
忠世は忠勝に向かって言う。
「お主があのじゃじゃ馬をどれほど可愛がっておったか、わしも知っとるつもりじゃ」

だがなと言いかけたところで、今度は正信が割って入り、
「いいかげん手放す時でござる。観念しなされ」
稲は父の前で本多忠勝の娘として、その名に恥じぬよう立派に務めを果たすと述べる。すすり泣く忠勝。千代は家康に頭を下げる。

家康は於愛をねぎらい、胸の痛みが治まるであろうと薬湯を渡す。これまでもそなたに救われて来た、そなたがいつも笑顔で大らかでいてくれたから、そうでなければわしの心は折れていたと言う家康に、於愛は、救われたのは自分の方だと言う。不思議そうな家康に、於愛は口角を持ち上げて作り笑いをしてみせ、こうすることをいつの間にか忘れさせてくれたこと打ち明ける。さらに於愛は、瀬名と信康のことを話してほしいと頼む。今まで聞きたくても聞けずにいたが、いつかお二人のことを笑顔で語られる日がくることを、願っていたと言う於愛。

たわいない思い出が聞きたいと口にする於愛に、愉快であったのは信康と五徳の祝言であると話し始める。もう思い出すだけでと家康は、早くも笑いをこらえきれない様子で、鯉がなと口にしつつ、おかしくたまらないようだった。そしてその後まもなく、この於愛は他界し、葬儀では多くの民が祈りを捧げた。

そして稲の真田への輿入れにより、重い腰を上げた北条氏政は、弟の氏規を上洛させる。おふうの説得が実を結び、戦は避けられるかに見えた。しかし秀吉は、北条の領地を真田にも分けてやれと言い出し、さらに氏政も氏直も上洛しないことを不服に思ってもいた。つまりこれまでの説得工作が水の泡になるわけだが、不服なら滅ぼすまでと秀吉はにべもなかった。つまるところ、秀吉は最初から戦をするつもりでいたのである。

最早訛も使わず、周囲には機嫌を取り、そそのかす者しかおらず、直言できるのは寧々と家康くらいだった。秀長は持病があり、余命は長くなかったのである。しかも秀吉に取り入る者には、かなり危うい者もいると秀長は忠告する。その時秀吉が狙っていた的に、銃を撃ち込む者がいた。豪勢な打掛をまとったその女がこちらを振り向いた時、家康はお市かと見まがう。実はそれは秀吉の側室で、お市の娘茶々だった。茶々は家康を撃つ真似をしながら嬉しそうだった。


かなり色々な要素が詰め込まれた回です。正室と側室、於愛の心境の変化などが、於愛自身の日記を採り入れる形で描かれて行きます。またかつて築山に姿を現した千代のその後、おふうの説得工作、稲の輿入れ、そして最後の最後で登場した茶々など、かなり女性を登場させてもいます。この回で退場する於愛も含め、今後の家康に彼女たちが様々な形で影響を及ぼすのは必至でしょう。

そして秀吉。訛を使わなくなったということは、既に下から物を見ることがなくなったということであり、今後の彼の暴走が窺えます。北条への説得も結局は実を結びませんでした。秀吉に譜代の家臣がいないということが、周囲がイエスマンだらけになり、あらぬ方向へ彼が導かれて行ったその一因とも言えそうです。そのような中、三成はどのような立ち位置となるのでしょうか。

そして寧々があまりいい印象を持っていないであろう茶々。単に正室側室と言うよりも、この茶々が秀吉に、政の面で悪影響を与える張本人とみなしているように取れます。周囲の生気を吸い取るといったことを話していましたが、秀長の病をそれに例えたのかも知れません。

あと家康が権中納言から大納言へとなっています。秀吉への臣従から1年後の天正15(1587)年のことで、駿河大納言の称号で呼ばれるようになります。

それから家康がおかしくてたまらないと見える鯉の話。瀬名もこのことをおかしがっていました。あの、家臣が鯉を間違えて食べてしまった話ですね。

そしてやはり北川景子さんが茶々でしたか。大河で一人二役というのはそれなりにあるもので、『徳川家康』でも、家康の初恋の相手とお愛(西郷局)を竹下景子さんが演じていますし、『武田信玄』でも、晴信の初恋の相手おここと、湖衣姫(諏訪御寮人)を南野陽子さんが演じていました。余談ながら北川さんの夫であるDAIGOさんが、前日の『突撃!カネオくんスペシャル』に出演していました。


飲み物-パブのビール2
[ 2023/09/26 05:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『風花帖』-17

吉乃の顔が明るくなった。夫には止められていたが、新六殿をお頼みしてよかったと言う吉乃だが、夫に止められていたという言葉に新六は悲しい思いをした。その新六はこう尋ねた。
「吉乃様、それがしが昔、生涯かけて吉乃様をお守りいたすと申したのを覚えておられますか」

突然このように言われ、吉乃は戸惑いつつもうなずく。源太郎と結婚する前、素戔嗚神社で伊勢勘十郎に乱暴されそうになった時、新六は「ご安心ください。わたしが吉乃様をお守りいたしますから」と言った後声を低めて、
「このことは生涯かけて変わりませんぞ」と付け加えたのである。

後になって、この頃親戚の間では、自分と新六との縁談が進んでいたのを吉乃は知った。新六が吉乃を助けた時のあの言葉は、やがて妻となる女性に向けられたものだったのである。しかし新六はその後江戸に追いやられた。

吉乃が恐れをその後も抱き続けることがないように、御前試合で勘十郎を叩き伏せ、ケガをさせたのが原因だった。そしてその後吉乃も源太郎と結婚し、2人の歩む道は別々の物となったが、新六は今なお吉乃への思いを失わずにいるように見えた。

それに気づいた吉乃は、源太郎を助けるように新六に依頼したのは酷いことなのではないかと思った。しかし今夜、源太郎を救えるのは新六しかいなかった。
「新六殿、わたくしは申し訳なきことをお頼みしているのかも知れません」

吉乃はうなだれた。新六はあわてて、こう言葉を継いだ。
「何を言われまするか。それがしは吉乃殿のお役に立てるのが嬉しいのでござる。よくぞそれがしを頼ってくださいました」

吉乃は言った。新六殿にご迷惑をおかけしては申し訳ない、夫が無事戻れば、自分にできることならどんなことでもさせていただくと。思いつめた表情で言う吉乃を新六は悲し気な目で見つめ、吉乃様からは既に十分なることをしていただいておりますと言った。吉乃は問い返した。

「わたくしが新六殿のために何かして差し上げたことがございましたか」
新六はその年の春、桜の花びらが舞う中で、千代太と剣術の稽古をしたことを話す。

吉乃は意外だった。しかし新六はこう言った。申し訳なきことながら、あのおり、吉乃様を妻に迎えて成した男子に剣を教えているような気持ちになり、まことに温かく満ち足りた思いがしたのだと。それを聞いて吉乃は、新六から助けられてからのことを思い出していた。

もし自分がおびえなければ、新六は御前試合で勘十郎を打ちのめすようなこともなかっただろう。新六の人生を曲げてしまったのは、自分なのではないだろうか。しかも今また吉乃は、源太郎を助けてくれと無理な頼みをしていた。

そのことがまた、新六の運命を大きく変えてしまうかも知れない。後悔の念が吉乃の胸にあふれた。自分は何と言うことをしてしまったのだろうと嘆く吉乃だが、新六は笑顔で、それがしが引き受けたからには、ご安心なさって屋敷で菅様のお帰りをお待ちくださいと言う。

吉乃を見送った新六は袴の股立ちを取り、頭巾で顔を隠して草鞋をはいた。家僕には外出したことを誰にも洩らすなと言い含めてから、新六は裏口を出た、日が落ちて薄闇となったいた。新六は、主膳が下城の際に、大手門の近くの松並木で囲まれた馬場を横切るため、主膳が襲われるならその馬場だろうと見当をつけた。


新六は吉乃に、かつて彼女を勘十郎から助けた際に口にしたセリフを、再度耳にします。それは、やがて自分の妻となる女性に向けられるものでした。実際縁談が進んでいたわけですが、新六はその後、二度と吉乃を恐れさせないように、御前試合で勘十郎を打ちのめし、ケガを負わせます。これがもとで新六は江戸へやられ、吉乃は源太郎と結婚することになり、2人の人生はそれぞれ違ったものとなって行きます。

しかし新六は、吉乃のためになることであればそれでいいと割り切っているようです。そして吉乃の無理な頼み、刺客となろうとしている源太郎を、生きて吉乃のもとに戻すという役割を引き受けます。吉乃は新六に、源太郎が無事戻ればできることをしたいと言いますが、新六は既に十分なことをしていただいていると答えます。かつて桜の散る中で、千代太に稽古をつけていた時、新六は自分が吉乃を娶り、2人の間に生まれた息子に稽古をつけているような、そういう「疑似家族体験」的なものを感じ取っており、それだけで十分であったようです。

そして新六は一匹の殺人鬼、つまり源太郎に代わって主膳を暗殺する刺客へと変貌します。かつて、霧ヶ岳の烽火台に火を放った時のように、今回も「実行犯」としての役目を源太郎、ひいては吉乃のために引き受けることになります。


飲み物-ミルクを注がれるアイスコーヒー
[ 2023/09/26 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ中継・配信スケジュールその4

今後の中継と配信予定です。

9月28日
ウルグアイVSナミビア
午前0時30分 JSPORTS1

9月29日
日本VSサモア
午前3時 JSPORTS1
午前3時45分 日テレ
(J:COMのネット配信予定ではJSPORTS1のみとなっていますが、日テレでも中継されます)

9月30日
NZVSイタリア
午前3時45分 JSPORTS1
午前3時45分 日テレ

アルゼンチンVSチリ
午後9時45分 JSPORTS1
午後9時54分 日テレ

10月1日
フィジーVSジョージア
午前0時30分 JSPORTS3
午前0時25分 NHK総合、NHKBS4K

スコットランドVSルーマニア
午前3時45分 JSPORTS1

10月2日
豪州VSポルトガル
午前0時30分 JSPORTS1
午前0時30分 日テレ

南アVSトンガ
午前3時45分 JSPORTS2

そして今回は日本の試合がなかったので、こちらのRugby World Cup2023の投稿を貼っておきます。
クリックで拡大可能です。

FireShot Capture 461 - XユーザーのRugby World Cup France 2023さん_ 「Le XV du Poireau illumine lOL _ - twitter2

https://twitter.com/France2023/status/1706051862183481536

しかしあの豪州、今まで優勝と準優勝それぞれ2回ずつのチームが、ウェールズにノートライで負けますかねえ…。それだけウェールズをはじめ、北半球(ヨーロッパ)勢の力が増しているということなのでしょうが。

[ 2023/09/25 22:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

食文化がらみであれこれと

はなはだ他愛ない話ではありますが、以前、カップ麺(特にうどんとそば)のつゆの色の東西の違いは、どの辺りが境界線なのだろうと調べたことがあります。その時は東海地方が境界線で、特に関ケ原周辺で変わるとありました。

そして最近、もう一度これについて調べたところ、やはり関ケ原周辺のようで、この意味でもかの地域は天下分け目の役割を果たしていたことになります。一般にはやはり東が鰹だしで濃口醤油、西が昆布だし中心で薄口醤油となっているようです。

ただ最近ではメーカーによってはもっと細分化され、東日本、関西、北海道に西日本と4種類の味の商品を出していたりもします。この場合東日本は関東と東北、そして東海地方で、西日本は中国・四国・九州に北陸が加わります。

一般に調味料というのは、その土地の食物や食習慣の影響も受けるようです。また気候によっても異なります。特に昔はその土地の物でないと手に入りにくいことも多かったわけですから、なおさらでしょう。

またフォロー中の福岡PRメディアアカウントの記事ですが、九州で甘口醤油がよく使われる理由はなぜなのかが、ここに書かれています。
(『目次』の「独自の魚食文化が生み出したのが甘いしょうゆだった!?」をクリックしてください)

漁港取扱高No1! 福岡で“おいしい魚”が食べられるのには、理由がある。
(フクリパ)

実際玄界灘だと青魚や白身魚、イカなどが多いなと思います。季節ものとしてアラ(クエ、九州場所の相撲部屋の宿舎に差し入れされることもある)とかフグが多いのも特徴でしょう。

ちなみに以前ちょっと書いた、福岡藩を舞台にした『十刻半睡事件帖』の「包丁ざむらい」という短編があります。当時は御禁制だったフグをさばいて食べて、毒にあたる武士の話が出て来ますね。幸い微量であったため回復するわけですが、物語の最後の方で、この武士は長崎御番、つまり長崎警備に行くことになり、その時に卓袱料理を覚えてくると、半睡に嬉しそうに話す場面が登場します。

長崎と言えば、少し前に長崎街道(シュガーロード)について書いたことがあります。菓子もまた食文化であり、これは先日投稿した、taketak39460607さんのnoteにある嘉祥の菓子などをはじめ、様々な逸話あるいは土地の伝承などに基づいたものも、また多いかと思われます。

ところでこの街道は、小倉から黒崎を経て長崎までを結ぶことになっています。この黒崎は筑前国福岡藩にあり、かなり繁栄した宿場町でした。尚10月に『ブラタモリ』で2回に分けて北九州を歩くようですが、豊前パートと筑前パートに分けての放送となるようですね。

『ブラタモリ』放送リスト
(NHK)

そしてそろそろ『風花帖』が、白黒騒動の核心とも言うべき藩士の締め出し、そして小倉藩からの出奔となって行きます。ものものしいいで立ちで脱藩した小倉藩士たちを見て、福岡藩の役人たちは驚き、城に使いを走らせて今後の指示を仰ぐ一方で、藩士たちは黒崎の本陣にとどめ置かれることになります。

飲み物―アイスコーヒー5
[ 2023/09/25 05:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第36回「於愛日記」あらすじと感想-1

第36回前半部分です。


於愛は駿府城で日記を見返していた。元亀3(1572)年10月、夫の西郷義勝が出陣し、戦死する。於愛は夫の脇差で自害しようとするが、娘がこちらを見ているのに気づいて思いとどまる。その後子供を祖父母に預け、徳川家の侍女となった於愛は、お葉から輿入れする気はないのかと訊かれるが、於愛は誰かの妻になるつもりはもうなかった。寂しそうな於愛にお葉は、嘘でも笑っていなされ、皆に好かれぬとつらいぞと口角を上げさせる。

笑顔を作ることを意識するようになった於愛は、浜松城の厨房で家康と出会う。於愛の日記は続く。天正4(1576)年5月20日。於愛は瀬名に呼ばれ、家康の側室となる。笑顔をほめられる於愛だが、彼女にしてみればその笑顔は偽りで、また家康を敬ってはいるが、慕う相手ではなかったと綴られていた。それを目にしていた時於愛は、胸元に痛みを覚える。

駿府城。家康は鳥居元忠に何かを探させているようだった。その一方で本多忠勝の娘、稲の真田家への輿入れの件はまだ決まっていなかった。真田の家風が合わないのがその理由だった。無理強いはせぬが戦にはしとうないと家康。自分が甲斐に戻る前に。忠勝を説き伏せると言う元忠。また於愛も稲を説得することにする。その家康は旭と共に上洛することになっていた。留守を頼んだぞと言われてはいと答える於愛に、いつもいい笑顔じゃと家康は言う。

家康は上洛を阻む北条のことで悩んでいた。聚楽第で秀吉は北条はいつ来るのかと尋ね、本多忠次が近いうちにと答えるも、秀吉は家康に関東(北条)を攻めよと命じる。しかし家康は、北条に嫁いでいる娘おふうに説得をさせるつもりでいた。そして小田原城ではおふうと榊原康政が当主氏直に、家康を信じるようにと説き伏せるが、氏政は徳川殿は約束を果たしていないと言う。要は沼田を巡る問題だった。

真田には代わりの領地を与え、また稲を嫁がせる準備をしていることを家康は秀吉に話す。しかし於愛と元忠の前で、稲は真田は好きでないの一点張りで、忠勝もこのような娘を輿入れさせても、真田との関係が悪くなると言う。その父を稲はつかまえて後ろから腕を取り、生憎父に似てしまったものでと言う。実際忠勝は稲に武芸を教えており、父娘で人目をはばからず口論する有様だった。於愛は稲に、好き嫌いは脇に置くようにと諭す。

於愛は、北条家で夫を説得するおふうの例を挙げ、同じ役割があなたにも求められている、大事な役目であると言って聞かせる。その頃京では、宴席を囲んでいた家康が、自分は一旦駿河に戻るものの、旭には京に残って大政所のそばにいてあげるようにと言う。いい塩梅に、忠次も京勤めとなっていた。旭は自分は人質だから徳川の所領にいるべきではと問うが、家康は、正室として京での務めを支えてくれればよいと言う。

その時秀長が入って来て、兄は今日は戻れないと知らせる。意気軒昂ですなと言う忠次に、まわりの者の生気を吸い取って、自分だけ血気盛んになるもののけのようと寧々は返す。新たな側室にご執心で、奥に入り浸っておると苦々し気な寧々に、兄様は義姉様のことを一番大事にしていると秀長は言う。寧々もそれはわかっていたが、彼女に取って秀吉は、何でも欲しがる病にかかっているようにも見えた。

於愛は目の不自由な者たちへの施しをしていた。皆は一様に喜んで於愛に礼を言う。自分も目が悪いので、他人事には思えないと於愛は言い、来月も来るようにと声を掛ける。その時彼女はまた胸元に痛みを覚えていた。そこへ本多正信がやって来て、忠勝が真田に娘はやらんと息巻いていると言う。実は施しをする者の中には稲もおり、わずかに表情を動かす。

於愛が正信に呼ばれて行った先では、渡辺守綱が大久保忠世に叱られていた。正信いわく、家康が元忠と忠世に探し物、正確にはおなごを探すようにと命じており、しかもそのおなごとはあの千代だった。千代は元々は武田の重臣馬場信治の娘であり、武田滅亡後行方知れずで、築山の件にも関わっていたことから探していたのである。正信は言う、真田辺りが拾って使っているのかもと。そのやり取りを稲が耳にしていた。

しかもその朝守綱が、元忠が千代を見つけていながら、自分の屋敷に隠していたのを見てしまう。元忠は正室を亡くしていたのだった。しかし守綱がこのことを言い触らしてしまい、これを聞いた忠勝が激怒したのである。真田の忍びの罠にかかったというのが、その理由だった。つまり元忠は真田の手先であり、だからこそ稲の輿入れを執拗に迫ったと言うのである。

家康はまだ戻って来ていなかった。それゆえここは於愛様のお指図をと正信が口にしたところで、忠勝が鳥居屋敷に家来を率いて向かったとの連絡が入る。忠勝は鳥居屋敷に乱入し、千代を渡せ渡さぬと、元忠とつかみ合いになり、屋敷の中は大乱闘となる。そこへ忠世が分け入って入り、守綱がやめ~いと一喝して、言うことを聞けんのなら自分が相手になると言い、なぜ仲間同士で争うかとまで言ったため、お前が言い触らすからだと、元忠はいきなり守綱の背中を蹴飛ばす。

於愛が事情を聞くことになる。元忠は半年ほど前、甲斐の教来石のはずれで千代を見つけていたのである。つまりそれ以来家康を欺いていたわけで、恥を知れと忠勝。なぜ隠していたのかと尋ねられ、元忠はこいつは恨まれとるに違いない、お渡しすれば処断されるか、また忍びをさせられるかであると答える。また野良仕事をしていた以上もう忍びではない、ひっそりと暮らしたがっている、殿の命だって従えないことはあるとも言う。


於愛が昔の日記を読むところから今回は始まり、それに回想が重なって行きます。夫西郷義勝との死別、徳川家での奉公、家康との出会い、側室となったことなどが綴られており、また自分の笑顔は偽りで、殿(家康)は尊敬しても慕ってはいませんでした。

その於愛は、本多忠勝の娘で真田家の輿入れ候補である稲が、家風になじめないと頑なに輿入れを拒むのを知り、説得しようとします。しかしどうもこの父娘の様子を見る限り、家風云々よりも異なった事情があるように思われます。さらに目の不自由な者たちへの施しをしたり、鳥居元忠がかつての武田の忍び、千代を屋敷に隠していたことで事情を聞いたり、色々と大変です。しかも彼女の体には異変が起きているようです。

その千代の件と輿入れの件を巡り、忠勝と元忠が対立します。対立と言うか、これは最早一種の喧嘩と呼ぶべきでしょう。そもそもの原因は、久々登場の渡辺守綱が、千代が鳥居屋敷にいるのを目撃し、言い触らしたことにあるわけで、最終的に彼自身も鳥居屋敷に押しかけ、争いをやめろ、言うことを聞けないなら自分が相手になると言います。しかし流石木村昴さん、声がよく通っていますね。

一方京にいる家康ですが、関東を攻めたがる秀吉に対し、北条に嫁いでいる娘おふうが説得をしていること、真田には沼田以外の別の領地を与え、稲を輿入れさせようとしていることをも話します。その秀吉は新しい側室に夢中であるようで、寧々はいささか不機嫌です。また家康は旭に京に残るように言い、旭は喜びます。夫と離れて正室の務めを果たすという辺り、後の参勤交代をどことなく連想させます。

ところで教来石というのは、千代の父親であることが判明した、馬場信春のかつての姓でもありますね。元々は、教来石影政と名乗っていました。

それから前回の三成との出会いで、地球が丸い玉のような形をしていると三成が言っていますが、元々は紀元前にこの発想があり、15世紀に入って、マゼランやエルカーノの航海でそれが実証されたようです。アリストテレスもこの球体説を主張しており、重力に関して、物体は「自然な場所」に向かって落ちる、しかもその速度は物体の重量に比例すると考えています。後にこの説はガリレオ・ガリレイによって否定され、ニュートンは地球上の引力が、月などにも働いている可能性に気づいていますが、これはまた後年の話になります。


飲み物-スノーアンドテル
[ 2023/09/25 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその10-プールDの今後

ワールドカップ関連です。
日本も入っているプールD(この第3節は試合無し)の、まずアルゼンチン(ロス・プーマス)とサモア。

雨のサンテチエンヌ(スタッド・ジェフロワ・ギシャール)で行われたこの試合、開始早々サモアにイエローカードで、1人少ない状態での試合を強いられます。天候の関係上ボールがなかなか手につかないアルゼンチンですが、しかし前半8分アルゼンチンの初トライ。その後再び15人となったサモアが攻め込み、ペナルティゴール(PG)を得るも入らず。一方アルゼンチンも23分に再びPGを得るものの、結局こちらも得点とはならず、その数分後に今度はサモアがPGを決めます。

アルゼンチンも相手陣に攻め入り、ペナルティを得てここできっちり決め、11点差。雨が激しく振る前半終盤、サモアは再びPGのチャンスを得て反撃するもののまたも外れ、その後スコアに変化はないままハーフタイムを迎えます。さて後半、ボールが滑りやすい状態が続く中、アルゼンチンは相手陣に攻め入ろうとするものの、互いに決め手を欠く状態が続きます。それでもサモアに反則があり、PGを決めて16-3。

一方サモアはアルゼンチンの懸命のディフェンスでなかなかトライを挙げられず、後半25分にいい形でパスを回しながらもノックオン。サモアの初トライは、後半35分になってからでした。こで6点差。しかしその後サモアは痛恨の反則で9点差となります。サモアに取っては痛い敗戦でした。

雨中の試合ということもあり、ボールが手に付きにくくはあったようですが、ただサモアの場合、肝心なところでノックオンがあったり、そしてPGが入らなかったりといった点も結果に響きました。

そしてイングランドにファレル選手が戻って来た、リール(スタッド・ピエール・モーロイ)での試合。

イングランドが簡単に先制点かと思いきや、リザーブクラスの選手を多く入れているせいか、意外に手こずり、チリゴール前から若手アランデル選手が飛び込んでの先制は前半19分。しかしこれで勢いづいたのか、その4分後にモールで押し込んでのトライ、さらに30分近くに、チリのディフェンスに苦しみながらもアランデル選手がまたも飛び込んでこれで19点。そして34分には早々と4トライ目、コンバージョンも決まってこれで24点。

チリは無得点のまま。波に乗るイングランドは、前半終了間際にもフィリピン出身のマーカス・スミス選手が飛び込んで、これで31-0となります。後半。チリの反則で相手陣深く入ったイングランド。しかもチリのディトゥス選手にイエローカードで1人少ない状態となり、その直後にイングランドのトライ。さらにアランデル選手のハットトリックで点差が開いて行きます。チリも反撃を試みるものの、イングランドのディフェンスが強くなかなかうまく行きません。

チリは徐々にディフェンスも緩くなっている感があり、相手陣でチャンスを作ろうとするも作れず。しかもイングランドは次々にトライを挙げて行き、期待の若手アランデル選手の5トライを含め、11トライを奪って最終的には71-0としています。

これでイングランドは決勝トーナメントに向けて前進。一方で日本、サモアそしてアルゼンチンの2位争いという展開になっています。日本は29日早朝(日本時間)サモアと、そしてサモアに勝ったアルゼンチンはチリと30日に対戦します。

ところでこのイングランド-チリの試合、解説陣からイングランドの、ボールが頭に当たったプレイについての話が出ていました。NHKの中継で、岡田准一さんが「神の頭」と呼んていたと思います。それから14日のNHKのスポーツニュースで、ラグビー代表に帯同しているシェフの方が紹介されていました。以前サッカー代表にも帯同していた方でしたが、ラグビー選手の場合、「サッカー選手の3倍は食べる」との由。これに関しては五郎丸歩氏がやはり前に中継で、ラグビーの場合はよく食べるからとコメントしていたことがあります。


飲み物-黄金色のビール
[ 2023/09/25 00:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

第35回の『武将ジャパン』コラムに関するnote記事

2週間ぶりに、taketak39460607さんのnote記事のご紹介です。それから先日の『武将ジャパン』関連投稿で、「コンゴ」が「今後」となっていました。訂正しています。そして今回も、私自身の投稿同様に、武者さんのコラムからの引用箇所は、文字色をダークブルーにしております。

大河コラムについて思ふ事~『どうする家康』第35回~
https://note.com/taketak39460607/n/nd1485627788a

まずここですが、

何が哀しいって、その演技力が、五月人形じみた井伊直政のイケメンぶりを誉めることに無駄使いされることです。
「ワタシってサバサバ軍師だからぁ!」と言い出しそうな本多正信といい、何か勘違いしたような“やりすぎ感”ばかりが目立ちます。

これに関してtaketak39460607さんは、
「大政所様が『顔のいいだいぶ年下の美男』に無自覚に惚れっぽいのも『この親にしてこの子』的なものもあったのではないか」
「『“要らん”菜っ葉や大根なんぞこさえて』城内の自身の小さな畑を嘆くが、慣れた野良仕事で野菜を育てても喜んでくれる子はそこにはいない」
「秀吉公が肉親すら信じられず家を飛び出して蔑まれつつ出世を望んだり、自身より権威のあるお家のおなごをトロフィーのように扱い、ついには関白へ上り詰めてしまった」
「『化け物になってまった』と評する息子の代わりに井伊直政をかわいがろうとする事が、大政所様自身の息子をうまく育てられないまま親子関係がすれ違ってしまった寂しさ、失った幸せを埋める行為ではないか」
と指摘しています。

実際旭もそうですが、仲の心の内も複雑なものがあり、とても
「五月人形じみた井伊直政のイケメンぶりを誉める」
といったものではないでしょう。またこの記事では、『甫庵太閤記』『徳川実紀』などでは、大政所や侍女が、直政が容顔美麗でもてなしがとても丁寧で、惚れ込んだという逸話も紹介されています。ちなみにこちらは大政所直々の指名だった由。

そしてこちらもです。

仲と井伊直政の絡みは、序盤だけで終わらず、しつこく繰り返される。
不愉快でしかありません。
このドラマはLGBTQを雑に出したり、たまに意識高いセリフをいうくせに、こういう「ババアはイケメンが好きw」みたいなミソジニーを堂々と垂れ流す。
趣味は差別、特技は逆張りみたいなドラマです。
だからこそ、アリバイじみた「意識高い系」のセリフも無茶苦茶で、突っ込まれるんですよ。

こちらでもまず大政所と侍女たちが、直政を気に入った件について書かれており、しかる後にこのように書かれています。
「食膳の魚の骨を取ってやったり、団子をたべさせてやったり大政所さまは直政を実の息子のようにかわいがり、直政は徳川への仕官を推してくれた実母のひよさんが他界している事を告げます」
「一方で庭には薪と藁束が山と積まれ「やりすぎであろう」と驚く忠世さんに直政は平然とした表情で「秀吉への脅しでござる、人質の役目とはかくなるもの」と断言します」
「大政所さまの要望を聞いて接待する傍らで忠世さんが引くほど『大坂にいる殿に何かあったら薪に火を付ける』となる直政は家康さま第一なのだと思います。(大坂の秀吉公にバレないといいですね)」

私はあらすじと感想で、直政の怖さが感じられると書いていますが、無論これは主君第一の発想であり、また本人が行動に移さずとも、万が一家康から大政所を殺せという指示でも来たら、この場合命令に従うのではないかと思います。

尚この薪を積んで、仲を焼き殺そうとしたのは、元々は鬼作左の異名を取る本多重次の仕業とされており、それに関しての記述と関連文献がnote記事で紹介されています。

不遇の晩年に涙。家康の天下取りを支えた本多重次!そのやり過ぎた「家康愛」とは? | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る! (intojapanwaraku.com)

尚この件で重次は、秀吉の怒りを買っています。またお万と於義伊(秀康)を匿ったのはこの人物とされています。

そして出演者とアドリブの件。これは小手伸也さんのツイッター(X)投稿がやはり引用されています。
(尚私はこの小手さんの、収録に関しての投稿に非常に興味深いものがあるため、引用またはスクショを貼っても大丈夫か、ご本人の事務所に一応問い合わせていますが、現時点で特に問題はないようです)

本作は、出演者がアドリブで演じたことをSNSで語ったりしていますが、それって演出は置いてけぼりで、役者が野放しにされていることのあらわれですよね。

これに対しては
「下記は大久保忠世役の小手さんのⅩ(旧Twitter)ポスト引用です。(小手さんすいません。ポストを引用させていただきます)」
とまずあり、その後投稿を紹介する形で
「アドリブには『テストの段階で演出・指導の方のチェックが入ったうえで本番で再現するアドリブ』と『カットがかかるまで芝居を続けるアドリブ』があるそうです。「おいリレー」は前者、大政所さまが井伊直政に惚れた場面の忠世さんの「おや~」などが後者だそうです」
「『脚本』は映像制作に必要な情報が書かれた、監督・撮影スタッフ向けの本、『台本』は演じるために必要な情報が書かれた、役者向けの本だそうですが、現場では俳優が覚える台本と演出やスタッフのすり合わせや話し合いがなされきちんとチェックが入ったうえでアドリブが使われている事が分かります。決して役者野放しではないと思います」
とあります。また武者さんの文章に関しては
「『批判のための批評』になっており、必要な事項をチェックせず都合のいい事だけ拾って思い込みで判断するのはよくないと思います」
とあり、小手さんの投稿のリンク(https://twitter.com/KOTEshinya/status/1703371960892465481)が貼られています。

武者さんが、自分の見方だけで、アドリブを演出おいてけぼりだの、役者が野放しだの決めつけるのは本当にどうかと思います。

そして家康が餅を配った件ですが、嘉祥についても書かれていますので、部分的にではありますがご紹介します。

レーシックお愛と家康の慈悲を施す態度がイヤだなぁ。
しかもここで団子に石を入れた老婆が出てくるのも意味わかりません。
殿様に嫌がらせしたなんて、黙っていればバレるわけがない。
こっそり受け取って去ればいいだけですよね。
なぜ、わざわざ自己申告する?
そんなバカげた行為をさせてまで、家康の器量が大きくなったとでも言いたいのですか。

まず武者さんの記述に対しては
「『嫌がらせしたなんて、黙っていればバレるわけがない』『わざわざ自己申告なんてバカげた行為』
貴方はいつも『私が正義だから何をしても許される!』そんな不正や不義理を自分に許して他人を罵倒し反論されれば逆ギレするんですね」
と書かれており、さらにその後に
『施し』ではなく浜松城から駿府に新しく城を構えて移るので、十数年お世話になった領民たちにお礼をしようという事になり、つきたての餅を振舞う事になったこと、『餅を撒く、配る』事は平安時代より上棟式や嘉祥などの行事にあり、神饌であり保存食でもある餅を富の分配の形として遠江の民含めた共同体で分け合い、厄を祓い福を招こうとしたのではないかと思うといった旨が記されています。

さらに、
「また家康公は嘉祥の行事を大変重んじる方で、『嘉定私記』という史料では元亀3年(1572年)武田信玄公に挑んだ三方ヶ原の戦では家臣の大久保藤五郎が献上した菓子を戦勝祈願として家臣たちに配ったそうです」とあり、その後将軍が餅を配る嘉祥が主要年中行事となったこと、また主従関係の強化以外に、この場合は領民への信頼、家康の度量の広さを知らしめるといった目的があるといったことも説明されています。
このため現代でも家康公の脱糞の逸話が広まり、浜松には団子屋の婆様が無銭飲食の殿さまを追いかけたという『小豆餅』『銭取』の地名が残ったとも言われています。

それからこの嘉祥、宮中では室町時代には行われていたようです。江戸時代には、この嘉祥の菓子が振舞われるのは6月16日で、江戸城では大広間に菓子を並べて、前夜は菓子の見張りの者までいたと言われています。

それとこれまた如何なものかと思った方言(尾張言葉)関連ですが、

本作は、語彙がおかしいと思います。それは決め台詞にもあらわれています。
名古屋・岐阜の「たぁけ」「たーけ」は「たわけ」が語源とされ、今でも使われています。
これを強調するとなると、明智光秀が使っていた「くそたーけ」となると。
しかし「くそ」が下品すぎるのか、どういうわけか「あほ」をつけて、このドラマでは「あほたわけ」にしている。
それがどうにも不自然に感じます。

これに対しては、
「『たわけ』は名古屋限定ではなく、尾張三河を含む愛知県、岐阜県で使われる方言です」とまずあり、部分的引用となりますが、平山優氏のX投稿(https://twitter.com/HIRAYAMAYUUKAIN/status/1648539662305349632?utm_source=yjrealtime&utm_medium=search)を引用して、以下のような定義がなされています、
「先生曰く、『岡崎などではどういうかといえば「くそたわけ」だが、さすがにこれはまずい(ドラマ的に)』という事で製作上の事情も加味して『あほたわけ』になった事が分かります。
『あほたわけ』は甥・平八郎さんを叱咤する忠真叔父上、正室である自分を通さず勝手に女性と関係を持った家康さまを叱る瀬名さま、何も言わず出奔し豊臣に寝返ってしまった石川さんが実は自分を悪人とし無理な戦を止めようとしていた事に気付いた家康さまと家臣団が泣きながら罵倒する場面などで使われました。
最大級の罵倒である『くそだわけ』では伝わらない愛情の籠った『あほたわけ』だと思います」

そして武者さんの「不自然に感じます」に対しては

「『まぁ、そんなことよりも「雰囲気で使ったってOKOK!トレンド入りだってしているじゃん!」ぐらいの感覚なのでしょう。』とありますが、元から方言としてあるものを使っているのに『不自然だ』『トレンド入りはおかしい!』と言われても今更という感じです。
元から使われている言葉を貴方に『おかしい』と言われる謂れはありません」
とありますが、同感です。

その他にも

ビッグモーター秀長も過剰な演技に見えて仕方ありません。

当然かと思いますが、この記述に関しても、いい加減この件で佐藤さんを晒すのはやめよう、企業側の不祥事で、契約はもう解除されてCMを降板していると反論されています。
私はこの件で、『どうする家康』の出演者のトラブルは蜜の味なのかと書いたことがありますが、武者さんはいつまでもこのトラブルを引っ張り続けていたいのでしょうか。

また寧々や侍女たちが家康一行を歓待するところでは、

昭和の温泉街じゃないんだから。
コンパニオンだの、芸者だの、脱衣麻雀ゲームだので盛り上がる、アホ丸出しの社員旅行を彷彿とさせる。
本作制作陣が想像する宴会ってそういうことなんですかね。

これに対しても、
「『嫌いな作品の宴会は下劣な制作陣のおっさんたちが考えたに違いない!』と思ってるんでしょうけど、貴方の中の温泉街のイメージが『コンパニオンだの、芸者だの、脱衣麻雀ゲームだの』に支配されているのではないですかね?
そんなものどこにありましたか?」
と指摘されています。
嫌いなものはすべておじさんたちの考え、というのは固定観念に他ならないでしょうね。

そしてこちらもご紹介しておきます。今回の武者さん関連で、何度も書いている「ダブスタ」絡みです。

『鎌倉殿の13人』で八田知家や三浦義村が、堂々と脱いでいる様は、それこそ運慶の金剛力士像のようで素晴らしかった。
頼朝の前で身をくねらせる北条政子。
琵琶を奏でる実衣。
あざとさ満点で歩いてくる源仲彰。
彼らは自分自身の持つ艶かしい力を意識的に使っていて、それは素晴らしかった。
そういう自覚した上での色気ならわかります。
けれどもああいう覗き見的なお色気描写はどうなのでしょう。
それに何よりも『まんぷく』『青天を衝け』のような下劣極まりない演出とそれを喜ぶ反応に、演じる俳優は納得できていたのでしょうか。

ここでも好きな作品で脱いだり色気を出すのは『素晴らしい!』『自覚した上での色気!艶!』
嫌いな作品での色気演出は『下劣極まりない演出』『演じる俳優は納得できていたのでしょうか。』
ゴールポスト移動とダブスタが過ぎて一貫性がありません。

好きな作品なら何でもOK、嫌いな作品なら何でもダメ。
非常に両極端であると思いますが、武者さんに取って好きな作品=正義であり、自分が常に考えていること、自分の望みを具現化してくれる存在である以上、このような考えになってしまうのでしょうか。


飲み物-ミルクが注がれる紅茶
[ 2023/09/24 02:30 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

ラグビーワールドカップその9-善戦と失トライと

ワールドカップ関連、まずアイルランドとトンガの試合です。

先制したのはアイルランドでした。その後互いの攻防が続くものの、アイルランドに反則でトンガは初のペナルティゴール。これで3-3。アイルランドは、トンガのゴールに攻め込んで初トライ。一方トンガもアイルランドのミスで再びPGを得ますが、アイルランドもここから怒涛の攻撃で、トンガ陣に攻め込んで3トライの猛攻。

トンガはアイルランドのオマホニー選手がイエローカードを貰う中、相手陣に入ってトライを狙うもののなかなかうまく行きません。そんなトンガの初トライは前半47分でした。ハーフタイムは31-13のスコア。後半はトンガがまずPGを得て31-16。その後アイルランドは攻めあぐみながらも、後半18分にトンガのゴールに飛び込みます。一方トンガもアイルランド陣に攻め込もうとするも戻されてしまいます。

さらにその直後、ラインアウトからのボールを受けたバンディー・アキ選手がトンガ陣へ。これで40点台に乗せたアイルランド。トンガも懸命にディフェンスするも、相手の隙をついてまたもインゴールへ飛び込み、スコアは52-16。トンガは一矢報いたいものの、アイルランドのディフェンスに阻まれてしまいます。反撃をゆるめないアイルランドは、後半終盤でトンガが、マイボールのラインアウトをキャッチし損ねたのを拾い、これで59点として、大差をつけての勝利となりました。

アイルランドは10番のセクストン選手が途中で退いても、何ら変わることなく自分たちのペースに持ち込みます。南アとの試合はどうなるでしょうか。そして最後のマイボールラインアウトの失敗、あれはちょっとトンガには痛かったでしょう。

それからウルグアイとイタリア、この試合から第3節に入ります。

今日もセカンドジャージーのウルグアイ。ゴール前からスクラムで押し込んで、先制したのはイタリアでした。と言ってもビデオジャッジの結果、トライが認められたわけですが…。またウルグアイも、相手陣へ攻め込むもうまく行かず。イタリアのパス回し、今のクローリーHCになってこの辺りが変わったと解説の栗原氏。さてウルグアイはイタリア陣に攻め込み、ここでPGを得るも外れます。そしてイタリアのカンノーネ選手にイエローカード。1人少ない相手から、ウルグアイは待望のトライを得るもまたもビデオ判定。

結局これは認定トライとなりました。そして直前のプレイで反則となったイタリアのフィスケッティ選手、イエローで10分間の退場です。13人となったイタリア相手にウルグアイは、相手陣前でのマイボールラインアウト。そして再びのトライ。これでイタリアをリードし、勢いに乗ってさらにドロップゴールで加点で前半を終えます。さて後半。今度はウルグアイのビラセカ選手が危険なプレイでバンカー判定(その後イエローの判定)。

リードされているイタリアは、後半5分に2本目のトライ。その一方でウルグアイは攻め込もうとするも戻され、細かいパスをつないだイタリアが飛び込んでこれで3トライ目で、その後も果敢に攻めたイタリアが、ついに逆転。ウルグアイはイタリアのディフェンスに阻まれ、その結果イタリアの得点を許してしまいます。防戦に回るウルグアイですが、イタリアはその隙を突いてトライ。33-17で残り20分。攻め込むも得点できないウルグアイは、逆にイタリアにPGを与えてしまいます。最終スコアは38ー17となり、結局ウルグアイは後半得点できずじまいでした。

前半のウルグアイ、後半のイタリア。ざっと言えばこういった試合でした。一度に2人がシンビンとなった時は、さてどうなるかと思ったものですが、ランキングで下位のウルグアイには順当勝ちと言ったところです。それから観客席にモナリザとマリオ&ルイージがいましたね。


飲み物‐黒ビールと木のテーブル
[ 2023/09/24 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその8-圧倒されたルーマニア、健闘も及ばずのポルトガル

まず南アとルーマニアからです。

この試合、ルーマニアはスクラムの強さを指摘されてはいましたが、どうも南アに押され気味になる局面が目立ちました。一方で南アのディフェンスに穴を開けることができず、言っては何ですが、これでは勝つ、あるいは善戦することも難しくはあったかと思います。寧ろ南アの方は、次々に相手インゴールに飛び込んで本領発揮といったところでした。

それとルーマニアを見ていて思ったのですが、トライを取りに行くのがゲームプランではあったのでしょう。しかしせっかくペナルティゴール(PG)を狙えるチャンスがあったのに、狙わなかったのは何とももったいなかったような気がします。3点でも6点でも入れておけば、焼石に水であったとしても、その後の得失点差にも影響する可能性は、なきにしもあらずなのですが…。それとちょっとサポートが遅いような印象がありました。

さて南アは、最終的に途中出場のファフ・デクラーク選手のゴールキックもあり、76-0という圧勝で勝利をものにしました。あと、ルーマニア代表の家族の方がアップになっていましたが、かなり有名な選手だったようです。

それと選手紹介ですが、好きな食べ物まで登場しており、ヴェルブリッツに在籍経験があるウィリー・ルルー選手の好きな食べ物は「焼肉とみたらし団子」と紹介されていましたね。


そしてウェールズとポルトガル。

ポルトガルは先制するかと思いきやPGが外れ、その後ウェールズがトライとコンバージョンで7点とします。ポルトガルも攻撃を仕掛け、ウェールズのウィリアムス選手にイエローカード。1人多いポルトガルは相手ゴール前で得点を狙うもうまく行かず、結局前半ポルトガルは1PGを返したのみ。そして終盤にウェールズが2本目のトライ。コンバージョンも決まってハーフタイム。

後半、ポルトガルはペナルティのチャンスを得るもPGは外れます。そしてウェールズは後半15分に3トライ目。コンバージョンも決まって点差を広げます。その後ポルトガルは相手陣でパスをつなぐもチャンスにならず、後半21分、ペナルティキックからのマイボールラインアウトから押し込んで、これで1トライ。但しコンバージョンは外れました。

しかしその後いい形は作るものの、ウェールズのゴールを割ることはなく、しかも後半36分に、ビンセント・ピント選手が危険なプレイでバンカー判定となり退場(その後2試合出場停止)。ウェールズの方は終盤、相手陣深く攻め込んでのスクラムから4トライ目、これでボーナスポイントをつけての勝利。ポルトガルは1敗です。

ちなみにポルトガルのHC、パトリス・ラジスケ氏は元フランス代表ウィングで、バイヨンヌ・エクスプレスの異名を取る俊足の選手でした。それとJSPORTSの中継の最後の方で、解説の栗原氏がポルトガルを「ワールドカップ初出場とは思えない」と言っておられたようですが、2007年大会以来2度目の登場です。


飲み物-ジョッキのビール
[ 2023/09/23 03:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第35回に関しての武将ジャパンの記事について-4

『武将ジャパン』大河コラムその4です。しかしよくこれだけ長々と書きますね。


一連の報道には、心身ともに疲弊しきっています。
しかし、いつかこういう日は来るだろうとは思っていました。何かが危ういだろうと。
去年の『鎌倉殿の13人』では、古参の腐女子、BL好きだという視聴者が、源実朝と北条泰時の描写に「萌えない」という感想をつけていました。
こうした声が、男性の同性愛描写がすべて自分が萌えるためのサービスだと考えているのかと思ったら、気分が暗くなってしまったのです。

このパラグラフ、「ドラマ鑑賞者との共犯関係」なる小見出しがついていましたが、いくら何でもこの書き方はないでしょうね。
そして武者さんは
「BL好きだという視聴者が、源実朝と北条泰時の描写に「萌えない」という感想をつけていた」
のが面白くないのでしょうが、ドラマの観方というのは人さまざまであり、特にこういうことに口を挟むものかと思います。自分と違うなら違うで、スルーしていればいいのではと思いますが。

で、そのあとも
「描写として秀逸かどうか……ではなく「自分が萌えるかどうか」「自分が好きかどうか」で決めてしまう」
などとありますが、大河の評価を自分が好きかどうかで決めつけ、あまつさえ好きな作品を嫌いな作品の叩き棒にしたがる武者さんに、こういうことを言ってほしくないなと思います。

誰だってそういう部分はあると思いますが、行き過ぎてはまずいでしょう。

では、どういう部分を「行き過ぎ」と判断するのでしょうか。

そして『あまちゃん』はAKBビジネスを無毒化し、ロンダリングしているだの、吉本興業ロンダリングの朝ドラ『わろてんか』のように、作品自体の出来が悪ければ悩まずに済むからまだマシだの。しかも、
「私がもう一度『あまちゃん』が好きだと言えるようになるのは、そのあたりがハッキリとしてから。好みと人倫は分けて考えなければならないと思います」
なのだそうですが、この人本当は『あまちゃん』を好きではないのだろうなと思います。本当に好きであれば、あのアイドルグループビジネスの描写にしても、それはそれと割り切って観ることができるでしょうから。

ネットニュースについては、PV(閲覧数)を稼げればいいのか。描写として適切かどうかよりも、「萌える」かそうでないか、そこに注目する記事が増えています。
その弊害を思うと、そろそろ見直すべきではないかと感じていたところです。

こう言っては何ですが、PV数を言うのであればこのコラムも同じようなものではないでしょうか。

事務所。ファンダム。劣情。そんなものにつけ込むばかりでよいのかと。
ジャニーズ問題で顕在化された感はありますが、朝ドラや大河ドラマのニュースは、近年、どんどん下劣になっているとは思っていました。
たとえば2018年朝ドラ『まんぷく』では、憲兵拷問を受ける俳優に劣情を抱いて盛り上がっているSNS投稿がありました。
この事件はモデルとなった人物も深刻な負傷をしています。憲兵の拷問では落命した方もいます。
そういう悲劇であるにもかかわらず、それをソフトポルノめいた演出にし、萌えるだのなんだの言い募ることはあまりに無神経ではありませんか?

まず「ニュース」が下劣と書きながら、なぜここで「SNS投稿」を出してくるのか。この両者は異なると思います。
恐らく萬平が冤罪で拷問となったシーンのことなのでしょう。しかしあれが「ソフトポルノ」だったでしょうか。あれはあくまでも拷問だったと思います。
中にはそういう投稿をした人もいるでしょう。しかしそれが視聴者の総意であるかとは、ちょっと言えないのではないかと思うのですが。

朝ドラではなく大河に話を戻しましょう。
『どうする家康』はなぜ失敗したのか?
私なりの分析であれば、『青天を衝け』が成功したことを一因にあげます。
あのドラマは、最新の研究成果をアリバイ的に取り入れただけで、悪質な捏造や歪曲も多い。VFXや小道具の作りも拙い。
それでも受けたのは、SNSでいかにも盛り上がりそうな小ネタの使い方がうまかったこと。
イケメンラッシュ。勝ち組である。そういった小技のうまさがあるのでしょう。

まだ終わってもいない大河が失敗だ何だと書くのも、ちょっと無神経ではないでしょか。
そして『青天を衝け』が成功したとし、
「SNSでいかにも盛り上がりそうな小ネタの使い方がうまかったこと」
さらにイケメンラッシュだったと書いているのですが、ストーリーの展開も、徳川家康の登場などの要因も無視されているなと思います。そして例によって「悪質な捏造や歪曲」(関東大震災絡みでしょうか)、「VFXや小道具の作りも拙い」(と武者さんは観たいのでしょうね、ならばどういうのが拙くないか例を挙げてほしいです)などなど。

その小ネタの一例がこちらです。
◆「青天を衝け」大河名物!?吉沢亮のふんどし姿に反響 「大河恒例の裸」「大河のふんどしタイム」(→link)
「大河恒例」だのなんだの書かれていますが、記事にもあるように『麒麟がくる』ではやりません。
そもそもこの場面はおかしかった。必然性もないうえに、役柄はまだほんの子どもです。
子どもがうっかりして下着姿になることに萌えただの興奮しただの、演者が成人であっても、そういうラッキースケベ狙いはあまりに下劣で嫌でたまりませんでした。

大河にはそれぞれの描写方法があり、別にこういう方法があればあったでいいと思います。
武者さんが褒めていた頃の『いだてん』なんてもっときわどいシーンもありました。また『真田丸』の石田三成が水垢離をするところ、あれも同じようなSNSの反響がありましたが、それには突っ込まないのですか?

このドラマでは、安政の大獄で処刑される橋本左内が、どういうわけか松平春嶽と共に半裸で蒸し風呂に入るような、わけのわからないサービスシーンもありました。
非業の死を遂げた人物をお色気要員に使うデリカシーのなさに嫌気がさしたものです。

それですが、『八重の桜』で覚馬と尚之助の入浴シーンもありましたね。こちらも、尚之助の晩年は幸せとは言えないものもありましたが、それもデリカシーがないということになるのでしょうか。

そして「全てのお色気が悪いわけではありません」として、

『鎌倉殿の13人』で八田知家や三浦義村が、堂々と脱いでいる様は、それこそ運慶の金剛力士像のようで素晴らしかった。
頼朝の前で身をくねらせる北条政子。琵琶を奏でる実衣。あざとさ満点で歩いてくる源仲章。
彼らは自分自身の持つ艶かしい力を意識的に使っていて、それは素晴らしかった。

とありますが、嫌いな大河であれば思い切り叩いているのではと思います。先日も書きましたが、武者さんのダブスタにしか見えません。そして

「そういう自覚した上での色気ならわかります。けれどもああいう覗き見的なお色気描写はどうなのでしょう」

「自覚した色気」と「覗き見的な描写」の線引きをどのようにするのですか?
具体例を挙げてください。

それに何よりも『まんぷく』『青天を衝け』のようなあざとい描写に、演じる俳優は納得できていたのでしょうか。

俳優さんが台本を読んで納得しないと、ああいうシーンは収録できないと思うのですけどね。

そしてこの色気だのセクシーだのの文章が延々と、しかも正直言って、武者さんの愚痴のようにしか思えない文章が延々と続くのでここでは省きます。本当にコラムを書ける人であれば、要点だけを絞り込むものだと思います。
またジャニーズの差別意識だのハラスメントだの。そして今度は、ファンを槍玉にあげた記事を例に挙げています。武者さんにしてみれば我が意を得たりといったところでしょうが、そういうのはこの大河と直接関係ないのだから、別のコラムでやって貰えませんか。しかもこの一連の問題、黙っていたマスコミも悪いという声も出ているようです。

そのうえでまた『青天を衝け』叩きが続きます。『どうする家康』もそうですが、この『青天』叩きもしばらく続きそうですね。しかも大河コラムなのに、例によって後半部分はすべて持論展開。『武将ジャパン』はなぜ何も言わないのでしょうか。

そして

過ちては改むるに憚ること勿れ。『論語』「学而」
間違って修正することを、他人や周囲の目を気にしすぎてためらってはいけないよ

正しくは
「過ちを犯したことに気づいたら、体裁や体面などにとらわれず、ただちに改めるべき」
の意味ですね。

そしてすさまじいのが

「ともかく、NHKは悪質極まりないドラマを、問題点がわかっていながら放映した。人倫にもとることを堂々とやってのけた。それでもマスメディアは誉めていた。
そういう甘っちょろい態度が大河制作班をつけあがらせたのではないかと、私は考えています」

などとあることです。
これは『青天を衝け』への中傷ではないでしょうか。何よりも、自分が嫌いな作品だといわばタガが外れてしまうのか、悪質極まりないだの、人倫にももとることだの堂々と言ってしまう、その方が異常に感じられてしまいます。

『どうする家康』のクオリティは、もう問うべきものですらないとも思います。
徳川家康をダシに使った主演俳優のプロモーションビデオでしかない。
ジャニーズの広告降板をみていると、それを嘆くSNS投稿も当然目につきます。
推しが宣伝しているから買ったのに――そんな嘆きの声です。

ではそのSNS投稿というのを見せて貰えませんか。当然スクショなり何なり取っているのでしょうから。
それも『どうする家康』をきちんと批評している人が、こういうことを言うのならまだしも(と言うか、そういう人は一方的に決めつけないと思いますが)、普段出演者からスタッフから散々に言っている武者さんがこう言っても、ああまたかとしか正直思えないのです。

そして急にマルティン・ルターが出て来て何事かと思ったら、ジャニーズ免罪符だのなんだの。しかも推しの広告商品に金を落とすことが、免罪符そっくりらしい。免罪符、所謂贖宥状は現世の罪の赦しを、お金を払うことによって得て、天国に行けるというシステムであって、推しの広告商品にお金を払うのとは意味するものが違いませんか?

あとルター(ルーテル)派ですが、昨年武者さんが何かの如く言ったカトリックの聖人の一部は、この教派でも崇敬されていますね。

その後も『平清盛』と『どうする家康』の磯CP叩きだの、それと強引にジャニーズを絡める姿勢だの、しかも毎回同じようなことを書いているようにしか見えないし、何よりも武者さんの自己満足にしか見えないのでこれもパスします。
最後にこの部分だけ挙げておきます。

「推し活」そのものも曲がり角に来ている
つらつらと書いてきまして、最後にもうひとつ。
近年「推し活」が盛んになってきています。
けれども、いったん立ち止まった方が良いのかもしれません。

「つらつらと書く」は言葉本来の意味だと、よく考えて書くという意味になりますが、どうも「よく考えて」書いている印象があまりなく、今まで書いて来たもろもろのことを、引っ張り出しているようにしか見えないのです。

そして
「前段で書いたように、推しの広告する商品にお金を落とすことを生きがいにしている人はいます。
それがあなたの寿命を縮めると指摘したら、あなたは笑い飛ばせますか?」
とあり、推し活はファーストフードや喫煙のようなものであると決めつけ、あまつさえ
「タバコ会社は莫大な金を払い、カーレーシングチームのスポンサーになり、タバコはかっこいいと宣伝しました。
そうして毒を吸わせることに成功していたのです」

タバコに含まれるニコチンは毒と言うより、依存性の高い物質と言った方がいいでしょう。
国立精神・神経医療研究センターの記事がわかりやすいので置いておきます。

喫煙と睡眠
https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sleep-column23.html


推し活とは、健康や人倫を犠牲にしてまで為すべきものではないでしょう。
歴史上の人物による推し活はいいですよ。対象が亡くなっていると安心です。
新史料の発見により外道な側面があらわになる。題材にした作品がとんでもないことになる。
そういうリスクがないわけでもありませんが、それでも広告代理店臭さが薄いだけまだマシです。

「健康や人倫を犠牲にしてまで為すべきものではない」
それは武者さんの、特に嫌いな対象への推しに対しての考えでしょう。
しかし自分が好きな対象に対して、同じことを考えるでしょうか。
とどのつまり推し活がよくない云々より、
「私が嫌いなものを褒めないでくれ」
これに尽きるような気がします。

**********

ここで少し付け加えておきます。
この前のパラグラフで、『どうする家康』関連での推し活について触れていることを考えても、やはり
「嫌いなものを褒めるな」
これに行きつきそうですね。また本文では、タバコ関連の記述の後に
「いくら推しが宣伝しているからって、キャンペーン期間中、毎日ずっと同じファストフードを食べ続けたら、体には悪影響があるかもしれません。そう立ち止まることも大事なのでは?」
などとありますが、例えが極端だなと思いますね。
武者さんにしてみれば、嫌いなものを推す人々は愚かな存在に見えて仕方ないのでしょうか。推し活での商品購入はドーピングみたいなものだとも書いていますし。
こういうのが、ちょっと行き過ぎな感もあるファンダム嫌いにもつながっているのでしょう。

**********

それと「対象が亡くなっていると安心です」これもないかと思います。
また歴史関係にしても、大河のを含め関連イベントなどには代理店が絡んではいるでしょう。そして好きな大河の場合は、そういうイベントに率先して足を運ぶのですね。

そしてこのパラグラフの最初の部分ですが、

推し活は自分が解き放たれたようで楽しい!
それはそうですが、同時に思考停止の危険性もあるでしょう

武者さんが嫌いな大河をすべてネガティブに捉え、好きな作品を叩き棒にしたがるのも、ある意味思考停止ではないかと思います。

で、またみなさまの声。この間のイングランド戦の超ラグトークについて送っておこうかなと思います。

飲み物-ブランデーグラスのビール
[ 2023/09/23 03:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

2つのドラマのご紹介

2019年の4月から6月にかけて放送された、『きのう何食べた?』のシーズン2が、10月から放送されます。

【ドラマ24】きのう何食べた?season2
(テレビ東京/BSテレ東公式サイト)

2020年のお正月のスペシャル、そして劇場版に続いていよいよシーズン2です。

今回はある程度年齢を重ねた2人の物語になるようで、賢二と同じ美容室で働く坂東龍汰さん演じるタブチ君、そして朝倉あきさん演じる彼女の千波さんも登場です。そして、やはり小日向さんとジルベールは結婚することになるのでしょうか。

そしてもう1つは、2023年11月11日放送のドラマスペシャル『友情』~平尾誠二と山中伸弥 『最後の一年』~

(テレ朝公式サイト)

2016年10月、53歳の若さで世を去った平尾氏と、山中教授の友情と闘病の物語です。平尾氏を演じるのは本木雅弘さん、そして山中教授を演じるのは滝藤賢一さんです。このお二人に関しては、以前NHK-BS1でも、松嶋菜々子さんと濱田岳さんがナビゲーターで、ドキュメンタリー風の番組が放送されたことがあります。


飲み物-注がれる紅茶
[ 2023/09/22 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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