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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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チック・コリア『スペイン』/“Spain” by Chick Corea

2月9日に他界したチック・コリアを偲んで。以前やはりこの『スペイン』をアップしていたのですが、削除されてしまっていたようです。

I'd like to mourn Chick Corea who passed away in the 9th of February. Though I posted the video before, it seems to have been deleted.





[ 2021/02/15 00:30 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』ニッコームックのガイドブックを読んでみて 続き

まず、地震の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
そして先日の続きです。

先日の続きといっても、『青天を衝け』のストーリー展開についてです。
このニッコームックのガイドブックを見る限り、「その後の渋沢栄一」として掲載されている後編の展開(編集部独自の構成)では、明治30年頃までの栄一の功績が描かれた後はかなりあっさりめで、昭和6(1931)年に没することのみが記されています。
また制作統括の菓子浩プロデューサーによれば、

渋沢栄一の「青春記」をしっかり描く今作

となっており、その意味でもドラマのメインは、青年期から壮年期頃まででしょう。後の時代は出て来たとしても、ナレーション中心の展開となることも考えられます。老けメークをするにも限度があるかとは思いますので。
しかも今年の大河は、『麒麟がくる』が2月にまでずれ込んだことに加え、オリンピック放送による回数削減などで、全体のエピ数はかなり少なめになっています。かてて加えてドラマの第16回で、長州藩士の暴走と池田屋事件が描かれるようで、これでは恐らく半分近くが幕末に割かれることになりそうです。

ところで第1回を、序盤と後半部分中心に観た感想としては

のっけから北大路欣也さんの家康が出て来てびっくり
竹中直人さんはやはり竹中直人さん
小林薫さんが子供たちの父親というより祖父
高島秋帆役の玉木宏さんのぼろぼろの格好は、『功名が辻』と『篤姫』を思わせる
牢のシーンが『西郷どん』のジョン万次郎の投獄シーンに似ている

こういうところでしょうか。

一応最初の方はあらすじと感想の投稿を予定しています。
しかし、一昨年昨年と途中でやめてしまったこともあり、今年も展開次第ではどうなるか不明です。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2021/02/15 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』ニッコームックのガイドブックを読んでみて

『青天を衝け』の、ニッコームックのガイドブック(産経新聞出版)を買ってみました。
例によって、松平定知氏がドラマの舞台(今回は深谷、水戸、京都)を訪れるコーナーがあり、出演者の紹介とインタビュー、主人公を知る10のキーワード、ストーリーダイジェスト、おもしろエピソードやゆかりの地、地元(埼北)の名物紹介なども載っています。ちなみにこの名物の中に行田足袋の画像があり、小説(生憎ドラマではありません)の『陸王』が、キャプションで紹介されています。

尚ストーリーダイジェストの最初の部分に
「物語の序盤は渋沢栄一たちの暮らす『血洗島』パートと
徳川慶喜を中心に幕府の世界を描く『江戸パート』が
交互に入れ替わりながら展開していきます」
とあります。
恐らく渋沢栄一を主人公としてのみ描くには、あるいは知名度が低いと思われることもあり、こういう形での展開になっているのでしょう。同じ時代だからまあいいのですが、『いだてん』の、明治と昭和が行き来するような形にはなってほしくないものです。というか、最初から
血洗島
幕府
薩長
それぞれの方面の中心人物を出し、群像劇にするという手もあるのではないでしょうか。

それから表紙にでかでかと
「新一万円札の肖像 渋沢栄一の劇的な物語」
と書かれています。
制作発表の時からそうでしたが、一万円札の顔になるから大河化するという企画意図が見え隠れします。
しかしながら脚本担当の大森美香氏は
「幕末を描いてみたい」
「誰を主人公にするかは決まっていなかったが、多くの人物を調べ、渋沢栄一の経歴に惹かれ、幕府側の要人とも接点があるから彼に決めた」
とコメントしています。

また制作統括の菓子浩氏のコメントにも
「私たちの暮らしの基盤をつくった人なのに、意外と知られていない人物だからです。さらに栄一が農民の出身で、決して順風満帆な人生を送った人ではないことに、脚本の大森美香さんも僕も強く興味をひかれました」
とあり、どうも
「一万円」
と、多少ずれた印象があるにはあるのですが、結局どうなのでしょうね。一万円人気にいくらかあやかっているのは、否定できないのではと思いますが。

あと大森氏のコメントで
「栄一が日本に元気をあたえます」
「先行きが見通せない現代は、幕末とリンクしている気がします」
とあります。
大河が日本に元気を与えるのかどうかはともかく、先行きが見通せない云々、これは池端俊策氏の、『麒麟がくる』の発表時点の発言と似たような内容ですね。毎度毎度似たようなコメントというのも、どうかとは思うのですが…三谷氏の「この大河(鎌倉殿の13人)は本当に面白いです」にインパクトの大きさを感じる所以です。

それと美術チームのコメントで少々疑問があります。これまではオープンセットは城などが多かったが、今回は農家や商家が多いとあり、これに関しては
「史実をなぞる再現ドラマをつくるわけではないので、セットは当時をそのまま表現すればいいというわけではありません」
というのがその理由のようです。しかし、今まで恐らく
「史実をなぞる再現ドラマ」
としての大河はなかったかと思います。また主人公の立ち位置により、セットというのは大きく変わるものです。大名が主人公なら、当然城をメインにすることになります。
「幕末の豪農や下級武士がメインなので、農家や商家が多いです」
とでも言っておいた方が、この場合当たっているのではないでしょうか。『西郷どん』も半農半武のようなものでしたし、こういう過去の同じような時代、同じような境遇の主人公の大河との接点にも、言及してしかるべきかとは思いますね。
(2021年2月14日加筆修正)


飲み物-ビールと夜景
[ 2021/02/14 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

バレンタインデーとレント

2月14日はバレンタインデーです。元々この日はその名が示すように、聖バレンタインの殉教日です。しかし聖人の殉教の日ではあるものの、現在は教会の祝日とはなっていません。

しかしこの日は「愛」にまつわる様々な言い伝えがあるため、現在はコマーシャリズムに先導された、贈り物やカードをやり取りする、イベントとしての盛り上がりが見られます。日本に於けるバレンタインの普及もその一例でしょう。その他には小鳥がつがいになるとか、自分の名前を書いたくじを引いた異性と、1年間恋人になるなどという伝承もあります。

ところで今年は、この14日の次の日である15日がコロップ・マンデーに当たります、この日はシュローブ・マンデーともいわれ、薄切りの肉(通常ハムかベーコン)と卵を食べる日です。その翌日はシュローブ・チューズデイ(懺悔火曜日)で、四旬節(受難節、レント)を前に、様々な動物性の食べ物、お菓子などを食べる日とされています。イギリスではパンケーキを作る家庭が多く、パンケーキ・チューズデイとも呼ばれています。

その次の水曜日はアッシュ・ウェンズデイ(灰の水曜日)で、この日から、復活祭前の物忌みであるレントの時期に入ります。つまり懺悔火曜日のご馳走は、節制の時期を前に、大いに飲み食いをしておこうという意味があるのです。物忌みであるため、節制、自らの信仰生活の振り返り、ひいては結婚式を控えるなどの慣習があり、その意味では待降節、つまりクリスマス前の1か月と似たような意味合いがありますし、教派にもよりますが、礼拝にも共通した点が見られます。

この火曜日は、ベネチアやリオなどのカーニバル(これも物忌み前のどんちゃん騒ぎの1つ)の終盤に当たりますが、今年は観光客不在で行われたり、またカーニバルそのものを中止したりと、かなりコロナ禍の影響も出ているようです。


飲み物-コーヒーとチョコレート
[ 2021/02/13 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 41

結局元亀元(1570)年8月30日、義昭は出陣します。織田軍の要塞である中ノ島城に翻る、足利の二ツ引両の白旗を見て、織田軍の士気は上がり、光秀は感無量でした。尚この時光秀は、既に織田軍の一手の大将となっていました。信長も、光秀を気に入っているとは言えなくとも、その能力、とりわけ鉄砲の扱いのうまさを高く買っていました。実際この摂津の戦場で光秀は奮戦しましたが、後年、光秀の娘婿である細川忠興が語ったところによれば、この人物は
「多少身をかばう傾向がある」
つまり、他の織田家家臣に見られる猪突猛進さが見られませんでした。

そのうち北の方で、再び浅井・朝倉の動きが活発になります。一度は壊滅しかけたものの、再び兵を動かせるまでになり、南下して信長に脅威を与えるようです。しかも情報が曖昧で、信長は光秀に偵察させることにします。実際この時、諜報活動ができるのは光秀か秀吉のどちらかでした。しかもこの偵察は、光秀に一軍を率いさせて強行侵入させるもので、いわば威力偵察と言うべきものでした。翌日光秀は京に入り、先発していた偵察員たちの報告を聞きますが、どうやら人々は信長への信用を失い、さらには義昭も信長を見限っているという噂も流れていました。

実は義昭は、摂津から既に京へ戻っていました。義昭の出陣が功を奏したと見て、信長が引き下がらせたのでした。光秀は、この噂の出どころは義昭自身かも知れぬと思いつつ、近江へ馬を走らせます。そこで敗軍の兵たちに出会いますが、彼らは皆織田軍が近江守備のために置いた兵で、織田の占領地を崩し、宇佐山城を落としていました。その守備隊長だった信長の実弟、信治そして森可は戦死したと聞き、光秀はあらぬ噂を避けるべく彼らを自軍に加えて、織田の拠点の多くが占領、または攻撃されているのを知ります。

光秀は急ぎ近江を出て、信長にこのことを知らせます。信長は
「デアルカ」
と言い、兵を集めて近江への戦闘行動を開始します。しかし浅井・朝倉側は、今度は比叡山に本営を構えます。さらに小規模な攻撃を繰り返すのみで、大規模な戦闘は望めそうにありませんでした。信長は叡山を包囲して、拠点を宇佐山城に移します。しかしこのままでは織田軍は叡山に釘付けであるため、その間に武田や三好党が軍事行動に出る可能性は十分にありました。

しかも信長の同盟者といえば、三河の徳川家康のみでした。家康の篤実さは織田家中でも広く知られており、この期に及んで裏切ることもなく、恐らく織田家とは、一蓮托生の運命を辿るのだろうと光秀も思っていました。その光秀は、3日に1度信長の本陣に行き、下知を貰うのですが、信長は泰然自若とはしておらず、寧ろ気ぜわしく動き回っていました。敵に対して陣地攻撃を仕掛けるもうまく行かず、しかし考えられる限りの芸を試み、挑戦状を送りつけたりもしたものの、敵方の嘲笑を買ったのみに終わります。

ところで信長が試みた芸の一つに、叡山延暦寺への直接交渉がありました。これにより、浅井・朝倉と手を切るように申し入れ、追い出しに協力すれば、多少の寺領を寄進するが、協力しなければ三千の堂塔僧房を悉く焼くとまで詰め寄ります。しかし寺にしてみれば、浅井・朝倉は檀家であり、その申し入れは受け入れがたいとはねつけます。尚延暦寺は山法師(僧兵)で有名で、しばしば地上の権力と対立しており、俗化も指摘されていました。戦国時代に入って多少はその勢いも衰えますが、しかしそれでもなお多くの僧を抱え、堂々たるものでした。

将軍の親征も功を奏し、摂津での戦いが収まったと思ったら、今度は北の方で浅井・朝倉軍が動き出します。信長にしてみれば全方位から攻撃を仕掛けられているようなもので、実際義昭がけしかけて、周辺の大名たちを動かした以上、当然ともいえるものでした。光秀は信長の命で偵察を行いますが、近江で朝倉や浅井が織田の拠点を占領かつ攻撃し、織田の守備隊の兵たちが敗走してくるのを目にします。これを聞いた信長は近江へと進軍しますが、今度は敵軍が本営を叡山に移します。

信長は陣地攻撃をはじめ、最早空しいと思える作戦を次々に試しますが、その中に延暦寺との直接交渉がありました。要は浅井と朝倉の追放への協力で、無論信長の方は、協力すれば寺に寄進を行うが、断れば山を焼くと脅しをかけていました、しかし寺の方は、浅井と朝倉は檀家であるからと断ります。尚この延暦寺は、昔から山法師が権力と対立したことでも有名で、山もかなり俗化していたとされています。戦国期に入ってからやや衰えはしても、その勢力は絶大だったのです。

飲み物-ポーターとクルミ
[ 2021/02/13 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

"What Did You Eat Yesterday?"

”What Did You Eat Yestereday?" (Kinō Nani Tabeta?) is a comic book series by Fumi Yoshinaga who is famous for her works that describes the lives of gay people. In the comic, a gay couple one of whom is Shirō Kakei, a lawyer and the other is Kenji Yabuki who works at a beauty saloon as stylist.

Kenji is effeminate in his manner and loves cute and/or colourful things. He uses gay male speech. But Shirō is an ordinary man at first glance and he doesn't come out his coworkers that he is a gay. Though Kenji is not his type, he is occasionally saved by his cheerfulness and careful consideration.

Anyway, cooking is most important in the series. Even though they have words with each other, food gives an opportunity for them to reconcile. Shirō usually cooks dinner using the ingredients he buys on his way to home but Kenji sometimes cooks especially when Shiro has a cold in the volume 4. As the story progresses, they get to know Kayoko Tominaga, a housewife and another gay couple Daisaku Kohinata and Wataru "Gilbert" Inoue. 
 
This series was dramatised by TV Tokyo in 2019 and a special version was broadcast on the New Year's Day of 2020. The DVDS appear in the market in Japan. This year a film adaption will be produced. 

A few weeks ago, I ordered one of the English translations to check the difference between Japanese version and that in English.


きのう何食べた?第12回夕食の準備
Hidetoshi Nishijima as Shirō Kakei (left) and Seiyō Uchino as Kenji Yabuki in TV Tokyo's series
[ 2021/02/12 00:45 ] Others | TB(-) | CM(0)

ドラマについて思いつくままに

大河に限らず、ドラマというのは元々はフィクションです。

いくらTV(あるいはPC、タブレット、スマホ)で観ているシーンが素晴らしい、感動的であると思っていても、実際の現場には多くのスタッフが周りを取り囲んでいて、あれこれ指示を出しながら、何度もテストを繰り返して撮影しているものです。これはメイキング画像や映像などを見ると一目瞭然です。
しかしフィクションとは思いつつも、あまりにありえない創作が出て来ると、やはりこれは如何なものかと思ってしまうものです。これに関しては、以前「フィクションの中の非現実」というタイトルで何度か投稿しています。

私も昨年の秋に、CSで放送された昔のホームドラマ(2クール)などを観ましたが、この手のドラマは「ホーム」だけあって、特定の家庭を中心としたコミュニティの中の人間模様、人々の幸せあるいは悩みなどが描かれているものです。無論トレンディドラマ、その後の時代なども似たようなものです。
もちろん、そのようなジャンルだから仕方ないとも言えますが、あまりにも主人公やその他の登場人物に取って都合のいい展開、お膳立てされ過ぎたような状況は、やはりどこか嘘くささを感じてしまうものです。フィクション=嘘であることは仕方ないにしても、どこまで「嘘くさくなく」描くか、逆にその嘘くささを逆手に取って、『半沢直樹』の半沢と大和田のような関係に持って行くかのどちらかになるのでしょう。尚、個人的に後者の嘘くささは結構好きです。

しかし前出のホームドラマですが、家庭を描いたドラマというのは、昭和でやはり終わったのだろうなと思います。逆の見方をすれば、そのせいで、家庭、特に家族の描写にはどこか昭和のイメージがつきまとうようになります。別に平成の家庭を描いた作品があってもいいのですが、平成になるとドラマの中心が職場をはじめ、家庭を離れた場所に移る傾向が見られるようになったせいでしょうか。
このため家庭や家族の描写が、今なお昭和のドラマにいわば縛られた感もあります-尚ホームドラマというよりも、家族そのものを描いた、たとえば向田邦子さんのスペシャルドラマ的なものは割と好きです。そして言っては何ですが、これが既得権益のようになり、未だに昭和のよさのみが語られるようなふしがあるのには違和感がつきまといます。

このドラマ、楽しんで観ていた方がおられたら申し訳ないのですが、以前『ひよっこ』の本放送(見たい俳優さんが出ていたので)を観たことがあります。高度成長期の東京が舞台でしたが、その当時のレトロでよき昭和のイメージが強すぎた印象があり、そのせいでやはり馴染めませんでした。尚私は、この朝ドラはこの回を含め数回(ウエイトレス編)観た程度です。
同じ昭和でも、『マッサン』や『まんぷく』は、ウイスキーの醸造やラーメンの商品開発などがメインのせいか、そこまでの印象は受けませんでしたし、それより前の『ゲゲゲの女房』や『芋たこなんきん』なども結構面白く観られたので、時代背景がどうこうというより、何を描いているかが、私としては善し悪しの決め手になるようです。特に『芋たこなんきん』の如何にもの大阪らしさは、結構好きでした。

現時点では昭和生まれ、しかも昭和30年代から50年代を知っている人が多いせいか、こういう昭和的描写をありがたがる人も相当数いるようです。しかし、ならばそういう人が『JIN-仁-』や『半沢直樹』をどのように観るのかともまた思うわけで、もしも、比較的高齢でありながらこの手のドラマに関心を示すのならば、時代背景のみに囚われず、ドラマの面白さそのものを観ることができる人なのでしょう。

その一方で、隠れたるヒットメーカーとして健闘しているテレ東には、もっと踏ん張ってほしいところでもあります。何よりも『孤独のグルメ』の、あのドラマとドキュメンタリーのコラボと言った構成は、本来は今後のドラマのお手本になるかとも思うのですが。
『きのう何食べた?』もしかりでしょう。そう言えばこのシリーズの脚本の安達奈緒子さんは、『おかえりモネ』の脚本も書いていますね。西島さんと内野さんが出る以上、これは当然と言うべきでしょうか。

あと以前の大河観連の投稿分から、『いだてん』終了時のNHK木田総局長の、『麒麟がくる』に関するコメントをもう一度ご紹介しておきます。

「『いだてん』とはまったく内容の異なる、正攻法の戦国時代の大河ドラマ。多くの人に楽しんでもらえれば」

実際私もこの時、正攻法で行った方が視聴者が逃げないのにといったことを書いていますが、果たしてこの大河は「正攻法の戦国大河」だったのでしょうか…。演出などは、一部『いだてん』と似通っていたようにも見えたのですが。


飲み物-クリームとココア
[ 2021/02/12 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』新キャストの2人が決定

『青天を衝け』の出演者情報、北大路欣也さんに続いて、ディーン・フジオカさんと町田啓太さんの出演が決定しました。

栄一の人生に影響を与える、二人の盟友が決定!
(NHK ONLINE)

まず『あさが来た』の五代様こと五代友厚、再びディーン・フジオカさんが演じることになりました。しかし五代というと、最近観た『天外者』の、三浦春馬さんのイメージがまだ強いです。
この『あさが来た』では、『新選組!』で土方歳三を演じた山本耕史さんが、再び土方を演じたので話題になりましたが、今回はこの時の五代様が、再び五代様として大河に登場です。そして『西郷どん』で小松帯刀を演じた町田さんが、こちらでは土方を演じることになります。そういえば『西郷どん』主役の鈴木亮平さんも、今年10月公開が決定した『燃えよ剣』で、近藤勇の役を演じていますね。
小松帯刀といえば、この大河には登場しないのでしょうか、幕末の薩摩には最早不可欠な人物と言ってもいいのですが。

それから第1回はTVerでも配信されます。
(青天を衝け公式サイト)

ぶっちゃけた話、
もう第1回といわず全話TVerでもいいかと思います。
NHKプラスでもやりますなどともありますが、今後はTVerやどーがレージなどで、見逃し配信をやれば済むのではないでしょうか。もう再放送もやめて、こういったところから徐々に変化させて行けばいいのです。大河の視聴層には高齢者も多く、ネットを日常的に使わない人もいるでしょうから、おいそれとは行かないかも知れませんが、若い層を取り込みたいのなら、こういう発想こそが求められてしかるべきでしょう。

ついでに、1つ前の投稿でも触れていますが、大河もスポンサー付きでよし。
最近NHKについての投稿では、二言目には受信料がどうこうと書いておりますが、実際視聴者の懐を当てにし過ぎるのは止めるべきでしょう。無論この場合、大河=1年の発想は捨てざるを得なくなるかも知れません。

飲み物ーホットワイン
[ 2021/02/11 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』が終わって-3

すみません、先日の投稿分に「この項続く」を入れ忘れておりました。一応今回が最後となります。

この大河の時代背景や登場人物は、『国盗り物語』のそれと共通するものがあり、いくつかのシーンを比較したこともありますが、やはり違うなと思いました。無論作られた時代も違えば、スタッフもキャストも違うのですから当然ですし、向こうは斎藤道三と織田信長が主役であるのに対して、こちらは明智光秀が主役です。
ですから必ずしも同じ設定である必要はないのですが、どう見ても主人公が、誰かの使い走りといった印象が少なからずありました。光秀が主役であるのなら、彼自身をもっと押し出してほしかったです。あとやはり演出が奇を衒い過ぎで、観ていて不自然さを感じることが多々ありました。

また個人的な感想として、信長や秀吉のイメージも今一つな感がありました。特に信長は過去の信長像と違い過ぎでした。染谷さんは演技はうまいと思いますが、第一印象があまりにも他の大河の信長と異なるのは、デメリットと言えるでしょう。斬新さを出すのであれば、過去のイメージを踏まえつつ、それまでとは違った印象で持って来てもよかったのではないでしょうか-たとえば、『真田丸』の家康のように。

それと、長谷川さんはやはり武将の雰囲気ではなかったと思います。『八重の桜』の川崎尚之助、『まんぷく』の立花萬平で見せた長谷川さんならではの、ストイックで学者肌的なイメージを活かせる役の方がよかったでしょう。
何よりも多くの人がそう感じていると思いますが、オリキャラが出過ぎで、肝心の実在人物が彼らのせいで割を食ったようにも見えます。池端氏は庶民の目線ということでオリキャラを入れたようですが、それなら光秀が主役でなく、彼らを主人公にしたドラマを土曜時代ドラマで作るという方法もあったでしょう。
あと沢尻エリカさんの降板で、白羽の矢が立った川口春奈さん、一生懸命やっていたとは思います。しかし彼女も、それから駒役の門脇麦さんも、やはり今時の若い女性という印象は拭えませんでした。

それと本能寺後を描かなかったことで、光秀がこの「大事業」を成し遂げたことへの満足感、それに伴うやり場のなさといったものが感じられず、如何にも勿体なく感じられました。あの時の光秀自身、そして大名たちの心情はきちんと描かれてしかるべきでした。

そもそも『炎立つ』以外の源平大河では、義経はすべて平泉で討死しているし、幕末大河でも西郷隆盛は西南戦争で散っています。『炎立つ』では義経は行方をくらませていますが、それでも彼がジンギスカンになったのを仄めかす描写はなく、また幕末大河で西郷がロシアに渡ったなどという設定にももちろんなっていません。
なのにここで「光秀=天海」説とも取れるような展開にしたのは、どうかと思います。敢えて山崎の合戦を描かなかったというよりは、ちょっと最期が投げやりになったような印象を受けます。

そしてもう1つ、衣装や風景の色彩が鮮やかすぎて、時に毒々しく感じられたのは、やはりマイナス要因だったと思います。黒澤和子さんのデザインは、『西郷どん』や『青天を衝け』などではかなりまともなのですが、戦国時代を担当させるとああなってしまうようですね。恐らくクレームもかなり来たのではないでしょうか。

それからこれはちょっと目にしたツイートなのですが、恐らく大河を観ている人なのでしょう。NHKは解体してもドラマ部門は残してほしいといった意味のツイがありました。しかしNHKは公共放送であり、公共放送としてまず残すべきは報道、気象そして災害情報です。その意味でこの意見は、失礼ながら本末転倒です。
恐らくこの人は、報道は偏っているから潰してほしい、でもドラマはいいと言いたかったのかも知れません。確かに私も、NHKは偏っているとは思うし、NHKのみならず多くのマスコミ、さらには海外のマスコミも何かしら偏っていると思います。しかしそれでも、公共放送として残しておくべきは報道関係なのです。どうしても大河のような時代劇が観たいのであれば、それとは別にチャンネルを作り、スポンサー付きで制作するべきでしょう。
(この項終わり)

飲み物-ウイスキーストレート
[ 2021/02/11 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』が終わって-2

先日の続きです。

まず『麒麟がくる』の最終回、最後の方だけちらりと観たのですが、案の定というか、本能寺の変の後がすべて省略されていました。本来光秀を主人公にするのであれば、本能寺の変の後にもうひとつのドラマがあるわけです。言うまでもなく山崎の戦いです。ただ戦いのみならずそれに至るまでの過程、中国大返しに始まり、細川や筒井順慶の裏切りなどを如何に描くかが脚本家の腕の見せ所でもあるわけですが、その部分が思い切り端折られていましたね。

ならばそのまま終わったかと言うと、さにあらず。これも予想しえたことですが、オリキャラの3人をやはり入れて来ましたか。どうにもこうにもこの大河は、この3人を見せるためのものだったのではないかと、そう邪推したくもなりますし、これが、如何にもファンタジー的に映るわけです。同じ脚本家の『太平記』では、ここまでオリキャラが出て来ることはまずなかったのですが…。『麒麟がくる』が、『太平記』の劣化コピーのようにも感じられる所以です。

あと、これも初めの方から感じてはいたことですが、やはり戦闘場面が取ってつけた感じがあります。これに関しては第2回の『道三の罠』の感想で、こう書いています。

それと思うのですが、殺陣がどうも今一つです。そもそも雑兵の着物はまだしも、甲冑もやけに華々しいイメージがあるのですが、光秀や伝吾、さらにはその雑兵たちがいとも軽々と刀や槍を振り回していたり(そこまで軽いものではないと思いますが)、斬るというよりは刀を当ててみる感じだったり、一斉に矢を放ったところで相手にすべて当たったりと、ちょっとありえないような描かれ方になっています。何やら刀や槍を使ったアトラクション、あるいは懸り太鼓のBGVのようにも見えてしまいます。懸り太鼓や退き鉦などが出て来るのはいいのですが、そういう部分と、この戦闘シーンのいわば軽さとが、どうも噛み合っていない感もあります。ああいうのも、受信料でやっているのですけどね。

この最終回に関しては賞賛の声もありましたが、もちろん批判的な声も見られました。
本能寺後のシーンのカットの是非、内容が薄っぺらい、さらにはプロデューサーと脚本家の自己満足で終わった大河という声もあり、私もこれらの意見に同意です。誰でも今一つ馴染めなかった、好きになれなかった大河の場合は、制作陣の自己満足に終わったという印象を抱きがちですが、この作品はそれに加えて、戦国らしさがあまり感じられませんでした。

尚先日、視聴率についても書いています。
2000年代と比べてみると、戦国大河は5パーセントほど下がっています。余談になりますが、2000年代でもあまり数字を取れていない作品はあり、『風林火山』などはその一例です。私としては、この作品は登場人物のキャラが立っていてかなり面白く、その数字の低さはちょっと意外でしたが、こういう戦国らしさを生々しく感じさせる作品より、多少無難な感じの夫婦大河の方が、やはり数字を取れるのでしょうか。

それとやはり先日ですが、録画がない時代の大河についてこう書いています。

かなり前のは映像そのものが殆どない、またビデオが普及していないなどで、同じ大河をリピートして観ることができず、それも評価に影響しているのではないでしょうか。

要は映像を繰り返し観ていると、素人でもドラマの掘り下げ方がかなり理解できるようになるのですが、録画やVHS、DVDが存在しない時代は、そういう観方は不可能です。その当時を知る人の話によると、その頃は観方ももう少し緩かったようで、史実に関してもそううるさくなかったようです。
無論歴史に詳しい人はその当時もいたと思われますが、恐らく多くの視聴者は、原作となっている小説と照らし合わせていたのでしょう。本来フィクションであるはずの小説、そしてそれをベースにした大河を、ある程度は事実と受け止めていた人もいたのかもしれません。
ちなみに、ガイドブックが登場したのは1970年代後半のようで、その頃から徐々にビデオデッキも普及するようになり、大河を様々な視点から、多角的に捉えるようになったと言えそうです。

それから『青天を衝け』ですが、
『あさが来た』の五代様
『西郷どん』の小松様
この両名の出演が決まりました。
詳しくは明日アップする予定です。
(この項続く)

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2021/02/10 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』が終わって-1

ここのところ『きのう何食べた?』関連投稿がメインになっていますが、今回は『麒麟がくる』が終わったばかりということで、大河関連です。

まず数字の話になりますが、この『麒麟がくる』、最終回はリアルタイム視聴率が18.4パーセントでしたが、年間平均視聴率は14.35パーセントとなっています。
これまでは『軍師官兵衛』が男性主人公の戦国大河のワーストでしたが、それを1パーセント以上下回り、戦国大河ワースト2位、男性が主人公の戦国大河ではワースト記録となりました。

歴代大河視聴率ワースト10、()内は放送年と関東地方の平均視聴率。
視聴率は小数点以下0切り捨て、2000年以前の作品は小数点一桁まで。

  1. いだてん(2019、8.17)
  2. 花燃ゆ(2015、12.00)
  3. 平清盛(2012、12.01)
  4. 西郷どん(2018、12.72)
  5. おんな城主 直虎(2017、12.8)
  6. 花の乱(1994、14.1)
  7. 麒麟がくる(2020-21、14.35)
  8. 竜馬がゆく(1968、14.5)
  9. 八重の桜(2013、14.58)
  10. 軍師官兵衛(2014、15.84)

放送開始が遅れたこと、コロナ禍で放送が休止の時期があったことも災いしたのでしょうが、それだけとは言えない事情もあります。何よりも、近年とみにリアルタイム視聴率は下がっています。これには以下のような理由がありそうです。

まずBSで先行放送されるようになったため、そちらを先に観て、本放送時には民放を観たり、TV視聴以外のことをしていたりするというケースが挙げられます。
元々BS放送は本放送後だったのですが、『江~姫たちの戦国~』が放送された2011年の4月からBS放送先行となり、2010年代からリアルタイム視聴率が下がった一因となったと思われます。固定ファンがつきそうな、三谷幸喜氏の『真田丸』のみ何とか数字を取れましたが、それでも『江』よりも低かったのです。NHKも視聴率を考えるのであれば、みすみすリアルタイムの数字を下げるような先行放送はやめるべきでしょう。また視聴率がいい時は嬉しそうにする一方で、悪い時は公共放送だからと言ってみたり、これではダブスタもいいところです。

それから、やはり大河を昔から観ている、TVを観ているという人々が減って来ており、それが数字に響いているのは否定できません。
尚内容に関してですが、今の方が一概に悪いとも言えないかと思います。昔も今もいい作品もあれば、そうでない作品もあったと取るべきですが、昔はネットがないため、評価を可視化できる手段が少なく、そのため大河はすべてよかったとされていた感がなきにしもあらずです。
またかなり前のは映像そのものが殆どない、またビデオが普及していないなどで、同じ大河をリピートして観ることができず、それも評価に影響しているのではないでしょうか。

尚制作統括の落合プロデューサーですが、
「全ての回を制作・放送することができて感無量の思いです」
とコメントしています。しかしながら、このコメントには肝心な点が抜け落ちています。今回はコロナ禍により、例外的に休止期間を挟んで、2年間にわたっての放送となりました。
ならば、休止後に再開された後も観続けた視聴者に対して、何か一言あってしかるべきだったのではないでしょうか。くどいようですが、大河はその視聴者の受信料で作られているのです。このコメントは、単に制作サイドとしての意見でしかありません。

あとメディアによっては「『いだてん』から好転」とありますが、いくら何でも男性主人公の戦国大河と『いだてん』を同列に論じるのは噴飯物です。

しかし先日の放送分、最後のところだけ観たのですが、あれではまるでファンタジーです。内容に関してはまた改めて。
(この項続く)

飲み物-エールと暖炉の火
[ 2021/02/09 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

パペットホームズの続編制作そして映画化

井上文太氏のツイートに、パペットホームズの映画化への言及がありました。
確かにこの人形劇は良作だと思いますし、まず続編(三谷幸喜氏は現在来年の大河で忙しいと思われるので、頃合いを見計らって)を何編か放送し、しかる後に映画化という方法もあるかと思われます。
私としては、人形劇版『空家の怪事件』や『ブナ屋敷』も観てみたいので、まず続編希望ですね。アドラー先生がどうなったのかも知りたいものです。

これも井上氏のツイにあるのですが、人形劇というとアナログなイメージがあります。しかしこの作品は、アナログであると同時に、OPにプロジェクションマッピングを駆使しているなど、今の要素を採り入れてもいて、人形劇という昔ながらのよさはある一方で、古臭さはない作品と言えるでしょう。
実際、このまま埋もれさせるには惜しいです。
人形劇といえば、子供向けのイメージがあるかも知れません。しかしホームズベースのこれは、明らかに大人向けであり、元々の原作に描かれた人間関係の複雑さや残酷さが、寄宿学校の少年たちによって表現されているので見ごたえがあります。


Eテレにも、この辺りちょっと真面目に考えてほしいものです。NHKの受信料について色々言われていますが、こういう作品や『昆虫すごいぜ』に使われるのなら納得です-あと総合の『ブラタモリ』、『突撃!カネオくん』、『ガッテン』なども付け加えておきますか。
そう言えば『きのう何食べた?』も続編(2020年正月バージョン)ができ、映画化もされるわけです。こういうのはファンに取っては嬉しいものですし、映画化ともなれば新たにファンがつく可能性もあるので、チャンスは逃すべきではないでしょうね。


飲み物-暖炉とウイスキー
[ 2021/02/08 00:45 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

『きのう何食べた?』シリーズ中の「出会い」その5

今回は、史朗と航の出会いについてです。
ドラマだと、第6回がそれに当たりますが、この回では小日向の件とは別に、史朗は女性の司法修習生を預かることになり、しかもこの修習生が自分に好感を持っているようで、気が気ではありません。どうも史朗も少々思い過ごしかではないかと思われますが、何せ賢二が彼女との仲を気にしており、やはり神経をとがらさざるを得ないのです。そこでつい史朗は、彼女に
「彼氏いるの?」
と訊いてしまい、後悔することになります。結局彼女は、若先生こと修の担当となりました。

このようなもやもやがある一方で、小日向からのお誘い攻撃です。史朗は、賢二が飲み会で遅くなる日を選んで小日向に会いますが、やはり賢二への背徳感に囚われていました。そして小日向は、また恋人であるジルベール=航の話を始めます。

「航の仕打ちがひどすぎるので」
と始まった小日向の話は以下のようなものでした。


きのう何食べた?ジルベールと小日向

ある日、2人は海外旅行に出かけようとするものの、航がクリーニング店から服を受け取るのを忘れたと言い出します。そして小日向に取って来るように頼む、というか命じます。しかしまだ午前8時であり、当然クリーニング店が開いているはずはありません。結局服を受け取ることはできず、出発までの間ご機嫌斜めの航を小日向はなだめすかし、どうにか成田エクスプレスに乗ることができました。

史朗は例の金髪の美少年が大いに腹を立て、小日向が謝っているシーンを想像したことでしょう。

さらに小日向は言います。

「もう限界かなと思う時があるんですよ」

「初めて会った日を覚えていますか。
筧さんにはすんなりと航の悪口を言えたんです」


きのう何食べた?第6回小日向

史朗は、小日向がどうやら恋人との仲を相談するという体で、自分を口説こうとしているのではないかと考えます。
さらに小日向が、どうしても筧さんに会って…と口にした時、史朗は

「俺、今一緒に住んでる奴がいるんです」

と叫ぶように言います。

その時向こうから声がします。

「大ちゃーん!」

実は小日向には、史朗を口説くつもりなどありませんでした。彼は、同居しているジルベールこと航を紹介したかったのです。航は至ってあっけらかんと自己紹介をします。

「航でーす」

その容姿が、例の金髪の美少年とあまりに違った、普通の青年であることに史朗は驚き、小日向にそれを尋ねます。小日向は言います。

「僕に取ってのジルベールという意味です」

また
「限界です」
というのは、
航の要望を100パーセントかなえるには、体力的に限界があるということでした。


きのう何食べた?第6回航を史朗に紹介する小日向

「紛らわしい、あのテンションで来られたら、こっちは誘われてんのかと思うだろ」
史朗は内心そう思います。
またレストランであるにもかかわらず、Tシャツ姿でやって来る、しかもごく当たり前の、人のよさそうな雰囲気の航を見て、さらにこう考えます。
「その普段着で一体どんな服をクリーニングに出してるんだ」
「その善人顔で本当にあんな仕打ちをしているのか」

史朗は航に年齢を訪ねます。航は無邪気にこう答えます。

「30になったばっかでーす」

「そもそも美少年設定無理だろ!」
と、史朗はまたしても思うのでした。

それからほどなくして、帰りに半額でゲットできた鶏手羽先で水炊きを作っていた史朗は、小日向の件や修習生の件が脳裏を掠め、かなり鬱屈してしまうのですが、その後賢二と一緒に夕食を摂っているうちに、不思議とすっきりした気分になります。

史朗が賢二に小日向のことを話したところ、幸いにというか、賢二は史朗と小日向の食事よりも、航に興味を示し、さらに「針ネズミ」、ネズミが針を持っている柄のTシャツの件で大笑いして、一度会いたいと言います。こうして史朗と賢二は、もう一組のゲイカップル、小日向と航に新宿2丁目で会うことになります。

(画像は公式サイトより)


[ 2021/02/08 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 40

まず。『麒麟がくる』は7日が最終回ですが、この「『国盗り物語』に見る明智光秀」はまだ続きますので、司馬氏が描く光秀に興味のある方は、もう少しお付き合いください。

将軍義昭が信長と浅井・朝倉を和睦させたいと言い出したことに、光秀は当惑します。最早この両者は敵同士で、浅井と朝倉を存続させるということは、信長を滅ぼすことを意味していました。さらに光秀は、将軍に伝えるべき重大な命令を、信長から受け取っていたのです。それは、いずれ別の合戦が起こるであろうことから、その際には将軍の親征を仰ぎたいというものでした。当然義昭は驚きます。仮にその敵が浅井や朝倉の場合、自分が考えている和睦案は反故にされかねないのです。

「そちは正気で申しているのか」
義昭は尋ねます。光秀は正気であると言い、苦い薬を飲むつもりで信長の要請を受けてくれるように頼みます。また光秀は、信長が、義昭と浅井・朝倉の密通のこと、三好党をひそかに呼んだことなどもすべて知っていると述べ、
「さればこそ彼等を討つ織田軍の上に、上様を戴いてゆこうというわけでござりまする」
義昭はこれを呑まざるを得ず、ならば今度浅井や朝倉を討つ時は、足利家の白旗を陣頭に進めようと口にします。これ以上ないほどの変わり身の早さですが、この人物に取っては我が身が一番大事でした。

さらに光秀は、無心にその時までお待ちあそばすようにと告げて去って行きますが、正直なところ
「この人の下では、正気には働けぬな」
と感じていました。
一方信長はその多忙な生涯の中でも、特に忙しい時期を迎えていました。今度は摂津の石山本願寺が、自分に対して反旗を翻します。
「坊主まで―――か」
急報を聞いた信長は京へ急ぎ、光秀と村井貞勝、朝井日乗といった京の政を取り仕切る3人を呼びます。

信長は3人に尋ねます。
「室町の小蕪(こかぶら)殿にかわったことはないか」
この小蕪殿というのは、将軍義昭の容姿から信長がつけた渾名でした。信長は3人に、義昭の悪口をもっと言えと言います。浅井・朝倉の動向が怪しいかと思えば、今度は三好党が上陸し、さらに本願寺が行動を起こし、さらには東国の武田信玄までもが、奇妙な動きを見せ始めます。あまりにも偶然過ぎるこの動き方を、信長は不審に思っていました。

日常と村井から義昭の行状について聞かされた信長は、光秀に、明朝摂津へ出陣するから、共々に出陣なさるようにと義昭に伝えるよう命じられます。光秀は、義昭の側女、お慶の父で将軍の側近である上野清信に会い、すぐさまの出陣を依頼します。しかし上野は、儀容を整えねばならぬとなかなか応じません。ついに光秀は将軍館内で脇差を抜き、清信を威嚇します。
「十兵衛光秀、ら、乱心しおったか、ここをどこと心得るぞ。殿中であるぞ」
慌てふためく清信に、光秀は脇差をへし折ってみせます。これは実は竹べらに銀箔を推したものであり、当然ながら光秀は罰されず、寧ろ光秀がそのような態度を見せることに驚き、義昭は急いで出陣支度をさせます。

将軍義昭が光秀を茶室に読んだのは、信長と浅井・朝倉を和睦させるための密談でした。当然浅井や朝倉をけしかけたのも、この義昭でした。しかし光秀の対応は、全く義昭の予想を裏切るもの、信長は次なる合戦に将軍の御親征を仰いでいるというのです。信長を追放したがっている義昭は迷いますが、結局は我が身可愛さのこともあり、それに応じます。光秀は、この人物の変節の早さにうんざりしていました。しかもその時、摂津の石山本願寺が信長に対して行動を起こします。

信長は、様々な相手が次から次へと自分に刃向かっていることを、怪しいと思っていました。恐らくは、義昭の差し金であることにも気づいていました。そこで信長は岐阜を発って京へ入り、京の政を預かる3人の内、朝日日乗と村井貞勝から義昭の行状を聞き出し、光秀に、即座に出陣するよう義昭に要請させます。将軍館では、上野清信がくどくどとまくしたてて要請を受け入れようとぜず、光秀は脇差を抜いて上野に迫ります。もちろんこれは竹べらであるため咎めはなく、温厚な光秀がこのような行動を取ることに恐れをなした義昭は、出陣を決めます。

飲み物-スノーアンドテル
[ 2021/02/07 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『きのう何食べた?』シリーズ中の「出会い」その4

史朗と富永家の人々の出会いについて。

元々2人でスイカを分け合い、史朗に一切れをご馳走した佳代子でしたが、史朗の態度に不気味さを感じ、疑心暗鬼にかられます。その後史朗はティッシュペーパーを取ろうとして、ケースの中が空っぽなのに気づき、ティッシュはと声をかけるのですが、佳代子の恐怖心は頂点に達し、大きな悲鳴をあげます。史朗は戸惑います。彼女に何と言うべきか、うろたえつつも最初に口を突いて出たのは、この一言でした。

「私はゲイです」

そして財布から名刺を取り出し、

「弁護士をしております、筧史朗と申します」

きのう何食べた?第2回史朗を恐れる佳代子

佳代子はこれでやっと静かになり、これがもとで2人は打ち解けます。そして昼食にツナとトマトのぶっかけそうめんを振舞い、その後もしばしば連絡を取って、自分の家だけでは多すぎる野菜や果物を分けてくれるようになります。
ある日、中村屋で安売りをしていたキャベツを2人で分けたものの、1つをどうしても消費し切れそうになく、それでコールスローを一緒に作ることにします。史朗はその前に実家に帰っており、両親はやはりゲイをよく思っていませんでした。ゲイである自分を受け入れてくれる佳代子に、史朗は言います。

「うちの母も、佳代子さんくらいの距離感で接してくれたら」

しかし佳代子はこう答えます。

「筧さん、私に取っては他人じゃない。家族とは違うもん」

きのう何食べた?第3回コールスローを作る史朗と佳代子


つまり第三者の立場なのだから当然であり、佳代子も娘が同性愛だったらそれは困るようです。そのような話をしていると、佳代子の夫富永が仲間を連れて帰宅し、その内の1人でやはりゲイの小日向大策を紹介します。

「噂の筧さんね」

どうやら富永は、史朗がゲイであることを小日向に話していたようです。ゲイ同士仲良くと富永は言い、その後ピザとビールで飲み会が始まります。

きのう何食べた?第3回小日向との出会い

小日向は、富永さんが言ったことはあんまりですねと言いつつ、史朗にビールを注ぎ、「悲しい話」を聞いてくれと言って、同居している井上航のことを話し始めます。ビジュアルはジルベールのような美少年と小日向は言いますが、そもそもジルベールの何たるかを知らない史朗は、スマホでこっそり検索し、『風と木の詩』の主人公の、金髪の少年であることがわかります。
ジルベールこと航は、小日向の帰りが遅く、しかもメールすら送ってこなかったことで、玄関をロックしてチェーンを下ろしてしまい、本来のこの家の主である小日向を入れようとせず、コンビニでアイスクリームを買って来させるのですが、それを聞いた史朗はこう言います。

「あなた、今長々と2人の楽しいプレイの話を聞かせましたね。今日会ったばかりの人間に。今のは完全にのろけと受け取っていいですよね」

そこへ富永が来て、ゲイ同士楽しくやっているかと訊き、2人は声を揃えて
「ええ、とても」
と答えます。

その後史朗は、自分がゲイであることを相手は知っているため、富永家にはさほど構えずに行くようになります。桃を貰った時には、ゲイカップルならではの悩み、努力も打ち明けます。普通の主婦である佳代子は、それにうなずいたり驚いたりしてみせます。

そして玉ねぎを貰いに行った時、これはクリスマスの直前でした。史朗は紙袋に何個もの玉ねぎを受け取るのですが、この時初めて佳代子は、家族のことを史朗に打ち明けます。
佳代子と夫の間にはミチルという一人娘がいます。このミチルが8年も好きな男性と同棲していながら、結婚する意志がないことを2人は嘆きます。史朗もその前また実家に行っており、賢二を連れて帰るように言われていました。

きのう何食べた?第11回玉ねぎを受け取る史朗

史朗は内心こうつぶやきます。

「何だ、親の悩みは、ゲイでもノンケでも変わらないじゃないか」

佳代子はその気持ちを知ってか知らずか、こう言います。

「親って変な生き物でしょう」

この言葉が背中を押したのか、史朗は小日向と航を呼んでのパーティーの時には、既に賢二を連れて帰ることを決心したのでした。

あと2020年の正月スペシャルで、再び史朗は佳代子と顔を合わせますが、これはまたスペシャルについて改めて投稿する予定ですので、その時に。

それから先日分で、史朗のセリフが一部違っていたので直しています。きちんと映像を観ず勘に頼るとダメですね。
(画像は公式サイト及びDVDより)

[ 2021/02/07 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『太平記』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいものです。そのためにも、国内のラグビーの変化に期待したいと思います。

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