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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『青天を衝け』第12回に関して

第12回に関して。今回の家康公は、終盤に登場です。

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世直しをしたいと考えた栄一は、自分の勘当を父市郎右衛門に申し出る。市郎右衛門は、自分は百姓としての分を守りとおすが、お前はお前の道を行けと勧める。その市郎右衛門は、かつて武士を夢見たことがあった。しかしゑいの家である中の家(なかんち)には女子しかおらず、婿入りして農業に励み、家を大きくした。ゑいは一度だけ、市郎右衛門に武家にならなくて後悔したかと訊いたところ、武士になっても才覚だけでは出世できず、その点百姓は自分の腕で世を渡っていける利点があった。市郎右衛門が栄一に理解を示したのは、それも一因だった。

千代は、娘のうたを抱いてやってくれと栄一に頼むが、栄一はそのまま布団をかぶって寝てしまう。そして喜作と共に再び江戸を訪れるが、同心たちに捕まりそうになり、居酒屋に逃げ込む。そこにいたのは平岡円四郎だった。なぜ追われているのかを聞かれた栄一は、日本の為にこの世をぶっ潰すと言い、武士でなくても志のある者はいると思いのたけをぶちまける。そこへ喜作も、こちらは一橋家の用人川村恵十郎に連れられてやってくる。

円四郎は二人に武士になるように促し、しかも幕府をつぶしたいのなら、自分の殿は江戸城の中心にいる人物だから、もってこいだと哄笑する。栄一たちはあまりに思いがけないこの申し出を、一旦は断る。その後両者は自己紹介をするが、栄一は円四郎が一橋家の家臣だと知って驚く。円四郎は家に戻り、やすに栄一たちのことを話して、2人が心配だと言うが、折しも来訪していた川路聖謨が円四郎こそ気を付けろと言う。水戸の過激派が、斉昭のような攘夷を慶喜がしないのは、側近の入れ知恵だと考えているのだった。円四郎は一笑に付すが、川路は、攘夷が時と共に流行り病のようになってしまっており、一旦それに罹ると熱がなかなか治まらないと諭す。

冬が訪れる頃、栄一たちは決行の準備に追われていた。そこへ長七郎が戻って来て、栄一や喜作、惇忠たちに向かって、決起を思いとどまらせようとする。京にいた長七郎は、既に薩摩は薩英戦争で攘夷を捨てたこと、また長州藩士や長州派の公家たちが都を追われたこと、さらに大和国で蜂起した天誅組が惨敗に終わったことなどを話して聞かせる。しかも長州勢の都落ちを命じたのは孝明天皇であり、天皇が幕府寄りな姿勢を取ったことで、今までの攘夷とされて来た行動は如何にも報われず、長七郎は空しさを覚えていた。そのような中、真田範之助と長七郎は対立し、長七郎は焼き打ちを実行するなら自分を斬れとまで言う。ここで真田と惇忠たちは袂を分かち、決行のための準備はすべて白紙に戻された。

家へ戻って来た栄一は、千代に、今まで信じて来た道が間違っていたこと、それをなかなか受け入れられなかったことを伝え、今までうたの顔も満足に見られなかった臆病者であると自嘲する。栄一は既に市太郎を失っており、これ以上うたを失うのが怖かったのである。そして自分は父親の役目も放棄しようとしていた、しかしもう命を投げ出すことはないとうたを抱きかかえる。そんな夫に千代は、道はまっすぐではないと言い、孔子の言葉である
「過ちて改めざる、これを過ちという」
を引用する。

その夜、栄一は市郎右衛門に、自分たちがやろうとしていたことを洗いざらい話す。また売上金160両をくすねたこと、その金で武器を買い込んだこと、またそのために、八州廻りに目を付けられていることを打ち明け、さらに自分がここにいるのは迷惑になると言って、京へ行くこと決意を固めていた。市郎右衛門は、自分が信じたことなら何をしてもいいが、人としての道理を踏み外さないようにと言い、支度金として100両を与える。孝行とは子が親にするものだと思っていたが、親が子にするものとはなと笑う市郎右衛門。そして栄一と喜作は、家族に別れを告げて血洗島を後にする。

一方徳川慶喜も、天皇を輔弼するべく京へ上る。この時は蒸気船順道丸での船旅だった。このため円四郎も京へ行くことになる。美賀君は、最早慶喜の子は望めなくなったと言うが、徳信院はそんな彼女に、自分も世継を産めなかったが、一橋家を守るという勤めは変わらないと励ます。

ここで徳川家康が登場し、いよいよ舞台は京へ移り、江戸幕府の終焉が近づいたと語り掛ける。

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今回は血洗島と平岡円四郎がメインだったこともあって楽しめました。相変わらず、円四郎以外の慶喜関係はかなりあっさり目ではありましたが…。ところで平四郎の妻のやす、どうも武家の奥方には今一つ見えないのですが、根っからの武家の奥方でないところが、彼女の魅力でもあります。円四郎は慶喜について京へ行き、恐らくやすとはこれが今生の別れとなったはずです。ちなみに『西郷どん』の第26回で、大久保一蔵が畳まわしをするシーンがありますが、この一蔵の渾身の芸は、円四郎や後藤象二郎、中根雪江をもてなすためのものでした。

それと長七郎が戻って来て、攘夷を止めろと言うのはいいのですが、これまでのことが無駄になったと話すシーンに、もう少し尺を割いてよかったかと思います。河野の死の空しさについても語っているわけですが、実際この中に、あの坂下門外にいた人物はいませんし、栄一も喜作も大橋訥庵の塾にはいたものの、彼が経験した空しさを一同が分かち合うには、ちょっとそれぞれの温度差があるようにも取れます。ここはとにかく攘夷をしても、一文の得にもならないし、天皇や慶喜を敵に回すくらいの言い方でもよかったのではないでしょうか。それにしても「キツネが見える」は、一体何の伏線なのでしょうね。

また川路聖謨が、攘夷とは流行り病のようなもので、一旦罹ると熱が冷めないと言ったことを話していますが、どうやらこれは麻疹に例えているように思えます。麻疹は一度罹ったら二度と罹らないため、特に若い時にする通過儀礼的な経験のことを、麻疹になぞらえたものですが、正に攘夷もそれに似たものがあったようです。しかし、所謂破約攘夷的な攘夷は姿を消しつつありました。この翌年、長州が京での失地回復を図ろうとして、暴走することになります。所謂禁門の変ですが、その前に池田屋事件があり、京での一大クーデターを企てていた一味が、新選組により斬られることになります。そろそろ町田啓太さんの土方歳三も登場のようです。


飲み物-ビールと夜景

[ 2021/05/08 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

5月9日の試合に於ける「HAPPY MOTHER'S DAY」

ラグビー関連です。5月9日に行われる、クボタスピアーズと神戸製鋼の試合ですが、この日は母の日ということもあり、クボタのフィフティーンは、ピンクの「マザーズデイソックス」を着用することになっています。

感謝の気持ちを、試合を通して伝えたい 「クボタスピアーズ HAPPY MOTHER'S DAY」 開催のお知らせ
(クボタスピアーズ公式サイト)

また以下の関連グッズ2点が販売されることになっています。

  • BLKピンクマスク
  • 抗菌エコバッグ


今までのラグビー界では、あまり見ることがなかった新しい試みであり、またどこか心和むものもあります。

[ 2021/05/07 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

海外市場で明暗を分けるアニメとドラマ 1

興味深い記事があったので、ご紹介しておきます。

日本のアニメは海外で大人気なのに、なぜ邦画やドラマはパッとしないのか
(ITmediaビジネスONLINE)

一口で言えば、日本のアニメまたは漫画の世界市場でのシェアに比べたら、国内ドラマや邦画は著しく劣ること、そして、その原因はどこにあるのかという点が問題提起されています。これに関しては、日本のTV局は基本的にムラ社会で閉鎖的であり、制作プロダクションでなく、放送局が著作権を持っていることや、広告ビジネスメインであるため、ユーザー目線でないことなどが挙げられています。つまりコンテンツ制作に関して、生存競争を勝ち抜いて来ていないということです。

反面アニメは、そもそもは年少者がターゲットだったこともあり、大手スポンサーがつきにくく、その結果、寧ろドラマよりも「逞しく」成長し、制作サイドと放映サイドがきっちり分けられたのが、海外市場で存在感を示せるようになった一因と指摘されています。

放送局と制作プロダクションが分かれていないのは、やはりデメリットと言えます。たとえば、ジェレミー・ブレット主演の『シャーロック・ホームズの冒険』というTVシリーズを、このブログでも何回か採り上げていますが、このシリーズは制作がグラナダTV、放映はITVとそれぞれ役割分担されています。どうも日本独自の路線が災いした結果、TVドラマは海外での成功例もなく、また国内でヒットする作品があったとしても、要はその時々のトレンドや世論に委ねられて来た感もあります。

無論ドラマを海外で放送するには、その国の事情に合わせる必要もあります。ローカライズと言ってもいいでしょう。超展開や国籍不詳の描写までもが許されるアニメに比べると、日本人の生活がそのまま入り込むため、どのような受け止められ方をするかが、成功か否かのカギを握るとも言えそうです。
(この項続く)

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2021/05/07 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

2021年トップリーグプレイオフトーナメントの今後と、レッドスパークスの廃部

トップリーグ関連です。
先週末はお休みで、今度の土日にベスト4を懸けた4試合が行われますが、大分の昭和電工ドームで行われるはずだった、サントリーサンゴリアスとリコーブラックラムズの試合が、リコーの選手の新型コロナウイルス感染で中止となっています。

トップリーグ2021 プレーオフ準々決勝「サントリー vs リコー」開催中止のお知らせ
(トップリーグ公式サイト)


尚他の3試合は予定通り行われます。


5月8日

13時 トヨタ自動車-NTTドコモハリケーンズ(えがおスタジアム、熊本)

15時 パナソニックワイルドナイツ-キヤノンイーグルス(熊谷、埼玉)


5月9日

12時45分 神戸製鋼-クボタ(エコパ、静岡)


パナソニックとキヤノンの試合は、NHKBS1で中継されます。日本代表が多いこの両チームの激戦は期待できそうです。それから今シーズンの活躍が目覚ましいクボタと、優勝候補の神戸製鋼の試合は日テレで中継されます。

ただ後者は全国レベルでの中継というわけではなさそうなので、お住まいの地域の番組表の確認をお勧めします。


中継に関して言えば、準決勝の2試合と決勝はNHK(とJSPORTS)で中継されるようです。


それと、トップチャレンジリーグ所属で、来シーズンからの新リーグ入りを期待されていたコカ・コーラレッドスパークスが、ラグビーの活動をやめるという本社の方針を受け、廃部となることが決まりました。


当社ラグビー部 活動終了のお知らせ

https://www.ccbji.co.jp/news/detail.php?id=1082

(コカコーラボトラーズジャパン株式会社公式サイト)


実際これにはかなり反響があるようです。今後どのようになるのでしょうか。無論クラブチーム化する方法もありますし、かつてリーグを退いたチーム(ワールド、日本IBM)などはその方法を選んでいます。


飲み物-ギネススタウト




[ 2021/05/06 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

推しとアンチに関する私見 続き

先日の続きになります。「推し」である存在に強い感情を抱く人は、マスコミの報道にも後押しされているように見えます。つまりマスコミがその人を好意的に書く、あるいは持ち上げることで、やはりこの人は素晴らしいのだ、この人のファンになった自分にも間違いはなかったのだと、そう考えてしまいがちで、マスコミに乗せられている感も少なからずあります。

無論個人レベルでその人が好きで、応援したいとか、あるいはCDやDVDやグッズを買いたいという程度であれば、別に構わないのです。ただしその人を悪く言う人たちに対して、自分は正しい、間違っていないと反発するのは何やら宗教的であり、ご本尊を擁する信者のようになってしまいがちです。

それと以前見たブログだったかサイトだったかで、自分の推しを批判するツイートが紹介されていたこともありますが、正直如何なものかなと思います。本来ファンブログと言うのは、誰それが好きだとか、その人のプレイまたは演技とかに魅せられるといった内容のはずですが、最早それどころではなくなってしまっています。


そのブログ主さんが推している人に対しては、特に好きでもなく極端に嫌いなわけでもないのですが、流石にこういうやり方には嫌悪感を覚えました。私も『武将ジャパン』関連などで、記事を引用して反論したことがありますし、その手の批判ツイも、確かにほめられた内容とは言えないものもありましたが、いくら何でも親の仇のように、ここまで晒しものにする必要もないでしょう。


推しというのは、その人に取っては唯一無二の存在であり、場合によっては、これ以上のイケメンor美女はいないと思える存在なのでしょうが、それはあくまでもその人に取って、あるいはその人同様に当該人物を推す人々に取ってだけのものです。それに反対する人もまた五万といるはずです。


ある人を好きなあまり、あるいは、その人を批判する人に対抗せんとするがあまり、一線を越えてしまうことがないように気を付けたいものです。しかし個人の意見を自由にネット上で述べられる今、そういうのを目の当たりにするのが多いのもまた現実ではありますが。


飲み物-華やかなティーカップと紅茶

[ 2021/05/06 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

推しとアンチに関する私見

GWもそろそろ終わりですね。今年もあまり外出できなかった、遊べなかったという方も多いかと思います。今年の方が人出が多かったとも言われていますが、昨年のGWは全国的に緊急事態宣言が出されており、今年はそうではないので、その違いが多少あるかとは思います。ただ変異株の感染も多いので、やはり気を付けるに越したことはないでしょう。

それとさほど大きな関係はないのですが、「推し」と「アンチ」について少々。大河関連とかスポーツについて書いている分、過去にも似たようなことを書いていますが、世の中には様々な人がいて、好みもまた人それぞれです。そのため個人の推しをあまり強調すると、他人と衝突することにもなりかねません。

有名人、特に芸能人(お笑いタレントを含む)やスポーツ選手といった、メディアへの露出が多い人たちの場合、誰でも好き嫌いはあるものです。特に意識したことはなくても、どちらかと言えばこの人は好きであるとか、逆にこの人は苦手だといったケースもあるでしょう。私も好きな人、嫌いな人、あるいは嫌いとまでは行かなくてもちょっと苦手という人もいます。

ただあまり個人の好みを押し付けるのは、やはりどうかと思います。ここも個人ブログである以上、自分の意見が中心になりますが、好きな人はともかくとしても、ある人が嫌いだとか、そのファンが苦手だというのは、殊更に強調して書かないようにしているつもりです。

ところでこれはスポーツ選手関連で目にしたことですが、SNSやブログなどで推しを持ち上げるあまり、その推しのライバル的存在や、アンチの人々をディスるということもあります。こういう場合、きちんと論破できる人もいますが、人によっては感情論になりがちです。

しかしネット上を、自分の好きな選手への好評価のみで埋め尽くすのは、正直言って不可能に近いです。ならば自分はこの人が好きである、どのような部分が評価できるといった点のみを発信しておいた方がいいでしょう。アンチにもアンチの言い分はあるでしょうし、ともすると水掛け論になりかねません。アンチに余り構うのは、精神衛生の面でもよくないでしょう。またA選手のファンが、A選手アンチの推すB選手に対してあれこれ言ったのであれば、結局は同じ穴の狢です。

推しを誹謗中傷されるのは確かにいい気持ちはしません。そのせいか、所謂人権相談などに連絡するという人もいるようですが、関係者などでない以上、そこまでする必要もないかと思います。アンチコメントは無視すればいいだけの話ですし、よほどひどい場合、たとえば「殺す」などといった表現を使うとか、差別的表現がひどいとかの場合は、通報機能を使えば済む話です。

行政関係などで受け付けて貰える可能性は低いし、その人に実害が及ぶようであれば、本人かその周辺が弁護士に相談するはずです。以前『武将ジャパン』で、批判的なコメントに対して、法に訴えるとあったのを思い出しますが、あれとちょっと似ていますね。あの場合も運営サイドによほどの実害があるのならいざ知らず、通常は相談に乗ってくれる程度ではないかと思います。

飲み物-パブのビール2
[ 2021/05/05 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』キャスト一部予想と今後の登場人物

『鎌倉殿の13人』、第3次キャストが発表されましたが、これ以外にもキャストがまだ決定していない役があります。その中でも弁慶と後鳥羽上皇、源実朝が決まっていないというのは前にも書きました。

個人的に弁慶は、『真田丸』で堀田作兵衛を演じた藤本隆宏さんの可能性が高そうです。後鳥羽上皇は、実は市川猿之助さんに演じてほしいのですが、こちらを小日向文世さんが演じることになるのでしょうか。まあいずれにしても、三谷さんの意向が大きく反映されることにはなりそうです。

実朝役は結局誰になるのでしょう。何よりも実朝暗殺の裏に何があり、それをどのように描くかが、この大河の後半の大きな山になりそうです。

あと静御前は登場するのでしょうか。何せ三谷さんのことですから、通り一遍の描き方ではないと思いますが、義経を描く以上、彼女を外すべきではないと思われます。

その他にも恐らく登場するであろう、源平大河ではお馴染みの以下の人物がいます。誰が演じることになるのでしょうね。(順不同)

木曽義仲(頼朝の従兄弟、義高の父)
大庭景親(石橋山の戦いでの平家方武将)
伏見広綱(頼朝の右筆、頼朝の愛妾亀を自邸に匿う)
牧宗親(牧の方の父親)
金売り吉次(義経の奥州行きを手助けしたとされる商人)
平賀朝雅(鎌倉幕府御家人、比企尼縁者)
宇都宮頼綱(北条時政の娘婿)
北条時房(義時の弟)
北条泰時(義時の長男)
藤原頼経(初代藤原将軍)
伊賀光季(鎌倉幕府御家人、京都守護)
藤原泰衡(秀衡の子)


飲み物-ランプと水とウイスキー

[ 2021/05/03 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第2巻その1

第2巻その1です。

<金縛り>
ワーカホリック気味の班長だが、家では掃除や湿気取り、そしておかずの作り置きとをこなすのに余念がなかった。しかしある夜、体がアナジーの時のような金縛り状態になり、よく見ると髪の長い女が天井にへばりついていた。白血球の仲間かと思って尋ねるも知らないと言われ、記憶細胞の事務所を訪ねることにする。

老教授然とした記憶細胞は心当たりはないと断言するが、一方で歩くのがおぼつかなく、キラーT細胞の名前を頻繁に間違える。さらに記憶細胞は班長の家にやって来て、入浴中の彼に飯はまだかねと言う。そうこうしている内にまた例の女が現れるが、遊走して来た白血球に一撃にされる。

それは腸管出血性大腸菌の一種だったが、白血球に前に抗原提示したと言われるものの、記憶細胞の記憶は短期間しか維持されておらず、しかもこの時は白血球をヘルパーTと呼ぶ始末だった。その後記憶細胞に出会った班長だが、記憶細胞は班長に会ったことをすっかり忘れてしまっていた。

<海>
キラーT細胞たちに追われていたウイルス感染細胞は川へ逃げるが、班長は泳ぎがからっきし苦手で、白血球が何とか取り押さえた。仕事柄筋肉を増強している彼だが、これだと水に浮きにくくなるため、泳ぎの練習を考えていた。その後帽子を選んでいる制御性T細胞に出会ったり、赤血球がそこに現れて、白血球が新しいウエアを買っただの、海が楽しみなどと言っているのを聞く。どうやら皆は、腎臓近くの水がきれいな海に行くらしい。

しかし泳げない自分が行けばネクローシス待ったなしだった。彼は迷いはしたものの、心機一転、風呂で息継ぎの練習を始める。しかもその後一般細胞たちの、海でのナンパの話を小耳にはさんだ彼は、仲間たちからもそれらしき言葉を聞き、それが目的だと思い込んでしまう。

そんな時、赤血球の女の子が川に落ちてアデノウイルスに取り囲まれてしまい、日頃の訓練もあってそれを助けた彼はひどく感謝されて自信がつく。その後彼は海へ向かうが、仲間たちがが楽しみにしていたのは釣りであり、新しいウエアとはライフジャケットのことだった。

<夏祭り>
何かと距離を置かれがちな、免疫細胞と他の細胞の交流会を兼ねた夏祭りが開催された。売上1位の部署には10日間のプチ夏休みがプレゼントされるので、班長は早々と夏休みに何をするか思いを巡らす。そこへ浴衣姿の赤血球と血小板が現れて、血小板が熱中症対策グッズを差し入れてくれ、赤血球に祭りの後の花火に誘われる。しかし強面の多いキラーT細胞の焼きそば屋台は人気がなく、代わりに白血球チームのレインボークレープが大人気だった。

女性は可愛い物好きと言うナイーブ細胞の意見を採り入れ、班長は樹状細胞のフリマで買った乳酸菌の着ぐるみを着て客寄せをする。このため熱中症になりかけるが、この期に及んで正体をばらすわけにも行かなかった。その時血小板が、迷子の赤血球を一緒に探してくれと頼み、迷子のアナウンスを頼む一方で自分たちでも探し始める。その頃赤血球は、エンテロウイルスの一団に囲まれてしまっていた。

そこへ駆けつけた着ぐるみ姿の班長が「乳酸菌アタック」を食らわせて事なきを得る。結局花火の交流はお流れになり、売り上げ1位も樹状細胞がゲットしたが、MVPとして彼が選ばれ、お友達と行ってねと血小板から鼻腔温泉のチケットを貰う。しかしペアチケットであることに彼は当惑する。

<モチベ>
細胞たちはそれぞれが助け合って働いているが、キラーT細胞の班長は、使い走り的な自分たちの立場に不満があった。その時B細胞への呼び出しが入る。B細胞の抗体で、自分たちの仕事が早く終わるとキラーT細胞たちは喜ぶが、肝心のB細胞が見つからず、班長は探しに行かされる。そのBは相変わらず女性をナンパしていた。パトロールだと彼は言い逃れするが、要は子供の頃から勉強漬けだったこともあり、抗体よりも彼女を作りたいと言ってしまって班長を怒らせる。

そこへ、自己を攻撃するなと制御性T細胞が間に入るが、B細胞は彼女に一目ぼれし、ヘルパーTがいない隙を見計らって指令室に侵入する。しかし制御性細胞に取って、B細胞は苦手なタイプだった。そこへヘルパーT細胞がやって来て、B細胞が命令を無視したことでくどくど文句を言う。

その時ブタクサ花粉が侵入し、抗原提示はないものの、記憶細胞の抗原情報によって何とか難を逃れる。班長の出番はあまりなかったものの、素早い処理で赤血球に感謝され、B細胞のおかげだと班長は言うが、今度はそのB細胞がは赤血球を口説き始めて、班長をうんざりさせる。


まずアナジーですが、特定の状況下で、T細胞が抗原提示されても反応できないことです。文字通り、金縛り状態のようなものです。しかし何とも頼りない記憶細胞(本編の記憶細胞もそういうところがありましたが)、この人は後でもしばしば登場します。

意外と泳げなかった班長、これは筋肉をつけすぎている点も関係しているようです。実際体脂肪率が高い方が水には浮きやすくなります。その彼の周囲の細胞たちが、何やら海に行くような相談をしていて、自分も泳ぎの練習をしてみるかと思い立つまではよかったのですが、一般細胞のナンパ話に加え、仲間たちからもそれに類した言葉が飛び出すため、すっかりそれが目的だと勘違いしてしまいます。実は皆の目的は釣りでした。

ちなみにこの回で、赤血球の女の子(本編の主人公の赤毛の子とは別人)をアデノウイルスから助けたことで、彼女は彼に好意を抱きます。所謂吊り橋効果と呼ばれるもので、不安や恐怖を感じている時に出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなることです。それからネクローシス、言うなれば細胞の事故死ですね。

夏祭り。正に「可愛いは正義」であり、班長は売り上げを伸ばすべく、樹状細胞が作った乳酸菌のぬいぐるみを着て焼きそばを作ります。その時迷子になった赤血球(血小板でなく、赤血球の方が迷子になったように見える)がエンテロウイルスに囲まれ、血小板と一緒に彼女を探していた班長の一撃で助かります。

しかしどう見ても血小板(リーダーちゃん)の方が、熱中症対策グッズを差し入れしたり、エンテロウイルスの騒ぎの余波があるから、花火はまたの機会にしようと言ったりするあたり、赤血球よりメンタル面は大人にしか見えないのですが、チームをまとめる立場ということもあるのでしょうか。奇しくもこの点は、班長にちょっと似ています。

そして「チャラ男」ことB細胞。このシリーズではかなり軽めの人物で周囲に迷惑をかけ、ナンパしたがる割には、本命の女性を口説けないタイプのようです。そんな時ブタクサ花粉侵入で、記憶細胞の助けを借りて抗体を作り、これでめでたしめでたしと思われたものの、今度は班長にお礼を言った赤血球を口説こうとします。B細胞君、抗体だけ作っている方がいいと思うのですけどね。ところでこの回で、初めて記憶細胞が役に立っています。あとブタクサのアレルゲンが結構可愛いです。

飲み物-エールビール

[ 2021/05/03 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』番外編その1

先日の『青天を衝け』関連投稿の、麻疹ウイルスに関して。このウイルスが『はたらく細胞フレンド』でも登場したことについては、当該投稿でも触れていますが、その回のあらすじをごく簡単に述べるとこんな感じです。

記憶細胞を助けようとしたキラーT細胞の班長は、足首を骨折してしまい、入院する。記憶細胞もその時腰を痛めて入院するが、そんな時麻疹ウイルスが侵入してくる。班長は自分もウイルス撃退に加わりたいと言い、制御性T細胞から止められるも結局は部下たちと行動をともにする。しかしウイルスは病室にまで侵入し、このせいで記憶細胞が一時的に記憶を失ってしまう。しかしその後記憶を取り戻し、B細胞は彼を頼りに抗体を作る。その後班長は退院し、キラーT細胞の訓練所をのぞくがそこには誰もいない。部下たちは屈強な麻疹ウイルスとの戦いで負傷し、入院していたのである。

ここで記憶細胞が記憶を失うと書いていますが、実際麻疹ウイルスは記憶細胞の抗原情報をリセットしてしまい、抗体を作るのに支障をきたすこともあります。この意味でも人間に取っては、かなり手ごわいウイルスと言えます。

また夏場を舞台とした作品では、所謂夏風邪のウイルスである、アデノウイルスやエンテロウイルスも出て来ます。

アデノウイルスは咽頭結膜熱(プール熱)のもとになるウイルスで、数日間の高熱やのどの痛み、結膜炎などを引き起こします(すべての症状が揃わないこともあり)が、麻疹と違い、物語のメインキャラではありません。エンテロウイルスは手足口病を起こすウイルスで、夏祭りで赤血球が彼らに取り囲まれてしまい、班長が助けに来るというちょっといい話です。この両方については、近々投稿する予定です。

この他にも本編では登場していない抗原やストレス、冷え、ハウスダストやキラーT細胞のクローンに加え、細胞たちの意外な素顔も描かれていますので、追々書いて行こうと思います。

飲み物-スノーアンドテル

[ 2021/05/02 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 56

信長の折檻に耐えた光秀は、さらに甲信各地で転戦を重ね、この天正10(1582)年の閏3月11日に武田勝頼は自刃します。しかし中には逃げ出した者もあり、その内の何名が武田氏の菩提寺でもある恵林寺に逃げ込みます。
この寺の長老で、勝頼の父信玄とは旧知の仲である快川紹喜は彼らの引き渡しを拒み、ついに信長は寺も僧も焼くことにして、僧たちを楼門の階上に追い上げ、下から火をつけて彼らを炙り殺してしまいます。尚、快川の

安禅かならずしも山水を須(もち)いず
心頭を滅却すれば火自ら涼し

という偈はこの時のものです。

この時の異臭は半里先の光秀の陣にまで流れて来ました。この快川は美濃土岐氏で光秀とは同族であり、密かに香を焚いて経を誦そうとするものの、信長に知られることを恐れ、同時にそういう自分の小心さを自嘲します。そのような気の小ささで、信長を殺せるかと自問したわけで、実際まだこの主君を殺すというのが、光秀には実感として伴いませんでした。
安土に戻った時は既に夏で、信長は甲信地方を手中に収め、次は四国、関東、そして中国地方を平定するつもりでした。関東には滝川一益、四国には織田信孝、そして中国は羽柴秀吉がそれぞれ指揮官となっており。光秀は久々に戦から離れると同時に、徳川家康のもてなしをするように命じられます。

家康は信長との同盟に従い、東の最前線で織田家に背く者たちを討伐して来ましたが、その家康でさえ今回の論功行賞では、今までの領国である三河と遠江に駿河が加わったのみでした。無論信長の心中も複雑でした。
家康の領国を増やすと織田家をしのぎかねず、また今後も天下平定のために、光秀や秀吉をはじめとする諸将のために、大きな領地を与えねばならず、そのためには功のあった家臣をも罪に陥れていく必要もありました。光秀はいずれ、自分も同じ運命を辿るかもしれないと考えており、秀吉に至っては、このことを既に察して立ち回っていたのです。

秀吉は子がいないことから、信長の第四子の於次丸を養子に貰い、元服させて秀勝と名乗らせます。こうすれば、いずれ自分がどれだけの領地を与えられようとも、いずれ信長の子である秀勝が継ぐことになり、また秀吉本人は日本ではなく、朝鮮をほしいとまで言い出します。厳密に言えば、まず中国地方を平定して上様に差し上げ、その後九州を平定して1年間だけ九州を支配し、兵糧を蓄えてから九州を差し上げて朝鮮に渡るというものでした。信長はこれに大いに気を良くします。
一方で家康ですが、駿河一国の加増でありながら信長に使者を差し向け、いそぎ御礼に参上すると述べさせます。これも家康のいわば自己保身でした。このようないきさつもあり、信長は光秀に手抜かりのない接待を期待していました。

接待の構想はすべて信長によるもので、それを一々光秀に指示するというやり方で、安土城下で新しい道を普請し、家康の安土までの道中は、付近の大名を伺候させて接待させるという念の入れようでした。このために一夜だけの御殿を作ったり、能狂言までも披露するに至ります。
しかも丹波猿楽の梅若太夫にの能が、見劣りがしたので家康の眼前で殴りつけたりもしたため、光秀は驚きます。恩賞の少なさを接待で補おうとしているのは光秀にも理解できましたが、しかし光秀は、既に信長をずるい人間であると、悪意を込めてしか見られなくなっていました。またこの時、秀吉から援軍の要請が届きます。

秀吉は本当のところ、毛利方である備中高松城を水攻めにしており、すべての点で有利に立っていたため、自力でも何とかなる状況でした。しかし信長の性格を知り抜いている秀吉としては、自力で勝つのではなく、あくまでも信長の指揮を仰ぐという形を取ります、一指揮官である自分が、毛利を討ち滅ぼしたともなれば、後で織田家での人間関係が悪くなり、信長からも要注意人物視されることは必至でした。
信長はまず光秀に出陣を命じます。光秀も家康の饗応で忙しかったのですが、この時戦場にいないのは彼のみでした。しかしここでまた驚くべきことが起こります。信長は出雲と石見を斬り取るように命じ、しかも今の領地である近江と丹波を召し上げると言うのです。

甲信地方を我が物とした信長は、自分の同盟軍として戦った家康に駿河一国のみを与え、その代わりに、安土城で大々的なもてなしをします。この饗応役に選ばれたのが光秀でした。信長はこのことに対し、異常ともいえるほどに神経をとがらせ、下手な能役者を家康の面前で殴ったため、光秀は驚きます。
また光秀も、加増が少ない分の埋め合わせを接待で補おうとしている信長を、ずるい人であると考えるようになります。こういう、信長に対するネガティブな見方もまた、本能寺の引き金を引く一因になったと思われます。

しかもその最中に、秀吉から指揮の要請が来ます。秀吉はこの時高松城の水攻めを行っており、彼が本気になれば十分勝てるにもかかわらず、信長に出馬を頼んだのでした。この秀吉は、もし自力で自分が毛利氏を倒そうものなら、後々の人間関係、さらに信長の思惑にどう影響するかまでを考えており、敵に止めを刺すべきは信長であると判断したのです。
そして信長は、まず光秀に中国出陣を命じます。出雲と石見を斬り取るのが彼の役目でしたが、あろうことか、今の領地の丹波と近江を召し上げられ、無禄状態のままの出陣を命じられます。


飲み物-ショートカクテル
[ 2021/05/02 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第11回に関して

第11回、いよいよ栄一が攘夷活動に乗り出します。そして家康公、今回は「我が江戸幕府」の最後の将軍となった、一橋慶喜と将軍後見職についてです。

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文久2(1862)年の1月、栄一は長七郎を追って熊谷まで行く。駆け込んで来た栄一に長七郎は驚くが、栄一は河野が死んだこと、坂下門外の変に連座した者が今なお捜索されていることを伝え、無駄死にはするなと諭す。その後長七郎は京に潜伏することになる。栄一は血洗島に戻り、やがて長男の市太郎も生まれた。仕事に精を出し、子供を可愛がるよき父親でもあったことから、渋沢家の人々も、もう攘夷の真似事などはするまいと一安心する。ところが栄一は、藍玉の売上金をこっそり持ち出していたのである。

その頃幕府では、4年近くの謹慎を解かれた一橋慶喜が、将軍後継役という名目で幕政に復帰した。これは、薩摩藩の国富である島津久光の思惑でもあった。慶喜は一橋家の屋敷で、徳信院と美賀君、そして家臣を前にこの役職に就いたことを報告する。そして松平春嶽も謹慎を解かれるが、久光はこの春嶽、慶喜と共に薩摩藩邸で話し合い、攘夷決行を叫び、さらには家茂を上洛させて孝明天皇の攘夷の意志を実現させようとする。しかし慶喜は、最早攘夷鎖国などできるわけもなく、父斉昭の攘夷論も、国を辱められるのが嫌だっただけだと主張し、久光の意見は単なる妄想だと言う。

実際攘夷をけしかけて異国との戦に巻き込み、幕府を潰すという荒療治的な手段は、尾高惇忠も唱えていた。慶喜はその後自邸に戻り、将軍後見職と言っても薩摩の意に沿ったものであり、幕府もまた、自分を対朝廷の人材として使おうとしているだけだと美香君に洩らす。そしてその年の秋、コロリが再び猛威を振るったのみならず、麻疹が大流行し、千代と市太郎もこれに感染する。これがもとで市太郎は幼い命を奪われ、栄一は慟哭する。栄一の母ゑいも子を亡くしており、どんな偉い殿さまだって、沢山のお子のうち成長するのはほんのわずかだと千代を慰める。

栄一たちは密かに、横浜にある異人館の焼き打ちを企んでいた。まず直訴の体を装って高崎城を乗っ取り、鎌倉街道を通って攻め込むというもので、惇忠の弟平太郎も参加を望むが、どちらにしてもこのようなことをするからには、血洗島に戻れなくなる恐れもあり、家の為に平太郎には残れと惇忠は諭す。そのような折、京では天誅が横行するようになり、公家の用人である賀川肇も斬られて、その首が京にいる慶喜の許に届けられる。

慶喜は京の治安の悪さに唖然とする。また攘夷を唱える朝廷は幕府をせっつくが、その幕府は生麦事件による賠償金で四苦八苦していた。そのような中、平岡円四郎が再び慶喜の許へと戻って来て、将軍後見職とは貧乏くじだとずけずけと言う。しかし京のみならず、国内の情勢は混沌としていた。薩摩は生麦事件に端を発した薩英戦争、長州は下関戦争で列強の恐ろしさを知り、また攘夷を唱える三条実美らの公家、ひいては志士たちをも追放する、所謂八月十八日の政変が起こる。

しかし栄一と喜作は江戸に出て武器を調達していた。武具店の主は、武士ではない栄一たちの気概に賛同し、蔵の刀を見せてくれる。それらの武器は、すべて尾高家に送り込まれた。またとある居酒屋で、真田範之助と飲んでいた時に、栄一と喜作は藤田小四郎なる武士と近づきになる。小四郎は斉昭亡き後の水戸に悲観的だったが、小四郎の父東湖の本を読んだ栄一たちに諫められ、立ち直ろうとする。

この年の8月、栄一は血洗島に戻る。この時千代は2人目の子を出産していた。女の子で名はうたと名付けられたが、栄一はどこか屈託げにしていた。そしてついに、父に自分を勘当してくれと言う。日本はこのままではいけない、帰る必要があるが、それをすることは家にも迷惑をかけることになる、ていに婿養子を取ってくれと栄一は懇願する。また千代も頼み込んでくれたため、結局市郎右衛門は、自分のやりたいことをやれと言う。

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既に国内の一部では、急進的な攘夷は姿を消しつつありましたが、栄一たちは横浜の外国人居留地を襲撃する計画を実行しようとしていました。その決行日は文久3(1863)年の冬至、つまり空気が乾燥して風が強く、一番焼き打ちに適した日の実行となり、着々と準備を進めて行きます。江戸の武具商人も力を貸してくれ、購入した刀などは尾高家の土蔵にしまわれました。

無論彼らはこれこそ正義であると信じ込んでいたのでしょうが、これはどう考えても外観誘致にしか見えないのですが…選挙という制度もない以上、少々強引な方法であってもことを起こさざるを得なかったのはわかりますが、肝心の幕府を倒した後、具体的にどのようにするかがまだ見えて来ません。天子様を戴くというのも、その当時はまだ曖昧模糊とした発想ではありました。

それとこれは何度か書いていますが、武士がやはり否定的に描かれているように見えます。無論今の幕府ではどうにもならない、武士の世は終わるという見方も存在していたにせよ、殊更にネガティブな印象も受けます。それと当時の政治情勢、薩長と列強の戦いとか、七卿の都落ちなどはナレで説明されたのみですが、これはちょっと簡単すぎやしないでしょうか。

和宮を出したりしている割には、朝廷の思惑などの描写が今一つと思われますし、その薩長も今後絡んでくるのですから、もう少し尺を割いてもよかったでしょう。そもそも一口に攘夷と言っても、破約攘夷と大攘夷とがあるわけですし、その違いもまた明確にされていいかと思います。また久光、国父様の「攘夷」は、薩英戦争で方向転換せざるをえなくなりました。

それから栄一の長男の市太郎が、麻疹で短い生涯を閉じます。この当時乳幼児の死亡率は元々高く、ゑいが言うように、偉い殿様のお子でさえも、成人するのはわずかという有様でした。ちなみに第12代将軍徳川家慶は、正室や側室との間に14男13女を儲けながらも、その中で成人したのは家定のみでした。子供の成長を七五三で祝う所以でもあります。

またこの時期はコレラの第2波が来たのに加え、麻疹もかなり流行したようです。もちろん当時ワクチンはなく、一度罹ることで免疫がつく病気とされていました。ただこの麻疹のウイルスは、リンパ組織で増殖するため免疫機能をかなり弱らせ、その意味で重症化しやすい病気でもあります。ちなみに『はたらく細胞フレンド』で、キラーT細胞たちが麻疹ウイルスと戦うのですが、相手がかなり強力なため負傷し、入院する場面が登場します。これは関連投稿にて。


飲み物-ポーターとクルミ
[ 2021/05/01 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

スポーツと脳震盪

本当は『応天の門』を投稿しようと考えていたのですが、すみません、それはまた改めて。大相撲の三段目力士の響流さんが、28日に呼吸不全で亡くなったと報道されました。ご冥福をお祈りします。何でもこの人は、春場所の13日目に土俵に頭を打ちつけて動かなくなり、病院に搬送されて闘病生活を送っていたとのことです。頭を打ったことと、今回の死亡についての因果関係ははっきりしていませんが、頭を打ったまま5分間以上動かなかったそうで、脳震盪の疑いもあるし、もっと重篤な外傷性脳挫傷だったのかも知れません。これは脳の内部に血種ができ、呼吸障害が起こることもあります。

相撲というのは日本の国技とされています。ただスポーツと言うよりは武道です。いずれにしても国技である以上、こういう競技者の身体管理、健康維持のための提案が、相撲界からももっとなされていいと思うのですが、現実はどのようになっているのでしょう。相撲以外の格闘技もそうでしょうし、格闘技的要素を含むスポーツ(ラグビー、アメフトなど)、そしてサッカーも脳震盪や頭部外傷の対策は行われています。ラグビーの場合、脳震盪による一時退出を認めたHIAというシステムが試合に採り入れられており、NFLもかなり厳しい脳震盪対策を採っているようです。

あくまでも個人的な考えではありますが、相撲の場合は国際大会、特にワールドカップや国際選手権的な大会がありません。ルール改正とか、競技者自身をどのように守るかのノウハウは、国際大会や国際試合などを通じて議題となり、どのように改善するべきかがも話し合われる側面もあります。なかなか相撲自体、海外に波及しにくい競技ではあり、従って国際大会というのも実現できるか否かという問題もありますが、ならば一層のこと専門家と共に、如何にこういう事態を避けて行くか議論されてしかるべきでしょう。

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2021/04/30 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』への懸念と期待

先日の『鎌倉殿の13人』関連投稿に書いたように、三谷幸喜氏の大河は常連の出演者が多いです。無論三谷さんに限らず、脚本家がお気に入りの俳優、あるいは自分のヒット作品に出演した俳優を率先して使うというのは、珍しいことではありません。

ただあまり同じ顔触れで固めてしまうと、毎度似たようなキャストになってしまうし、役に本当に合う俳優を当てはめると言うよりは、いつもの俳優に役を寄せて行く格好になってしまう。同じ人が前は誰それ、今度は誰それといった感じで、目新しさを感じにくくなる嫌いはあります。特に三谷さんの場合、自分の大河に対する理想または方法論があるわけで、この両者が組み合わさることで、よく言えば独自色が強くなるのですが、一方でワンパターンな印象を与えてしまうことになります。それは打破されるのでしょうか。

それと今は個人視聴率、タイムシフト視聴率に総合視聴率までが数字化されます。それを考えると、かつての三谷さんの発言のように、家族がリアルタイムで楽しむというよりも、個々の視聴者が好きな時間に、好きなやり方で観る傾向の方が当然強くはなるでしょう。

無論若い層ほどTVを見なくなっています。仮に観るコンテンツはそう変わらなくても、必ずしもTVでそれを観るとは限らない。PCやスマホのようなデバイスを使う可能性もあるわけで、次の三谷大河のPR方法は、主人公の立ち位置の変化、幕末でも戦国でもない時代へのいわば挑戦と共に、こういう視聴形態の変化をも踏まえたものになるのかも知れません。

新しいキャストも次々と発表されており、数か月経てばクランクインとなりそうですが、先日も書いた小日向さん、そして堺さんはまだ出演が決まっていないのでしょうか、それとも隠し玉として取ってあるのでしょうか。あるいは三谷さんも今までのイメージを変えるために、敢えて出さないという道を選ぶのでしょうか-それはそれで英断だとは思いますが。


飲み物-ウイスキーロック

[ 2021/04/30 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2021年トップリーグ プレイオフトーナメント二回戦その他

トップリーグプレイオフトーナメント、2回戦の結果です。
(赤文字勝利チーム)

東芝 24-27 リコー
サントリー 76-31 NEC
クボタ 46-12 ヤマハ発動機
三菱重工 17-50 神戸製鋼
近鉄 7-54 パナソニック
トヨタ自動車 49-29 日野
NTTコム 13-43 キヤノン
Honda 13-21 NTTドコモ

流石に2回戦ともなると番狂わせは少なくなりますが、それでもかつては優勝候補でもあった東芝がリコーに敗れ、そして今シーズンの躍進が目覚ましいクボタはヤマハ発動機に白星です。この試合で負けたことにより、ヤマハ発動機所属で、元日本代表の五郎丸歩選手は現役引退を発表しました。

【動画】五郎丸歩、シーズン終了コメント。「この悔しさは、次のステージの大きなモチベーションにしたい」
(ラグビーリパブリック)

このトーナメント、次の週末はお休みで、5月の8日と9日に準々決勝が行われます。

5月8日
トヨタ自動車 - NTTドコモ
キヤノン - パナソニック
5月9日
クボタ - 神戸製鋼
サントリー - リコー

個人的にクボタと神戸製鋼の試合は楽しみです。また8日のトヨタ自動車とNTTドコモ、9日のサントリーとリコーの試合は、それぞれワールドカップの会場となった熊本のえがおスタジアム、大分の昭和電工ドームで行われます。中継は現時点ではJSPORTSのみです。

それから先日お知らせした、2023年のフランスでのワールドカップで、アサヒビールが大会公式ビールに決定したことについて、以下の記事に詳しく書かれています。

アサヒビールがアジア企業初の2023W杯フランス大会、ワールドワイド・パートナーに決定!
(ラグビーリパブリック)

大会公式ビールなどとちょっとあやふやな表現を使っていますが、要は大会スポンサーの中でも最高レベルの位置づけである「ワールドワイド・パートナー」です。この記者会見にも登場した五郎丸さん、2023年は解説者としてのワールドカップ参加となるのでしょうか。


飲み物-ブラウンエール
[ 2021/04/29 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』新キャスト発表 続き

先日の『鎌倉殿の13人』関連投稿で第3次キャストを発表していますが、その続きです。今日発表された出演者は以下の通りです。お馴染みの俳優さんもいれば、初めての人もありと実に多種多様です。(敬称略)

木曽義高 - 市川染五郎
仁田忠常 - 高岸宏行
道(比企能員の妻)- 堀内敬子
平知康 - 矢柴俊博
善児 - 梶原善
比企尼 - 草笛光子

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

染五郎さんというと、つい『八重の桜』の孝明天皇を思い出すのですが、こちらはもう松本幸四郎を襲名していますので、その息子さんになります。幸四郎さんと染五郎さん、そして白鷗さんも三谷歌舞伎に出演していましたね。高岸さんはお笑い枠でしょうか。あと堀内敬子さん、梶原善さんはパペットホームズでそれぞれハドソン夫人とベッポを演じています。梶原さんは『平清盛』の平宗清でもありますが、今回は下人ということでオリキャラのようですね。そして矢柴俊博さん、『真田丸』の細川忠興ですが、私としては『きのう何食べた?』の富永さんのイメージです。そして、何と言っても今年米寿の草笛さん、堂々たる比企尼になりそうです。

あと小日向文世さん、内野聖陽さんに出演していただきたいところではあります。それから声優枠で山寺宏一さんにも。それとまだ弁慶と後鳥羽上皇、源実朝が決まっていませんが、さてどうなるのでしょう。

ところで三谷大河というのは、出演者の常連さんが多いですが、これは元々三谷さんが舞台の人ということもありますし、当て書きをするからというのも理由として挙げられるでしょう。見方を変えればこういう部分が、はじめに出演者ありきといった感じになりやすくもありますし、先日書いた、三谷さんの理想というか自分がやりたいことに、大河を引き寄せているように見える一因とも取れます。これに関しては、また時間があれば書きたいと思います。


飲み物-ウイスキーストレート
[ 2021/04/29 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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