fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ  >  真田丸 >  真田丸の小田原征伐 雑考

真田丸の小田原征伐 雑考

第24回「滅亡」では、正にサブタイトル通り、北条一族の滅亡が描かれました。ただし厳密には滅亡ではなく、氏直の弟の家系が残り、江戸時代に大名として残りましたが、直系はこれでいなくなり、北条家、正確には後北条家百年の歴史は終わりを告げました。ところでこの後北条家の始祖である北条早雲は、かつては素性のわからない牢人という説もありましたが、今では室町幕府の直臣の出身という説が有力になっています。ただ武田、上杉(長尾)辺りと比べると、その地に根付いてからの歴史は浅かったといえるかもしれません。

そして、この氏政の切腹についても諸説あります。今回は秀吉が、これだけ籠城して抵抗したのなら当然だろうと言って、切腹を命じたこと、そして氏政も、秀吉の軍門に下るのを潔しとせず、我が道を貫き通したという見方になっているようです。このの氏政の態度は、本人の高潔さと取ることもできますが、同時に真田昌幸の言うように「頑固」でもあるわけです。そして信繁の説得は鉛板の伏線用でもあったようですね。しかし氏政の化粧に隠された評定、何やらピエロのもの悲しさをも感じさせます。

しかし氏政の「秀吉のために生きるのか」はやや見方が浅かったかとも思われます。現実には、秀吉の元で自分が天下を取る隙を窺うという方が正しく、そして説得に来た三人のうち一人はそれを実現したわけです。北条は他の大大名に比べると情報が入らなかったのか、このまま秀吉の天下が続くと諦観していたのでしょうか。それと切腹前の食事はやはりありえませんね、腹を切った時に飛び散りますから。無論、そこを敢えてこうしたようですが。

これと対照的な形で、伊達政宗は卑屈ともいえるほど秀吉にへりくだります。前にも書きましたが、もはや宴会部長的な乗りで、これには家康も昌幸も落胆の色を浮かべます。昌幸は、政宗や他の大名たちに声をかけて、一波乱起こす予定ではいたわけなのですが…しかしこれもまた政宗の表の顔であり、家康ないしは昌幸がそれを読めていたら、また違ったのでしょう。

しかしその政宗、同年代の信繁には本音をさらけ出します。伊達家家臣の片倉景綱の言通り、趣向を凝らすのが好きな政宗の性格は、生き残るために、自らにも時に応じ場合に即して捻りをきかせていました。しかし二十年早く、もっと京の近くで生まれていれば、武田や織田に攻め込まれていたでしょう。流石に着物がお洒落ですが、わざわざ見えない目の方(右側)を、信繫のために空けてやる必要はなかったのでは?相手の出方を見るためだったのでしょうか、だとしたら 隅におけません。

それから家康。秀吉から東海地方の領地を召し上げられ、江戸という、当時としてはかなりの田舎に行かされることになり、しかも自分の席の隣の真田は、本領安堵で沼田ももらい、自分の与力でもなくなったうえに、自分たちの見張り役を頼むぞなどといわれて小躍り状態です。家康としては

「上田城は徳川が作ったんだぞ、金返せ!」

と言いたい心境だったでしょう。何とも厄介な所に厄介な相手が腰を落ち着けてしまったものです。しかもここでは登場しませんが、東海道沿いに小規模の大名を置いて徳川をブロックするという念の入れようでした。しかしこの大名たちの多くが、関ヶ原で東軍に付くことになります。

そして北条氏政を説得に行った徳川、上杉、真田の三人衆で、「よき戦仲間であった」という上杉景勝の言葉が何やらいい感じです。敵即ち友といった感じで、ある意味大名らしいセリフでもあり、上杉と北条の関係を象徴しているともいえそうです。ちなみにパペットホームズのOPテーマの出だしはこうなっていますが、この上杉のお屋形様は如何にもこのイメージ、たとえ世間一般では、現実では必ずしもそうではないとわかっていても、その人のいい部分をやはり色々な理由から信じてしまうところがあります。だから直江兼続があくせくすることにもなるのですが…。

So many reasons we believe in the good of every heart
No matter what the world may perceive as "truth"
                                     "Scarlet Story" Nano

最後に石田治部少輔、あまりにも戦の仕方が後手に回り過ぎです。賤ヶ岳の戦いでは、七本槍に準ずる働きをしたといわれていますが、この七本槍も過大宣伝ではないかという説もあり、やはりこの人は、本来は実戦よりも後方支援に向く人なのでしょう。尤も唐入りで連絡役を行った結果、前線部隊との温度差が表面化してしまうわけですが。とにかくこの場合は、如何に卑怯な手とはいえ、昌幸が入ってくれてよかったねといったところです。

最新回についてはまた明日アップできればと思いますが、これとは打って変わって様々な局面が多く、伏線もまた多そうです。しかし片桐さん、薬草を煎じた汁を捨てますかね(苦笑)。

飲み物-コーヒー
スポンサーサイト



[ 2016/06/27 00:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud