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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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翻訳与太話 アサリとザルガイとモリー・マローン

与太話です。『真田丸』第12回「人質」で、越後の漁師たちがアサリの漁場を巡って鉄火起請を行うシーンがあります。この時の字幕では、確かアサリではなくハマグリの意味のclamとなっています。元々日本でいうアサリは東アジアにしかなく、学名はVenerupis philippinarumで「フィリピン」が入りますし、それとは別にJapanese cockleなどと呼ばれている点でも察しがつきます。このcockleというのは、ザルガイのことです。この貝も、大きく分けるとアサリやハマグリの仲間になります。またパスタで使われるボンゴレも、アサリの仲間ではありますが、本来は日本のアサリとは違う種類です。

ところでこのcockleは、『モリー・マローン』の歌詞に登場します。この曲はアイルランドの国民的愛唱歌というべきもので、モリー・マローンという娘が、手押し車に貝を並べ、ダブリンの町を「生きがいいよ!」(alive, alive, oh!)と商売をしながら歩き回っていたというものですが、彼女は熱病で世を去ります。しかしその後、彼女の幽霊がなおも手押し車を押しつつ、ダブリンの町を歩いていたという話で、この時の貝がザルガイと、ムラサキイガイ(mussel)となっています。しかし如何にもアイルランド的な内容の歌詞です。この曲は、ラグビー(サッカーも?)のアイルランド代表チームの応援で歌われていたこともあります。曲の方はyoutubeで「モリー・マローン」、あるいは”Molly Malone”で検索するとヒットします。

上杉家からアイルランドにいきなり飛びましたが、貝ひとつ取っても、地域が異なれば種類も変わるわけです。Japanese cockleにすると字数も取りますし、その意味ではClamの選択は悪くないというか、ぎりぎりの妥協案であるかと思います。

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[ 2016/06/19 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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