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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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真田丸あれこれ その20(大坂編)

それでは大坂編あれこれです。まず聚楽第行幸、大名は束帯姿です。『功名が辻』では、多くの大名が直垂姿で、外で待機する描写の仕方になっていましたし、儀式関連もかなり時間をかけていました。こちらの秀吉は、儀式部分はカットされていて、いやー疲れたと冠を外して脚を投げ出し、こちらも無冠の家康と談笑するというリラックスモードです。三成が慣れないギャグを飛ばすのもちょっと笑えます。

その家康は、秀吉に子供がないのが最大の懸念だろうと本多正信に漏らします。実際、秀吉にはあれだけ側室がいながら一人の子もなく、ゆえに、茶々の子二人も、他の男の子供ではないかという説が成り立つわけです。実際子ができないことを見込んで、甥の秀次を関白の後継者にする予定だったのですが、子供が生まれたことで、多くの人がそれに翻弄されます。また、弟の秀長が早世したのも、本人の暴走に拍車をかけたといわれています。

これだけ身内の生死が、本人のみならず、時の政権にまで影響した人物というのも珍しいと思われます。譜代がいないため、身内を側近にしたことに端を発するわけなのですが、そういう人物が天下の実権を握ったということもまた、あまり例がないでしょう。ナポレオンがそれに多少近いとは思いますが。そういえば『花燃ゆ』で、秀吉の軍とナポレオン軍が正面からぶつかったら、どちらが強いかと松下村塾生が話していたことがありました。無論、装備が全く同じという条件付きですが。

そして茶々。寧、阿茶局と菓子を食べていた時に、うっかり「殿下がそう仰った」と口にしてしまいます。どうもこの人には、大事なことは話せないようです。しかし妊娠を知った秀吉は有頂天で、生まれてくる子のために玩具を買いまくります。一方で、聚楽第の壁に書かれた落首が秀吉の勘に触り、結局門番たちが処罰されてしまいます。門番の中で、一人その場を離れていたならず者の道休が、自分は字が書けないと言ったものの、その死後に犯人と認定することで、信繁や三成たちはことを丸く収めようとします。

ところが秀吉は、今度は親類縁者を処罰しろと言い放ちます。犯人が特定されない時も、町人たちにくじを引かせて罪を被せろといったことまで命じていました。何とも無謀ではありますが、これは十分の一刑を模しているように見えます。しかし犯人がわかったうえで、それ以上の殺生は無用と抗議する三成の姿は、かつて直江兼続が「堅苦しいけど熱い男」と言った、その伏線回収なのでしょうか。三成はその前にも、大谷吉継が「たかがいたずら書きではないか」と言った際にそれを制しています。

そして、秀吉が三成に切腹を言い渡した時、寧がやって来て「耄碌したか」と叱ります。寧にいわせれば、秀吉は怖い人物であり、だからこそ天下を取れたというわけです。この元々あったであろう「怖さ」は、権力や冨を失うことへの恐怖、そして子を守りたいという気持ちから、自らの周囲に壁を築くことでさらに増強されたともいえそうです。しかも壁の中にいた人たちでさえも、逆鱗に触れると直ちに追い出されるリスクをはらんでいました。やはり豊臣政権というのは、その後の徳川体制に比べると、土台の盤石さにおいてかなり差があったといえます。

落首に関していえば、大谷吉継ではありませんが、たかがいたずら書きというのは納得できます。ましてその当時は選挙もなく、民の声を届けるのには落首のような方法しかなかったわけです。しかし秀吉は、そういうことにさえ敏感にならざるをえませんでした。あまりこの手のことに神経をとがらせるのは、むしろ逆効果にもなりかねないのですが。また自分のことを公家の落胤と言うようになるのもこの頃だったと思います。『軍師官兵衛』にそれが出て来ますが、やはり何かで自分を大きく見せたいという思いがあったのでしょうか。

この「怖い秀吉」のイメージは、三谷氏が絶賛する『黄金の日日』の影響もあるのかと思います。これも秀吉が権力を握るに従って、悪の帝王のようになって行き、最後は多くの人が、彼の死を待ち望むような描かれ方になっていました。特に堺の商人たちにとっては、利休の切腹後はその思いが強くなっていたのかもしれませんし、これはそういう、秀吉のダークな面を持ち込んだ初めての大河なのかもしれません。一方『天地人』はそれが全く描かれていませんでした。

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[ 2016/05/27 02:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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