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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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真田丸-11

では、第11回「祝言」のあらすじに行きたいと思います。敢えてサブタイトルをつけるのであれば、「真田昌幸になれなかった男、室賀正武」でしょうか。祝言も描かれますが、その裏で繰り広げられる暗殺劇や、きりと梅の葛藤の方に重きが置かれています。

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室賀正武が浜松城に呼び出された。まず上田城の建設を請け負っている家康が証文を出し、海士淵の城(上田城)は昌幸だけのもので、国衆のためではないと焚きつけ、また本多正信は、早く信幸が家督を継いだという知らせを聞きたいものだと言って、遠回しに暗殺を命じる。それを密かに昌幸の弟信尹が見ていた。その頃信繁は、側室を迎える際は祝言を上げないことになっているものの、何とか梅とは祝言を執り行いたいと思い、その場にいた三十郎と佐助に力添えを頼む。

その後信繁は、昌幸と信幸に祝言のこと、そして梅が身ごもっていることを知らせた。信幸は口吸い(キス)はいつかと尋ね、更に子供までいることを知らされて、妙に感心してみせる。一方で高梨内記は、娘のきりが側室として迎えられないことに、驚きを隠せずにいた。また母の薫(山手殿)、祖母とりにも信繁は結婚のことを知らせ、とりは喜んでくれる。しかし信繁の嫁には、京からしかるべき家柄の女性をと考えていた薫には、相手が梅というのがどうにも不満だった。

信繁は薫を説得しようと、三十郎に花を取って来させ、また佐助を天井裏に潜ませて、南蛮の香油を焚かせる。しかし薫の気持ちがほぐれて来たところで、香油が垂れてしまい、すべてを見破られてかえって薫を怒らせてしまう。そんな薫に昌幸は、しかるべき家の娘は正室として迎えるように諭すが、薫は梅との祝言には出ないと主張し、祝言は取りやめとなった。そんな梅にきりは鯉を持ってくる。努めて平静を装っているきりだが、信繁から改めて結婚の言葉を聞かされ、たまらず外に出て号泣する。

そこで信幸がやって来て、祝言は取りやめになったと告げる。しかし梅は、ならば今夜ささやかな宴を開こうと提案し、鯉を料理して酒盛りが行われる。その後上田城も落成し、室賀が祝いに訪れる。しかし昌幸は、室賀が浜松城にいたことを信尹から知らされており、信幸は鰻の話を持ち出して、最近浜松に行ったかどうかを探る。室賀は向きになって否定するが、それを見た出浦昌相は、室賀の浜松行きを確信する。

その室賀は再び浜松に赴き、自分にはとてもできないと泣きつくが、本多正信は選りすぐりの者を2人つけるので、任務を遂行するように仕向ける。方や昌幸、出浦、そして内記たちは、室賀が訪れた真意を探る。出浦は室賀の狙いが昌幸暗殺にあると気づき、逆にこちらから室賀を暗殺して、他の国衆たちへの見せしめにすることを計画する。そのためには信繁に祝言を上げさせ、それに室賀がやって来る様におびき寄せるのが最良の策だった。しかし信幸は、祝言を暗殺に利用することに反対し、せめてことが終わるまでは、信繁には言わないように懇願する。

祝言の日取りが決まり、室賀にも招待状が送られた。薫はやはりその場に姿を見せようとはせず、またきりとこうは、梅の支度を手伝っていた。そこへ信繁がやって来たため、きりは例によってあれこれちょっかいを入れるが、梅はそんなきりに、2人だけにしてくれと頼み、更に、自分にはきりの気持ちはわかるからと言う。梅に痛いところを突かれたきりは、腹を立てながら部屋を去り、客のもてなしをする。また信幸の妻こうは夫から、宴が始まったら信繁を広間から出さないように言われる。

昌幸は酒席を立ち、自室での囲碁に室賀を誘う。また信幸、出浦、そして内記もその場から姿を消し、室賀暗殺に備えてそれぞれの持ち場についていた。酒席が盛り上がり、こうが信繁を出すまいと、病を推して雁金踊りを踊る中、きりはそこを抜け出して、信幸が控える近くの廊下に座り込んでいた。信幸はきりに、その場を離れるよう小声で促し、ついには手を取って連れて行こうとする。一方昌幸は碁を打ちつつ、室賀に徳川との密約について突っ込み、更に自分の下につけというが、室賀は人としても武士としてもお前には劣らないと返す。しかしその時には、随伴者2人は出浦が既に手に掛けていた。

室賀は短剣を碁盤の上に置き、昌幸の家来にはならないと囁いた後で、足元に仕込んだもう1つの凶器で昌幸を狙う。しかし出浦が素早く飛び出して、信幸共々室賀を殺害する。ひたすら碁盤のみを見る昌幸。そしてきりは目の前の修羅場に唖然とし、急いで信繁を連れ出してこの惨状を見せ、「それでいいの…」と口にする。昌幸は、これは自分の計画で、真田家のためには仕方ないと話す。信繁は、その父の計画を見抜けなかった自分に腹を立て、梅の手前怒れなかったことを信幸に告げるが、信之は、悩みつつも前に進むしかないと弟に答える。

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「黙れこわっぱ!」の室賀さん退場回です。やはり祝言を挙げていいの言葉に信繁は喜びますが、その裏に隠された策までは見抜けなかったようです。しかし息子の婚礼の場を、暗殺に利用する神経というのもまた相当なものです。一領主が大名になるまでに、乗り越えるべき様々な痛みの1つといえますが、しかしこれだけではまだ終わらないようです。

一方できりと梅のキャラの違いもはっきりして来ました。きりはどちらかといえばざっくばらんですが、梅は結構したたかな一面もあるようです。結局きりは、やはり高梨内記の娘ということもあるのでしょう。第3回「策略」の、隣村の農民との戦いの時のキャラの違いが、ここではっきりしたようにも見えます。そういえばあの時の相手は、室賀領の農民でした。きりがうるさいのは確かに事実なのですが、あるいはそう思わせることこそ三谷氏の策であり、なぜ彼女がうるさく振舞うのかも、同時に考えてみる必要があるのかもしれません。 
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[ 2016/03/22 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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