NHKアーカイブス(NHK名作選 みのがしなつかし) というサイトがあります。現在と過去の番組を数分間の動画で観られるもので、さわりの部分だけでも観たいという時にはお勧めです。出演者や番組名をフォームに入力して検索をクリックすると、当該番組がヒットする仕組みになっています。
実はこれで、1969年の大河『天と地と』を観たのですが、ちょうど第四次川中島の戦いのシーンが登場します。武田信玄の周囲に誰もいなくなった後、上杉謙信が一人現れて斬りかかるという、かの有名な場面です。本当は『風林火山』のように敵の合間を走り抜けてほしかったのですが、その当時のカメラ技術では難しかったのかもしれません。ところでこの中で信玄が、謙信を「越後のこわっぱ」呼ばわりするシーンがあります。
「こわっぱ」 、何やら『真田丸』の室賀正武を思い出してしまいます(笑)。演じているのは高橋幸治さんで、結構イケメンな信玄公です。
それから、真田幸村(信繁)が登場する大河の中に、1971年放送の『春の坂道』というのがあります。柳生宗矩(柳生十兵衛の父)の生涯を描いた、戦国時代から江戸初期が舞台の作品で、幸村を島田正吾さんが演じています。どのように描かれているか観てみたいのですが、実はこの作品の映像が殆どなく、DVD化できないとのことで残念です。これの脚本を手がけた杉山義法氏は、後に新大型時代劇『宮本武蔵』の脚本も手掛けていて、『宮本武蔵』は同時代ということもあり、『春の坂道』を彷彿とさせる描写が多いといわれています。ただし『宮本武蔵』には幸村は登場しません。
また前出の『天と地と』ですが、これには直江実綱(政綱、景綱)が登場しません。謙信の頃も直江家は、全く長尾家、ひいては上杉家と無関係というわけでもないのですが、やはり直江家が上杉家の中で存在感を現すのは、兼続が景勝に仕えた時期に限定されるのでしょうか。
ところでこの『天と地と』と『春の坂道』の間に、伊達騒動を描いた『樅の木は残った』という作品があります。これは主演が若かりし頃の平幹二朗さんで、やはり長男の平岳大さんとそっくりです。こちらはビデオが残っていて、総集編のDVDがあります。また『真田丸』で本多正信を演じている近藤正臣さんが、伊東采女(重門、藩主の後見役殺害の容疑により幽閉された仙台藩士)の役で出演しています。
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