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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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直垂と素襖と肩衣

第8回「調略」、これぞ戦国これぞ真田といった感じで、観応えのある回でした。 ストーリーは改めてアップしますが、この回で昌幸は、息子たちと酒を飲むシーンで、湯上りということもあって小袖を着流しにしています。「独眼竜政宗と天地人に描かれた大坂の陣」で、兼続が小袖を着流しにしているところがあると書いていますが、この当時もかなりプライベートな場では、やはりこういった格好もあったようです。この時の昌幸は革の胴着も羽織っておらず、如何にもくつろいだ感じですが、その実次なる手段を考えているようです。

さてこの当時の武士の格好は、普段は小袖に袴が一般的です。その上に素襖や肩衣が来て、さらにその上が直垂です。『真田丸』では第4回「挑戦」に登場する明智光秀が、この直垂に烏帽子という格好をしています。肩衣は元々素襖の袖を取ったものだといわれ、既に天正期には、上方や東海地方では出仕の時の衣服でしたが、信濃ではまだ素襖が用いられていたように見えます。素襖は布直垂とも呼ばれ、基本的な構造は直垂と同じですが、素材が布、つまり絹でなく麻であること、紐の部分が革になっている点などが直垂と違っていて、革緒の直垂とも呼ばれます。また半袴を合わせた素襖を小素襖とも呼びます。

この素襖は元々は大紋直垂が変化したものといわれています。大紋直垂も布(麻)素材ですが、素襖のように革紐をつけるのではなく、直垂のような丸紐がつけられています。そう考えると、『天地人』で直江兼続が城中で着ていたのは、この大紋直垂のようにも見えます。ちなみに兼続の弟の大国実頼が、天正14年以後に上洛して越後に戻った後、肩衣をつけて城に上がるシーンがあります。当時はまだ皆は大紋直垂と思しき姿でした。しかし『真田丸』では、天正10年の時点で、既に直江兼続が肩衣をつけています。

直垂は平安期には庶民の服でした。その当時は直衣や狩衣に代表される上領(あげくび)の方が格が高く、直垂のような垂領(たりくび)、つまり今の着物の打ち合わせのようなスタイルは格下でした。しかし、上着を袴にたくし込むため、機能的であることから武士の常服となり、その後は礼服化して行きます。上着を中にたくし込むこと、そして上下が対で仕立てられていることが、この直垂、及びそれから派生した大紋直垂や素襖といった服の大きな特徴です。

ところで「大紋」直垂というように、大紋直垂や素襖には家紋が入ります。大紋は大きめ、素襖はそれよりも小さめです。もちろん陣羽織にも家紋が入りますし、ヨーロッパでも中世は、貴族階級では軍装に家紋を入れる習慣がありました。これはどの家であるかを見分けるためのもので、紋章を常に身にまとうという点に、何らかの理由のために戦いが続き、その中で武将や騎士がその戦いに名乗りをあげ、武勲を得るために馳せ参じた中世という時代を感じ取ることができます。

また直垂には鎧直垂というものもあります。甲冑の下に着るもので、袖口や袴の裾を括るようになっており、かなり機能性が重視されています。色遣いは派手目なものもありますが、第7回「奪回」の信繁は、灰色の鎧直垂をまとっています。ある相撲部屋関係者の方の話によれば、現在の相撲の行事が斬る装束は、この鎧直垂に似た仕立て方になっているそうです。

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[ 2016/02/29 00:50 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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