やっと『花燃ゆ』が終わったと思ったら、今度は『真田丸』がどうこういわれているらしい。マスコミも結構煽りたがるところはありますが、まだ始まりもしないうちからあれこれ詮索するのもどうかと思われます-形を変えたPRと思えばいいのでしょうが。尤も『花燃ゆ』の場合は、一般女性の大河主人公という、かなり難易度が高い設定になっていたこと、しかも「幕末男子の育て方」なる、ある種突っ込まれそうな触れ込みだったこともあり、放送前からあれこれ言われてもやむを得ない部分もありましたが。
ところで『真田丸』の予習も兼ねて観ている『風林火山』、最終回は、第四次川中島の戦いが舞台となっています。所謂川中島の戦いの中で、最もよく知られているものです。この時、武田信玄は上杉謙信に謀られて妻女山に別働隊を派遣するのですが、実は上杉軍はもう山を下りていました。慌てて勘助は別働隊を下山させるも、数の上で劣勢な状態で戦闘に踏み切らざるを得なくなります。そして彼もこの戦いで戦死しますが、既に致命傷を負っていると思われるのに、なおも敵方めがけて突っ込んで行く姿には鬼気迫るものがありました。
この戦いと前後して、別働隊の一翼を担っていた真田幸隆の軍と、村上義清の軍勢が相討つところもあります。村上に勝利した真田の軍勢が、川中島に到着するのを見て、瀕死の勘助は勝利を確信するのですが、しかしいまわの際に六連銭の旗を見せるとは、かなり凝った演出です。この当時は毛利も、調略に優れた元就のもとで勢いを伸ばしていましたが、東海や甲信越の武将に比べると、毛利は水軍まで持っていたのに描かれる機会は少ないようです。幕末に再び勢いを盛り返すということもあるのでしょうが、今までメインでの登場が『毛利元就』、その後昨年の『軍師官兵衛』で触れられていただけのような記憶があります。
ちなみに『風林火山』で真田幸隆を演じていた佐々木蔵之介さんと、『真田丸』で真田兄弟を演じる大泉洋さん、堺雅人さんが映画『アフタースクール』で共演していたことがあります。大泉さん演じる、ある中学校の教師の前に、いきなりかつてのクラスメートだと言って、佐々木さんが演じる謎の男が現れます。実はこの男は探偵で、結局先生の方は無理やり捜査につき合わされることになるのですが…。大泉洋さんといえば、初めて名前を知ったのが2003年のアニメ映画『茄子 アンダルシアの夏』でした。スペイン一周自転車レース(ブエルタ・ア・エスパーニャ)を描いたもので、主人公のペペの役でしたね。
それから、『真田丸』の放送前に、これだけは恐らく確実かと思われることが1つあります。三谷さんの脚本は、結構笑わかし、くすぐりが入るということです。これは舞台でも人形劇でも同じです。このへんの賛否両論はあるかもしれません。あと、設定が多少舞台的になるだろうと思います。三谷人形劇が結構楽しめるのは、人形劇と舞台に共通するものがあると考えられますが、大河では控え目にした方が恐らくはいいでしょう。
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