番外編というより続きというべきかもしれません。最終回の美和のドレスについてですが、あれは銀姫(毛利安子)のお下がりか何かなのでしょうか。しかしその割には、随分体にフィットしているように見えます。銀姫と美和は、体型が瓜二つというわけでもなさそうなのですが、補正でもしてもらったのでしょうか。しかもいってはなんですが、画像で見た時は照明のせいかそうでもなかったのに、背中の刺繍とか、ウエストと裾の部分のフリンジのせいもあって、ドラマで見ると何だか緞帳のように見えてしまうのです、このドレス。録画では、「いざ、鹿鳴館へ」のサブタイトルの後に「ドレスで光の世界へ!未来に大手」などとあるのですが、「光の世界」とは鹿鳴館のことなのでしょうか。
しかも鹿鳴館で、銀姫の紹介でお歴々の夫人たちに紹介される美和ですが、彼女たちは美和から、ドレスの絹が群馬の生糸でできていると聞いて一斉に否定します。後でその場に居合わせたイギリス人男性に、生糸が海外で有名だと聞かされて納得するのですが、この時の通訳を、その場にいた津田梅子が務めます。しかしこういう意地悪な上流婦人たちというのも、何ともステレオタイプというか、少女漫画的ですね。ちなみに
とありますが、恐らく以下の方々がモデルと思われます。
それと津田梅子の登場の仕方がどこか唐突です。ならば新島八重や広岡浅子も登場してよかったのではと考えてしまいます。そして美和が、例によって女子教育がどうこうと演説を始めるのですが、最終回くらい違う展開にできなかったのかと思います。しかも凄まじいのが、前橋まで鉄道を延伸するに当たって、先ほどの、生糸の話に感激した華族夫人たちが、それぞれの夫に通すように懇願することです。いくらなんでも、こんなやり方で鉄道延伸が決まっていたわけではないでしょう。何だかコントみたいです。
あと、前出のイギリス人男性をはじめ、一部外国人男性の服装が当時の平服(フロックコート)なのですが、あの辺りのドレスコードはどうなっていたのでしょう。それとも外国人は例外的に平服でもよかったのでしょうか。
それから前橋は『風林火山』でも「厩橋」として登場しますが、これについてはまた改めて。
スポンサーサイト