『 花燃ゆ』の平均視聴率が『平清盛』とタイのワースト記録だそうです。
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花燃ゆ」全50回の平均視聴率 12・0% 「平清盛」と並び歴代ワーストタイ (産経ニュース)
この記事によると、最終回の視聴率は12.4パーセントだったそうです。ドラマを観ていた時から大体予想はついていましたが、やはりこうなりましたね。無名の女性を主人公にして、創作ばかり持ってくるとこうなるという見本のようでもあります。しかし、最終回が45分枠とはいえ低すぎ。しかも昨日の防府でのパブリックビューイングには、チーフプロデューサーは行かなかったようで、責任放棄もいいところだなと思います。
そもそも初期設定(無名女性を主人公にする)が大河としてはふさわしくなかった、相当に無理があったのに、ちゃんとした修正を行わず、その割に視聴率だけにはこだわっていたといえます。視聴率にこだわるのなら、まず歴史をきちんと描ける脚本家を選ぶべきでしたし、どうしても我が道を行きたいのなら、視聴率は無視するべきでしたー流石にそれは難しかったでしょうが。結局視聴率低下を理由にあれこれ弄りまくった結果、何ら一貫性が感じられず、しかも史実は無視で、美和のやっていることのみが中心の、不思議な大河ドラマが出来上がってしまったわけです。土屋氏も『龍馬伝』でアシスタントプロデューサーだったのですが、その経験がどのくらい活かされたのでしょうか。ちなみに、『平清盛』の磯智明プロデューサーも、確か『風林火山』のスタッフだったはずです。
今後しばらく、この『花燃ゆ』はネガティブな形で言及されるでしょう。ドラマの質をここまで下げてしまったスタッフ、特にドラマの企画に携わるスタッフの責任は重いといえます。そのためにも、せめて土屋氏は防府に出向いて、皆様のご期待に沿えませんでしたと一言述べてしかるべきでした。しかし、無能というと何ですが、せっかくの長州大河をこんな安っぽいイメージにしてしまった土屋氏は、ひたすらこのドラマは面白いと言いつくろうことしかしていません。こういう、自分の責務と向き合おうとしない人には一定のパターンがあるようです。本当の話、日本ラグビーフットボール協会の首脳陣もしかりです。そして、数年前まで政権与党だった某野党にも、何か同じものを感じます。こういうメンタリティはどこから来るのでしょう。
一方14日には『真田丸』第一回の試写が行われています。
堺雅人「船出の時がようやく来た」大河ドラマ真田丸 (日刊スポーツ)
主演の堺さんの、視聴率に関するコメントにはこうあります。
「真田幸村の言葉に『損得を考えない人間が一番怖い』というものがある。もちろんやるからには皆さんに楽しんでもらいたいですが、あまり損得を考えると縮こんだつまらないものになるんじゃないかと思うので、自分たちが面白いと思うものを一生懸命やるだけ」 うーむ、何やら視聴率に一喜一憂した『花燃ゆ』を意識した言葉と取れなくもありませんね。
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