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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『光る君へ』第15回に関する『武将ジャパン』大河コラムについて-3

第15回に関する『武将ジャパン』大河コラムについてその3です。尚今回、このコラム関連投稿は4回に分けて行います。


寺にたどり着くと、誦経をするまひろとさわ。さわはすぐに飽きてしまい、まひろに嗜められています。

武者さん以前もそうでしたが、「窘める」を「嗜める」と変換する傾向があるようです。どうにかならないでしょうか。

まひろが幼いころからあんなドロドロ日記を愛読していたのか。当時はまだそんなに選べる作品がありませんから、ともかく文字であれば読んでしまう少女だったのでしょう。

ここでも「ドロドロ」ですか。この『蜻蛉日記』に書かれているのは、何も恋愛関係だけではなく、筆者道綱母(ここでは寧子)の旅先での出来事であるとか、道綱の成長などもあり、そういうのもまた彼女に取って、いわば学びとなったのではないでしょうか。

それにしても兼家は、なぜあの日記が広まることを喜んだのでしょう。
こんな女にモテる俺ってすごい!
といった自慢の類でしょうか。

この日記には「嘆きつつ一人寝る世の明くる間は」のみならず和歌がいくつか紹介されているのも、その理由の1つではないでしょうか。そしてその中には、兼家につれなくしている歌(『語らはむ 人なき里に ほととぎす かひなるべき 声な古しそ』)などもあり、必ずしも
「こんな女にモテる俺ってすごい!」
ではなさそうです。(この辺武者さんらしい見方だなとは思いますが)

そして石山寺で月を見た紫式部が、『源氏物語』を思いついたという伝承はあるが、それはあくまでも伝承である。ドラマではそれを無視するパターンもあり、たとえば「弁慶の立ち往生」説は、『鎌倉殿の13人』ではなかったとあって、次に『麒麟がくる』が登場します。こちらでは

伝説があると踏まえた上で、少しずらして出すパターンは『麒麟がくる』にありました。
織田信長の「敦盛」です。
織田信長が燃え盛る本能寺で舞うシーンは定番ですが、ドラマでの信長は戦うだけで舞ってはいません。
しかし、桶狭間の戦いへ向かう前に舞う場面がある。
そう前倒しにすることで、桶狭間の戦いがいかに信長にとって危ういものであったかがわかる作りともいえました。

まず信長が『敦盛』を舞うシーンですが、『信長公記』には桶狭間の前に舞ったとあります。実は私も、『敦盛』は桶狭間の前に舞ったものであると覚えました。
本能寺の変で舞ったという説もあるようですが、少なくとも『麒麟がくる』の場合、『信長公記』を踏まえて、桶狭間の前に舞う設定にしたのではないでしょうか。前倒しではないかと思われます。

そして本当に好きな大河しか引き合いに出しませんね。
たとえば『軍師官兵衛』の「お前の左手は何をしていた」はそのまま持って来ていますし、『どうする家康』の三方ヶ原での家康は、団子屋の老婆が面白おかしく作ったという設定になっています。こういうのを引き合いに出してもいいのでは。

まひろが石山寺で月を見て執筆するとは考えにくい。もっと最新研究を反映させて執筆に向かわせると思われます。

その「最新研究」というのはどのようなものですか?
こう書く以上、武者さんが彼女に関する最新研究の文献、あるいは論文などに目を通しているとこちらは思ってしまいます。もしそうでないのなら、別に最新研究などと言わなくても、これが『源氏物語』の執筆に、どのように反映されるか楽しみだくらいでいいのでは。

しかも藤原寧子(藤原道綱母)を出すことで、『源氏物語』に『蜻蛉日記』が影響を与えたこともしっかりとカバーしてくる。
なんとも秀逸な作りではありませんか。

こういう描写は他の大河でも見られるもので、武者さんが好きな大河に限らないのではないかと思います。結局好きな大河だから秀逸だ、匠の技だと言いたいのだろうなとしか思えません。
それを言うのであれば、『どうする家康』の伊賀越えで、一旦三河から追放された本多正信が交渉して家康一行を助け、再び家中に戻るシーンなども観ていて面白いなと思いましたし。

石山寺では『源氏物語』の嫌なシチュエーションを彷彿とさせるシーンもありました。
藤原道綱がそっと忍んできた場面です。
彼が寝所へやってくると、さわは受け入れる体制となりました。家から抜け出したい彼女は、いっそのこと道綱と……という思いは感じます。

まずこの少し前、2人が道綱と対面するシーンですが、まひろが「日記に出て来た道綱に会えて嬉しい」と思っているのに対し、さわは男性として道綱を見ているように思われます。そして寝言でも「道綱様」と言っている以上、その道綱が忍んで来たのは、彼女としては嬉しかったのではないでしょうか。これが「家にいづらい」気持ちとどうかかわっているかは定かではありませんが。

で、『源氏物語』と明石の君の出会いのことが書かれており、さらにその次の部分で、

「あれ? すまぬ、間違っておった、すまぬ」
そう言いだす道綱。まひろと間違ったようです。
さわがそう問い詰めると、苦しい言い訳をします。妻もいて、妾もいるので、そなたを抱くのはよくないと気づいたとか。
「偽りを!」
怒るさわ。弁解しようとして「まひろ」と口にする道綱。謝りながら出ていくしかありません。

ここですが、さわは怒ると言うより悲しんでいるように見えます。そして「まひろ」と口にしたことより、自分の名前を「さと」と間違われたことの方が、彼女に取っては辛かったのではないでしょうか。それが鬱憤がたまる一因ともなったようです。
あと道綱は
「これ以上悲しむ女子を作ることはできぬ」
とも言っていますが、これも自分の母親のことをいくらか踏まえているようにも見えます。あるいは妾の1人に自身も辛い思いをさせたのでしょうか。そして謝りながらと言うより、許せと一言言って出て行っていますね。

でその後、また『源氏物語』関連で、空蝉と契ろうとして相手が軒端荻であると知りつつ関係を持ち、後朝の文も送らず弄んだだけだった、道綱はそうしないだけマシだ、あるいは大河ではそれは不可能だからかといったことが書かれており、

まぁ、それでも道綱は最低だと思えますが、上地雄輔さんのこぼれんばかりの愛嬌がカバーしています。

別に道綱は最低だとは思いませんが、性格の良さもあるのか、こういうことに対していささか不器用であるかとは思われます。そしてこれも『功名が辻』で、金ヶ崎から京に戻った際、忍びの女小りんと関係を持ってしまったことを、千代に正直に打ち明ける一豊を思わせます。

そしてその翌日のさわの言葉。

「私には才気もなく、殿御を惹きつけるほどの魅力もなく、家とて居場所がなく……もう死んでしまいたい!」
野村麻純さんの愛くるしさもあって、道綱にあらためて呆れてしまいます。
母の姿を見て、男の不実に苦しむ姿に胸を痛めていたというシーンがありましたが、あれはなんだったのか。日記では悲しんでいるのに。

「道綱にあらためて呆れてしまいます」
武者さん、何だか道綱をかなり悪者扱いしているようですが、別にさわは、道綱の妾でも何でもありません。ですから、母が苦しむ姿に胸を痛めていたのと、必ずしも比較はできないかと思われます。

寧ろ道綱の人のよさが、かえってさわを傷つけてしまった感もありますし(『功名が辻』でも、一豊に打ち明けられた後千代が家出してましたし)。さわもまた家で居場所がなく、殿御と巡り合いたいという願望を掛けに行った石山寺で、道綱と出会ってちょっと心を躍らせたかに見えたものの、まひろと間違えられたことも加わって、少しもうまく行かない、もういやだという、いくらか衝動的な気持ちにかられたかとは思います。

しかし、そんな嘆きすら吹き飛ばす変異が生じています。
目の前の川には死体が……都では疫病が流行し始めていたのでした。

「嘆きすら吹き飛ば」したかどうかはわかりません。
恐らくさわは、川に飛び込もうとでも思っていたのでしょう。しかし意外な光景を目の当たりにして、さわのみならず皆呆然としてしまったのですね。

飲み物-ワインと樽2
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[ 2024/04/19 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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