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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『光る君へ』第9回に関する『武将ジャパン』大河コラムについて-2

第9回に関する『武将ジャパン』大河コラムについてその2です。


花山天皇の側近である藤原義懐と藤原惟成が登場。
蔵人頭の藤原実資に向かって「天皇におなごを見繕え」と要求してきました。
すでに寵姫はいるものの、もっともっと注ぎ込んで、皇子をあげねばならない。このままでは政もダメになってしまうと凄いことを言い出しました。

×「天皇におなごを見繕え」
〇「帝のおそばに女子を送り込め」
ちゃんと字幕を出して観てほしいですね。
そして寵姫というか、他にも姚子(ようこ)、諟子(ただこ)、婉子(つやこ)という女御たちがいるわけですが、彼女たちとの間にもお子ができそうにもない、さらに女子を、でないと政にもさしさわりが出ると言っているのですね、義懐は。

それにしても実資も、複雑な心境でしょうね。
美女を見繕うなんて女衒じゃあるまいし、やってられんわ!
そうやって苛立つロバート秋山さんの演技がいつも素晴らしい。
彼が怒るおかげで、かえって歴史の持つバカバカしさが露になったようにも思えます。
歴史上には「俺に好きな女の子見繕って」と言い出す奴もいれば、あてがう女を探し回った側近もいます。
たとえば平岡円四郎が、徳川慶喜の女を斡旋していたなんて、そんな情報は知らなくてもいいですよね。

まず「美女」とは義懐も実資も言っていません。
ルッキズムにこだわる武者さんの本音と見るべきなのでしょうか、これは。
そして女衒というのは、女性を売春宿に斡旋する業者のことを言います。この場合は女御の候補を捜せと言われているのであり、女性を売り飛ばすのとはわけが違うのですが。また実資が苛立つのは、まず新しい女子を抱けば帝のお気持ちも変わると義懐が言い、それは不敬であろうと立ち上がっているわけです。

そしてその後怠慢と言われ、さらに惟成が仲介しようとしてうまく行かず。実資はさらに怒りをあらわにします。で、義懐などでなく、自分を公卿にしていればとなるわけです。
それがなぜ「歴史の持つバカバカしさ」になるのでしょうか。
さらに
「歴史上には『俺に好きな女の子見繕って』と言い出す奴もいれば、あてがう女を探し回った側近もいます」
具体的にどういう人物でしょうか。その人物は歴史上で、どのような役割を果たしたのでしょうか、あるいは果たさなかったのでしょうか。

「たとえば平岡円四郎が、徳川慶喜の女を斡旋していたなんて、そんな情報は知らなくてもいいですよね」
武者さんは以前、『青天を衝け』で円四郎の未亡人やすが、女衒であるなどと書いていましたがその間違いですか?ちなみにやすは、栄一に後妻として芸者見習いの兼子を紹介しています。これももちろん女衒ではありません。

そんなことをじっくり長々とやることではない。側室だのお手付きだの、そういうことに一週使うような大河ドラマは不要であると、私は主張したい。

側室や側女というのは、歴史上の人物に影響を与えた部分もあり、そういうのを描くのもまた歴史ドラマの醍醐味と言えるわけですが、
「そういうことに一週使うような大河ドラマは不要であると、私は主張したい」
どの大河か大体見当はつきますが、嫌いなドラマだから言えることですね。
『真田丸』でも『おんな城主 直虎』でも側室(信繁の最初の妻梅は側室)の描写に1週あるいはそれ以上使っています。あるいは側室というより妾、愛人ではありますが、『鎌倉殿の13人』の亀の前にも何週か使っていましたよね。こういう大河も、すべて不要なのですね。

そして君主制ですね。
血統で選ぶとなると、人間相手にブリーダーのような発想をする羽目になります。もうこの時代、それは辞めたいという気持ちが当然のことながら出てきて、強くなっています。
イギリスのハリー王子は、自伝のタイトルが『スペア』です。どうせ俺は兄のスペアだという嘆きはあまりに生々しくて、世界に衝撃を与えました。
『光る君へ』の面白いところは、千年以上前の話なのに、今にも通じる問題提起をしっかりできるところだと思います。

ブリーダーですか、何だか日本の皇室にもイギリスの王室にも、随分失礼な言い方ですね。
だったら別のコラムで、こういうのは要りませんと書けばいいだけの話では?
そして摂関政治時代の帝と、今のイギリス王室とを比較するのも無理がないでしょうか。この帝(花山天皇)の描写は、今にも通じる問題提起と言うより、なぜ藤原兼家、そしてその子の道長が羽振りを利かせるようになったのか、それは帝を退位させて懐仁親王を即位させたからだというのを、史実を踏まえたうえで描いているからだと思いますが。

尚武者さん、以前『鎌倉殿の13人』のコラムでこのようなことを書いていました。
「例えばイギリス王室では王位継承順位が数百人単位で決められています。あの王室が盤石とされるのは、それだけ後継者が多いからなんですね」
ちょっと矛盾していないでしょうか。

実資だって、それはわかっています。わかっているならもう言わない、とたしなめる桐子。
日記に書けばいい、日記、日記、日記! と煽ってきます。
「日記には書かぬ! 恥ずかしくて書かぬ」
でた!
書かぬとか言っているくせに『小右記』に残っているパターンだ。これがあと何度見られるのか。癖になります。中毒性があります。

はっきり言って、中毒性を引き起こすほどのものでしょうか。面白い描き方だなとは思いますが。
なぜ面白いかと言うと、これもあらすじと感想に書いていますが、当時の日記に何でも書き記すというのを強調した描写になっているからです。無論ぼやく夫と窘める妻という、ちょっとボケとツッコミ的な乗りもあるにはありますが。

そして兼家の仮病についてですが、

帝には譲位してもらわねばならない。そして東宮が即位しなければならないのに、帝は思いのほかしぶとい。そう訴える兼家。
すると晴明はこう言います。
「策はございます」
「なんと!」
「私の秘策、お買いになりますか?」
「買おう」
「されば……」

ここですが、兼家は自分には策がないと言ったため、ならば私の秘策を買いますかと晴明が持ち出したわけですね。そのうえで、このまま仮病を使うようにと晴明は言ったのです。

かくして商談成立となりましたが、実際の安倍晴明を考えれば納得のいく流れです。陰陽師は官位が低く、おとなしくしていたらそんなにお金持ちになれない。
占いをして、依頼者の気にいるように返せば、ありがたい結果だとお礼をもらえる。
占いというのは、相手の望む通りに結果を出すことが大事なのです。

ここで前にもご紹介しましたが、安倍晴明という人について、公式サイトにあるので貼っておきます。

をしへて! 倉本一宏さん ~伝説の陰陽師・安倍晴明は、実際にはどのような人?
(『光る君へ』公式サイト)

当時の彼らの占いは、例えば式盤(ちょくばん)と器具を使い、そこで得られた情報を中国の古典などと照らし合わせて結果を導き出すような手法があるのですが、それを素人が見てもよくわからないんですね。そして相手が望むようなことを察してそれを言えば、依頼主は喜びます。実際の安倍晴明という人物は、そういうことにも長(た)けていた、とても優秀な官僚だったと思います。

武者さんも、このくらい書いてみてはどうかと言いたくなります。あと出世は遅かったものの才能は認められていたようです。無論、この世渡りのうまさも関連しているのでしょうが。ユースケ・サンタマリアさんもこうコメントしています。

「光る君へ」での安倍晴明はそういう感じとは真逆の“ビジネスマン”として描きたいとのことで、いいなと思いました。

これまた『鎌倉殿の13人』と比較してみましょう。
精神が弱った源頼朝に対し、不吉な色を告げてしまった阿野全成は晴明に劣ります。バカ真面目に答えを出すのではなく、ラッキーカラーでも告げて、心を元気にさせた方がよかったのかもしれません。

この時は私も書いていますが、全成は頼朝からどうすればよいかと訊かれて、かなり口から出まかせを言っています。そうでないと引き下がらないからで、実衣は呆れていましたね。バカ真面目とはちょっと違うのではないでしょうか。

詮子に対しては、左大臣の源などなんの力もない、味方せねば東宮は即位できないとさらに脅しをかけています。
安倍晴明と藤原兼家、なんて嫌なコンビなのでしょう。

実際問題、源雅信はここでは特に力があるようには見えないし、また権力欲もさほどにある人物ではありません。寧ろ詮子が勝手にそのようなことをしないよう、釘をさしたと取るべきでしょう。

「安倍晴明と藤原兼家、なんて嫌なコンビなのでしょう」
また「なんて…なのでしょう」ですか。寧ろ私はこの回、この2人のやり取りが一番面白いと思いました。こういう黒幕的人物がいるからこそ、メインの2人(まひろと道長)がクローズアップされるのではないでしょうかね。

で、何でも晴明が諸葛孔明で、兼家が(仮病で相手を油断させる)司馬仲達だそうです。

そしてその後、ここは適当にピックアップしておきますが、

道兼は(中略)酷いことだと同情を見せつつ、人の心を無視してあてがう義懐らの姿勢に憤る。
この瞬間、花山天皇の中に何かが芽生えたのでしょう。道兼は帝の忯子への思いを理解します。義懐とは正反対です。

それにしても、道兼は帝の前で上半身を脱いでいるところがなんとも言えません。
耽美です。
東洋の伝統として、同性同士だろうと、異性相手であろうと、とてもロマンチックな目線を送り、記録するということがあります。

藤原道長がまひろを思いつつ詠んだ白居易の詩にせよ、同性の友人である元慎を思い浮かべながら詠んだ作品です。
東洋以外の研究者は「これはもう、この二人は恋人だったのではないか?」としばしば論争を起こすものの、決着しないとか。

日本は伝統的に同性愛への忌避はない。『源氏物語』でも光源氏は空蝉と接近するために、その弟と性的関係を持っているともされます。
(中略)
道兼があえて脱いでいることは、何かを誘導しているとみなしてもおかしくはありません。そこは自由にできると。

そしてここでちょっと持ち出したいのが、今週はお休みの藤原斉信ですね。
(中略)
李延年のように斉信も、もっと頑張って、帝に「ね、私って妹そっくりでしょ?」とでも迫ればよかったんじゃないですかね。アピール不足だったのでは?
斉信には道兼みたいに脱ぐほどのガッツはなかったということなのでしょう。

まず道兼ですが、あれは帝の気を引くための演技に見えますね。兄弟の前ではほくそ笑んでいますし。

そしてこの一連の記述に関して、一応書いておこうと思います。
貴方、昨年の『どうする家康』で、BLについてあれこれ書きまくっていましたよね?
こういう感じで。

このずれた恋愛感は、男同士にも及んでいます。
信長と家康のBLといい、家康と三成の星の下でのBLといい。
あんな瞬きもしない星の下で語り合ったくらいで、一体なんなのですか?
馬鹿げたシチュエーションでも、それらしく演じることのできる三成が哀れ……。
男同士の争いですら、BLバッドエンドでしか描けないとは、どこまでも陳腐な脚本です。

今、ブロマンスが見たい本物の若者は、『陳情令』や『魔道祖師』を見ていると思いますよ。

去年の『鎌倉殿の13人』では、古参の腐女子、BL好きだという視聴者が、源実朝と北条泰時の描写に「萌えない」という感想をつけていました。
こうした声が、男性の同性愛描写がすべて自分が萌えるためのサービスだと考えているのかと思ったら、気分が暗くなってしまったのです。

これは一体何だったのでしょうね。嫌いな大河のBL描写は、NGと言いたいわけですね要は。
まだまだありますけど、長くなりそうなのでこのへんで。

しかし
「男性の同性愛描写がすべて自分が萌えるためのサービスだと考えているのかと思ったら、気分が暗くなってしまったのです」
などと書く一方で、
「道兼が敢えて脱いでいる」
「日本は伝統的に同性愛への忌避はない」
「斉信もアピールすべき」
ですか。こと『光る君へ』に関しては、同性愛を描いてほしい、自分が萌えたいからと言いたげですね武者さんは。矛盾しまくりです。


飲み物-琥珀のエール
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[ 2024/03/07 01:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(-)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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