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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『光る君へ』第9回に関する『武将ジャパン』大河コラムについて-1

第9回に関する『武将ジャパン』大河コラムについてその1です。今回はというか、今回も3回に分けて書きます。尚最近の投稿での入力ミスと、表現がおかしな部分を直しています。

と言いつつ、のっけからこのコラムの入力ミスに関して。順番が前後しますが、一応これだけ置いておきます。

右大臣に仕える身でヘコヘコいている。悔しくねえのかと問いかけるのです。
まひろが、信用のできない男たちを右大臣家は雇っているのか?と問いかけると、道長はうんざりりしたように言います。
「三郎でよい」
「長様としか呼べない。三郎君ならよいかも」

「ヘコヘコしている」
「うんざりしたように」
「道長様としか」
なのでしょう、しかしこれ報酬が発生しているわけですよね。前回も書きましたが、ちゃんと校正してしかるべきかと思います。個人ブログで、ミスを見つけ次第修正するのとはわけが違うと思いますが。

往年の少女漫画のような雰囲気もあるというこの作品。
直秀は、池田理代子先生の『ベルサイユのばら』および『栄光のナポレオン エロイカ』に登場するアラン・ド・ソワソンを彷彿とさせます。
ひねくれてやんちゃなようで、胸の奥には身分制度に対する怒りが激っています。
まひろならば「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」(『史記』より/小鳥には雄大な鳥の気概はわからない・小人物には英雄の大志は理解できないという意味)と理解しようとしたかもしれません。

身分制度と言うより、摂関政治の矛盾に対して彼らは憤っていると思われます。だからこそ貴族の家で盗みを働き、それを貧しい人々に施そうとしたのでしょう。
あと「燕雀…」を言うのであれば、
「猫は虎の心を知らず」
「鷽鳩大鵬を笑う」
を入れてもよかったかも。

呑気な彼女らは、道長が盗賊を捕らえたとはしゃいでいます。

彼女たちは「呑気」でしょうか。最近打毬で株を上げた道長が、今度は盗賊退治とあって素晴らしいですねと言っているのでしょう。第一彼女たちは、道長と直秀の確執なんて知らないわけですし。

源倫子もうっとりしながら、その一味は土御門(左大臣邸)に入った者と同じか?と尋ねています。
さすがにそこまでは不明であり、倫子が恋する乙女らしく色々と発想が飛んでいるのでしょう。
私の家に入り込んだ連中を捕まえたってコト? 仇討ち? キャー! と、なってもおかしくないかなと。

ここのところですが、倫子は道長を婿に取らないかと両親から言われていたこともあり、茅子やしをりがこのような話をするのを、いくらか複雑な思いで聞いていたと思われます。だから盗賊の方に話題を切り替えたのでしょうが、その盗賊の話になると、今度はまひろが気が気ではなくなるのですね。

するとそこへ検非違使の連中がドカドカと入ってきて、まひろも盗賊の仲間と判断して連れ去ろうとします。
慌てる乙丸と「散楽が何をしたのか!」と抗議するまひろに対し、検非違使も「黙れ、この盗賊めが!」という剣幕で返してきます。

検非違使ではなく、その手下の放免ではないかと思いますが。
あと細かいことですが、「散楽が」ではなく「散楽の人たちが」でしょう。

時代がくだり、源義経が朝廷から検非違使に任じられています。武士にそういう大盤振る舞いをするから、墓穴をほったのでは?と思えてくる話ですね。

この場合、墓穴を掘ったのは義経ではないかと思います。
後白河法皇は、頼朝と対立させんがためにああしたとも取れるわけですし、それに検非違使では「大判振舞い」となるのかどうか。しかも義経は検非違使のうちの少尉(判官)で、もちろん頼朝よりは官位も下でした。どうも武者さん、この頃の朝廷をかなりネガティブに見ていますね。嫌いなのだろうなとは思いますが。

今年の大河ドラマは合戦や戦闘に馴染みのない時代と言われますが、実のところ平安末期の源平合戦から鎌倉幕府初期へ繋がる要素もあり、非常に興味深いものがあります。
『鎌倉殿の13人』と比較しながら見ると、より楽しめるでしょう。

これに関して、既に東国では平将門の乱があり、その半世紀後に前九年の役が起こることは、あらすじと感想でも書きました。しかし現時点で、まだ「武士」の活躍は出て来ていません(彼らの祖となった人物はいます)。比較対象とするのであれば、寧ろ『炎立つ』の方ではないかと思います。武者さんが観ているかどうかは不明ですが。

そこで道長はそっと賄賂を渡すと、相手はすぐさま「承知いたしました」と受け取りました。
甘い、法の適用がズブズブやないか! 一体どうなっているのよ!

この当時は、貴族社会では寧ろ賄賂は当たり前だったでしょう、また国司も賄賂を贈っては利便を図っていました。成功(じょうこう)や重任(ちょうにん)などはその典型例です。
あと遙任(自らは行かず代理人を任国に派遣)や受領(任国で重税を課すこともあった)もあり、尾張国解文(げぶみ)などというのもありました。ちょうどこの大河の現時点から数年後の話です。

尾張国解文
(年表マニア)

これまた『鎌倉殿の13人』を思い出すと良いかもしれません。
最終盤では【御成敗式目】を練る北条泰時が輝いて見えたものです。
貴族も法の適用が曖昧で、ましてや坂東武者はまさしく無法。
うまく振る舞えばその立場を享受できるのに、自ら「それではダメだ!」と改革を推し進めた北条泰時は本当に偉い人物だったんですね。

御成敗式目ができた当時は、武家政権の発足時の話であり、朝廷と対峙するためには、自分たちの法律を定めなければなりませんでした。江戸時代に武家諸法度ができたのもそうですが、新しい秩序を定めないと、まとまるものもまとまらなくなってしまう恐れがあったからでしょう。
ただあの大河の泰時をほめたいから、このように書いたのでしょうか。

もう一点、道長もどうにも甘いところがあります。
『鎌倉殿の13人』での坂東武者は互いが背かぬよう証文を書いて飲んでいました。それでも破るとなると吐き出す様が出て来ていました。
倫理崩壊しているような彼らだって証文は怖い。
ましてや京都人にはもっと効くことでしょうから、そういう脅しも必要だったのではないでしょうか。

証文を灰にして飲むのは『風林火山』にもありましたね。
そして土地売買とかの証文はこの当時もありました。しかしこの場合「道長が甘い」とありますが、具体的にどのような証文を作るべきだったのか、その辺りが詳しく書かれていないのですが、何か念書とか誓約書のような形で、証文を取っておけと言いたいのでしょうか。

そして
「倫理崩壊しているような彼らだって証文は怖い。
ましてや京都人にはもっと効くことでしょうから、そういう脅しも必要だったのではないでしょうか」
京都の人に対して、ちょっと失礼なように見えますが。

武者を甘く見ると、どうなってしまう?という苦渋の展開を『鎌倉殿の13人』の慈円などは目の当たりにして嘆いています。道長は、武者が暴力装置であると理解できていいるのでしょう。

ここも「できているのでしょう」でしょうね。
この時代の武者、これもあらすじと感想で書いていますが「公家の番人」的な存在で、主である公家たちが示しをつける必要があるのも事実だったからです。そしてこの時代の武者と、鎌倉時代になってからの武士は立ち位置が別だと思います。
しかし「暴力装置」ですか…。

波が寄せては離れていくような……水鳥の姿も映ります。
もしもこの二人が水鳥ならば、思ったまま身を寄せ合えばよい。
しかし人はそうはできない、甘いようでどこか苦い二人。

ここで直秀たちが流罪になるかもしれないと道長は言っています。流罪になって海の見える国に行けるといいと言うのと、自由に飛び立って行ける水鳥とを掛けているのでしょうか。万葉集の山上憶良の歌にこういうのがありますね。

世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
(世の中が苦しく、身がやせ細るほどつらいと思っても、飛び立って逃れることができない、鳥ではないのだから)

帰り道、道長は大勢の人が座り込んでいるところを見かけます。
百舌彦が調べると、なんでも散楽一座の釈放を願っているとのこと。盗んだ品による施しを受けていた者たちが、無事を祈っていました。

百舌彦が「調べる」というより、聞いてきたところによると、施しを受けていた人々が無事を祈っているわけですね。そしてその人々に取って、彼らは信仰の対象、神とも言える存在だったではないかというのも窺えます。

当時の所作は厳密ではなく、時代がくだると書見台も出てきます。
むろん、意識の高い藤原公任あたりであれば、もっとちゃんとした姿勢で読んでいると推察できます。
勉強嫌いを公言する惟規はこんなものなのでしょう。

この当時机はあったでしょう。また文台と言って、書物や短冊を載せる背の低い机のようなものもありました。そして後世に於いても、必ずしも書見台を使っていたかどうかは不明です。あと惟規の場合、ああした方が明るくて字がよく見えるからというのもありそうです。
ちなみに『軍師官兵衛』では書見台が出て来ます。

軍師官兵衛書見台
『軍師官兵衛』

彼女は使用人というだけでもなく、ちやはの死後、実質的に為時の妻のような役割を果たしていたと推察できます。
ゆえに内心は複雑なのでしょう。

この時いとは、笑みを浮かべています。内心が複雑と言うよりは、寧ろそれを歓迎しているようにも見えます。ちなみに高倉を高倉通と取るのであれば、当時は貴族の館が多く、そういう地域の女性と恋仲になっていたということでしょう。惟規も大学に行き、一家がそれぞれの道を行くようになるとも考えられます。

そして「日本一贅沢な生活をしている花山天皇の姿が窺える」として、

・青磁
北宋から輸入した最高級の青磁です。
このドラマでは右大臣家や皇族周辺にはこれみよがしに北宋の磁器が置かれています。

とありますが、青磁の水差しなどは、戦国時代の大名家のシーンなどでも目にします。無論その当時とは違い、こういう磁器がより一般的になっているからなのですが、平安時代半ばでは相当財力がないと持てなかったと思われます。しかし「これみよがしに」はないかと。恐らくは、博多や敦賀経由で京へ持ち込まれたのでしょうね。

それと

お正月に飲む「お屠蘇」は不老不死の薬と信じられてきました。
ただのハーブドリンクなのに大仰だな!と言いたくなるかもしれませんが、当時の医療を踏まえればそれも納得できます。
当代随一の権力者である藤原兼家の病気治療ですら、あんな祈祷頼りです。
ストレスを発散してくれるハーブドリンクだけでも、当時は最高級品でした。庶民は存在すら知らぬまま亡くなっていたのです。

お屠蘇はストレス発散より邪気を払うものであり、そのため正月に飲まれていたのではないでしょうか。たかがハーブドリンクではないのです。これ、第1回の時にも確か書いていませんでしたか。そして兼家の場合は意識不明(と、道兼以外の皆が信じていた)ため薬を飲ませることができません。

あと薬草を煎じたものは、庶民も飲んでいたでしょうね。と言うか、その当時医者にかかることなど滅多になく、そういう方法で病気を治していたのでしょう。

それとせっかく「薬湯」が登場するのに、武者さんらしいというか、『どうする家康』はガン無視なのでしょうか。

この時代と比較すると『麒麟がくる』の東庵と駒は、かなり真っ当な東洋医学を身につけていることがわかります。
日本史において独自の医学が大きく飛躍するのは、戦国時代も後半になってからのこと。
花山天皇の場合、薬湯の処方をしたのは、唐人医(中国人医者)の技術を知る最高の医者であるとも推察できます。
調合の時点で大変贅沢なのでした。

全うな東洋医学とは具体的にどのようなものですか、それをちゃんと書いてください。また花山天皇の処方ですが、唐人医の技術を知るとはどのような技術のことですか。そしてそれがどのように贅沢なのでしょうか。


飲み物‐黒ビールと木のテーブル
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[ 2024/03/06 02:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(-)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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