fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ >  『光る君へ』第4回に関する『武将ジャパン』大河コラムについて-1

『光る君へ』第4回に関する『武将ジャパン』大河コラムについて-1

第4回に関する『武将ジャパン』大河コラムについてその1です。


親切な人かと思っていたのに、”三郎“に謝らないのは腹が立つとイライラ。
「すぐ怒るんだな」
”三郎“は面白そうに話しています。彼の周りの人々は、貴公子に対して怒りすら見せないようにしているのでしょう。

第1回で三郎は、怒るのは好きではないと言っていますから、そのせいもあるのではないでしょうか。だから姉の詮子が、何でも話せる相手と思ったわけでしょう。

光る君へ第1回三郎

偽りだったのか?と問われ、謝るまひろ。また作り話をしてしまった。あそこの代筆は男がしていたのだと。
”三郎“は再び笑顔で、よく装い、よく偽るおなごだなと言いながら、彼女の嘘を見抜きます。
あの日、まひろは男の声で男と偽る仕事をしていたと。代筆仕事はまひろだと見抜いていて、さわやかに笑い飛ばす”三郎“です。

まず「よく装い」ではなく「よく怒り」ですね。ちゃんと字幕を出した方がいいかと思います。
それと
「男の声で男と偽る仕事をしていた」
とありますが、
「男の声で笑い、男の声を出していたと言った」
ですね。つまり男として代筆の仕事をしていたから、男の(作り)声を出さなければならなかったのを、三郎は見抜いていたわけです。

彼女に被衣をかぶせ、馬の後ろに乗せ、送っていく宣孝。まひろはその後ろで「次の散楽も見たい!」とわざとらしく、“三郎”に聞こえるように言う。
そんな大きな声で言わんでも聞こえると宣孝は呆れています。
この去っていく宣孝は、佐々木蔵之介さんの魅力と説得力が引き出されたシーンではないでしょうか。
野暮なおじさんになりそうなところを、軽妙で魅力的な男性を演じている。しかも、まひろとの年齢差もわかる。

あの場合被衣ではなく、笠から垂れ衣を下げたものではないでしょうか。被衣というのは、こちらは刀剣ワールド様のイラストをお借りしていますが、こういう風に衣を頭から被るものです。
刀剣ワールド被衣

「軽妙で魅力的」と書いていますが、武者さんは第1回で「軽そうな」と書いていました。
実際飄々とした雰囲気があるのは確かですが、親戚筋に当たる娘でもあり、あまり変な男に近づけたくないという思いもあるいはあったでしょう。それと
「まひろとの年齢差もわかる」
というのは、具体的にどのようなところでしょうか。

身分があるから、諍いも争いもない。もしもそれがなくなれば、万民が争い、世が乱れるのだと。
身分秩序が壊れた結果、争いが起き、血が流れる様は『鎌倉殿の13人』で描かれてましたね。
これぞ日本史の宿命かもしれない。

平安→鎌倉は身分秩序が壊れたというより変化し、武士という新興階級が支配権を持つようになったのではないでしょうか。実際承久の乱までは、帝も一定の勢力を持っていました。
身分秩序が壊れたのは、あらすじと感想に書いていますが、やはり戦国時代であり、その乱れた世、正に乱世を終わらせたのが昨年の主人公だったわけです。

そして例によって中華帝国の話です。

隣の中国では、魏晋南北朝は貴族の時代。魏以来の「九品官人法」により、こんな状態が訪れます。
上品に寒門無く、下品に勢族なし。
上流貴族には貧しい家はなく、下級貴族には勢いのある家はない。

この
「上品に寒門無く、下品に勢族なし」
ですが、上品に寒門なくはともかく、下品に勢族なしというのは、下級には「有力者」がいないという意味ですよ。

世襲がこうもアピールされる国って、日本以外はそうそうありません。

要は日本には科挙がない、だからけしからんと言いたいのでしょうが、だからこそ「試験のための学問」とならずに済んだ側面もあります。そして日本だけでなく、特定の階級や業界などで、世襲か、それに近い状態というのは外国にも見られます。

まひろは思想をきっちり学んでいます。荀子は前回出てきた孟子の「性善説」と比較される「性悪説」で有名です。
『墨子』は相当上級者、なかなかマニアックですね! 墨子は教えが厳しすぎたのか、弟子が少ない。弟子が少ないとなかなか伝播されず、マイナーな部類に入ります。

というか、父からの書物を通じて覚えたというのが正しいでしょう。
ただこの当時、荀子の著作は出版されておらず、この後80年ほど経ってから刊行されています。また墨子も明の時代まではあまり知られておらず、日本でも江戸時代になるまでは知られていませんでした。

従って、まひろがどのような書籍を通じて彼らの思想を採り入れたのかとなります。荀子の場合は『史記』か何かでしょうか。ならばそういう書物に彼女が触れる描写が、もう少しあってよかったかなとは思います。

思いを吐き出してみろと。よい策は見つからずとも、心を軽くすることはできると。
そうそう、ここでマウンティングしながら「俺はさァ、こうだと思うよ!」と言っちゃうタイプの男はモテませんよね。
マンスプレイニング(Mansplaining)、略して「マンスプ男」としてむしろ嫌われる。
宣孝が魅力的なのは、イケメンだからだけではなく、振る舞い方が素晴らしいからに尽きるでしょう。
だいたい、墨子まで読みこなしちゃう相手に理詰めで勝てるのか、って話です。理がダメなら、情に訴える。

要は宣孝は、まひろのカウンセラー的なところもあるのでしょう。
それはいいのですが、まだここでマンスプレイニングだ何だと。こういうのが武者さんが反発される一因かと思います。
さらに
「だいたい、墨子まで読みこなしちゃう相手に理詰めで勝てるのか、って話です。理がダメなら、情に訴える」
それとこれと関係ないのではありませんか。
第一墨子の唐本が日本に輸入されたのは江戸時代で、まひろの時代の場合、前述のように、父から教えて貰った漢籍にある墨子、そしてその思想について触れたことがあると言う方が正しいかと思います。

思えば2023年の大河は「イケメンが言えばええ」とばかりに、かっこつけた演出で中身のないセリフを戦国武将が喋り散らすドラマでした。
マンスプ男の妄想ストーリーなど早く忘れたいものです。

早く忘れたいのなら忘れてください。貴方が昨年の大河を話題にしなければ、それで済む話です。それを何かにつけて叩くネタにして、いつまでも同じようなことをくどくど書いているから忘れられないのではありませんか。しかも
「イケメンが言えばええ」
「かっこつけた演出で中身のないセリフを戦国武将が喋り散らすドラマでした」
具体的にどのようなシーンで、どのようなセリフなのか書いて貰えないでしょうか。

そこへウキウキした様子の姉・藤原詮子がやってきて、「考え事をしているのは下々の女と縁を切ったからなのか?」と聞いてきます。
かわいい弟と話せて嬉しい姉上よ。いきなりキツい言葉を繰り出してきますね。道長は「そういうものはいない」とぶっきらぼうに返すしかありません。
道長もモテる男らしさがありますね。こんなに口の悪い姉だろうが会話をきっちりこなす。めんどくさそうなあしらいをしたら魅力が出ません。

「口が悪い」のではなく、その当時の上級公家というのはそのようなものだったのではないでしょうか。
そして道長、これも上の方で書いていますが、怒らない、ことを荒立てたくないからこう言っているかと思われます。

しかし好きな大河だと
「道長もモテる男らしさがありますね。こんなに口の悪い姉だろうが会話をきっちりこなす。めんどくさそうなあしらいをしたら魅力が出ません」
嫌いな大河だと
「かっこつけた演出で中身のないセリフを戦国武将が喋り散らす」
武者さんらしい二面性だなと思わざるをえません。

そしてこれも日本史の特異さとかで

そもそも君主が、まだ若いのに譲位するというのがおかしい。占いで決めるのは中世ですし、まだ“あり”としましょう。でも、この安倍晴明は買収される人物でもある。
日本史とは何か?という本質を改めて突きつけてくるような作品で凄いですね。

摂関政治は幼帝が即位し、外戚が摂政や関白として政を仕切るシステムです。後に院政となります。院政などは、譲位して上皇になってからの方が腕の見せどころではありましたね。

「占いで決めるのは中世ですし」
古代でも様々な形で占いが行われ、それによって政のあり方が決められて来ました。
そして
「買収される」
これは日本に限ったことではないと思います。またこの頃から、陰陽師が政に介入するようになったとも言われています。

そして師貞親王が冠を無理やり脱がせた件ですが、

『鎌倉殿の13人』でも、【亀の前騒動】で牧宗親が被り物を脱がされ、悲痛な声をあげておりました。

あの宗親は被り物を脱がされただけではなく、髷を切られてもいましたね。

日本最古の猫というと、諸説あって特定は難しいものですが、この時代「唐猫」(からねこ)というペットが愛好されていたことは確実です。
中国との貿易船に載せられたもので、大変珍しく、セレブの証でした。逃げたら困るため、紐で繋がれたほどです。
『源氏物語』では、この紐で繋げた猫が御簾をまくりあげ、そのせいで女三宮の姿が柏木に見えてしまう場面が登場します。
このため、日本では画題として御簾の側に立つ美女と猫が定番となりました。

「画題として御簾の側に立つ美女と猫」
武者さんが好きな浮世絵にもよく見られますね。
しかし猫に言及するのなら、やはり「命婦のおもと」についても書いてほしいものです。一条天皇の愛猫ですし。人間の女官が乳母につけられたという意味でも、かなり特殊な猫であると言っていいでしょう。

それと唐猫ですが、仏教の経典を鼠から守る役割を果たしたとも言われています。

ジェーン・オースティン『高慢と偏見』のヒロインは、馬に乗ります。この時点で彼女は一風変わっていると読者に伝わります。
時代がくだると自転車になる。
ホームズシリーズには『孤独な自転車乗り』という作品があり、あの短編に出てくる女性は自転車に乗っていました。彼女にも独立精神があるとわかった。

まひろが馬に乗ると話した件ですが、ここでまたジェーン・オースティン。しかも『高慢と偏見』が出て来るから、人物描写のことでも書くのかと思ったら馬ですが。ヒロインというのはジェインで、馬に乗って出かけたものの雨に降られ、訪問先で病気になります。

それと『孤独な自転車乗り』=『美しき自転車乗り』ですが、その当時(19世紀末)自転車はかなりのブームになっており、それが女性たちにも影響をもたらしたようです。自転車と言えば、サマセット・モームの『お菓子とビール』でしたか、ドリッフィールド夫人のロウジーが、自転車に乗るため短いスカートをはいている場面が登場します。尤も当時の感覚での短いスカートでなので、くるぶしの辺りくらいの丈です。

あとホームズに詳しいXのフォロワーの方から、その当時自転車は高価なものであったという情報をいただきました。ちなみにこの自転車乗りのバイオレットですが、要はストーカー的ないやがらせを受けて相手に立ち向かうのですね。でこのバイオレット、巨額の遺産を相続し、原作では合名会社の社長夫人となっています。

ついでながら、グラナダ版ホームズの『美しき自転車乗り』関連記事です。

シャーロック・ホームズの冒険*第4話「美しき自転車乗り」あらすじ乾燥
(いつでもドラマな毎日)


飲み物-パブのアンバーエール2
スポンサーサイト



[ 2024/01/31 02:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

TopNTagCloud