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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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第1回の『光る君へ』武将ジャパンコラムに関するnote記事

では今週もというか今年も、たけたけさんのnote記事についてご紹介します。そして今までのように、武者さんのコラムからの引用部分は、ダークブルーにしています。

大河コラムについて思ふ事~『光る君へ』第1回~

紫微垣(しびえん)の星が強い光を放っている。
これは京都に凶事が起きるのではないか?
そう星を見つめながら、大雨の証だと呟く晴明。
星も月も輝いているのになぜ雨なのか?
彼には理解できている様子ですが。

これに関しては、まず「紫微垣(しびえん)の天蓬(てんぽう)の星が、いつになく強い光を放っている」について説明されています。
『紫微垣』は古代中国天文学に於いて天の北極を中心とした天区、あるいは星官(星座)の事
『天蓬星』は北斗七星の第1星にあたるおおぐま座α星の事を言います。(北極星に近いほうから見て1番目)
また『西遊記』の猪八戒が元々天蓬元帥であり、北極紫微大帝に仕える身で、天の川を管理し水軍を指揮していたものの、女癖の悪さで追放されたことについて書かれています。
さらにこのこと絡みで、昨年の『どうする家康』での、家康と三成の会話に登場した「参宿」についてももちろん触れられています。

私も紫微垣と天蓬星について、あらすじと感想で少しばかり触れていますが、武者さんのコラムにはその少しばかりの説明さえないのですね。まして猪八戒に至っては何をかいわんや…です(中国関係は得意なはずですよね、武者さん)。
そしてこれは、このコラム絡みの投稿で書いていますが、武者さんはこの参宿関連の話題については、触れずじまいでした。何よりも『どうする家康』のあのシーンでも、東洋に占星術が存在しような表現をするなといったことを書いていましたが、家康のセリフをきちんと聞いていないなと思ったものです。

平安京では、出世争いが熾烈を極めておりました。
三条殿にいるのが、大納言藤原兼家。
嫡妻である時姫との間には、道隆、道兼、詮子、そして三郎(のちの道長)がいます。

ここの部分ですが、兼家と時子(時姫)夫妻の間に、既に成人している子供たち位牌には
「『ボーっとした』と形容された三男・三郎さま(後の道長卿)」
とあり、さらに道隆とその妻高階貴子の娘定子について書かれています。また高階貴子が儀同三司母のことであり、小倉百人一首に歌が採用されていることにも触れられています。
あの「忘れじの行く末までは難ければ」の歌ですね。
また兼家の妾に右大将道綱母がいるとも書かれています(身分が低いので本妻にはなれていません)。この人も百人一首に歌(第54番、『なげきつつひとりぬる夜のあくるまはいかに久しきものとかはしる』、ちなみにこの次の第54番が儀同三司母の歌)が採用されています。

こういうのも、武者さんはちゃんと書かないのですね。現時点でこの大河には満足しているようですから、せめてこういう人物関係くらい、きちんと書いてほしいと思います。なお右大将道綱母の妹が、『更科日記』の菅原孝標女の母と言われており、この場合伯母と姪の関係になります。孝標女と言えば、上記note記事にもありますが、大変な源氏物語「オタク」ですね。
右大将道綱母と言えば、かつて永井路子氏がエッセイで手厳しく書いていたのを思い出します。あと「ボーっとした」という表現は『チコちゃんに叱られる』つながりでしょうか。

字も実に美しい。
筆を寝かせずキリッと一画目に入る緊張感、流麗さが、素人目にも伝わってくる。

「表立って比較はしていないようですが、『どうする家康』への当てつけのようにも見えるのですが」
とありますが、私も同じ意見です。そしてその後にこうあります。

『どうする家康』でもしっかり筆を立てて文字を書いています。
因みに『光る君へ』でも人差し指を筆にかける単鉤法を採用していますが、昨年くどいほどおかしいと叩き続けた貴方は筆の持ち方が同じな事について一切見ないようにしているのでしょうか。

第一この大河では、「筆を寝かせて字を書いている」シーンなどないわけで、ならば昨年何度も言い続けた「筆を寝かせる」、あれをまた持ち出しているのかと思われても、それは当然でしょう。無論たけたけさんの文章にあるように、『どうする家康』で筆を寝かせて文章を書くシーンなどありません。

そんな為時は、まひろに『史記』を読み聞かせています。
弟の太郎と違って彼女は興味津々。
「お前が男子であったらよかったのになあ」
そうぼやきつつ、始皇帝の死後、二世皇帝胡亥を操った悪徳宦官・趙高の逸話を話します。

これに関しては、まひろが興味を示す一方で、弟の太郎が興味を示さないことについて書かれています。そして父為時が、「お前が男子であったらな」と言ったこと、また『紫式部日記』で、嫡男惟規(太郎)に漢籍を教えていたところ、紫式部の方が先に覚えてしまい、為時が
「口惜しう。男子にて、持たらぬこそ、幸ひなかりけれ(口惜しい事だ。お前が男だったらよかったのに)」
と嘆いたことにも触れられています。
また当時「『漢文は男性が学ぶもの』という考え方が一般的だった時代」「当時女性が学ぶものでは無い漢籍知識」とあり、為時が、本当に男女入れ替わっていたらと思ったかも知れない点にも言及されていて、なぜ武者さんがこの点について何も言わないのかと疑問視されています。
(この点に関しては、『麒麟がくる』なら駒へのバッシングへの反論があり、嫌いな大河ならミソジニー発言が出て来るだろうとも書かれています)

私もこの点について同じことを考えました。一方で、男の子たち(三郎、太郎、師貞親王)が学問嫌いという設定になっているのは、このまひろの漢籍好きと対比関係にあるのかと思ったものですが、いずれにしても、これが男ならというセリフに関して反応しそうな武者さんが、なぜ何も言わないのかとは思いますね。

そしてまひろの鳥ですが、

そのころ、まひろは世話をしていた鳥が逃げてしまいました。
鳥を追いかけていくうちに、鴨川のほとりでまひろと三郎は出会います。

ここで三郎とまひろが出会うところ、三郎が、鳥を籠に入れて飼うのが間違いだと言うシーン、そしてまひろが鳥が逃げてしまったのと言うところは
「『源氏物語~若紫』の『雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを』のオマージュでしょうか」
とあります。
源氏物語の場合は、姫君の祖母である尼君が、雀を籠の中に入れたりしてはいけないと叱っています。一方で源氏は、姫君が藤壺に似ているのに驚くのですね。

これがこのドラマ最大の見どころであり、考証的な問題点とも言えますが、物語として成立していて意味があるならばありとして見ていきたい。
エンタメはそういうものと割り切って進みましょう。

『光る君へ』の時代考証である倉本一宏氏は、インタビューでこう語っているとまずあります。

史実がどうだったか分からない部分を創作するのは自由ですが、史実が分かっているにもかかわらず、それに反した描き方をするというのは良くないですからね。平安時代には『大鏡』や『栄花物語』などフィクションを多分に含む作品や『今昔物語集』などの説話集があり、道長もよく登場しますから、これらの作品を基に脚本が作られがちです。見る人がそれを史実だと勘違いしてしまうと困るので、あらすじをどうしても変えられない場合には細部の変更を提案するなど、妥協点を見つけるための交渉が続いています。

「光る君へ」は、紫式部と道長が幼なじみだという設定から出発しているのですが、実はそもそもこの設定自体が史実に反します。NHKが制作発表の段階で発表してしまったため変えられないので妥協することにしましたが、実際には、2人が幼なじみだったということも恋仲だったということもあり得ません。

エンタメとして楽しむのはいいのですが、何をもって
「物語として成立している」
と決めるのかもわかりません。また平安時代の場合は、上記倉本氏のインタビューのように説話集が多く、これを以て脚本を作ると、勘違いが起きやすくなります。戦国物ならさしずめ、講談や軍記物のみで脚本を作るようなものでしょう。そしてこれも関連投稿でちょっと触れてはいますが、昨年一次史料に基づいた部分があったにもかかわらず、史実でないと叩いておきながら、今年はエンタメと割り切って進むと言うのもどうかと思います。

本作は、こういうものが好きで好きで好きで仕方ない、そんな誰かが妥協せずにこういう小道具を作っています。
どうせこんなものまで注目されないよな。
でも自分が凝りたいからそうするんだ! という情熱が伝わってきます。
素晴らしい仕事ぶりです。
衣装にせよ、小道具にせよ、セットにせよ、VFXにせよ。

これに関しても、このようにありますね。
「嫌いな作品では他人がどれだけ工夫をしようとも、『制作サイドからの言い訳、弁明記事がゴッソリ出てきます。』『働き方改革だとか、革新的だとか、見る側にとってそんな話はどうでもいい。』『小賢しい言い訳にも虫唾が走ります』と一切取り合わずこき下ろし、『わたしのかんがえたさいきょうの』しか認めなかったのですが、気にいったものでは絶賛ですね」
さらに、貴方に公平性を求めても無駄でしょうがとまで書かれていますね。

武者さんらしいと言えばらしいです。そして嫌いな大河では、姿勢を反転させるわけですね。
また小道具や衣装というのは、担当者が「好きで好きで仕方ない」から作ると言うより、ドラマそれぞれのシーンに必要なものであるから、求められる物をそれぞれが責任を持って作っていると言うべきかと思います。

いくらなんでもバイオレンス上等すぎる道兼ですが、そこは中世です。命は軽いし、身分が高い連中はやりたい放題が通じる。
『鎌倉殿の13人』の坂東武者よりはマシかもしれませんが、平安京貴族も荒ぶっていました。
そういう世界観を紹介するために、犠牲となった優しい母。
強引に思えるかもしれませんが、話としての見応えはあります。

まず『バイオレンス上等』など、随分と楽しそうだと書かれています。そして昨年では嫌いな作品(『どうする家康』)を穢れ呼ばわりし、挙句の果ては『呪いになる!近づいてくるな!』と罵倒していたともあります。そしてこれはSNS、あるいは出演者が出ていたCM関連でしょうが、
「わざわざ嫌いなものを見てファンや視聴者や関係ない企業にも暴言を吐いて誹謗中傷で他人を傷つける行為を繰り返していましたが」
そして「穢れ」は自分から避けるものであり、わざわざ「全力で追い出さなきゃ!御祈祷だ!」と私怨から言われる、相手の気持ちを考えない物言いは、『穢れ』思想とは大きく乖離するもので大変失礼、嫌ならば離れるしかありませんと、まっとうなことが書かれています。

その「穢れ」呼ばわりされた昨年の大河、一向一揆で民が自分は戦で人を殺したとか、夫以外の男と関係を持ったと告白するシーン、そして何と言っても家康の「厭離穢土 欣求浄土」などの描写が出て来たのですけどね。なお道長自身も、晩年は浄土信仰に傾き、法成寺を建立しています。

ところで後付けのようになりますが、コラムを見ていてこのような記述があるのに気づいたので、ご紹介しておきます。

三郎との待ち合わせを気にして、急いで石段を登っていくまひろ。苔むした石段を上り下りする姿だけでも、時代劇を見ている喜びが胸に湧いてきます。

これも何やら昨年を意識しているようです。ロケがなかったじゃないかと言いたいのかも知れません。但しそれは戦闘関連のロケで、今の時代多くの馬を動かせない、夏場は気温がかなり高くなる、感染症の問題もあるなどの点を考えたうえで最小限にとどめているだけで、こういうシーンはちゃんとロケが行われています。

戦闘シーンではありませんが、2人の武将が馬を走らせている、こんなシーンも「時代劇を見ている喜び」を感じると思うのですが。

どうする家康第26回乗馬1-2

サービス精神が旺盛で、咄嗟に何かできる。こういう瞬発力はモテる男の条件ですよね。そういうところが道兼を苛立たせるのでしょう。

「モテる男」などとありますが、三郎はまだ元服前です。姉詮子からは気に入られていますが、それは自分の思うことを包み隠さず話せる相手ということもあるでしょう。こういう書き方、武者さん好きですね。

あと玉置玲央さんの道兼について、
「時代劇が似合い、演技力が確か」
とありますが、それ以上掘り下げて書けないのかとも思います。
玉置さんがこういう役を演じるのは、大河では初めてと思われますが、『花子とアン』で、ここまで荒ぶる人物ではなかったにせよ、蓮子が伝助に宛てた絶縁状を新聞社にリークする、田中の役だったのを思い出します。


飲み物-ワインと暖炉の火
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[ 2024/01/14 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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