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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『どうする家康』第37回「さらば三河家臣団」あらすじと感想-2

第37回後半部分です。


小田原攻めは終わり、家康は秀吉の「お主は江戸」という言葉を思い出していた。そんな家康を石田三成が訪れる。関東への国替えに祝いの言葉を述べる三成だが、家康はその件で、再度秀吉と話し合うつもりでいた。しかし三成は、織田信忠も秀吉から国替えを命じられ、異を唱えたため改易となったことを伝える。どうかご辛抱をと三成。家康は戦無き世をなすために秀吉に従ったが、今の秀吉のやり方に違和感を覚えていた。

三成は殿下は賢明なるお方、一度も間違ったことはない、もし間違ったことをなさったらこの三成がお止めすると言う。さらに戦無き世をなす、私は徳川様と同じ星を見ておりますと、彼方の星を見ながら口にする。さらに共に力を合わせて行きたいと言い置いて去る。星を見上げる家康に正信が言う。
「江戸からも同じ星は見えまする」

夜。家臣たちが家康の許へやって来る。殿より大事なお達しがある、心して聞かれよと正信は一同に言い、家康は本題を切り出す。国替えとなったこと、北条領を賜る代わりに今の領国を秀吉に差し出すこと、三河も手放すことを家康は伝え、正信は、これよりそれぞれの新たな領国へ移ると言い、さらにこう言う。
「天下静謐、日ノ本の安寧のため誉れ高きことである!」

そして家康は、出国の前に伝えなかったのは混乱を避けるためである、異論は認めぬと言うが、忠勝がこう口を挟む。
「関東も、よいところに相違ござらん」
怪訝な顔をする家康。他の家臣たちも覚悟ができている、新しい領国を治めるのもやり甲斐がある、故郷には別れを告げて来たという声が上がる。実は皆、事前に忠世から国替えのことを知らされていたのである。その忠世は、正信から皆に伝えるよう頼まれたのだった。

こんな時ばかり頼られると忠世。無論伝えた当初は皆からの反発があったものの、最終的には反発するのも疲れ果て、貴は済んだかとの忠世の言葉に一同はうなずき、元忠は、忠世兄(に)いに言い聞かされちゃ従うほかねえわと言う。このおかげで皆すがすがしい表情をしていたのである。毎度ながら勝手なことをいたしましてと頭を下げる正信に、例を言うと家康。家康はおもむろに立ち、家臣たちに向かって口を開く。
「皆、本当は悔しかろう、無念であろう」

家康はさらに、このようなことになりすまなかったと、家臣たちに土下座して頭を下げる。その必要はない、乱世を生き抜いただけで十分と家臣たちは口々に言い、忠勝に至っては、今川、武田も滅び、織田も力を失った乱世を、我らは生き延びたんじゃぞとまるで自分が主君であるかのように言う。また元忠は、貧しくてちっぽけだったわしらがなあ、信じられんわと口にし、平岩親吉は、しかもあの弱虫な殿のもとでじゃ、これ以上何を望みましょうかと言う。

忠世は殿のおかげでござる、ありがとうございますると言って頭を下げ、他の者もそれに倣う。家康は、自分について来てくれた皆のおかげじゃと独り言のように言い、涙を流す。その時徳利を置く音がし、正信が豪快に笑うのが聞こえた。〆っぽいのはやめじゃと皆立ち上がり、井伊直政はそれぞれの領国がどこになるのかを、家康に尋ねる。家康は、皆城持ち大名になると告げ、正信に説明させる。

その直政は上野箕輪(現在の高崎市)だった。信濃と越後の抑え、そなたならうまくできようと家康は言い、しかし調子に乗って無茶はするなと諭す。榊原康政は上野館林、本多忠勝は上総万喜(現在のいすみ市)を与えられる。かつてちぎれ具足をまとっていた康政が城持ち大名となり、これからも励めと言う家康。また忠勝には、主君と認めて貰えるとよいのうと、茶目っ気のある言い方をする。

鳥居元忠は下総矢作(現在の香取市)、平岩親吉は上野厩橋(現在の前橋市)を与えられる。家康は元忠には、そなたならきっと領民に慕われようと言い、親吉には、離れ離れになっても泣くでないぞと、かつて岡崎を離れる時に涙を流した様子を思い出しながら言う。泣きませぬと親吉は張り切って答えるが、泣いとるではないかと忠世は指摘する。そして小田原だが、皆が納得するのは一人しかおられぬかと正信は言い、忠世に歩み寄る。

正信は言う。わしが三河を追放されとる間、我が妻子の世話をしてくれたこと、感謝してもし切れんと。そんな昔のことをと照れる忠世だが、家康は、自分が知らぬところでそなたが陰日向となり、この暴れ馬どもをつないでおってくれたと、忠世をねぎらう。隠居間近の老体にはいささか大仕事が過ぎると言いつつ、残りの命を小田原の安寧にすべて捧げる所存と明言し、家康の前にひざまずく。そして忠世は大見得を切る。
「小田原は、相模一の色男にお任せあれ!」

最後に家康は江戸となったことを家臣たちは知らされ、そのような所ではと意外そうな反応を見せる。今はぬかるみだらけだが、かの地を大坂をしのぐ街にして見せると、家康も自分の決意を表す。粗末な城も作り直すぞと言い、次会う時は江戸ぞと忠勝は言い、皆杯を干そうとする。その時服部半蔵が、自分はどこをいただけるのかと尋ねるが、家康はわしと共に江戸へ行こう、どこかやるさと言われる。服部党も武士として取り立てて貰えるかと尋ねる半蔵に、もちろんじゃと家康。

家康はかつて、服部党に助けて貰ったことを忘れていなかった。半蔵は家臣たちに、それぞれの所領、しかと治められませと言い、家康は離れ離れになっても心は一つと音頭を取る。杯を干し、まだまだ隠居できぬわと笑う忠世。その後小田原攻めの結果は秀長に知らされる。屋敷に入って来た福島正則から、天下一統相なったと聞かされ、秀長は床から立ち上がって縁先へと出、とうとうやりなさったな兄様、これ以上の欲は張りなさんなよと囁くように言う。

天正19(1591)年8月5日。僧たちが平癒の祈祷を行う中、秀吉の子鶴松は病で世を去る。寧々は声を上げて泣き、茶々も表情を険しくする中、秀吉は声を上げて笑い、何かをつかむかのように手を伸ばしてこう口にする。
「次は何を手に入れようかのう」
側に控えていた三成は、何も言うことができずにいた。

天正20(1592)年の正月。江戸の家康は、江戸普請奉行伊奈忠次と共に町造りに取り組んでいた。江戸に人を集めるには土地が足りないと言う忠次は、神田山を削って日比谷入り江を埋め立てる提案をする。その様子を正信は、握り飯を頬張りながら見ていた。町を一から作るとは楽しいものと満足そうな家康だが、そこに秀吉からの朱印状が届く。秀吉が唐入りを目論み、新たな戦を始めることになったのである。


国替えにどうも納得できない家康ですが、石田三成から国替えに異を唱えない方がいいこと、織田信雄は異議を申し立てて改易となったことを知らされます。そして家臣団に重い口を開きますが、実は皆忠世から事前にこのことを聞かされており、既に覚悟を決ていて、関東の統治に前向きになってもいました。本多正信が忠世を呼び出したのは、このことを伝えてくれという意味だったのです。その忠世は小田原を与えられます。

それから本多忠勝、やっとこれで主君と呼んでくれるかなと家康は笑います。ところでこの忠勝は、元々大多喜城(現在の夷隅郡)を与えられていましたが、最近、その前にこの万喜城にいたという説が出ています。ただしその後まもなくして、ここは廃城となっています。そして服部半蔵、江戸へ行って江戸城の門、後の半蔵門の警備につくことになるのでしょうか。

そして天下一統が成ったことを、病床の秀長も知らされます。しかしそれは、かつて兄秀吉が自分に話したこと、即ち武士を食わせて民を豊かにするための、唐入りを行うことをも意味していました。最早自分には何もできないと知りつつも、欲を張るなと弱弱しく言う秀長の心中は、察するに余りあります。

そして実際秀吉は、子の鶴松が亡くなり、茶々も、そして寧々も涙を流しているにもかかわらず哄笑し、次は何を手に入れようかとまで言い出します。殿下が間違っている時はお止めすると言った三成ですが、この場で秀吉を止めることは不可能でした。でんでん太鼓の音、『真田丸』の時は子を失った悲しみに暮れる秀吉が鳴らしていましたが、ここでは秀吉がさらなる欲に絡めとられて行く、そのBGMのような不気味さが感じられます。

結局唐入りが決定したようで、江戸の町を作りつつある家康にもその知らせが届きます。戦無き世を目指し、秀吉に仕えた家康は、ほそを噛む思いのようです。

余談ながら、先日目にしたツイートというかX投稿に、今回官兵衛の出番はなかったとありましたが、主人公でない場合、主に秀吉をメインに描いた『秀吉』や『功名が辻』のような作品でないと、官兵衛は登場しません。逆に彼の子長政は、家康がメインの場合に登場することが多く、たとえば『葵 徳川三代』などは長政のみでした。尚この時長政を演じていたのが山下真司さんでしたが、山下さんといえば『スクール☆ウォーズ』を思い出す方も多いでしょう。実際この『葵』絡みで、
「お前ら、関ケ原に行きたくないのか!」
などという書き込みがあるのを、ネット上某所で見かけたことがあります。

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[ 2023/10/04 01:15 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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