ワールドカップ関連です。
南アとトンガの試合です。
第4節最後のこの試合、2分にトンガがペナルティゴール(PG)を決めて先制します。しかし2分後に南アのトライ。その後トンガは南アのインゴールに飛び込もうとするも、なかなかトライならず、逆に南アのムーディー選手がトライを決め、コンバージョンも決まって14-3。さらにその後トンガゴール前でのプレイが続くものの、南アもなかなかトライに持ち込めず、やっと前半31分にモールを押し込んでのトライとなります。そしてトンガも38分に、相手陣でのマイボールラインアウトからタメイフナ選手がトライを決め、これで21-8。
南アはまたも相手陣深く攻め込むも得点できず、そのままハーフタイムへ。後半8分に南アのクリエル選手のトライ。南アはこれが4トライ目で28-8とします。後半10分に危険なプレイと思しきプレイが南アにあり、ビデオジャッジが行われるもカードは出ず。13分、今度はトンガが南ア陣に攻め入ってイニシ選手がトライです。これで28ー13。しかし取られたら取り返す南ア、今度はおなじみルルー選手のトライでトンガを突き放します。南アは22分にもトライでコンバージョンも決まり、42-13。
後半30分、南ア陣に入りたいトンガは、相手ボールを奪っての展開でペレグリーニ選手がトライ。スタンドが湧きますが、コンバージョンは決まりません。これで3本トライを奪ったトンガは、4トライ目を狙っているようです。しかし逆に南アのクワッガ・スミス選手がトンガのインゴールに飛び込み、これが後半40分。結局49-18で試合終了となりました。尚スミス選手は、リーグワン静岡ブルーレヴスのキャプテンです。
トンガはかなりの奮闘でした。また南アが決勝トーナメントに備えて、一部主力選手を温存していたこともあり、極端に点差がつかない好試合となっています。ただ相手陣に入ってからの動きは、やはり南アの方がうまいですし、さらにトンガはトライを挙げていながらも、コンバージョンがあまり決まらなかったのが惜しまれます。これで南アは暫定的に首位に立ったわけですが、問題はこれからの順位です。
現在この両チームが入るプールBは
南ア 3勝1敗 勝ち点15
アイルランド 3勝0敗 勝ち点14
スコットランド 2勝1敗 勝ち点10
となっており、しかも南アはこれで全試合消化、アイルランドとスコットランドは1試合を残しており、第5節で対戦することになっています。この試合でアイルランドが勝てば、ボーナスポイントなしでも自動的に1位です。この場合アイルランドは南アと直接対決して勝っていますので、この1位は動きようがありません。
ではスコットランドがアイルランドに勝った場合はどうなるか。ボーナスポイントを獲得した場合は勝ち点15となり、南アと共に決勝トーナメント行きです。この場合アイルランドは予選リーグ敗退となります。ただボーナスポイントを取れなかった場合は勝ち点14でアイルランドと並び、この場合はトライ数や得失点差がものを言うことになります。
またプールAもNZとイタリアが同じ勝ち点で並んでおり、順位決定はフランスとイタリアの対戦の結果待ちということになります。また確率はきわめて低いものの、ウルグアイがNZに勝てば勝ち点10で並びます。
さらにプールC、ウェールズは勝ち点14で、ジョージア戦を残しているものの決勝トーナメント確定ですが、2位の豪州が勝ち点11、3位のフィジーが勝ち点10です。しかも豪州は既に4試合終わっていますが、フィジーは予選リーグの最後でポルトガルと対戦し、これに勝てば決勝トーナメント行きが決まります。今大会は実に、様々な意味で波乱を含んでいます。
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