ワールドカップ関連です。
まずNZ(オールブラックス)とイタリアの試合です。
前半5分、ウィル・ジョーダン選手のトライでNZが先制。その4分後イタリアもペナルティゴール(PG)を返すも、今度は16分にNZがモールで押し込み、さらに18分と21分にもNZのトライ。勢いに乗って攻め立てるNZは26分にも相手ゴールに飛び込み、この時点で既に35-3となります。イタリアも反撃を試みてはいますが、どう見てもNZペースで試合が進んで行きます。
さらに33分にアーロン・スミス選手のトライ。スミス選手はこれでハットトリック。NZは前半の終盤にも1トライで、49-3でハーフタイム。そして後半に入ってもNZの勢いは衰えません。イタリアが後半7分にトライを決め、49-10とするものの、その直後にNZも反撃に出ます。しかも相手のミスを、悉くチャンスに結びつけるかのようなNZは、後半15分にもトライで、これで63-10。その後もNZは相手ゴールに飛び込んで、後半26分では70点台となり、イタリアを寄せ付けません。そしてコンバージョンは途中から代わった「微笑みの貴公子」、ダミアン・マッケンジー選手。
NZはこのまま100点奪うのではないかと思われる猛攻で、後半32分には80点台に乗せ、しかも難しい位置からのコンバージョンも、マッケンジー選手がすべて決めます。後半36分、ついにNZは96点。試合終了間際、イタリアはやっと1トライを返しますが、終わってみればNZのすさまじさが目立つ試合ではありました。
ところでこの試合、前主将のリッチー・マコウ氏と、かつてのオールブラックスのメンバーで、イタリアと日本のHCを務めたこともあるジョン・カーワン氏が観戦に訪れていました。ちなみにカーワン氏の夫人はイタリア人です。あとオールブラックスと言えば、マッケンジー選手を含め、日本のトップリーグでのプレイ経験がある人も多く、顔馴染みの印象が強いですねやはり。尚このチームの6名が、来シーズンのリーグワンでプレイ予定です。
そしてスコットランドとルーマニアの試合です。
スコットランドは前半8分のトライ。ルーマニアも反撃しますが、16分には2本目のトライを挙げ、何とか相手陣に入りたいルーマニアをかわして、20分に3本目のトライ。相手へのタックルも多いものの、ミスも多いルーマニア。尤もハンドリングエラーはスコットランドの方が多かったのですが、それをあまり感じさせないスコアです。さらに悪いことに、29分にルーマニアイエローカード、しかもバンカーシステム。1人少ないルーマニアに襲い掛かるスコットランドですが、この時ルーマニアにまたもイエローカードが出ます。
片やスコットランドは33分に4本目、そして37分に5本目のトライ。一方でルーマニアはまたバンカー判定で、1人戻ったものの2人が一時退場。さらにスコットランドは、前半終了間際にもトライを挙げて42ー0のスコアでハーフタイム。波に乗るスコットランドは、後半4分にクリス・ハリス選手のトライ。後半8分のトライは認められなかったものの、13分には56-0。試合が一方的になって行きます。そしてその後17分にも得点を重ねます。
このトライの後、ルーマニアもスコットランドゴール近くに攻め込んで、あるいはと思わせるシーンもありましたが、スコットランドに阻まれてしまいます。相手ゴールが遠いルーマニア。そして後半30分、スコットランドにまたもトライで70点。その後も得点を重ね続けるスコットランドは後半37分で84点、これがファイナススコアとなります。ルーマニアは南ア戦同様、無得点で試合終了となりました。
ルーマニア、今回も感じたことですが、相手にボールを奪われた時のディフェンスが、ちょっと今一つな気がしました。それだけプレッシャーが強いということでもあると言えば、それまでではありますが。しかしスコットランドも猛攻でしたが、イタリア相手のNZの方が何か凄みを感じさせました。
オールブラックスの場合は特に、相手に有無を言わせない凄みと言うべきでしょうか。尤もイタリアも2トライは返しており、仮にもシックスネーションズにも参加している以上、単に得点されるだけでの存在ではないのですが、それでも本気のNZには歯が立たない状態でした。尚日本はワールドカップでここに145失点していますが、イタリアも1999年大会で100点ゲームとなったことがあります。
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