『どうする家康』大河コラムその3です。あまりにも延々と書かれている部分があるので、多少端折りましたがやはり長いです。それとこのコラムとも関係のあることですが、ジャニーズ事務所がこういう発表をしています。
https://www.johnnys-net.jp/page?id=matters#g
「弊社タレントを対象にしたSNSでの虚偽投稿や盗撮行為等の対応について」とあり、
盗撮写真や虚偽の事実での誹謗中傷の投稿は、
名誉棄損
プライバシー権の侵害
肖像権の侵害
パブリシティ権の侵害
業務妨害行為
とみなされ、法的措置もやむを得ないとありますね。
では本文です。
稲がどういう人物か、なぜ説明しないのでしょうか。
真田がらみの説明も足りない。
しょーもない側室オーディションとか瀬名教の描写に時間を費やして、なぜそこはカットするのか。
稲も真田も、この大河ではメインではありません。家康視線ですからそこまで詳しく描かないし、また稲の描かれ方からして、大人しく輿入れする子ではないというのはわかりそうなものですが…。
そしてまた「瀬名教」。本当に登場人物、出演者叩きに余念がありまんね。武者さんにしてみれば大河が悪いとなるのでしょうが、どのような大河であれ、客観的に観ることができないという時点で、レビュアー失格でしょう。
真田昌幸の態度が太々しいと描きたいのでしょうが、むしろ三河武士団の所作が汚すぎて、よほど山賊じみています。集団で昌幸をイジメているようにすら見える。
中でも最悪なのは本多正信ですね。
(中略)
もっとも昌幸もあまり演技に入れ込んでいないように思えます。『真田丸』の草刈正雄さんにせよ、同じ俳優が演じる『鎌倉殿の13人』の上総広常にせよ、もっともっと素晴らしかった。
「太太しい」は「ふてぶてしい」の方がわかりやすいかと。何かでこれで変換してそのままなのでしょうね。
そう言えば昨年でしたか、「窘める」が何回か「嗜める」になっていたことがありましたね。
でなぜ武者さんが正信と昌幸の態度をよく思っていないのかですが、結局駿府城に於ける沼田絡みのやり取りで、正信がおどけたような口調で昌幸に問いただし、昌幸もそれに呼応する形で答えるのがけしからんということでしょうか。でも最初の方の家康と秀吉のやり取り、あれもちょっと芝居じみたとも取れる口調でした。
あと「同じ俳優」などと書かず、ちゃんと佐藤浩市さんと書きましょう。
そして「もっともっと素晴らしかった」と書いている割に、どのような点がどう素晴らしかったのか何もなし。その場の思い付きで書いてしまっていませんか。
それから先日分でも出て来た尾張言葉の「あほたわけ」
どうする「あほたわけ」
本作は、語彙がおかしいと思います。それは決め台詞にもあらわれています。
◆「どうする家康」涙の“あほたわけ”がトレンド入り(→link)
名古屋・岐阜の「たぁけ」「たーけ」は「たわけ」が語源とされ、今でも使われています。
これを強調するとなると、明智光秀が使っていた「くそたーけ」となると。
しかし「くそ」が下品すぎるのか、どういうわけか「あほ」をつけて、このドラマでは「あほたわけ」にしている。
それがどうにも不自然に感じます。
実際愛知県の方によれば、あほたわけという言葉はちゃんと存在し、またこれよりもくそたわけの方が意味が強いらしいです。そしてこの場合は、くそが下品すぎると言うより、あほたわけという表現で十分だから、方言指導の人もそうしているのではないでしょうか。
「あほ」は関西圏で「愚か者」という意味であり、名詞です。
「大馬鹿」とは言うけれど「あほ馬鹿」とは言わない。
強調するときに名詞と名詞を重ねることは、まったくないとは言い切れないものの、やはり「くそたーけ」は不自然ではありませんか。
まぁ、そんなことよりも「雰囲気で使ったってOKOK!トレンド入りだってしているじゃん!」ぐらいの感覚なのでしょう。
武者さん、先日のもそうでしたが、貴方東海地方の方言か何か研究しているのですか。
それとも自身が東海地方出身とか、親戚や親友が東海地方にいるとかなのですが。そうでなければ、黙っていた方がずっと賢明だと思いますけどね、自分の考えだけで方言まで叩いていますね。
こういうのはその地域に住んでいる人たちの心証を悪くすると思います。まあ今年のこのコラムの場合、例年に増して失礼な文章が目につくようには思いますが。
9月7日のジャニーズ記者会見をうけ、NHKの危機管理能力を観察してきました。
その上でこう思いました。
是非もなし――
クローズアップ現代の番組は、なかなか誠意あるものを感じました。
しかし、大河ドラマ『どうする家康』は何事もなかったようにSNSを更新し、放送を続けています。
◆企業の「ジャニーズ離れ」の素早さ…鈍感すぎるNHKとメディア人間たち(→link)
放送中止にならないから嫌なのでしょうか。
生憎、もう終盤のキャストも決まってしまいましたが。
取りあえずジャニーズ関係、例によってBLだのなんだのでかなり長いのでちょっと端折ります。
今週だって美少年の井伊直政がセクハラに遭うような下劣な描写をしていた。
もしも私が「今年の放送を打ち切りにすべきかどうか?」と問われたたら、そんな権限はないから「どちらでもない」と答えるしかありません。
しかし、打ち切りの方が英断であるし、慈悲深い措置だと思います。
例年の大河ドラマでは考えられないほどレベルの低いミスを、今年は何度も繰り返している。
所作や発声指導すらしていない。
時代劇経験のあるベテランですら、本気を出していないように思える。
なぜそうなるか?
士気が決定的に低下しているのでしょう。
「美少年の井伊直政がセクハラに遭うような下劣な描写」
仲がやっているのは、あれはセクハラなのでしょうか?
「例年の大河ドラマでは考えられないほどレベルの低いミスを、今年は何度も繰り返している。
所作や発声指導すらしていない。
時代劇経験のあるベテランですら、本気を出していないように思える」
どのような根拠があってこう決めつけているのか、それを知りたいと思います。 まるで見て来たようなことを言いますね。
そして「打ち切りの方が英断」「士気が決定的に低下している」も、単に武者さんがそう思っていたいからのように見えますが。
◆来年大河『光る君へ』撮影快調 “道長”柄本佑、打毬シーンに挑戦「大きなやりがいを感じています」(→link)
来年大河のこのニュースへの反応で「本物の馬だ!」というものがありました。それほどまでに今年はお粗末だったということです。
打毬、所謂ポロに近い競技ですが、何十頭もの馬を走らせるわけではありません。CGを使わざるを得ないのは、多くの馬を走らせるにもなかなかままならない事情があるからなのですが、武者さんの場合は何でもかんでも
「今年はお粗末、今年はダメ、今年は不人気」
が前提にあって、裏付けもなしにそれで進めて ますね。
出演者の選定も、予想外のことが起きていてもおかしくありません。
今年の大河はむしろ出ないほうがよいとなれば、断られることも増えてゆく。
全てが負け戦、撤退戦へと向かってゆく。
報道部門や良識のある局員は、自分たちの努力や道徳心まで、あのろくでもない大河ドラマのせいで台無しにされると歯軋りしている。
こうなってはもう、放送を続ける方が針の筵に座り続けるようなもの。
そんな憂いは断つほうが慈悲ではありませんか?
「出演者の選定も、予想外のことが起きていてもおかしくありません。
今年の大河はむしろ出ないほうがよいとなれば、断られることも増えてゆく。
全てが負け戦、撤退戦へと向かってゆく。
報道部門や良識のある局員は、自分たちの努力や道徳心まで、あのろくでもない大河ドラマのせいで台無しにされると歯軋りしている」
これもその裏付けがほしいのですけどね。
でないと単なる妄想または希望的観測でしかありません。
それからこちらですが、どう見てもダブスタに見えますね。
そうはいっても、こんな意見も目にします。
「今年が駄目なら『鎌倉殿の13人』も『麒麟がくる』もジャニーズが出ているからダメになるぞ」
この件については『鎌倉殿の13人』出演者不祥事がひとつの叩き台になっていると思えます。
主演であるか、助演であるか。この差も出てきます。
『鎌倉殿の13人』の生田斗真さんと、『麒麟がくる』の風間俊介さんは、事務所移籍候補として名前があがる筆頭。
彼らはジャニーズであることよりも演技力を売り物にしています。話題性でなく、実力を踏まえての配役に思えます。
風間俊介さんの場合は、東京都の対応という前例もある。それに何よりも、彼自身のコメントが良識的です。
◆東京都、ジャニーズの風間俊介さん起用を継続へ 「パラ応援大使」(→link)
◆ 風間俊介さん ジャニーズ【性加害問題】に『被害者の方をまず第一に考えるべき』(→link)
今頃になって急に主演だの助演だの分けるようになりましたね。
ならば武者さんは『新選組!』好きだったと思いますが、あれも主演は当時SMAPにいた香取慎吾さんでしたよ。
「『鎌倉殿の13人』の生田斗真さんと、『麒麟がくる』の風間俊介さんは、事務所移籍候補として名前があがる筆頭。
彼らはジャニーズであることよりも演技力を売り物にしています。話題性でなく、実力を踏まえての配役に思えます」
まず事務所移籍候補筆頭、これもその裏付けになるものをお願いします。
そしてもう1つ
「彼らはジャニーズであることよりも演技力を売り物にしています。話題性でなく、実力を踏まえての配役に思えます」
それを言うなら、岡田准一さんもしかりです。ましてこの人は、古武道や格闘技何でもできますし、ラグビーにも詳しいです。また松本潤さんも、前に書いたようにライブのプロデュースを手掛けたりもしています。単に事務所の力だけで売れているのではありません。
さらに奇妙なのが
一連の報道の中、風間さんのことを考えた時、私が思い出したのは『麒麟がくる』の伊賀越えへ向かう家康の目つきでした。
冷静に先を見据える目つきは信頼できると思えました。彼ならばどうにかできると一瞬のあの場面で思えた。彼については心配するには及ばないと私には思えます。
風間さんの演じる家康の目つきがいいから信じるというのも、ちょっと如何なものでしょうか。もう少し具体的な根拠がほしいです。ならば、松本潤さんの目つきがいいから彼を信じると言う人がいても文句は言えませんね。
とかなんとか言うより、風間さんも松本さんも含めて、ジャニーズ所属の人たちが悪いとは言えないと思います。ただ武者さんの場合、嫌いな作品に出演しているジャニーズの俳優をあたかも犯罪者のようにみなすから、それに違和感を覚えるのです。
「あなたのような良識ぶった連中が好きな『大奥』だってジャニーズが出ているでしょう」
そんなご指摘もいただくかもしれませんが、これとて主演と助演の違いはあり、一番大切なのは良識の積み重ねでしょう。
あの作品はインティマシー・コーディネーターを導入していて、良識のある作り手だという信頼感があります。
なお、現在までのところ、シーズン2にはジャニーズがキャスティングされていません。
◆「大奥」にインティマシー・コーディネーター NHKで初導入(→link)
「これとて主演と助演の違いはあり、一番大切なのは良識の積み重ねでしょう」
ここでもやけに主演と助演を分けるようになりましたね。
そしてこの場合の「良識の積み重ね」なるものですが、要は
インティマシー・コーディネーターを入れている
ジャニーズをキャスティングしていない
だからと言いたいのでしょう。しかし今は他のドラマでも性的描写などは厳しくなっており、こういうコーディネーターの出番も増えていますし、ジャニーズを入れない云々より、この次放送されるであろう医療・幕末編、そもそも登場人物が少ないような気がします。
◆『22年度はA.B.C−Z河合さん起用…愛知県がジャニーズ事務所と契約しないと宣言 大村知事「区切りつくまで」』(→link)
こちらのニュースを受け、こんな声があがりました。
「大河で恩恵を受けているくせにふざけるな!」
これも意識が古いのではないでしょうか。
確かにご当地は大河ドラマ館にせよ、観光地にせよ、大河ファンを出迎える姿勢は見せます。
しかし愛知県ほど歴史スポットの宝庫な土地ともなると、大河に頼らずとも歴史好きならば観光しますし、そこまで恩恵が大きいとも限らない。
どんなものでしょうね。やはり大河で観たからという人も多いのではないでしょうか。
そしてここでも
「しかし愛知県ほど歴史スポットの宝庫な土地ともなると、大河に頼らずとも歴史好きならば観光しますし」
とありますが、これもちょっと裏付けに乏しい気がします。
現在、観光客が落とすお金は、海外客を狙った方が効率よいこともあります。
タイアップにしたって、一年きりで終わる大河よりも、ソーシャルゲームや漫画作品を狙った方が効率的でもあります。
つまり、大河ドラマの観光効果は近年どんどん下がっています。
大村知事がそこを踏まえているかどうかはわかりませんが、大河ドラマも、そのファンも、往年ほど重視されていないことは確かです。
「大河がなくても、ソシャゲや漫画を狙えばいいじゃない」ですか。
しかし史跡巡り、神社仏閣巡りなどはやはり大河の恩恵が大きくはないでしょうか。そして大河の観光効果はどんどん下がっているとまで言うのであれば、データを持ち出して説明してほしいものですね。 信憑性に欠けるかと思います。
何より、これは作品次第です。
『鎌倉殿の13人』の場合は熱気が充溢しており、紙媒体の雑誌記事にせよ、関連書籍にせよ、NHK公式以外でも相当動いていました。
今年はむしろ朝ドラ『らんまん』の方が動いています。
◆ 初回から最終週まで珠玉の名シーンが満載! 連続テレビ小説「らんまん」の公式メモリアルブックが発売決定!!(→link)
ここでもダブスタですか。
自分の好きな作品であれば
「熱気が充溢しており、紙媒体の雑誌記事にせよ、関連書籍にせよ、NHK公式以外でも相当動いていました」
これもその裏付けを示すものがないのですけどね。まして「熱気が充溢」なんて主観が多分に入っていませんか。
そして朝ドラのメモリアルブックですが、東京制作のAKはメモリアルブックがあるのに、大阪制作のBKはそれがありません。この辺りの不公平感を、どうにかするべきかと思います。
殷鑑遠からず。『詩経』「大雅・蕩」
手本とすべきことは大昔でなく、少し遡れがみえてくる。
この漢籍ですが、いつも詳しい説明がありませんね。ちょっと調べるとわかることなのですが。 あと「遡れが」とありますが、「遡れば」でしょうね。
でこの「殷鑑遠からず」とは、
殷(王朝)が鑑 (かがみ) とすべき手本は、遠い時代にあるわけではなく、同じく悪政で滅んだ前代の夏 (か) にある。戒めとすべき例は、ごく近くに存在するものである。
という意味です。
そして今度は『青天を衝け』叩き。
これは前にもご紹介したかとは思いますが、渋沢栄一は幕末に、徳川昭武の随行員としてパリを訪れています。そしてこの時彼が称賛したベルギーのレオポルド2世が、その後コンゴをベルギーの植民地にし、圧政を敷いて住民を虐待したことにまたも触れています。つまりそういう人物を褒めた栄一はけしからんとなるのですが、この栄一がレオポルド2世に拝謁したのは1868年です。この時まだコンゴはベルギーの植民地、正確にはレオポルド2世の私領ではなく、栄一がそのような先のことを知る由もありません。
私はジャニーズのことで騒ぎすぎだと言われます。
大河で記事を書いているならやめろと言われたこともあります。
しかし「殷鑑遠からず」と口にすれば、忖度は無意味だとわかってきます。
歴史を学ぶ意義とはそういうことでは?
武将や城の名前をたくさん言えるんだもん。僕は歴史だーいすき!
それが通じるのはせいぜい小学生まで。それ以上先に進むのであれば、歴史を学ぶ意義も大切になってくるでしょう。
確かにジャニーズのことで騒ぎすぎだし、大河記事で採り上げるのなら、出演者その人と演じる役を中心に書くべきでしょうね。
そして
「しかし「殷鑑遠からず」と口にすれば、忖度は無意味だとわかってきます」
ん?貴方はこれに関して
「手本とすべきことは大昔でなく、少し遡れがみえてくる」
と書いていますが、それ以上のことは書いていません。なぜ「口にすれば忖度は無意味」になるのですか。 失礼ながら、貴方が散々書いているカルトを何やら思わせてしまうのですが。
それにこのことと「歴史を学ぶ意義」との関係性は一体何ですか?
さらに「そんなご時世に、ジャニーズについて目を瞑る、ましてや提灯記事を書いて利益を得るなど、先のない道でしょう」と書いて、あれこれジャニーズ叩きの記事(含ゴシップ系)をリストアップしているのですが、なぜかその中に
「◆ なにわ男子エース長尾謙杜(21) 元SKE三上悠亜(30)との“乗っ取りお泊まり愛”スクープ撮「キスマイ千賀健永が去った後こっそりと…」
なるものがあります。
例によってと言うか文春の記事ですが、これ別に事務所の問題とは無関係な気がしますが。
で、あれだけ嫌っているファンダムもK-POPならOKのようです。
「ジャニーズ? ただの噂じゃん。それに韓国の芸能界の方がひどいでしょw」
韓国の場合は、ファンダムが「悪徳芸能事務所から推しを守るぞ!」と声をあげるから、炎上しやすいだけ。
それはむしろファンダムの正義感が強く、健全な証拠なのですが、K-POPが世界を席巻する背景には、そんな動きもあるわけです。
何ともダブスタだなと思いますね。私は好きなものをシェアして住み分けているファンダムの方がいいかとは思いますが。さらにその後に、
それにしても、今となってみれば山梨県の先見の明が光ることよ。今年の大河と信玄公祭りを切り離したことは英断でした。
とあって、ゴシップ系サイトの記事が貼られています。
◆やっぱり不人気?『どうする家康』“信玄公祭り”で冨永愛にお株を奪われる屈辱…(→link)
しかもこれ6月の記事ですけどね。
それに今回は武田信玄が主役でもないし、知事も敢えて女性をと言っており、山本勘助も女性なのだから、それはそれでいでしょう。
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