何かの記事で、民放のドラマの視聴率が低迷しているというのを目にしました。最近地上波民放のドラマは軒並み苦戦のようで、視聴率が一桁ということも珍しくないらしい。これは2000年代後半から言われていたことですが、内容が面白くないとか、あるいは偏っているなどの理由で、観なくなっている人が増えているようです。そんな中で、それなりの数字を出せるのは一握りのドラマだけで、その後は10パーセント台などというのもあったようなのですが、それが更にエスカレートしている感じです。
主だったドラマ枠としては、TBSの日曜劇場枠はそこそこのを流していますが、フジテレビの看板だった月9や火10も今は伸び悩んでいるらしい。テレ朝は実質『相棒』しか観ていませんが、『相棒』はテレビ離れが進む前に放送を開始し、しかも杉下右京と亀山薫のコンビが長く、その時期に固定ファンが増えたこともあって、今でも20パーセント近い視聴率があるようです。新相棒の冠城亘がまた曲者のようですが。それから日テレは、時々面白いのがあります。テレ東は…ドラマは殆ど観たことがありません。あそこはどうもバラエティの印象が強いですね。
そもそもドラマが多すぎな気もします。元々民放のプライムタイムは、現代ドラマと時代劇が共存していたはずなのですが、最近は予算のかかる時代劇が姿を消し、現代ドラマがやけに増えたのもその一因でしょう。本当は時代劇のいいのを観たいのですが。時代劇を復活させないのであれば、今の半分か、あるいは3分の2くらいが適正値のようにも考えられます。ドラマの中には1クールだけで終わるのも結構あって、何か消耗品のような扱いです。
あと予算が少なくなって、番組制作そのものにあまりお金をかけられないという事情もあるでしょう。ならばいっそのこと、スポンサーとの兼ね合いもあるでしょうが、少数精鋭主義にするのもひとつの方針であるかとは思います。で、海外にも売り出して元を取る、いわゆるハリウッドのビジネスモデルです。そういえば、日本の映像界で、海外進出を意識しているなどという話を小耳にしたことがありますが、結局どうなっているのでしょう。
それといつも思うのですが、視聴率不振となると決まって出演者が槍玉にあげられます。これは『花燃ゆ』関連でも書いていることですが、一番責めを負うべきは他ならぬ制作サイドです。出演者に落ち度があるのなら、キャスティングをした側にも責任はあるでしょう。この辺りが実に不思議なところです。しかし『花燃ゆ』の土屋、小松両プロデューサーは、結局視聴者に対して何のコメントも無しなのでしょうか。
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