fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ  >  どうする家康 >  『どうする家康』の築山事件に思うこと

『どうする家康』の築山事件に思うこと

改めて、『どうする家康』の築山事件について思ったことを、ざっと書いておきます。

瀬名(築山殿)が武田と通じていたのは事実を踏まえています。そして瀬名は東国に一大強国を作ろうとし、同じ銭を使って物品や人の往来を活発にしようという構想を描くわけです。戦でなく、物品による交流をすれば犠牲も出さずに済むということなのですが、実際問題として、この当時互いに敵対し合う同士が手を組むのは、かなり大変なことです。

そのため久松長家や今川氏真に働きかけているわけですが、この人たちは既に第一線を退いた人々であり、実際に現役で戦場に立つ人々ではなく、その意味でも限度があったと思われます。またこういう一種の条約を結ぶからには、それを取り仕切る人物も必要でした。

ただこれが、家康の正室である瀬名だけではやはり弱く、現役の戦国大名なり、あるいは著名な公家や僧なりが必要とされたと思われます。また銭を同じにする場合、EUに於けるユーロでもそうですが、国によって地域間格差が出てしまう可能性もあります。

さらに物を与え合うと言っても、これは当事者に取ってはビジネスであり、飢饉で作物が品薄になった場合どうなるのか、そういった点まで計算に入れる必要があるわけで、その点これはあくまでも彼女の理想、言ってみれば机上の空論の域を出ないものでした。

そしてこの当時の大名、特に武田勝頼などは、設楽原の戦いの兵への鼓舞でもわかるように、戦うことが寧ろ当たり前であったとも言えます。それを家康の妻の理想のために、戦すらできず、自分が本来望んでいた天下を取る夢すら実現できないようでは、この約束を反故にしたがるのも無理からぬ話です。

無論瀬名の案には、表立っては反対できないものの、家臣たちも疑問を呈しており、また家康自身も戸惑っていた部分はあったようです。これが夫婦や家族、せめて徳川家の話であればまだしも、瀬名が関与しようにもできない他国にまで長家や氏真が参加を呼び掛けても、空振りに終わる可能性は高かったかと思います。

単に感情的なものではなく、戦によって人々が疲弊し、貧しくなるからという見方は評価するべきものですが、それを実現するには、信長の天下布武に代表されるように、武力を有しかつ決定権がある人物が取り仕切る方が現実的で、この場合東の信長的な存在と呼べなくもない勝頼もまた、自らが天下を取ることでその存在を確たるものにしようと思っていました。

それと本来これについては、瀬名は家康にまず相談するべきであったかと思います。無論家康に話しても、信長の手前断ると思ったのでしょうが、やはり「殿には一番最後に話す」のではなく「一番最初に話す」べきだったでしょうね。これにより、武田の関係者を呼んで密会しているのが既成事実となり、家康もまた、信元に次ぐ犠牲者を2人も身内から出すことになってしまったわけです。

瀬名の理想が勝頼によって覆されたこと、勝頼が手を取るよりは戦って死にたいと口にしたことは、ある意味戦国らしいとも言えます。それにしても穴山信君がこれに賛同していたというのは、この時既に勝頼とはうまく行っていなかったのでしょうか。

それとここで大きな役目を足すのが大鼠です。彼女は忍びとして生き、誰かの妻となることを好まず、築山に潜むことで何とか食べていました。戦がないと生きられない存在もあったわけです。一方で同じような立場でありながら、千代が瀬名に同意したのはなぜか、敵方の徳川であるにも関わらず馬が合ったのでしょうか。

あと「東国」と言う言葉が出て来ます。三河以東の国々であり、この場合信長の出身地である尾張が外れています。いずれ信長も与すると、築山に集った人々はいささか甘い見方をしていましたが、当時信長は中国攻めをしていました。この戦の指揮官は羽柴秀吉であり、この人物も尾張出身で、尾張の人物がさらに西の毛利と戦っていたことを思えば、仮にこの国が誕生した場合、毛利とどうやって折り合いをつけるつもりだったのか、ちょっと興味深いものがあります。


飲み物-注がれるワイン
スポンサーサイト



[ 2023/06/27 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

TopNTagCloud