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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ラグビー狂会本に覚える違和感

先日『ジャパン幻のキックオフ』中のスタジアム関連のコラム(快楽的スタジアムの方程式)をご紹介した後、中尾亘孝氏のコラムも紹介しています。

この本、あの「快楽的スタジアムの方程式」のように、きちんと調べられた記事がある一方で、中尾氏の「貧者の核爆弾・企業アマ制度考」のようなコラムがあるのにも驚きですが、元々この日本ラグビー狂会の本のコラムは、各人各様であるようです。

他には代表監督のインタビュー記事、選手の男女交際関連記事やワールドカップ関連の物もあります。しかしきちんと調べられ、あるいは裏付けが取られた記事と比較すると、中尾氏の記事はやはり主観的な部分が強く、その意味でどこか他の記事と趣を異にしているところがあります。

たとえばこの「狂会」の最初の本である『頭にやさしいラグビー』、これは1991年に出版されています。この時もテーマ(ラフプレイ)にかこつけて、好きでないチームに批判的であったり、中尾氏本人の持論である「対抗戦制度」を持ち出したりしています。

そして何と言っても気になるのは、何かにつけて「極東ローカルのフットボール」という表現が出て来ることです。このフットボールとはラグビーのことですが、中尾氏が自らのこだわりで(特にアメフトへの対抗意識で)この用語を使いたがっているようです。そして「極東ローカル」、この言葉も、悪い意味で日本は特殊だという印象を植え付けたがっているように取れます。

何よりもこの記事も、「貧者の核爆弾・企業アマ制度考」同様、何か問題提起をしているようでいながら、最終的には中尾氏が持論を展開しているだけのように見えますし、あれこれ様々な要素を持ち込んでいるため、少々わかりづらいと思われる部分もあります。そしてこれも裏付けがないため、どこまでが事実なのかよくわかりません。

特にネットが普及した後は、裏付けとかソースが重視される傾向があり、その意味でこのコラムは、他のコラムのようにデータや取材、あるいは観戦記録を基にしたものではないため、何か浮いて見えてしまうこともあります。

この本のあとがきには、佐々木典男氏という、その当時ライターをしていたと思われる編者代表の方がこう書いています。

手短かに、といったところで賢明な読者はすぐに私たちの気品とその進歩性を感じとったかもしれません。(中略)また、私たちは大人です。より面白いラグビーが見たい、というシンプルかつ深遠な欲求においてのみ結びついている集団なのです。
「日本ラグビー狂会」は、一人一派の派閥集団です(中略)さて。「日本ラグビー協会」は、面白いラグビーをスポイルするすべての動きに、観客の立場から反対します。

とあります。
まず「賢明な読者は」云々。何だか痛いなと思います。その次の、私たちは大人ですという箇所もしかりです。そして一人一派の集団なら、見方も当然違いが出てくるわけです。この狂会はその後、オリジナルメンバーが2000年頃を境に姿を消して行きますが、やはりそれぞれの主張が食い違ったのかと思ってしまいます。中尾氏の持論がエスカレートして来たせいもあるのでしょうか。

そして面白いラグビーというのも、具体的にどのようなラグビーなのかという疑問も湧いて来ます。これに関しては

プレイヤーとレフェリーと観客が互いにインスパイアし合ってバイブレーションするラグビーと定義しておきます。

これだけで具体的にどういうラグビーかわかるでしょうか。カタカナ部分を日本語にして、鼓舞し合って反響すると書いてもまだ何のことやらと思います。強いて言えば「選手のプレイとレフェリーの判定に観客が満足し、さらに感動できるラグビー」とでもなるのでしょうか。しかし満足できるプレイやレフェリングも、人によっていくらか違いがあるでしょう。

何だか今回は中尾氏より、この佐々木氏の方に突っ込んでしまいました。それでもネット普及前はこの手の本を読んでいたし、ある程度ながら理解していたつもりだったのですが…データや取材中心の記事はともかくとして、中尾氏のコラムはこういうものだと、自分で自分を納得させていたのかも知れません。


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[ 2023/04/27 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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