朝ドラのことを書いた直後にこう書くのも何ですが、また過去にも同じようなことを書いていますが、NHKは報道と気象・災害情報をメインにし、エンタメ系の、特にドラマは課金のシステムを採り入れて、観たい人だけが観るようにした方がいいかと思います。そもそもドラマが多すぎるとは思いますが、ドラマ10などであればまだしも、朝ドラや大河はもうそのあり方を考えるべき時に来ているわけですし。
かつてNHKが主なチャンネルで、民放があまりなかった時代はそれでもよかったでしょう。しかし多くの都道府県で民放4チャンネルが視聴でき、4チャンネル視聴できなくてもケーブルテレビでも視聴可能であり、また動画配信サイトや専門チャンネルが幅を利かすようになった今、NHK主体のエンタメのみがいつまでも続く現状には、いささか疑問を感じざるを得ません。無論朝ドラも大河も、面白ければもちろんお金を払ってでも観ようとは考えています。
寧ろ課金制度にした方が、ターゲットを絞り込みやすいし、それだけ「攻めた」番組を作ることも可能でしょう。一方でエンタメというのは賛否両論が生まれやすいものです。ならば自分が好きな番組、またはチャンネルのみにお金を払いたいと思う人々がいても不思議ではなく、と言うよりそれが当然の心理であると思われます。無論 朝ドラなり大河なりを変えるにしてはNHKはお役所的で、前例主義に傾く嫌いがあるのも事実です。
ただここで決断してしまわないと、受信料の強制徴収への反発は今後ますます強まるでしょう。メディアとしてのNHKは、政府なり官公庁なり、あるいは一般企業なりに対して手厳しく報道することがよくありますが、ならばNHK内部の方にもその目を向けてほしいものです。NHK職員が不祥事を働いた場合などに、それ相応に厳しく接しているのかとついつい思ってしまうわけです。
それとこれに関連することを少し前に書きましたが、TV放送開始70年関連で「テレビ70年」キャンペーンなるものをやっていたようです。
「テレビ70年」キャンペーン 紹介
以前『チコちゃんに叱られる』と『笑点』がコラボした番組を目にしたことがありますが、このキャンペーンの一環だったようです。あとのど自慢でもコラボしていましたね。それはともかく、このキャンペーンの番組の多くが過去のアーカイブで、年配層を対象とした番組のように思えます。しかも受信料をどのように考えるのか、ネットや専門チャンネルとの共存を具体的にどうするかといった問題提起は、このキャンペーンからは窺えません。
それどころか
「これまでも、これからも」
というキャッチフレーズで、
「長年支えてくださった視聴者の皆様に感謝をお届けするとともに、「これからも多くの人に楽しんでいただけるコンテンツを全力で作り続ける」という私たちの決意を込めました」
とあります。しかしそのコンテンツは受信料で作られているものであり、まず今後の受信料をどのようにするのかが話し合われてしかるべきではないかと思います。何よりも、受像機を置いただけで受信料発生という、今の状況をどうにかするべきでしょう。 視聴者軽視の姿勢のように思えてなりません。
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