第26週第5話(第126回)です。いよいよ最終回となりました。
かささぎの初就航を前に、東大阪ではノーサイドで映像が配信されることになる。会場のノーサイドには勝と雪乃がやって来る。そして悠人と久留美夫妻も、娘の紗奈を連れてやってくる。祖父の佳晴に抱き着く紗奈。悠人はパパの顔になったと雪乃は言う。さらに由良や鶴田、佐伯と言ったかつてのなにわバードマンのメンバー、そして航空学校時代の仲間もやって来た。
五島ではかささぎの初飛行の時間が迫っていた。なにわバードマンの元メンバーたちの間には、スワン号の記憶がよみがえる。吉良は一人つぶやく。
「岩倉…自分、最高やで」
祥子は窓の外を見る。かささぎは上空で旋回していた。めぐみは、かつて舞が久留美と共に模型飛行機を飛ばしていたのを思い出す。それから少し離れた場所で、悠人がそれを見ていた。めぐみは亡き夫に、舞がIWAKURAのねじ載せて、空飛んでるでと語りかける。同じ頃、悠人も「おやじ、夢かなったな」と口にしていた。
舞はアビキルと連絡を取る。その場には笠巻と結城もいた。そして豪や信吾は島に戻ることにする。もちろんめぐみや一太、貴司も一緒だった。アビキルの操縦席に座る舞を見て、航空学校の同期の面々は、大河内教官のこと、訓練のことを思い出す。
やがてかささぎは大瀬崎の灯台に接近する。ここは昔舞と久留美が、貴司を探しに行った場所だった。ノーサイドにいる雪乃もそのことを思い出し、涙する。貴司君が自分を見つけた場所ですと言葉をかける久留美。その貴司は他の皆と一緒に、めぐみ丸で島へ向かっていた。
かささぎは島に近づいていた。おばあちゃんとばんばの故郷やでと、紗奈に教える悠人。やがて祥子の家がある知嘉島が見えて来た。いつも見上げていた空を、舞は飛んでいた。島では人々がばらもん凧を揚げており、祥子は舞が子供の頃、ばらもん凧を揚げた時のこと、ばらもん凧のようにどんな向かい風にも負けず、逞しく生きるようにと言って聞かせたことを思い出していた。
向かい風に負けんかったねと、操縦桿を握る孫の後ろ姿に祥子は話しかける。そして島では、凧を揚げていた人たちがかささぎに注目する。すごかーと子供たち。そしてそのかささぎは、間もなく1つ目の目的地に到着しようとしていた。
この最終回ですが、
舞がかささぎを操縦する
舞の身近な人たちがその様子を見守る
回想シーンが挟まれる
このような構成となっており、ストーリーそのものは、かささぎの飛行と皆がそれを観るシーンを除けば、30日で殆ど終わっていたと言えそうです。
時代背景が違うから当然ではあるのですが、たとえば昨年の『カムカムエヴリバディ』で、アニーさんが安子だとわかった時のような雰囲気とはまた違っていました。個人的には舞が飛行機のことを諦めきれないで、常にそれが念頭にあり、IWAKURAの社員として働きつつ、再度何らかの形でパイロットを目指す、そう言う展開なのかなと思っていたのですけどね。
祥子が言う向かい風、確かにそれはありましたが、ただそれに立ち向かうには、かなり周囲のサポート、あるいはお膳立てもあったような気がします。またいつかまとめのような形で投稿すると思いますが、前半は舞がなかなかうまく行かずに悩んだり、叱られながら訓練をこなしていたシーンもあったのに、後半は、ちょっとそれが薄れたようにも思いました。
関係者が皆集まって来たところは、何か同窓会といった感じでしたね。それと大河内教官、この人には、もう一度出て来てほしかったです。あと刈谷の言葉遣い、福岡出身という設定ですが、語尾に「ちゃ」をつけるのを見ると北九州の出身なのでしょうか。
ただ『ちむどんどん』よりは面白く観られたと言っておきます。あの作品も、矢作と愛はよかったのですけどね。それと最終回で、40年後の皆を出さない方がよかったのではないかと思っています。
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