WBCで日本が優勝しました。おめでとうございます。14年振りとマスコミでは言っていますが、「3大会ぶり」の方がいいのではとも思います。14年振りだと、毎年行われている大会のように聞こえてしまうのです。たとえば日本シリーズ14年振りに優勝などと言うのであれば、わからなくもないのですが。
で、ここでこう言うのも何ですが、このWBCに対してアメリカではどのくらい盛り上がっていたのかなと思います。無論これに熱狂していた、スタジアムに足を運んだ人もいるでしょう。ただどうもアメリカの場合、
代表チームが出る世界選手権
よりも、
国内のトップを決める選手権
の方が盛り上がりそうな気がするのです。
特に過去に於いてそういう傾向はあったようです。今はどうなっているのか、無論競技によっても違うので、何とも言えませんが…。2031年にアメリカでラグビーのワールドカップをやるようですが、この時どのくらい集客できるのかなとは思います。ワールドラグビーとしてはもっと北米に普及させたいのでしょうが、今年のワールドカップにアメリカもカナダも出場しないし、この状態が続けばちょっとまずいでしょう。
ただオリンピックは別のようです。実際夏季オリンピックが7月から8月に開かれ、時差のある国ほど夜間に競技を行うことになるのも、アメリカの放送時間に合わせるためと言われてもいます。結局、その国のスポーツに最適な時期が無視されたような格好になっていますし、選手も遅い時間にピークを持ってこなければならない場合があります。流石に7月から8月の東京でのオリンピックは、気候的に厳しかったとは思いますが。
極論すればアメリカにいくつか拠点を設け、ローテーションで行うという方法もあります。しかし一方で、国興しやイメージアップのために、オリンピックを開催したい国もあるでしょうし、難しい問題ではあります。1つの都市で様々な競技を行うよりは、1つの国で単一競技を行う方が好きな身としては、余計にそう思ってしまいます。
あとスポーツの放映権、無論これもスポーツ大会に絡んで来ます。一般にスポーツはお金のかかるコンテンツとなっていますが、数字が取れるのが大きな魅力で、このため大河でも日曜劇場でも、裏番組はかなりリアルタイムの視聴率が落ちたりしています。スポーツ中継が高値で売れるか売れないかは、もちろん大会運営側に大きく影響するでしょう。
ところで以前大前研一氏の受信料関連の記事をご紹介したことがあります。大前氏が必ずしもいいとは言いませんが、その記事にあったように、高校野球や大相撲は課金制でやっていいと私も思います。やはり観たい人は一定数いるでしょうから。そしてその分受信料を引き下げればいいのではないでしょうか…。
WBCの話がスポーツビジネスの話になってしまいました。ところで以前ちょっと触れていますが、このWBC、JSPORTSで観た方が、地上波民放よりも面白く観ることができたことを再度書いておきます。
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