第24週第1話(第112回)と第2話(第113回)です。
第112回
2016年8月、舞が女の子を出産する。分娩まで多少時間がかかったが、生まれたと看護師から知らされて周囲から拍手が送られる。そして勝と雪乃もやってくる。勝はこの子に会わしてくれてありがとうとすすり泣く。そして貴司は舞に、名前の候補をいくつか見せ、舞が何があっても負けず前に進んでほしいと言ったことから、ならばと貴司は「歩」(あゆみ)という名前を見せる。
そして舞の病室に久留美もやって来て、名前を決めたのかと尋ねる。歩にしたと言う舞。その日の朝には純も立ち寄ってくれた。舞は歩を見ながら、家でできる仕事はやろうと思っていた。夜泣きは大変らしいと言う久留美に、僕もいるからと貴司は答える。そして久留美は悠人が来たかどうかを尋ねる。悠人はまだ見舞いに来ていないようだった。
すると今度は舞が、悠人とはどうなのかと尋ねるが、久留美はただの飲み友達だと言う。仕事の愚痴とか将来の不安などを、黙って聞いてくれるらしかった。しかし久留美はフライトナースの面接に受かり、秋から長崎に行くことになった。今度は舞がおめでとうを言う番だった。
間もなく舞と歩は退院し、悠人もやってくる。おじちゃんやでと舞。そして悠人は出産祝いの置物を渡し、この子が大人になる頃はちょっとした財産になっていると言う。舞はかつての黄金の置物を思い出し、また宇宙人かと尋ねるが違うわと言う悠人。
テーブルの上には、貴司の新しい本があり、このおかげで講演とか連載の仕事も増えていた。そして舞は、久留美が長崎に行くことを悠人に知らせる。その舞は仕事を再開したものの眠気に襲われ、寝られる時に寝た方がいいと貴司に言われる。しかし舞は少しでも仕事を進めておきたかった。
そして歩の夜泣きが始まる。最初は舞が、その次は貴司が歩をあやして寝かしつける。貴司はもっと自分を頼ってくれと舞に言う。やがて一月が経ち、2人は初めて歩を外に連れ出す。その時空を飛行機が行き、飛行機やでと舞は歩に話しかける。その後久留美のささやかな送別会が岩倉家で開かれた。ジュースでの乾杯に子供時代を思い出す舞。
久留美もこんだけ長い間、よう一緒におったわと感慨深けだった。そこへ悠人がやって来る。俺と付き合わへんかと悠人に言われ、久留美は戸惑う。これからたびたび会えないのなら、計画的に会うしかない、そうでなければ送別会の邪魔せえへんと言う悠人。久留美は悠人のそういう素直でない部分が気になるが、実はそう言う点も好きだった。
付き合おっかと久留美。悠人はビールを所望する。舞の顔に笑みがこぼれた。2年後。めぐみはいつも通りに出社し、貴司は歩を保育園に連れて行く。そして新製品の打ち合わせをしている舞に、めぐみから電話が入る。祥子が入院したのだと言う。
第113回
舞はめぐみと話していた。浦信吾によれば、船着き場でお客を下ろした後に、急にめまいがする、手がしびれると言い出したのだった。信吾は本当は、お客を役所に案内する予定だったが、まず祥子を大きな病院に連れて行ってくれたのである。軽い脳梗塞だったのだが、詳しいことは検査の結果が出ないと何とも言えなかった。めぐみは翌日五島に行くことにする。
貴司は歩は自分が見るから、舞にも行くように勧める。そしてめぐみと舞は五島へ行き、祥子の病室に入る。みんなに迷惑ばかけたねと祥子。かなりよくなっていたが、手足のしびれが残っていた。医師は2週間後には退院できると言う。しかししびれが残る可能性があり、それはつまりもう船に乗れないということだった。
年齢的に再発の危険もある、1人にせず家族が注意するようにと言われためぐみは、祥子がそのことを知っているかと尋ねる。知っていると医師は答える。病室では舞が歩の画像を見せ、めっちゃ元気やで、ばらもん凧のおかげと言う。そして今度連れてくるなとも言うが、その時めぐみが戻ってくる。めぐみは舞に、祥子の着替えを取ってくるように頼む。
祥子は今から船での往復は大変だから明日でよかと言うが、ならば先に言って信吾に礼をしておいてくれ、自分はばんばと話したいことがあるとめぐみ。2人きりになり、祥子はめぐみに言う。
「聞いたとやろ」
もう船には乗れず、1人暮らしもできないと祥子。舞は島に渡って、家にあったジャムを全部みじょカフェに届ける。祥子がしばらくジャムを作れないと言う舞に、のんびり待っちょるけんっち伝えちょってとさくらは言う。そこへ信吾と一太が入ってくる。
祥子の具合を訊かれ、思ったより元気そうだと舞は答えて土産を渡す。あのばんばなら、ざぁまなスピードで回復するに決まっちょると一太。するとさくらが、慶太が帰って来たのかと尋ねる。慶太はドローンで荷運びをする実権をするらしかった。島から島へと物資を運ぶ物流ドローン事業に、役場も関わっていたのである。これからや海だけじゃなかとぞ、空たいと一太。その一太もこの事業に関わっており、家族ぐるみの付き合いだと言う。
舞が来た時にやっていたら、テスト飛行を見に来るように一太は誘う。そして帰りかける舞にさくらは、むっちゃんからと菓子を渡す。その夜舞が家に電話を入れると、勝と雪乃が来ていて歩を遊ばせているところだった。助かるなとめぐみ。そしてめぐみは医師から言われたことを舞に話す。めぐみは大阪に来ることを勧めるが、祥子は島を離れたがらなかった。
翌日、豪が祥子の見舞いに来ていた。豪はラジオの修理を頼まれたが、結局直すことはできなかった。めぐみと舞が入ろうとすると、祥子は船に乗れないと言われたと豪に話すのが聞こえて来た。もっと乗りたかとよと言う祥子だが、豪はそっや無理たい、諦めんばと諭す。祥子はめぐみ丸をどうするかを気にしており、若い子に託すように豪は言うが、まだ船に乗り始めたばかりだと祥子は気乗りしない。
めぐみと舞は思い切って中へ入って行き、挨拶をして見舞いの品を見せる。そんな時でも祥子は古いラジオを手放そうとしなかった。そのラジオは舞が子供の頃に、豪が修理したと持って来た祖父雄一のラジオだった。新しかとば買わんばたいねと祥子は言うが、めぐみはもう操縦はできないと口を挟む。そして1人にするのは心配だと言うが、祥子はみんながおると言い、島を離れる気はなさそうだった。そして2人に大阪に帰るように勧める。
舞の結婚の時もそうでしたが、金曜日にあることのきざしが描かれ、週が明けるといきなり本番になっていますね。で舞はめでたく出産し、子育てをしながら仕事をするようですが、やはりなかなか大変なようです。しかし貴司も何やかやで忙しそうですが、かなり本は売れているし、久留美もフライトナースの面接に合格したようですね。あと「歩」という名前を見ると、私はやはり五郎丸氏を思い出します(男性ですが)。
それはそれでいいのですが、ただ先日書いたように、最終回に向けて色々なことが急ぎ気味に片付いている感じです。ここで誰かが失敗するとか、失敗せずともうまく行かず、仲間が励ますと言う展開があってもいいかと思うのですが…同じコミュニティのメインキャストがすべて家族になりそうなのも、朝ドラあるあるなのでしょうが、どこか予定調和的だなとも思います。
で今週の主役は祥子ばんばです-と言っていいでしょう。もう80過ぎと思われる彼女ですから、船の操縦はそろそろ限界があるようです。そして修理しながら使っていた亡き夫のラジオも、もう修理できないと豪が言っており、ここがやはり潮時となりそうです。
しかも一太が言うように、海だけでなく空も航路としての役目を持たされ、ドローンを使った物資輸送が本格化しているようです。あとこのドラマ、飛行機が飛ぶ姿が、時々何かの予兆のような感じで出て来ます。舞が飛行機関連の世界に戻るのかなとも思われる所以ですが、さてどうなるのでしょうか。
しかしばんばはあれからまた老けた感じになっていますが、浦信吾、木戸豪が意外に変わっていない印象を与えます。それと急に2年経つ設定になっていますが、ならばその間悠人と久留美はどうなったのか、あるいはIWAKURAの社員たちに動きはなかったのかなども描いてほしいのですが…難しいでしょうか。
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