スタートして2シーズン目になりますが、リーグワンの運営方法、無論長所(トップリーグ時代と比較して)もあるものの、やはり短所も目立つと言うべきでしょうか。無論ラグビーそのものがお金がかかるとか、色々理由は挙げられるかと思います。そしてまた、リーグそのものが主導権を持つと言うよりは、各クラブに試合運営その他が委ねられている、悪く言えば丸投げに近い状態になっていると思われます。
さらに今のラグビー界は、代表人気に依存している感もあり、そのせいでリーグとしての方針をきちんと打ち出せていない部分もあるかと思われます。加えて、リーグワンの理事に日本協会関係者が名を連ねていることもあり、協会とリーグそのものがきちんと分かたれていません。やはりスポーツビジネス関係者に全権委任し、リーグ独自の路線を切り開く方法が求められるのではないでしょうか。
3シーズンやってみて見直しを図るようですが、2023-24シーズンが終われば3シーズンが経ったことになります。そのためのビジョンはきちんと描けているのでしょうか。
もちろんリーグとしての方針の見直しに加え、
現行のディビジョンの見直し
特定地域へのクラブの集中の見直し
なども当然含まれるかと思われます。
その反面、日程などは現行でも特に問題はないでしょう。他競技とあまりバッティングせず、梅雨入り前にシーズン終了というのは、ラグビーという競技の特性を考えれば寧ろ適切と言えます。また年末から年明けのシーズンインであるため、外国の代表選手にも好評であるようです。彼らはヨーロッパのリーグでプレイする、あるいはプレイしていた選手が多いのですが、ヨーロッパでは11月から12月のテストマッチの日程と、リーグの日程がダブることがあり、代表を諦めてリーグに戻る選手もいるようで、その心配がないリーグワンは歓迎されている由。
あとアーリーエントリーについて。これも前に書いたと思いますが、リーグワンサイトによれば
「大学チームで大学最終学年に所属している選手が、手続きと一定の条件を満たすことで、NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23の公式戦に試合エントリーできる制度」
となっています。特に大学生にとっては歓迎すべきシステムではあるでしょう。
ただこれだと、結局大学のみが若手育成の場とアピールしている感もあり、それがいささか気になるところです。 本来は1つの地域にクラブがあり、ユースや女子チームがあり、基本的に子供の頃からそこでプレイをして、学校のチームにも入るというのがあるべき姿と思いますので。
それで思い出すのがこの記事です。
日本代表に大学経由の選手が急増した理由…サッカー界の「18歳問題」とは
https://www.bleague.jp/about-b/
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