まず大雪の被害に遭われた皆様へ、お見舞い申し上げます。
そして第12週第5話(第60回)です。ここのところ、ちょっと遅れ気味です。
舞と貴司は、朝陽と一緒に星を見ていた。真っ暗な中で自分がどこにいるのか、どっちに行けばいいのかわからないようになっても、あの星さえ見えていたら大丈夫と貴司。昔の飛行機は星を目印に飛んだと舞。朝陽は地球を飛行機で1周したら2日かかり、大きい星は飛行機で1周すると1000年かかると言う。驚く2人に、もっと大きい星もいつか見つかると言う朝陽。
そんな朝陽のそばで舞はイメトレを始め、貴司は何か思い浮かんだようで、見上げる星の裏側…と言葉を連ね始める。その2人の間で朝陽は言う。
「変人に挟まれてる」
舞は朝陽と出かけようと、豪に星の見える場所について尋ねるが豪も一太も知らず、さくらが海岸がよかですよと言ってくれる。むっちゃんに告白されたのも夜の海さと言うが、そのむっちゃんは星好きで星空クラブを作ったほどだった。1万度で激しく燃えているシリウスよりも、さくらちゃんの方が、明るくてみじょかねえと言ってくれたとさくらは言い、驚いたように聞いている舞に、舞ちゃんの聞き上手と笑う。
そのクラブは小学生と中学生が、放課後プラネタリウムを作ったり、天文台に遊びに行ったりするのを主な活動としていた。舞はそのクラブのパンフレットを美知留に見せる。しかし美知留は、五島では沢山星が見えるからいいが、前に中学生の男の子にうるさいと責められて、泣いて飛び出したことがあるのが気になっていた。その後舞はヒラメをさばいて刺身を作る。
朝陽は貴司と話しており、美知留はそれを見ていた。昴の話から『枕草子』の話になり、1000年前だとおおかみ座に超新星が現れた頃だと朝陽。美知留は朝陽をクラブに行かせようとパンフレットを見せ、朝陽もうなずく。朝陽が出かける当日、友達もできたらええなと舞と貴司。しかしいざ出かける段になって、やっぱり行かないと朝陽は言い出す。
舞と朝陽は日の当たる縁側に座っていた。貴司も来て、ノートに短歌を書き付ける。短歌つくってんねんと朝陽に言い、自分の気持ちは言葉にしな、ほかの人には伝わらへんやろ、そやから今の気持ちにぴったりな言葉を探していると言う貴司。舞は朝陽に今の気持ちを訊いてみるが、分かんないと言い、しんどいとかと訊かれるとうなずく。どうやら朝陽は行きたくもあり、また行きたくもなさそうだった。
行きたい気持ちは太陽くらい、行きたくない気持ちは地球くらいだと言う。行きたい気持ちは大きいが、行ったらすぐ怒るから、朝陽と一緒に遊びたくないと言われそうなのを気にする朝陽。嫌なことされたらうわ~~~!てなるのが理由らしい。貴司はノートに書きつけたのを、これが今の朝陽君の気持ちかと見せる。ちょっと違うと朝陽は言い、貴司の鉛筆を借りて書き足す。
朝陽は行きたくはあるが、行けと言われるのを嫌っているのに舞は気づく。そこで舞は、怒りたくなったりもやもやしたりしたら、自分の気持ちをノートに書いてはどうかと勧める。その後美知留は、図鑑のそばに置かれた紙を手に取る。それには、好きな物や苦手とする者が書かれており、またみんなと遊べるから星空クラブに行きたいとも書かれていた。美知留も朝陽の気持ちを悟る。
結局朝陽はクラブに行き、祥子は魚をさばきながらそのことを豪に話す。その魚で朝陽君祝ってやらんねと豪。新しい一歩と言う祥子に、豪は俺ら島の人間も踏み出す時かもしれんなあ、こんままやったら若者がどんどん減ると豪は懸念する。一太のように、島の若者が出て行かなくても済むように考えんととも話す豪。
五島の空を飛行機が飛ぶ。朝陽は星空クラブが気に入ったようで、昼間から行こうと言い、美知留に、皆の学校が終わってからと言われる。来ていた信吾も張り切っちょんねえと言い、かんころ餅を見つめる朝陽。食べてみらんねと言う祥子の言葉に、しようがないなと餅を頬張り、うまいと言う。
その時電話が鳴って舞が出るが、それはめぐみからのものだった。舞が受話器を置くと同時に、貴司がみかんを持って帰ってくるが、舞の表情はこわばっていた。どうしたのか尋ねる貴司に、お父ちゃんが、救急車で運ばれたと言う舞。
朝陽の興味は星にあるようで、星の見える場所に一緒に出掛けようとする舞。するとさくらが星空クラブのパンフレットをくれます。今は夫となっている「むっちゃん」が主宰しているクラブで、舞が面白そうに聞いていると、さくらは
「舞ちゃんの聞き上手」
と言って笑いますが、それはかつて子供の頃の舞に向けた言葉でもありました。
しかし朝陽はいざ出かけようと言う時になって、突如として出かけないと言い出します。どうも行けと言われることに対して反感を覚えるようです。そこで舞は、怒りたくなった時やもやもやした時は、気持ちを書いてみるといいと言い出します。実際認知行動療法のひとつとして、書き出すことが奨励されたりもします。その後紙に、みんなと遊べるから星空クラブに行きたいと書かれているのを見た美知留は、息子の本当の気持ちを察します。
そして朝陽は、この家に来た時は食べなかったかんころ餅を自分から食べてうまいと言います。少しずつですが、朝陽は変わって行っているのが窺えます。しかしその時めぐみから電話が入ります。それは、父浩太が救急車で運ばれたという知らせで、舞は不安を覚えます。
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