まず、『舞いあがれ!』のあらすじは次回になります。それと前の録画を観ていて気付いたのですが、第8週の演出の野田雄介ディレクターは、第2週の五島編も担当していますね。
で、何を書きたいのかと言うと、エコーチェンバーについてです。これについては今までも書いて来ていますし、直近ではつい先日、小檜山氏=武者さんが、ネット上のファンコミュニティで、大河などであれこれ視聴者がタグ付きで騒ぐのがけしからんと書いていたことに触れています。その時も少し書いていますが、武者さんのコラムにも確証バイアス的なものが散見されます。
この確証バイアス、恐らく人間であれば誰しも持ちうるもので、自分の思い込みを支持する情報ばかりに目が行く、あるいはそれを正しいと信じ込むことです。ただライターと言うのはどのような立場であれ、その人が書く対象にできるだけ中立であることが望ましいわけではあるのですが…。しかもこの確証バイアス、特定の考えを正しいと思い込む、あるいは思い込ませるという意味では、エコーチェンバーに共通するものがあります。
実は先日、ツイッターをログアウトした際に、トレンドの1つを好奇心からのぞいてみたことがあるのですが、上から10番目ほどまではほぼ同じ内容のツイでした。これも一種のエコーチェンバーかなと思った次第です。しかもトレンドは、同じテーマに関心を寄せる人々がタグをつけるわけですから、その意味でもエコーチェンバーになりやすいとは言われています。
無論テーマによって大きな違いがあり、比較的幅の広いテーマであれば、様々な意見が飛び交っていて、煽りがちな意見がある一方で、建設的な意見があったりもします。しかしテーマがより細分化されると、似たような考えの人々が似たような内容のツイを交換し、さらにRTやファボでシェアするようになり、比較的先鋭化しやすいとは言えそうです。しかも自分達だけで楽しむのであればいいのですが、人命にかかわることや陰謀論めいたことが拡散されると、ちょっと厄介なことになってしまいます。
ネットはそれまでマスコミが一手に握っていた情報を、個人が可視化する形で共有できるようにしたわけで、それはプラス面と言うべきですが、可視化されたがゆえにその影響もまた大きく、さらにツイッターの場合上限が140文字ですから、つい簡略化された情報を流しがちで、それが誤った情報となってしまうこともまたあるでしょう。利便性が高いゆえにリスクもまた高くなることもあり、その点にはやはり気を付けたいものです。
ところでその中にサッカー関連のトレンドで「手のひらがえし」というものもありました。ドイツ戦で代表をほめたファンが、コスタリカに負けると急に批判を始めたということから、このタグができたようです。ドイツに勝っただけに期待も大きかったことの表れとも言えそうです。しかし次のスペイン戦では勝たないと決勝Tに進めないようなので、何とか白星をもぎ取ってほしいですね。
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