ジャムの出荷の準備をしていた祥子は、電話が鳴っているのに気づく。一方舞は洗濯物を干しながら、めぐみの、大学は卒業してほしいという言葉を思い出していた。そこへ祥子が来て、めぐみから電話があったことを伝える。舞を迎えに、浩太とここに来るらしい。祥子はさくらのカフェにジャムを持って行き、舞が来ていることを話す。何で来ないのかというさくらに、考えたいことがあるごたぁと祥子。ここで考えればよかとさくら。
舞が留守番をしていると、木戸豪がお祝いだと鯛を持ってやってくる。一太から、舞が婚約者を連れて来ていると聞いたらしいが、舞は友達だと言う。まだ学生やしと言う舞に、めぐみちゃんだって、学生ん時に婚約者ば連れて来たと豪。それは浩太のことだった。しかし祥子に反対され、2人で大阪に行ったのである。
豪は舞に、おいが知っちょっとは、祥子さんがず~っとめぐみちゃんのことば、心配しとったっちゅうことだけたいと言い、ジャム作りも、はじめはこの島にめぐみが帰って来た時のことを考えて、彼女に収入を確保させるためだったのである。
祥子は舞より先に食事を済ませ、鯛をさばこうとしていた。舞は祥子に、お母ちゃんが結婚する時反対したんと尋ねる。祥子は豪さんに聞いたかと言い、めぐみはまだ20歳で世間知らずの子供っち思っちょったと話し始める。1981年、浩太は祥子に、めぐみと結婚させてくれと頼むが、この子ができるわけがない、苦労するに決まっちょると反対する。さらに祥子は、学校の先生になりたかっち言うけんが、大学まで行かせたっぞと言うが、めぐみは本当の夢ば見つけたと言う。
浩太を支えて一緒に工場をやって行きたいとめぐみは考えていたが、世の中はそんなに甘くなかと祥子。浩太はめぐみに悲しい思いはさせないと言うが、祥子はまだめぐみは20歳で、教師になるという夢もある、めぐみのことば本当に考えるんやたら諦めるようにと突っぱね、めぐみには大学に戻るように言う。しかしめぐみは浩太と大阪で生きて行くつもりで、二度と帰ってこんでよかとの祥子の言葉に、そうすると言って出て行き、浩太も一礼して出て行く。
いっときの気持ちで、これまで頑張ってきたことば放り出すのは、間違っちょるち思ってなと祥子。さらに祥子は、苦労するのが分かっとったけん、黙って送り出すことやできんかったとさとも言う。
めぐみと浩太が、祥子のめぐみ丸に乗って才津家を訪れ、2人は舞に会って話をする。パイロットになりたい気持ちは変われへんと舞。飛行機を作りたい気持ちはなくしたのかと言う浩太に、もっとやりたいことが見つかった、今はパイロットになることだけを考えて頑張りたいと答える。しかしめぐみは、舞がパイロットに向いてるとは思えないと言う。なぜかと尋ねる舞に、お母ちゃんの言うことも聞くようにと浩太。
めぐみは言う。パイロットは人の命を預かって、きちんと目的地まで届ける責任ある仕事や、けど誰にでもできる仕事やない。女性のパイロットは殆どいない。そして舞は、男社会で道を切り開いて行くタイプに思えない、苦労するのが目に見えてる。せやから挑戦したいと舞。台所にいた祥子も舞の方を見る。
人力飛行機のみんなと会って、ホンマに変わろうと思ってパイロットに挑戦した、みんなの期待背負って飛ばなあかん、失敗したら自分のせい、けど飛んで楽しかったと舞は言う。祥子もそれに耳を傾けていた。舞は旅客機のパイロットは大変かも知れへんが、飛行機にはいろんな人が乗る、その人たちの思いが乗っている、責任が重い厳しい仕事やという。
しかしそういう重いもんをしっかり背負って飛べる人になりたい、せやから旅客機のパイロットになりたいと舞は話し、またこうも言った。小さい頃、お父ちゃんとお母ちゃん見てて仕事て大変やなて思った。けどお父ちゃんには夢があって、お母ちゃんがそれ支えてるて知ってから、しんどそうに見えたことはない。
私も大変な思いして働くんやったら、自分がホンマに好きなことをやりたいと言った舞は、椅子から立ち上がって、航空学校に行かせてくれと頼む。浩太はうなずき、めぐみは何かを考えていたが、分かった、舞がそこまで考えてねやったらやってみと口を開く。舞は目に涙を浮かべながらめぐみに礼を言う。
めぐみは夕食の準備をしている祥子を手伝う。
「舞や、自分の気持ちばしっかり言えるごとなったったいね」
いつの間にかねとめぐみ。祥子はあん時、めぐみの話ばちゃんと聞いてやればよかったと言い、すまんかったねと謝ってさらにこうも言う。
「めぐみは大阪で、ちゃんと幸せになったったいね」
めぐみは涙を流しながら、祥子に礼を言うのだった。
めぐみと浩太が五島にやって来ます。その前に舞は、祥子がめぐみの結婚に反対したことを、祥子自身から聞いていました。浩太との結婚を認めない祥子、苦労するに決まっちょると言うのは、皮肉にも、大学を卒業して飛行機を作るのではなく、大学を中退して航空学校に入り、パイロットになることを目指す舞に、めぐみがかける言葉そっくりだったのです。親である以上、めぐみも浩太も心配ではあったでしょうが、舞が自分の気持ちをきちんと述べ、決意が固いことを知ってOKを出します。
舞がきちんと自分の気持ちを言えるようになったことに、祥子は感心します。そして自分も、めぐみが浩太を連れて来た時に、もっときちんと話を聞いてやればよかったと言います。めぐみはそれを聞いて涙を流します。恐らく町工場を継ぐことが急に決まり、ゆっくり話をするだけの時間もなかったのでしょう。
20年余りの時を経て、やっと分かり合えた母と娘ですが、それを考えると、めぐみが10年前の五島行きをためらったのもわかります。1981年に20歳あるいは21歳ということは、めぐみは昭和30年代生まれで、長崎の大学に通っていたと思われます。
ところで一太は、豪に舞が婚約者を連れて来ていると言ったようです。あの時貴司が出て来たのを見て、早合点をしたのでしょう。さくらのカフェはお客さんが入っていますね。ところで祥子の家のカレンダー、「ハナマル印刷所」というロゴがありますが、どうも『あさイチ』のMCを連想してしまいます。印刷所とあるのは、ジャムのラベルをここに発注していると思われます。
今回は小檜山氏の『舞いあがれ!』関連記事はお休みです。それと、『ちむどんどん』のスピンオフが先週末放送されたようです。ただし私は観ていません。また年明け早々に、この朝ドラの総集編が放送されるようです。
スピンオフと言えば、「なにわバードマン」を主人公にしたスピンオフをという声もあるようです、一応URLだけ置いておきます。
【舞いあがれ!】なにわバードマン「スピンオフ化」をファン熱望「すでにロス状態」「期待してます」
https://www.oricon.co.jp/news/2256808/full/
(オリコン)
実際この個性派揃いのチームはやはり魅力的です。3年前の『ノーサイド・ゲーム』のアストロズのメンバーが、何となく彼らにダブります。
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