第5週第3話(第23回)です。『武将ジャパン』関連は3日以降になります。
舞の本格的なトレーニングが始まる。朝5時30分に起床、朝食の前に体重を量り、朝食は低カロリー、高たんぱくにこだわる。片道20キロの通学は、同時に貴重なトレーニング時間でもあり、大学に着いてからもトレーニングは続く。刈谷が渡した目標のためである。
刈谷は言う。190キロで50分漕げる体重44キロのパイロットが、2か月後に必要である。その2か月後とは?鶴田が入って来て言う、記録飛行の日です、その日までに目標をクリアできるよう、岩倉はトレーニングを重ねます。飛行機は2か月後のパイロットに合わせで作るんで…と来てプロペラ班の玉本と西浦、翼班の藤谷翼と日下部祐樹が登場し、鶴田の声がかぶる。
「岩倉が目標に到達でけへんかった場合、彼らの努力は水の泡となります」
そして奥右に胴体班の佐伯、左にやはり胴体班の渥美。そして下から空山が登場する。舞18歳、パイロットへの道のりはまだ長い。
舞は昼食も量は少なく、すぐ食べ終わってしまう。そして舞は五島の祥子に電話をする。人力飛行機に乗って、琵琶湖の上を飛ぶと聞いた祥子は、ばえー、すごかねえと驚き、五島ではさくらのカフェがオープンした、今からジャムを届けて来ると言う。舞にも送ってやると祥子は言うが、舞はちょっと言葉を濁す。
祥子はさくらの「みじょカフェ」でジャムをディスプレイする。そこへ木戸豪もやってくる。腰の調子が悪かったが、若い漁師たちのために海に出ていた。息子の健一は島を出て会社勤めをしていた。一太はどうかとさくらは尋ねる。一太は高専に通っていて来年卒業予定だった。機械いじりが好きで、中学時代は木戸のところに入り浸ってもいたのである。
若者は都会に出たがるから、無理に島には引き止められんと木戸。そして木戸は舞について祥子に尋ねる。舞はパイロットになるごたと言ったためさくらは驚く。祥子はさらに人力飛行ちゅうとか、そっで、琵琶湖の上ば飛ぶらしかと言う。その「祥子ばんばのジャム」が、岩倉家に送られて来た。ジャムはブルーベリー、桃、あんずの3種類で、あんずジャムのラベルには「五島のめぐみ」とあった。トレーニングから戻って来た舞もジャムに目をやる。
舞も食べへんかとめぐみは言うが、パンにジャムはカロリーが高く、食べるわけには行かなかった。しかし浩太はうまいと言い、めぐみもちょっとやったら大丈夫やと、トーストを半分にしてジャムを載せ、舞に食べさせる。ジャムはこのうえなく美味だった。
岩倉螺子製作所の事務所に貴司が来ていた。ごめんね、忙しいのに来てもろてとめぐみ。しかし貴司は営業より、ホームページをずっと立ち上げている方が楽しかった。そして「小さなネジの、大きな夢」というスローガンを褒める。めぐみは、ホンマはもっと長うする予定やったんやけどと言うが、この方がいいと貴司。短歌とか俳句もそうやけど、ぎょうさんことば使うより、短い方がかえって気持ち伝わるしという貴司に、貴司君が言うと説得力があるとめぐみ。
一方舞は講義を受けながら居眠りしていたため、教授が舞を当てようとする。しかし後ろの日下部が気を利かせて代わりに答える。その直後チャイムが鳴って講義が終わり、舞は目を覚ます。その後舞は部室でトレーニングマシンを漕いでいた。段々ようなっていると言う鶴田だが、体重のことを聞かれてまだまだと答える舞。
そして週に2日はノーサイドでアルバイトをしていたが、注文のケーキを持って行って自分の腹が鳴ってしまう。すると貴司がやって来る。貴司は何か悩んでいるように見え、久留美も舞も心配する。そしてめぐみも貴司を気に掛けていた。ごはん誘ってみるかと久留美。その貴司はもう会社に戻ると言い、戻って来るのが9時頃なので一緒に食事に誘う。貴司が出て行った後、舞は床に落ちた紙ナプキンを拾う。
その夜舞は久留美とうめづに来ていた。久留美はイカ玉にすると言う。舞は、油と炭水化物抜きのネギ焼きを頼む。
「舞ちゃん、それやったらネギ齧った方が早いで」と雪乃。そこへ貴司が帰って来る。やがて舞のための「特製ネギ焼き舞ちゃんスペシャル」が出来上がる、勝は舞に言われた通り、粉にプロテインを混ぜて焼いてくれていた。舞は美味しそうにそれを頬張り、貴司もそれを指摘する。ケーキ運びながらおなか鳴ってたたもんなと久留美。それを言わんといてよと舞。
舞は例の紙ナプキンを貴司に渡す。それには「干からびた犬」と書かれていた。久留美はその字面が怖く感じられ、貴司君大丈夫なんと訊くが、ただの詩ぃのひとつやと貴司。そして貴司は、干からびた犬は僕のことやと言う。貴司はノルマをクリアできず、営業成績が最低でかなり怒られていた。しかしデラシネの店主八木はそれでいいと言う。
「息がでけへんぐらいしんどい時に生まれるのが詩ぃや、もがいてたらええんや」
それもあって貴司は、もがきながら詩を書いてみようと思ったのである。貴司を励ますつもりが逆に舞が励まされたようになり、ダイエットの辛さも少しは軽くなったようだった。そして体重は、目標まで2.3キロとなっていた。舞のパイロットへの道のりはまだまだ続いて行く。
舞が記録飛行に会わせて減量をします。トレーニングにいそしむ一方で、先輩たちは機体作りに取り組んでいます。このアバンのパートは、ナレーションに乗って出演者が動き、なかなか面白いです。そして舞は昼食の弁当もすぐ食べ終わってしまい、子供の頃食が細かった彼女とは別人のようです。そして舞は、恐らく久々に祥子に携帯から電話をします。人力飛行機のパイロットをやることを伝える舞に、さくらのカフェがオープンしたことを知らせる祥子。
祥子のジャムは「祥子ばんばのジャム」と名を変え、あんずのジャムには「五島のめぐみ」と、娘のめぐみを意識したかのような名前になっていました。そう言えば船も「めぐみ丸」でしたね。そして「みじょカフェ」には木戸もやって来ます。若者たちはやはり島を出て行ってしまいます。そう言えば祥子ばんばのジャムも、元は島を出て行く人が増え、果物がはけないので始めたものでした。
そのジャムが岩倉家にも届けられます。めぐみはちょっとやったら大丈夫と、舞にジャムつきのパンを食べさせます。久々に口にするジャムは美味しかったでしょう。しかしそれが体重に響かなかったでしょうか…。結局食べるのをセーブしているため、アルバイトでは自分のお腹が鳴ってしまい、うめづでの会食でもカロリーが少なさそうなオリジナルメニューを作ってもらいます。
一方で舞も久留美も、そしてめぐみも貴司を気にしていました。貴司は岩倉螺子製作所のホームページ作りを任されており、本人も営業よりそちらの方が楽しいようです。そしてノーサイドでは何やら紙ナプキンに書きつけます。「干からびた犬」と書かれたそのナプキンを、舞は貴司に渡します。貴司は営業成績が振るわず、しかし八木はそれでいい、もがいてたらええんやと貴司に言います。それは舞にも思い当たるものがありました。
ところで、一太が来年高専を卒業するとありましたが、一太は舞と同じ学年でしかも高専は5年ですから、卒業は再来年ではないかと思います。あと「干からびた犬」で思い出すこととして。先日の『鎌倉殿の13人』では、実朝が朝廷から忠犬扱いされていましたが、こちらでは貴司自身が自らを犬になぞらえていますね。
ケーキに添えられたラグビーボール型のクッキー、如何にもノーサイドらしくはあります。料理監修の広里さんのオリジナルだそうです。ところでサッカーのワールドカップ代表が発表されましたが、ラグビー代表チームも2日にヨーロッパへ向けて旅立って行きました-と、流大選手のツイートにありました。ラグビー関連で今度筋トレについても書けたらと思います。
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