第3週第5話(第15回)です。この回で舞は大人になり、福原遥さんが初登場です。
舞と久留美の飛行機が完成した。日曜日に飛ばそうということになるが、久留美は父佳晴は飛行機はあまり好きでなく、嬉しく思うかどうか不安そうだった。貴司は、一生懸命作ったのだから嬉しいと思うでと言い、舞もうなずく。
舞は父浩太に、今度の日曜日見せたいものがあると言いつつ、何であるかは秘密で、学校へ来てくれと言う。それは楽しみやなと浩太。舞は結城にもこのことを知らせ、笠巻も誘ってくれと頼む。もちろん笠巻にも飛行機のことは内緒だった。
その頃久留美は家で料理をしていた。久留美の表情が明るいのを見て、何かええことあったんかと尋ねる佳晴。久留美は舞と飛行機を作ったと言い、今度の日曜に飛ばすから見に来てくれとせがむ。行ってええんかと佳晴、来てほしいねんと久留美。そして久留美はオムライス作りに戻るが、佳晴は手伝うと言って卵を混ぜる。
舞は悠人の部屋に行って、日曜日ピクニックをしないかと誘うが、悠人は、自分には目標があるから遊んでいる暇はないと素っ気ない。ちょっとぐらいならええやんかと言う舞に、お父ちゃんみたいにちっちゃい工場でネジ作んのは嫌や、そのために東大行くんやと悠人。舞はお父ちゃんにも夢あるんやで、いつか飛行機の部品を作りたいんやて、せやから頑張ってんと言う。
そして舞は部屋の隅に置かれたばらもん凧を手に取る。これ怖いねんと悠人。しかし舞はおばあちゃんが、どんな向かい風にも負けんと強くなれってと言ったこと、さらに、私お兄ちゃんも応援してることを告げて、凧を兄に押し付けて出て行く。改めて凧を見つめる悠人。
日曜日。舞、久留美そして貴司が校庭で待っていると、舞の両親と結城、笠巻がやって来る。子供たちと挨拶を交わす大人たち。そして舞は自慢げに、飛行機を浩太に見せる。驚く浩太に、舞ちゃんが自分と同じことに興味を持ってくれているなんて、社長嬉しいでしょと結城。手先器用なとこお父さんに似てるわと笠巻。そして久留美の父佳晴もやってくる。
皆が揃ったところで、舞と久留美は飛行機を飛ばす。飛行機は旋回しながら空を舞う。これには大人たちも喜び、そして皆がいる向こう側では、悠人が一人座って飛行機が飛ぶのを眺めていた。「よう飛ぶなあ」と浩太、「ホンマですなあ」と佳晴。佳晴が嬉しそうなのを、舞と久留美も喜んでいた。
納品した試作品の結果が出る日がやって来た。めぐみは電話が来たことを浩太に伝え、浩太は笠巻と結城を共に2階へ行って電話に出た。「ありがとうございます」の次に「ほなすぐ伺います」、皆に緊張の色が走る中、浩太は言う。
「よう出来てるて」
「すぐに量産に取りかかってくれて!」
浩太は皆に礼を言い、これからもどんどん新しいことにチャレンジしていこなと皆を鼓舞する。4人とも嬉しそうだった。
夕食の時、浩太は悠人と舞に、2人にも心配かけたなと言い、お父ちゃんこれからも頑張るから、悠人も舞もやりたいことやったらええと言う。「何も心配せんと、勉強し」とめぐみ。悠人は東大へ行くと言い、舞は飛行機を作りたいと言う。
「ほな、お父ちゃんと一緒にジャンボジェット飛ばそか!」と浩太。舞は乗り気だった。
浩太は舞をある場所へ連れて行き、ここは魔法の場所やでと言う。そこは飛行機を間近で見られる場所だった。頭上を通り過ぎるジェット機を見て、舞は大喜びする。
2004年4月、舞は18歳になっていた。部屋にはあの時の飛行機も五島での記念写真も、そしてばらもん凧もあった。航空工学を学ぶことになった舞は、工場の2階の事務所へ行く。浩太が経営する岩倉螺子製作所は従業員18名となって、2つの工場があった。悠人は地元の名門中高を経て東大へ行き、今は就活真っただ中のはずだった。
しかしめぐみが何回電話しても悠人は留守だった。舞はめぐみが玄関に忘れていた携帯を届ける。悠人を心配するめぐみ、顔見て安心したいんやなと言う舞。そして舞は大学へ向かい、友人に会う。入るサークル決めたかと言われ、まだと答える舞に友達は一緒に回ろうと言う。
もう1人加わって3人となり、多くのサークルが勧誘をする中、舞は、飛行機に興味ないですかと言われ、チラシを貰う。2人の友達は飛行機に興味はないものの、チラシを配っていた学生がかっこよくないかと言い、3人でその人力飛行機サークル、なにわバードマンを案内してもらう。それが舞の運命の出会いになった。
飛行機が出来上がり、日曜日に校庭に行って飛ばすことになります。久留美は飛行機を作ったと父佳晴に話しますが、舞は浩太には黙ったままで、結城に笠巻も誘って来てくれるように頼みます。しかし悠人は行きたがりません。しかも舞の部屋には目立つ場所にあるばらもん凧が、悠人の部屋では片隅に押しやられたままです。舞はそれを悠人に持たせ、どんな向かい風にも負けるなと言う祖母の言葉を伝え、自分も応援していると言って出て行きます。
今度は飛行機はうまく飛びました。皆笑顔で、何かがふっきれたような印象さえあります。そして悠人も、遠く離れたところからこの有様を眺めていました。そして浩太がいわば社運を賭けて作った特殊ネジ、量産してくれと依頼が来ます。辛くも窮地を脱した浩太は、子供たちに心配かけたなと言い、2人にやりたいことをやれと言います。
舞はこの時飛行機を作りたいと言い、さらに浩太に連れられて行った場所で、間近に飛行機を見ることができました。その10年後、彼女は大学生となって航空工学を学ぶことになります。夢への第一歩です。そして友達とサークル選びをすることになりますが、これが如何にも新歓といった光景です。そしてたまたまチラシを渡された「なにわバードマン」と言う、人力飛行機を作るサークルに舞は興味を持つことになります。
悠人は就活の真っ最中のようです。あの後念願の名門校に入り、東大に入学したのでしょう。妹の舞が手渡したばらもん凧も、何か効果があったのでしょうか。「お兄ちゃんを応援している」の言葉、そして舞の飛行機がうまく空を飛んでいるのを見て、悠人も何か思うところがあったようです。
ところで久留美ちゃん、この間レシピを書き写していたオムライスを作っていましたね。あと飛行機を作っている「秘密基地」、デラシネの部屋の片隅に、ジュースが入ったコップが3人分あるのですが、あれは八木さんがご馳走してくれたのでしょうか。
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