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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『舞いあがれ!』第3週「がんばれ!お父ちゃん」第3話

第3週第3話(第13回)です。尚武者さんの大河コラム関連投稿は、次回以降になることをここでお断りしておきます。


舞は模型飛行機の材料を買いそろえ、例の古本屋「デラシネ」の部屋を借りて作り始める。同じ部屋で貴司はなおも詩集に読みふけり、店主の八木に詩を書くのは楽しいかと尋ねるが、八木はしんどいと答える。こないしんどいことあれへんと言う八木に、何で書くんと貴司。

八木は
「生きて行くゆうのはな、大勢で船へ乗って旅するようなもんや。みんなが船の上でパーティーしている時、おっちゃんは息苦しなる。それで冷たい海飛び込んで、底へ底へ潜っていって、そこに咲いてる花必死でつかみ取って船の上へ戻ってくる。そしたらしばらくは息できんねん。その花が詩ぃや」
一方舞は竹ひごを温めて曲げようとしている内に、火がついて焦がしてしまう。

舞はめぐみの手伝いで洗濯物を畳んでおり、プラスチックのハンガーを見て、竹ひごもこのくらい柔らければいいと言う。模型飛行機の竹ひごがうまく曲がらないと言う舞に、お父ちゃんに相談したらとめぐみ。しかし浩太は仕事を取る必要に迫られ、カワチ鋲螺に足を運ぶ。しかしそこも既に取り引き先があり、仕事を回すことは即ちその工場の仕事を取り上げることを意味していた。しかも浩太の工場は新しい機械も独自の技術もなく、仕事を頼む意味がなかった。

このままでは、悠人を私立の中学に行かせるのは厳しかった。悠人も頑張って来たし、何とかなれへんやろかとめぐみ。しかし浩太は話をせなあかんと、そこへ現れた悠人に、工場の経営が思わしくないから、公立で頑張るのはどうかと切り出す。しかし悠人は自分には計画がある、ええ中学行ってそこで勉強頑張って、東大に入るんやと言って自室へ行ってしまう。

その後めぐみは悠人の部屋へ行き、お母ちゃんは、悠人は公立からでも東大行けると思うと前置きしたうえで、まだ受験でけへんて決まったわけやない、お父ちゃんも頑張ってくれてる、応援している、今までどおり頑張ってたらいいと励ます。

浩太はうめづで、このままやったらうちは潰れると打ち明ける。そこまで大変なんかいなと店主の勝。もっといろんなところから仕事受けとくんやったと、色んな人に頭下げてそれでもしごと貰われへんかって、工場潰したら何のために飛行機諦めたんやろと浩太は愚痴る。

しかし勝は、俺は浩ちゃんが工場継いだ時嬉しかった、どっちも頼んない2代目やけど、お互い近くにおったら心強いやんかと言い、何気色悪いこと言うてんねんと浩太は苦笑する。勝の妻雪乃もなぁ、今私さぶいぼ(鳥肌)出たわ、似合わんこと言わんといてと言い、その場の雰囲気もほぐれ、浩太の気持ちもいくらか晴れる。

物置にいた浩太に舞が話しかける。竹ひごを手にしており、うまく曲がらないと言う。ろうそくで温めようとしたら焦げてしまったと言う舞に、取って置きの技を教えてやると浩太は言い、火に直接当てない方法で竹ひごを温め、曲げて見せる。うまく曲がった竹ひごに喜ぶ舞。そんな舞を浩太は、翌日遊園地に連れて行く。そこはかつて浩太が、自分の父に連れて来て貰った場所で、仕事ばかりしていた父が、この時ばかりは一緒に遊んでくれたのである。

飛行機やチェーンタワー、回転木馬にコーヒーカップと、浩太は舞と一緒の時間を楽しむ。その遊園地からは東大阪の町が一望できた。夕日に照らされた東大阪はきらきらしていると舞は言う。それを聞いて、まだ諦めるわけには行かないと浩太は意を新たにする。そして浩太は再びカワチ鋲螺に足を運び、再度森本に会う。森本は嫌そうな顔をするが、その時社員の真鍋が、特殊ねじの試作の話を持ち出す。

その製品はどこの工場も断っており、浩太の工場も規格品しか作っていなかった。しかし浩太は図面を見せて貰い、図面とブランク(板材)を渡すから、やってみるかと言われて持ち帰る。浩太はやりますと言ったものの、笠巻は渋い表情で、しかも納期まで3週間と聞き、一月半はかかると言う。それでも浩太の気持ちは変わらなかったが、これには新しい金型が要る、そないすぐに作ってくれるところあらへんがなと笠巻。

そして舞は、「デラシネ」の部屋で飛行機の骨組みを作っていた。


いつもの取引先の発注がなかったことで、工場は経営難に陥ります。これでは悠人の私立中学進学も難しそうですが、悠人には彼なりの考えがあり、めぐみも、まだ行けないと決まったわけではないからと悠人を励まします。そして舞は模型飛行機を作り始めますが、竹ひごがうまく曲げられません。結局浩太に教えて貰うことになります。その時浩太は、約束していた遊園地へ舞を連れて行くことにします。

その遊園地は、浩太に取っても父に連れて来て貰った思い出の場所でした。一日そこで遊び、夕方になって家に帰る頃、舞は夕日に照らされた東大阪の町が、きらきらしていると言います。浩太もうめづで愚痴を聞いて貰ったこと、そして舞と悠遊園地で遊んだことで、リフレッシュできたようです。寧ろこの遊園地行きは、浩太のためだったのかも知れません。そして浩太は翌日再びカワチ鋲螺に行って、特殊ネジの発注を受けることにします。しかしそのネジは規格品ではなく、かなり完成までのハードルが高そうでした。それでも浩太はやりたいと言います。

そして「デラシネ」。貴司が詩を書くことについて店主の八木について尋ね、八木は書くことはしんどいと言って、人生を船に例えます。この辺り、前作でも似たようなシーンがありましたが、とにかく八木は皆がパーティーをやっている間に一人海の底へ行き、花を必死でつかみ取ることで、しばらくは息ができると説明します。貴司はちょっと不思議そうです。

ところで小檜山青氏のnote記事ですが、第11回と第12回関連でこのようにあります。

https://note.com/54seikobi85/n/n03a05f3b862e
舞が飛行機のことを語り始めると、浩太は喜び、自分も飛行機に興味があったと言い出します。近年の朝ドラでは毒親もいたとはいえ、これではかえって甘すぎるというか。女の子が飛行機? そう訝しむこともない。

浩太は自分も飛行機作りを目指していただけに、娘が飛行機を好きだと知って嬉しかったのではないでしょうか。別に「甘すぎる」わけではないでしょうー「甘すぎる」とは、息子が詐欺まがいのことをやっているのに、頑張っているからと借金までしてお金を送る親ではないでしょうか。それと
「女の子が飛行機? そう訝しむこともない」
訝しんでほしかったのでしょうか、女だてらに飛行機かと言ってほしかったのでしょうか、小檜山氏は。

そんなヒロインのよい父と対照的なのが、飼育係の久留美です。ウサギを死なせてしまったという不可解な事件。そして家にいる父はわけありのようで。

スミちゃんを死なせたのは不可解ではなく、暑い日が続いたから家に連れて帰り、たまたま死んでしまったと言うことでしょう。舞によれば、ウサギは弱っていても人には知らせないわけですから、スミちゃんが弱っていても久留美には分からなかったわけですし。それと「わけあり」、何やら悪いことをしたかのようですが、この回では久留美は父が元ラグビー選手で、ケガで会社を辞めたとしか言っていません。しかも娘に車に気を付けろと言っている辺り、それなりに愛情を注いでいると思います。

そしてちょっと不思議なのですが、

https://note.com/54seikobi85/n/nd889bf9fce8f
五島編は必要だったのだろうか?
こういうと、反発はあると思います。雄大な景色に、高畑淳子さんはじめ役者の素晴らしい演技。何が不満かって?
(中略)しかし、ペース配分がおかしくなりました。パイロットを目指すヒロインの動機付けを二度やることになっています。五島のばらもん凧と、東大阪町工場でくすぶる父と。この子役時代のペース配分がおかしくなっていて、詰め込み過ぎ、中途半端になっているとみた。

流れを追うとまず五島編は、舞が祥子から自分のことは自分でやるとか、失敗は悪いことではないと言ったことを学び、さらに一太に出会い、そのうえでばらもん凧を一太に揚げさせて貰うことでまた一つ成長し、これが第1ステップです。そして東大阪に戻り、父から貰った本を見て模型飛行機を作ろうとするわけで、これが第2ステップと言えます。「動機付け」はこの第2ステップでしょう。無論大阪に帰る時に、飛行機に乗ったことも一因ではあるでしょうが。
 
舞の幼馴染は本役以降も出てくるのだけれども、彼らの紹介や因縁をやるべきなのに、時間が詰まり気味で足並みが狂っています。

「因縁」ですか。それぞれの関係とでも言うべきかと思いますが…。

こんな序盤でペース配分が乱れているとなると、今回は巻き返しが厳しいかもしれない。ペース配分や作劇技術は、個性がきついけれども『ちむどんどん』の方がはるかによかったと思えます。

前出のように、動機付けは東大阪に帰ってからですし、別にペース配分も乱れているとは思えないし、テンポよく物語が、しかも等身大で進んでいると思います。前作はいきなり料理人になると宣言したり、鶴見でたまたま出会った相手に、たまたまレストランを紹介して貰ったりで、そのプロセスがかなり飛ばされ、こちらの方がペース配分に難ありだったのでは。

大丈夫? まあNHK大阪だからネットでのアンチはおとなしいでしょうが、それはそれですし。
ペース配分がおかしいせいか、ほぼ前編が説明台詞の気がします。悪役描写もあまりにわかりやすくて、どういうことかと思ってしまう。

「NHK大阪だからネットでのアンチはおとなしいでしょうが、それはそれですし」
「NHK大阪だから」とは何でしょうね。この言葉、大阪制作(BK)の方がアンチが少ないと認めたことになりますが(実際大阪制作の朝ドラは面白いと思いますが)。あと「それはそれですし」も何を言いたいか不明。そして
「ペース配分がおかしいせいか、ほぼ前編が説明台詞の気がします」
既に書いていますが、ペース配分は今作は比較的まともです。そして「前編」は「全編」のことでしょうか。この場合の説明台詞とは何でしょうか。ドラマの中で言うべきことを言っているだけだと思いますが。

あと、
「悪役描写もあまりにわかりやすくて、どういうことかと思ってしまう」
悪役とは浩太の取引先のことでしょうか。無論この人は、会社を経営する以上高品質低価格の物を探しているわけで、お宅の物はその基準に合わないと言っているわけだし、言うなれば浩太の方もいくらか甘えはあったかも知れません。


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[ 2022/10/20 01:15 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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