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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』第37回「オンベレブンビンバ」あらすじと感想-1

第37回の前半部分です。


各地の所領を巡る訴訟が相次ぐが、その中には三善康信の所領もあった。しかし時政は評定裁定から締め出されており、恩賞の沙汰より後は、執権宛ての訴状は政子宛てとなっていた。既に実朝もこれを認めており、時政は面白くない。その時政は二階堂行政から、義時とのえの間に子供ができたと聞かされ、結び付けたことを自分の手柄にするが、行政は意外な表情をする。その行政に時政は、高野山に訴えは退けるという下知状を自分の名で書くように迫る。訴訟から政子を退けるつもりだった。

一方りくも、義時が時政を厄介払いしたがっているのを知り、父親を何だと思っているのかと腹を立てる。りくは政子や義時への復讐を考えていた。りくは政子の前に現れ、こう告げる。
「何もかも思い通りになると思ったら大間違い。この鎌倉を動かすのは、私の夫です」
政子は答える。
「もう父上を振り回すのはおやめなさい」

行政は時政名義の書状を義時に見せ、京に送るべきかと伺いを立てていた。義時は今後後訴訟は尼御台が行う、ご自分の引き際を考えるようにと引退をほのめかす。父親に向かってようそんなことが言えるなと時政。しかし義時は、父親だから申しており、そうでなければもっと手荒なことをしていたとにべもなく、この先は父上の出方次第では、今まで粛清された御家人たちと同じ道を歩むことになりかねないと釘をさす。時政は言う。
「だんだん頼朝様に似て来たな」

お褒めの言葉として受け取っておくと義時。親子で争うのはうよくないと時房が諫めるも、すべては父上次第と義時は斬り捨てる。そして実衣の子である時元が実朝に仕えることになり、千世からも挨拶を受ける。そして泰時は義時のたっての願いで、義時自身に仕えることになっていた。不服か、もっと晴れやかな顔をしろと言う義時に、生まれつきである、ならばご自分をお責めくださいと泰時は答え、義時は苦笑しつつ。自分のすることを見て学ぶように言う。

時政は縁側に腰を下ろし、現れた時房に「やることがねえってのは楽でいいなあ」と洩らす。時房は一緒に食べようと餅を2つ持っていた。固いのが駄目な時政のために、時房はどちらが柔らかいか感触を確かめていた。そんな時房に時政は、政所へ行って褥を取って来てくれ、どうせもう使わねえんだからと言い、尚も餅を確かめる時房に時政は尋ねる。
「お前はどちらなんだ。わしか小四郎か」
時房はおかしなことを申される、北条は一つだと言うが、時政にはその時房の笑顔が癪にさわった。時房は、兄上は父上を守ろうとしていると言い、やっと餅を渡すが、時政はそんなに触った餅は要らねえと慌てふためいたように言う。

政子は書状を認めていたが、政子は慣れない仕事に疲れていた。大江広元は文官に任せるよう提案するが、政子は自分で書くと主張し、泰時に肩を揉ませる。女性であるため、ひらがな文であることを義時は懸念するが、これぞ尼御台の文書である証と広元は言う。しかし最終的に政子は文官に一任することにし、広元は仮名を使用することを決める。政子は肩を揉ませながら時政について義時に尋ね、時政が何か企んでいることを知る。そして政子は泰時の揉み方が悪いと、、自ら泰時に手本を示す。

義時は広元に時政について尋ねるが、広元は御家人の気持ちを引き戻すのは難しい、それはあのお方もわかっているはずなので任されたいと答える。一方でりくは、実朝を鎌倉殿の地位から下ろし、やはり源氏の血を引く平賀をその地位につけるつもりであると時政に伝える。政子から力を奪うのが目的だった。

そして朝雅ときくの子がその地位を継げば、自分達は鎌倉殿の祖父母になると述べた上で、成り行きによっては、政子と小四郎を討つことになるやもしれぬ、その覚悟はおありかと時政に伝え、こう続ける。
「向こうも同じことを考えているのかも知れないのですよ」
りくは、志半ばで去った政範のためにも、成し遂げてほしいと時政に懇願し、いいお顔になられましたね、覚悟を決めた男の顔てこんなにも艶っぽいのですねと、その胸に顔をうずめる。

りくはまず三浦を味方につけ、三浦がつけば和田もつく、三浦を先に引き込んだ方が勝ちだと、自分の計画を打ち明ける。やがて三浦義村が時政の館に呼ばれ、時政は実朝がおとなしすぎて、周りの者が調子に乗るばかりじゃと言うが、義村は威勢がよすぎて、潰れて行ったお方もいると答える。

しかし時政はそれを遮るように、善哉は今いくつだと答える。6つになられましたと義村。そしてりくは、時政が善哉を鎌倉殿にしたがっていると言い、義村は頼家様が聞けば涙を流して喜ぶと口にしつつも、まだ善哉は鎌倉殿になるには幼かったが、善哉の元服までは平賀朝雅が鎌倉殿を務める計画を知らさえる。2人の野心を知ったた義村は、悪くない話ですと答え、りくは手を貸してくれますねと念を押す。

御所にはちえが呼ばれていた。ちえは重忠が発つ前に畠山の本領を譲り受けており、政子はその本領はちえの物だと言うが、ちえは謀反人の遺言には従えないと断る。従ってくれと義時は言うが、ちえは、北条は身内に甘いと言われると受け取ろうとしない。重忠は謀反人ではないと政子は言うが、ちえは謀反を起こしたから討伐されたのではないかと逆に聞き返し、武蔵へと帰って行った。後にちえはこの地で再婚し、畠山の名を遺した。

後鳥羽上皇は側近たちの前で何やら絵を描いていた。平賀朝雅の助言を聞きながら描いたのは、時政の似顔絵だった。似絵(にせえ)は上皇の得意中の得意であると慈円。一方藤原兼子は自分の似顔絵が気に入らなかったようで、破り捨てていた。上皇は畠山の件を尋ね、中原親能が一族すべて滅亡したと答える。力のある御家人が少なくなり、朝雅はしばらくは北条の天下と答えるが、既に上皇は、北条は時政と政子がやり合っていることを知っていた。生き馬の目を抜くとはまさにこのことよと上皇。そして描き上げた慈円の似顔絵は慈円本人が取り上げ、丸めてしまう。


時政が評議から外され、政子が尼御台として訴訟に加わることで、時政と義時の対立が表面化します。義時は時政が訴訟に関して、勝手に振舞うのを止めるように言い、時房は兄上は父上を守りたいのですと言うものの、時政は腹の虫が治まらないようです。そして、義時と政子への敵対を促すりくの意見に乗り気になります。りくにしてみれば、血縁関係にない政子や義時は、自分の野心のために滅ぼしたい相手でもありました。そして義村を呼んで、彼が乳母夫である善哉を、将来的に鎌倉殿にするという条件で味方に引き入れようとするのですが、あの義村が簡単に転ぶでしょうか。

その義村、威勢がよすぎて潰れたというのは頼家のことでしょう。いっそ頼家のように暴走してくれた方が、ある意味楽な場合もあるにはあります。実朝の場合は本人に非はなくても、周囲の思惑があれこれ絡みそうです。しかし先日も書いたのですが、柿澤勇人さん演じる実朝は既に大人であり、もっと若く頼りない実朝なら、高校生か、せめて20歳そこそこの俳優さんでもよかったでしょう。同じことが
まだ若いと言うか幼くて、魚を両手で持って食べる義時
富士の巻狩りでの元服直前の金剛(頼時→泰時)
にも言えるかと思います。

さて実衣の息子の時元ですが、元々は全成が捕らえられた際に連座させられそうになり、身内である北条一族から助命されて、父の領地に隠棲したとされています。その後、実朝が暗殺された際に、源氏の血を引く彼は将軍の座を狙おうとして、義時方の武士に討ち取られるわけですが、どうも将軍の座狙いと言うよりは、北条方が彼を討とうとして、挙兵したという説もあります。

そしてちえ。この人物は後に足利義純と再婚しています。姓からわかるように、かの足利氏の血を引く人物です。これによって所領を継承しますが、これには諸説あるようです。ともあれ、元々は平氏であった畠山氏は、この婚姻によって源氏となりますが、この人の6代後の子孫がかの足利高(尊)氏です。

互いが互いに何やら企てていますが、行きつく先はどうなりますやら。ところで後鳥羽上皇の似顔絵、パペットホームズのベッポを思い出します。このベッポの声を担当していたのが、梶原善さんでした。授業中先生の似顔絵を描いていて取り上げられてしまい、取り返してほしいとホームズに依頼して来るのですが、先生がある理由から絵を引き裂いてしまったため、結局取り返すことはできませんでした。そして、りくの
「何もかも思い通りになると思ったら大間違い」
は、今週で終わる朝ドラのヒロインに言ってほしいです。

飲み物-チューリップグラスのビール
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[ 2022/09/27 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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