fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ  >  鎌倉殿の13人 >  『鎌倉殿の13人』第36回「武士の鑑」あらすじと感想-1

『鎌倉殿の13人』第36回「武士の鑑」あらすじと感想-1

『鎌倉殿の13人』第36回「武士の鑑」前半部分です。今回からあらすじを少し短めにしています。


実朝の花押入りの下文により、御家人たちは畠山追討に乗り出す。武蔵で兵を調えているのがその理由だと時政は言い、三浦義村や和田義盛に爺様の仇討ちができると持ちかける。そして時政は早速息子重保を由比ヶ浜におびき出そうとし、自分が出て行くと怪しまれるため、娘婿の稲毛重成にそれを命じる。うまく行けば畠山の後釜に据えると言われた重成は、この策に乗る。また時政は、重保は殺すなと命じていた。

しかし義盛はどこか複雑な思いだった。義村の弟胤義は、義時に伝えなくていいのかと尋ねるが、板挟みになって苦しい思いをするだけと義村はあっさりと答える。一方義時は時房からこのことを聞き、ほぞをかむ思いだった。するとそこにひょっこり泰時が現れ、のえのことを話そうとするが、出直せと言われる。その後泰時はのえとすれ違うが、のえは悪阻のようだった。その頃重忠は鎌倉へ向かう。

実衣は畠山は謀反を企んだと言うものの、実朝は下文を取り消したがる。しかしそれは自らの威信を傷つけることでもあった。義時は重忠を、鎌倉殿と話すために呼び寄せたと言い、実朝は重忠への恩を忘れていなかったが、その頃由比ヶ浜には重保が謀反人を討つべく駆けつけていた。しかし謀反人とはお前たちのことだと言われ、手向かいしなければ命は取らぬと言われるものの、重保は太刀を抜いて斬りかかる。時政は重保が殺されたことをを知って悔やむが、義村はこう答える。
「やらなければ、やられていた」

一方重忠は重保のことを知ったのか、二俣川の手前まで来てそれ以上進もうとしなかった。りくはすぐに兵を差し向けるようにと言う。このまま引き下がれば戦に、このまま進めばその気はないということだった。向こうが戦をする気がないのなら、戦っても無駄だと義盛は言うが、りくは畠山は謀反人だとの姿勢を崩さない。時房は政範を失った無念はわかるが、すべてを畠山に押し付けるのはよくないと忠告するもの、りくは政範がああいうことになって、腹の底では笑っているのだろうと頑なに言い張る。

その時泰時が来て、重忠が鶴ヶ峰に陣を敷いたようだと伝える。そこは敵を迎え撃つには格好の場所だった。義時も義村も義盛も、あいつは死ぬ気だと言い、だったら望みをかなえてあげようとりく。時政は妻にそれ以上口を挟むな、腹をくくった兵は強いと諭す。義時は父に、自分を重忠討伐の大将にしてくれと願い出るが、それは戦をしないためのものだった。義時は時房に、御所に残って時政を見張るように言う。そしておじけづく泰時に義盛は、自分を見て学ぶようにと言う。

時政はりくへの先ほどの言葉を詫び、りくは自分は戦の心得を知らない、的外れなことも言うと自らの行動を弁明する。時政は御所で実朝を守るつもりだった。また政子は重忠の謀反には懐疑的だったが、執権である時政がそう言う以上どうしようもなく、義時は政子に、いずれ腹を決めていただくことになるかも知れない、つまり、時政の執権職からの追放を暗示するようなことを仄めかした。

武装して鶴ヶ峰を目指した御家人たちだが、重忠から一望できる場にいてはひとたまりもなかった。しかも重忠は華々しく散る覚悟のようだった。義時はまず矛を収めさせると言うが、その役目は義盛が引き受け、義村も同意する。それでもらちが明かない時は、腕相撲で勝負すると義盛。その頃足立遠元は、時政が恐ろしいと政子に直訴していた。その遠元は目元がけいれんしており、所領に戻って休むことを政子は提案して、長年伝えてくれたことへの礼を述べる。

義盛は説得に行った重忠にやけになるなと言うが、重忠は筋を通すだけだと言い、北条のやりたい放題で、武蔵を奪い、息子に濡れ衣を着せたうえ、自分も義時の言葉を真に受けてこのざまだと言う。そして重忠は「戦など誰がしたいと思うか」と叫び、ここで退けば畠山は臆病者となる、戦い抜いて畠山の名を歴史に刻むと言う。

もう少し生きていれば楽しいこともあると義盛は言うが、今の鎌倉で生きるつもりはないと言い、さらに重忠は腕相撲も断った。結局戦で決着をつけることになり、義時は重忠を謀反人として討ち取るための命令を下す。義盛は視野が狭まっている重忠に対し、脇から攻めると言うが、そのことは重忠に見抜かれていた。

義時は功を焦らず、戦がどのようなものか見て置けと泰時に言い聞かせるが、泰時は怖くないのかと父に尋ねる。義時は言う。
「敵は畠山重忠だぞ、怖くないわけないだろう」


この畠山討伐ですが、結局平賀を討てない以上、畠山を討つという方法を選択せざるを得なかったとも取れます。しかも北条は、比企のいない武蔵を欲しがってもいました。鎌倉幕府と江戸幕府の違いは、時代的背景もあり、絶対的な力を持つ支配者が、自分の支配下にある武士集団を、法で持って統べることができるかできないかの違いもあったのですが、いずれにせよ幕府ができて日が浅い内は、こういうこともまた起こりえたと言うべきでしょう。

和田義盛が重忠は見栄えもいいし頭も切れる、自分と同じ匂いを感じると言っていますが、それはちょっと違うような気がします。無論義盛の風貌もある種のインパクトを感じさせますし、彼ならではの役割があるのも確かです。しかし義盛がそれなりに老けた雰囲気であるのに比べ、重忠はあまり変わりませんねーこの時既に40代なのですが。

足立遠元、もう1人の武蔵の御家人であるわけですが、どうもこの人はあまり脅威とはなっていないようで、政子もそれとなく引退を勧めます。

りく。男たちの中に混じって、とうとうと自らの持論を述べる辺りは、シェークスピア劇に似た物を感じさせます。彼女が畠山を討てと言うのは、政範可愛さゆえの畠山への私怨をも感じさせますが、前出のように平賀を討てないのであれば、この場合畠山が、いわばスケープゴートとならざるを得ませんでした。無論義時が出陣前に政子に話したように、時政が執権の座にいるのもまた問題視されてはいます。ただ義時が執権の座についた後も、御家人粛清は続いてはいますが。

しかし義盛の腕相撲云々、確かに腕相撲で決着がつけばベストなのですけどね。それと泰時は、かなり戦に対して怯えがあるものと見えます。それとのえの件は一体何なのでしょうか。


飲み物-グラスに入ったビール
スポンサーサイト



[ 2022/09/20 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud