第108回の気になった点です。
食事会でなぜかフォンターナに直接関係ない田良島がいる(スポンサー?) 貸し切りなのにお構いなく入って行くニーニー なぜか養豚業を隠したがる 暢子「ウソは嫌い」「ウソつこう」 押しかけた2人の分も用意してあるの? 二ツ橋「一緒にいらっしゃった女性は恋人ですか」(こんなこと聞かないでしょう) 「豚に真珠」 命を大切に頂くと言いつつわざと料理を焦がすって イタリア料理と日本料理の共通点がわからない暢子(フォンターナに7年いたのでは?) 房子の話より寛大の豚の話の方が聞ける 経営者でもないのに辞めさせることに乗り気な和彦 うちがもっとしっかりしていたら 今に始まったことじゃないから
房子の帰国を祝う会がフォンターナで開かれますが、実際は暢子を励ます会でした。出席者は他に和彦、智、田良島そしてシェフの二ツ橋ですが、遅れて矢作がやって来ます。二ツ橋が招待したとのことで、矢作は迷惑をかけたと頭を下げますが、料理人たちは渋い表情です。しかしそこへ、清恵を探す手がかりを求めていた賢秀と寛大が入って来ます。賢秀ニーニー、あまゆに続いてまた強行突破です。
しかし彼らが招待されていないにも関わらず、なぜかテーブルセッティングがされて料理が出て来ます。しかしその前に、ニーニーが矢作の分を勝手に食べようとしているのは、いつものこととは言え、どうにかならないでしょうか。しかも暢子は、店がうまく行っていると周囲と口裏を合わせており、暢子の店に行きたいと呑気には話すニーニーに、いくらか戸惑い気味です。
ところでその暢子、店がうまく行っていないのにも関わらず、「ウソは嫌い」と、店のことを正直に話そうとしていました。しかし暢子が困っていることを知ったら、ニーニーがまた余計なことをしかねないからと説得され、「ウソつこう」となるわけですが、このセリフと言い、暢子自身の雰囲気と言い、数か月のうちに母親になる女性のはずなのに、如何にも幼稚な印象を与えてしまいます。
第一暢子は、過去に愛にも智にも嘘をついているのですが。それとイタリア料理と日本料理の共通点に「例えば?」と問い返していますが、このフォンターナに7年いたらそのくらいわかるのでは。
一方ニーニーも、養豚場で働いていることをなぜか必死に隠します。そして寛大共々投資関係の仕事をしているように装います。結局会話が進む内に、寛大が沖縄に絡む養豚の話を始め、皆にもどうやら養豚の仕事をしているらしいと気づくのですが、この寛大の話は、寧ろ房子の一般論的な料理の話よりも、訴えかけるものはありました。こういう所で話をさせず、きちんと語らせる場を作るべきだったなと思います。それにこのシーンで、和彦がやおらノートを取り出してメモを取るのはちょっと興ざめでした。
しかも養豚のことがばれたら困るニーニーは、寛大にろくに食事もさせずフォンターナから連れ出します。お蔭で料理を完食できず、何だかもったいないなと思います。先週は子供たちに、給食を残すなというテーマだったはずなのですが…。
しかしこの時のポルケッタ、イタリア風豚肉料理なのですが、盛り付けが「高級レストラン」の割に貧相です。野菜すら添えられておらず、言っては何ですが、ラフテーを丸くしたように見えてしまいます。
それとこれもツイッターで指摘されていましたが、矢作のポルケッタだけ焦げた物が出されます。料理人たちがわざとやったようです。しかし矢作はこれで怒り出すことはなく、食事の後でよく堪えましたねと言います。しかし何とも陰湿な展開ではあります。
あと、矢作に飲み直そうと誘う二ツ橋の言葉から見て、何やら話したいことがあるようですが、矢作の方は、あまり話したくはなさそうです。それと「一緒にいらっしゃった女性は恋人ですか」、いくら何でも、こういうことを訊くでしょうか。
結局矢作は出汁を確認したいからと、二ツ橋の飲み直しを断って杉並に戻ります。しかし店では、暢子と和彦が、矢作に辞めて貰うかどうかで相談していました。しかし暢子はともかく、経営者でない和彦が矢作解雇に乗り気になっているように見えます。暢子に色々指示するのが、あるいは気に食わないのでしょうか。しかし矢作がいるからこそ、一時的であるとはいえちむどんどんに、お客が入ったとも言えるのですが。
一方暢子は
「うちがもっとしっかりしていたら」
後悔先に立たずですね。まあ彼女の場合、今に始まったことではないのですが。
ところで暢子役の黒島さん、セミロングのストレートヘアをちょっと外巻きにしていますが、かなり髪が多くて黒々しているので、下を向くとばさっと垂れた感じになります。厨房ではまとめるのが原則ですが、普段もヘアバンドとか、カチューシャなどを使った方が、髪が下がってこずにいいのではと思ってしまいました。
それからニーニーの「豚に真珠」、随分失礼だなと思います。ついでながらこの「豚に真珠」というタイトルのお芝居が、『名探偵ポワロ』の「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」に登場します。あと寛大がハワイの豚に言及していますが、サモアとかトンガも豚をゆでたり、蒸し焼きにしたりした料理がありますね。
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