第107回の気になる点です。それと大河関連で、多少修正しています。
騙されたと被害者ぶる上に、フォンターナで清恵が話したことの本当の意味がわからない賢秀 清恵「ウソつきまくって、いい年して倍にして返すだの沖縄の一番星だの言いながら、簡単に変な話に引っ掛かって」 すぐ出て行く賢秀(何回目?) 坂田「この料理人さん…要ります?」 鍋を火にかけたまま2階に上がる暢子 波子の弁当はかつての弁当押しつけへの対抗? 船長だ乗組員だと段々わけがわからなくなるお姑さん 寛大「保証人もいない女が手っ取り早く働くとなれば住み込みの水商売だ」 「纏う朝」「ひなた」 和彦「じっくり考えてまたやり直そう」
まず養豚場。清恵がかつて友達の経験として自分に話したことが、他ならぬ清恵自身のことであったと知って、賢秀は騙されたなどと言います。要はバツイチで男に貢がされていたわけですが、そういう人物の気持ちを理解しようともせず、また友達のことと前置きして話したのが、実は本人のことだったと言うのにも気づかないニーニーも、ちょっとどうかと思います。
そしてまた養豚場を出て行こうとするのですが、これで一体何度目なのでしょう。ここもよく、これだけ出入りの激しい人物を受け入れますね。清恵の
「ウソつきまくって、いい年して倍にして返すだの沖縄の一番星だの言いながら、簡単に変な話に引っ掛かって」
の方がよほど正論に思えます。しかし清恵が本音をぶちまけるのと豚のお産、暢子の結婚式の時も似たような状況でした。
その暢子、ちむどんどんにお客が来なくなり、二ツ橋に原価を下げるように言われ、例の信用金庫の坂田という社員に相談します。しかし鶴見の信用金庫の人が、杉並まで来ているのですね。それはともかくこの坂田さん、
「この料理人(矢作)さん…要ります?」
など言った挙句、途中で帰ってしまうとは仕事になっていないでしょう。そして和彦も
「ずるずる引き延ばして結局辞めてもらうより、早めに次の仕事を探して貰う方が誠実」などと言い出します。しかし愛との結婚を引き延ばし放題に引き延ばした和彦に、それを言ってほしくはないです。
おまけに暢子は厨房で鍋を火にかけたままにしていて、矢作がそれに気づきます。
「火かけっ放しで店空けるバカがどこにいんだよ!」
「材料を無駄にするやつに経営者なんか務まるか!」
これも正論と言っていいでしょう。と言うかどのような理由があろうと、これは暢子に責任があるし、どう考えても暢子に経営者、あるいは雇われであっても店長などの仕事が、向いているようには見えないのです。
あとしーちゃん、重子と波子がやって来ます。まだ生まれる前なのに、男の子か女の子かなどと尋ねていますが、この当時まだそれはわからなかったのではないでしょうか。そして女の子ならピアノを習わせようと、赤いおもちゃのピアノを買って来たうえに、波子特製の弁当まで持って来て食べるように言います。この弁当から見るに、波子は東北出身なのかも知れません。
重子は何やら演説でもするかのように、暢子を冒険をする女の子、あなたの船の乗組員などと語り始めます。しかし二ツ橋の時もそうでしたが、単に自分の夢を語っているだけのように見えて、実際のところ何を言いたいのかという疑問は残りますが…。以前の詩の朗読と絡めているのでしょうか。
一方で清恵は自分から姿をくらませ、保証人のいない女が手っ取り早く働くなら、水商売だと父の寛大は閃きます。しかし、その当時はそういうものだったのでしょうか。仮にそう思ったとしても、昔のよしみがあるから、あまり考えたくはないが、もしや水商売に戻ったのではくらい言わせてほしくはあるのですが。実際清恵はまたスナック勤めをしているようですが、他の店の看板に「纏う朝」(OPテーマの歌詞の一部)とか、前作を意識したような「ひなた」などというのがあるのが気になります。
そしてちむどんどんもお客の入りが悪くなり、休業に追い込まれます。和彦は
「じっくり考えてまたやり直そう」
と言うのですが、休業中も解約しない限り家賃は発生しますし、経営者に責任がある場合は、従業員(この場合は矢作)に休業手当を払うことにもなります。入院と出産も控えていますが、そのお金を和彦はどうするのでしょう。ライターだけでは生活できないし、この頃コンビニはまだ少なかったようですから、ファーストフード店のバイトでもして、お金を家に入れた方がいいのではないかとさえ思います。第一和彦も応援するなどと言いながら、店の仕事はしない上に、何かあっても突っ立ったままだったり、何を考えているのかと思いたくもなるのです。
ところでこのドラマの三角巾について、公式サイトの画像です。
ツイートで指摘されている方がいましたが、やけに上がとんがっているように見えます。矢作など男性の場合は、烏帽子のように見えてしまいます。
普通三角巾は、先端が頭の後ろに来ますが、これだとサイズが小さいのか、先端が頭上にくるためとんがって見えてしまうわけです。あるいはこの被り方は沖縄風なのでしょうか-しかし暢子が沖縄で高校生だった頃、あるいは開店前の準備中は、普通の三角巾をしているのですが。
それにしても妊娠がわかった時の暢子の
「うちもお店を開きますし、お金のことは大丈夫かと」
「今諦めれば、やんばるの姉が出してくれたお金も、無駄になってしまうんです」
それぞれ重子と房子に対して大見えを切ったわけですが、この言葉を今の暢子にもう一度聞かせたくなります。
あと,、ここのメディアそのものはあまり好きではないのですが、指摘は興味深いです。
『ちむどんどん』の世界では男だけが2回目の恋を許される?(第21週)|日刊サイゾー
https://www.cyzo.com/2022/09/post_320508_entry.html
実際そうですし、愛は和彦から、清恵は賢秀から身を引く格好になっています。しかし愛は異動があり、より自分の好きな仕事をするという理由で別れることができました。清恵は、バツイチだとわかってニーニーから騙されたなどと言われています。一度他の男性と結婚した女性を認めたくないのでしょうか。こういうのも、おじさん視点だと言われてしまう一因なのかも知れません。重子が、暢子を「女の子」呼ばわりするセリフにも、ちょっとそれと似たものを感じます。
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