朝ドラに関して。
今まで大河は好きなものは観て来たし、馴染めないものも何とか完走したり、あるいは途中で録画視聴に変えながらも観続けました。無論中には最初から観ていないものもありますし、途中で視聴を止めたものもあります。しかし朝ドラに関して言えば、基本好きなものしか観ていません。今回の『ちむどんどん』は、あまり馴染めない作品ということで、その意味で異例ではあるのですが、正直なところなぜ馴染めないのか、それをを確認するために観ているようなものです。
大河と朝ドラとでは、放送の在り方そのものが大きく異なります。大河は週一で45分の枠が取られています。一方朝ドラはウィークデーは毎日放送があり、15分枠が5日なので、大河よりも放送時間は実質的に長いです。そして連日放送があるため、構成に気を配らないと、同じような展開やセリフが毎日続き、それが鬱陶しく感じられることがあります。
例えば今回の場合、暢子の「まさかやー」などのセリフが毎日のように続くことがあり、それに少々うんざりもします。所謂ウチナーグチ、沖縄言葉自体は独特の雰囲気があるし、セリフの入れ方によっては非常に心に響くものがあるのですが、暢子というキャラが毎日のように同じ言葉を、しかも東京で仕事を始めて7年も経っているのに、連発しているのはやはりどうかと思います。また今まで書いて来ているように、比嘉家の子供たちが何かにつけて我を通したがり、さほど労せずしてうまく行くのにも違和感があります。
無論制作サイドはそれをいいと思ってやっているのでしょう。しかし問題はそれだけではなく、途中で後付けの事実が出て来て、そのため設定が変わってしまっていたりしますし、こういうのもやはりちょっとまずいのではないでしょうか。また登場人物の設定も、あまり必然性が感じられないこともあるし、今後1か月でどう最終回へ持ち込むのだろうと思います。
それと少し前の話になりますが、この朝ドラで、良子の夫博夫を演じている山田裕貴さんが、自身のインスタで、制作チームの社内表彰についてアップしています。
「ちむどんどん」制作チームが社内表彰「ドラマで初の試み」でネット視聴者増加に貢献…出演者も喜び
(スポーツ報知)
要はNHKプラスでの再生数の増加につながったかららしいのですが、再生数が伸びたこと即ち人気がある、話題になるというのであれば、Youtubeと同じ乗りではないかと思ってしまうのですが…。記事中の
「他番組との連携含め、多くのトライアルを行った制作チームの取り組みと熱意」
とありますが、これは他の朝ドラや大河でもやっているのではないかと思います。それから元参院議員の磯崎陽輔氏が自身のツイートで、当時沖縄から持ち込めなかった農作物に言及していましたが、これを含め、沖縄を描くという上でなされるべき様々な考証が何か無視されているようで、その点で沖縄を軽視しているようにも取れます。
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