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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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小檜山青氏と大河ドラマと『ちむどんどん』

『ちむどんどん』、やっとと言うべきなのか、あと5週間となりました。

私は賢秀がハンバーガー店に乱入して、暴れ回った辺りから見始めたので、比嘉家の子供たちが幼かった頃はよく知りません。ただ後の方で、賢秀がテビチを多く貰おうとしたシーンとか、和彦のお父さんに、レストランに連れて行って貰ったシーン、暢子が沖縄そばを和彦にほめて貰って、喜ぶシーンなどは観ています。子役の頃の方がよかったと言う人もいるようです。

実際子役の時は、大人の俳優さんに代わった時、どのような展開になるのだろうと期待するせいもあるでしょう。
そう言えば前出のハンバーガー店乱入で優子と暢子が謝罪に行った時、あの時も確かサーターアンダギーを持参していたような覚えがあります。暢子(良子も)が何かにつけてサーターアンダギーを持って行くのは、この辺りにその原点があるようです。

ところで第100回に関しての小檜山青氏のnote記事から、一部抜粋します。まずフォンターナで房子が、矢作に詫びるシーンですが、

ここでなんで房子が謝るのかというのは、わかってないんですよ。謝れる人間は強いし、徳があります。悪くないもん! そう意地を張ってすねるのはガキだ、ガキ。

この部分、ブーメランになっていないでしょうか。こう書くのであれば小檜山氏=武者さんも、取りあえずは『青天を衝け』と『カムカムエヴリバディ』で、登場人物やストーリーに対し、誹謗中傷と呼ぶにふさわしい評価をしたことを謝ってほしいです。でないと小檜山氏も「ガキ」と言うことになるのですが。

それともう一つ。

そして矢作が料理人として、暢子の元で働くことになります。ここで労働条件でも。
・給料は相場通りでいい
・休みは週一、残業なし
・給与は遅延なしに払う
 なかなか。朝ドラの旧弊「お給料はどうでもいいから働きます!」「いつでもやります!」という悪しきやる気アピールはもう終わりでいい。

私はあまり朝ドラを観ていないせいか、
「お給料はどうでもいいから働きます!」
というのは、あまり記憶にありません。観ている可能性もあるかとは思いますが。

で、この労働条件ですが、これは矢作がすべて出したものです。しかし雇用主は暢子なのですから、本来は暢子が条件を提示してしかるべきでしょう。しかも矢作がこれを言い出す前、給料は矢作自身が望む額でいいといったことまで口にしているのですが、こういう大雑把な点、矢作と相談して決めないという点が、暢子が本気で店を持ちたいのか、その自覚に欠けるのではと見られるかと思われます。
それからその次の箇所ですが

そして何より、矢作はこれがしたかった。パパイヤを刻むときのうれしそうな顔。

少なくとも無料部分には、青パパイヤは妊婦には危険と言う記述がありません。そういう部分もまたきちんと書いてしかるべきでしょう。

大河関連を観る限り、小檜山氏は志半ばで果てたとか、敗北を喫した人などに共感するフシがあるようです-ただその割には吉田松陰とか、あるいは小松帯刀といった人物は好きでないようですが、これは自らが掲げるイデオロギーに合わないということもあるのでしょう。

しかしそう考えると、この『ちむどんどん』の主人公の暢子や比嘉家の子供たちは、他人を巻き添えにしてまで自分の主張を強引に押し通して、結局それがうまく行き、特に挫折しているようでもないため、小檜山氏が共感する人物像とはかなり異なるように思います。

以前沖縄差別がどうこうと書いていたこともありましたが、この朝ドラを観る限り、作品中にあまりそういう差別が存在しているようには見えず、暢子などは寧ろ順風満帆過ぎるほどだと思えるのですが。逆に『カムカム』の主人公たちの方が、別の意味で苦労しているように感じられます。

話が大河に戻りますが、小檜山氏=武者さんが、北条時政とりくを嫌いなのだなということは以前書いています。特に時政ですが、武者さんから見れば、時政のように漢籍の素養もなく、妻の言いなりになる田舎のおじさんが、鎌倉幕府の重鎮となっているのが面白くないのかも知れません。

無論時政も、最初からそうなるのを予測していたわけではないはずなのですが。一方で畠山重忠などはほめていましたが、その重忠も頼家を見捨てて北条に与するようになると、その評価がかなりトーンダウンしたようです。

それと先日分でも書いていますが、多分に江戸時代的な「忠義」の概念を、他の時代にまで当てはめるようなこともしない方がいいと思います。実はこれに関して先日書きそびれた分、私だったらこのようにするだろうなと思ったことを、ここで書いておきます。

新選組は幕府への忠義を貫こうとしたが、慶喜は幕府軍の総指揮官ではなく、彼らの忠義も空しくなってしまった。戦国時代は主君を7回変えたという藤堂高虎のような人物もいて、江戸時代的な忠義は根付いていなかった。
真田信繁は関ヶ原後隠棲していた九度山から大坂へ行き、豊臣方に加わる。ただこの時の牢人には恩賞目当ての者も多数おり、忠義を貫いたとされる信繁の人物像にも、後世の脚色はいくらか入っている。
ともあれ、三谷さんは幕末と戦国という、異なる時代の武士の在り方をこれまでの2作で描いてきたが、今回は武家政権の黎明期であり、そこには御家人たちの対立と寝返りと言う、これまでの三谷大河とはまた違った雰囲気が見て取れる。

「忠義」メインとは言えませんが、三谷大河の変遷という観点で書くのであれば、やはりこんな感じになるでしょうか。
しかし武者さんの場合、鎌倉時代を語るのに、いきなり『麒麟がくる』という別時代を舞台にした作品を持ち出して来たりしていますし、それぞれの時代の概念を尊重するという姿勢は、やはり望めないかも知れません。
(2022年8月28日加筆修正)

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[ 2022/08/28 01:00 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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