『ちむどんどん』第98回の気になる点です。
「働いて返す」と言っているのに殴られる矢作 妊娠しているのに飛び込んで行く暢子 矢作「調子乗って独立して見え張って分不相応な店構えて、半年ももたねえでこのざまよ」 矢作「イタリア料理の店じゃねえのかよ?」 暢子「うちの求めている料理人の条件を全部満たしています」 暢子「沖縄料理はうちが教えます」 残業続きの母親に会えない晴海 良子、まるでスーパーの野菜がよくないような言い方 それでも自分の知り合いを紹介してくれる安室のおばあ 暢子がフォンターナに来る設定は矢作の妻とすれ違わせるため? 家事をやらない和彦
まずなぜか鶴見に現れて、食い逃げして捕まる矢作ですが、働いて返すと言っているのに、あの殴り方はないだろうと思います。この朝ドラに言えることですが、こういう犯罪関連の描写がないと、ストーリーを進行させられないのでしょうか。しかも妊娠2か月の暢子がそこに飛び込んで行くのもどうかと思うし、ここは和彦が止めるべきでしょう。あのネズミ講の事務所に行った時の行動と同じパターンですね。
そして矢作の
「調子乗って独立して見え張って分不相応な店構えて、半年ももたねえでこのざまよ」
これは暢子が店を持つと言う前のセリフですが、何やら暢子への皮肉のようにも取れてしまいます。それくらい、このドラマのヒロインは料理への情熱が乏しく感じられます。
さらに
「イタリア料理の店じゃねえのかよ?」
二ツ橋さん、三郎さんに続いて同じことを言われましたね。しかし暢子が「妊娠していることがわかって」と言った時の、矢作の視線はちょっといただけません。
しかし暢子が、矢作は自分が求める料理人の条件を満たしているなどと言っていますが、具体的にどのような部分を満たしているのでしょうか。こういうところはショートカットしてしまうのですね。さらに
「沖縄料理はうちが教えます」
暢子が(子供の頃は別として)沖縄料理を作っているところなど、そう頻繁には出てこない(そもそも料理シーンが限られる)のですが、人に教えられるほどの腕なのでしょうか。
一方良子。給食絡みの残業で、帰宅した頃には晴海はもう寝てしまっています。なんだかもう、晴海が気の毒になります。それと良子が、スーパーで野菜を買う家も多い、だから地元の野菜をと言っていますが、これだとスーパーで野菜を買うことが悪いように取れてしまいます。安室のおばあが気を回してくれたのはいいのですが、仕入れ業者は先日も書いたように入札で決めることであり、特定の農家からの野菜の調達は、癒着と見られてしまわないでしょうか。
そしてフォンターナに、矢作のことを相談に行く暢子ですが、既に矢作はフォンターナを辞めている以上、ここで相談するのかと疑問です。要は、矢作の妻と会わせるためのシーンなのでしょうが、この回も後付けで、関係者の身内が登場していますね。この辺りが練られていないなと思います。
それと和彦ですが、ここのところあまり存在感を感じません。暢子を全力で応援すると口先では言っていますが、ならば家事を手伝うなり、しかるべき所に勤めて定収入を得て、家計を支えるなりするべきでしょう。どころか遅く帰って来た暢子の方が、いそいそとお握りを作ってあげたりしているのですが、確か和彦は以前、男女の役割分担に反対していたのではなかったでしょうか。『和田家の男たち』で、ライターとおさんどんを両方こなしていた優を見習えと言いたくなります。
しかもこのジューシーお握り、グラスの陰に隠れてよく見えないのですが、NGは出なかったのでしょうか。
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