第93回の気になる点です。しかし主人公とその周囲の人物がやっていることが、どうもよくわかりません。
暢子「物件を契約したら早くフォンターナを辞めないといけない」←当たり前 フォンターナに営業に来る賢秀 ネズミ講であると教え、賢秀に説教する房子 和彦は社員特別融資のことを上司の田良島に頼らず、自分で訊いてはどうか ネズミ講について田良島から教えて貰う和彦 我那覇も騙されていた 犯罪だから違約金は必要なしなのですが またあまゆにいる智 現金持ち歩かなくても振り込めば? 明らかに危なそうなのに現金を持って出て行く暢子 暢子がどこへ向かったかもわからないのに出て行く和彦、なぜかその後を追う智 暢子が相手に平手打ちを食わせるまで黙って見ている和彦と智
暢子が物件の契約で二の足を踏んでいましたが、やっと決意します。しかし当然と言うか、そこを契約するということは開店を意味するわけで、フォンターナとしては早々に辞めさせることになります。暢子はいい顔をしませんが、独立というのは、要はそういうリスクを伴うものでもあると思うのですが。
そしてそのフォンターナへ、賢秀ニーニーがやって来ます。しかし房子、そこは流石に経営者です。ネズミ講であることを見抜き、さらに配当金を受け取ったのかどうか問い詰めます。さらに誰のためのこのビジネスを始めたの、大事な人に迷惑をかけたくなかったら、ちゃんと自分で真実を確かめるように言い、ニーニーを追い出してしまいます。しかしこの後、とんでもないと言うか、恐らくそうだろうと予想した通りになってしまいます。
和彦、社員特別融資なら自分で訊いてみてはどうでしょうか。そして、恐らくその当時社会問題になっていたかも知れないのに、しかも新聞記者でありながら、田良島が言い出すまでネズミ講のことに気づかない有様です。田良島も社会部の記者に教えて貰ったようですが、ちょっとぼんやりしていないでしょうか。
ニーニー。事務所へ戻ったところ、我那覇を始め何名かが配当金を払えと社長に迫っています。しかし契約書には非常に小さな字で、ノルマ達成後半年以内に払うとあり、社長は知らん顔です。そこへニーニーが入って行って、悪徳商法の犯罪だと言い、会員を辞めるから預けた金を返してくれと言ったことから、違約金200万円を払えの騒ぎになります。無論これは違法行為なので、違約金を払う必要はありません。ついでながら闇金から借りたお金も返済義務はありません。
しかもニーニーが、こともあろうに良子の家とあまゆの電話番号を教えていたため、良子と暢子に連絡が来ます。良子の方は途中で電話が切れるものの、あまゆで受けた電話で違約金のことを聞き、契約のためにおろした200万円を持って飛び出します。こういう時誰か注意するとか、事情を聞くなどはしないのでしょうか。いくら何でも200万の現金を持って出て行くなど、普通ではないでしょう。
その暢子を智が追うわけですが、順番としてあれちょっと変ですね。まず暢子が出て行き、そこへ入れ違いに和彦が帰ってくるわけで、本来ならば和彦が、暢子を追いかけて智が走って行くのを見て、あまゆで事情を聞き、自分も出て行くという流れになるはずです。しかし実際は、智が和彦の後を追うようなから走って行っているわけなのですが。それと「金持って」だけでよくわかりましたね。暢子が電話口でニーニーと言っていましたから、「金持って賢秀の所へ」くらい言ってあげれば、和彦もネズミ講の事務所であると察しはついたでしょう。
あと事務所で暢子が相手に手を出すまで、和彦も智も何もしない(その時まで、誰かに取り押さえられていたわけでもない)のも気になりました。和彦は自分の奥さんなのに、「暢子、やめろ」くらい言わないのでしょうか。
そしてニーニーの「やんばるの母ちゃんがこつこつ働いて貯めた金」
暢子の「お母ちゃんをバカにするな」
母親を悪く言われるのは腹に据えかねるでしょうが、そういう親だと相手に思わせるのは、彼ら兄妹の言動も一因となってはいるでしょう。無論、優子の育て方もあれでよかったのかとは思いますが。それと、母ちゃんのこつこつ働いて貯めた金だという自覚があるのなら、もう少し使い道を考えてはどうでしょう。
それにしても当時の200万円はかなりの大金です。銀行振り込みにはしないのでしょうか。
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