『ちむどんどん』の気になる点について。
第91回
「同居はしない」「重子さん」 2人暮らしでテーブルが小さすぎませんか 和彦が料理をほめてくれるのに「そんな言わないで」と言う暢子 房子と田良島の会話が何だか中身がなさそう 重子の提案の「葛飾北斎、横山大観、竹久夢二」の関連性のなさ しーちゃん呼ばわりを強調する重子 三郎の「イタリアンをやって来たのになぜ沖縄料理」の突っ込みがまとも なぜか暢子の出店計画を手伝う智 二ツ橋シェフの忠告には同意 「辞めてもフォンターナの一員でいたい」 全部ひとりで背負うのがすごく…孤独を感じる 偶然我那覇と再会する賢秀
まず手紙の「重子さん」ですが、暢子て一応お嫁さんですよね。「青柳のお母さん」とか、せめて「和彦君のお母さん」ではないでしょうか。でその重子さん、しーちゃんと呼んでくれと強要し、店に葛飾北斎、横山大観、竹久夢二の絵を飾ろうとか、およそ関連性がないと思うのですが-彼女の言う教養とはこういうレベルなのでしょうか。あと房子と田良島の話もそうですが、変なインテリ臭さばかり漂って空虚な感じです。暢子が入って来た途端、店の経営について喋り始めた房子の方が、よほど生き生きしているのですけど。
あとあまゆの2階はキッチン付きなのですね。しかし2人で暮らすには狭すぎだし、テーブルも小さ過ぎでしょう。何だか一人暮らしの女性が、彼氏を泊めて次の朝に食事を作ってあげている、そんな感じなのですね。それとあの部屋、換気などはどうやっているのでしょう。それと暢子の「そんな言わないで」はないでしょう。ここは素直にありがとうでいいかと。
そしてイタリアンをやって来たはずなのに、なぜ沖縄料理なのか三郎が尋ねます。これと、二ツ橋シェフの忠告
「イタリア料理を極めたいとは思わないんですか」
「夢や理想だけで飲食店はやっていけない」
は納得できます。しかし暢子もやりたいやりたいと言っている割に、明確なビジョンが乏しいように思います。あと「辞めてもフォンターナの一員でいたい」、いや辞めたら貴女は貴女の店のオーナーなのですけど。フォンターナでアドバイスを受けたいのでしょうか。
そのせいもあってか、物件探しや資金繰りで早くも音を上げている感があります。しかし出店計画を、なぜ智が手伝っているのかそれも疑問です。ついこの間、あんな目に遭わされたはずなのですが。それとスナガワフードの仕事はどうなっているのでしょう。
さらに賢秀ニーニー。結局また「先立つもの」を貰って養豚場を辞めるのですが、出たり入ったりは自由なのでしょうか。しかも競馬ですってしまって、そしてまた我那覇と再会して…何だか似たような展開になっています。
第92回
和彦はなぜ仕事に行かずに信用金庫の人の話を聞いてるの またあまゆに飛び込んでくる賢秀 200万円引換券 賢秀がやっているのは要はネズミ講ですが、あまゆにいた人たちが誰も注意しない(注意して聞くニーニーではありませんが) 良子「野菜をちゃんと食べなさい、これ高かったんだよ」 実家に山と積まれたビタミンドリンクと学ばない優子 「野菜の声が聞こえる」 鶴見の信用金庫の人が杉並区の物件を紹介? なぜか厨房より2階を見たがる暢子 暢子「失敗したら全財産なくして借金が残る」 歌子「暢ネーネーは昔から食べ物屋さんをやる運命なわけよ」
そして鶴見の信用金庫の人が訪ねて来ます。やはり暢子の計画は甘かったようです。それにしても和彦は、なぜ出社もせず一緒に話を聞いているのでしょうか。そしてまたニーニー、今度はビタミンドリンクのしかもマルチ商法(ネズミ講)のようです。しかしその場にいる人たちが、なぜか黙ったままです。それはもう法律で禁止されるとか、誰か言ってあげないのでしょうか。そしてあの「引換券」、子供のお遊びでしょうか。
そして案の定、母親の優子がそれを買ってしまいます。自分は野菜を食べるからこれは飲まないけど、賢秀も頑張っているからと例によって例のセリフです。お母さん、その態度がニーニーを駄目にして来たのですが…。そして野菜と言えば、良子が野菜を食べない晴海を叱ります。それはいいのですが
「これ高かったんだよ」
は如何なものでしょうか。せめて栄養があるから食べなさいとか、そのように言うのではないでしょうか。そして子供たちが給食を完食しないことで、給食主任の良子はまた苛々しまくりです。
そんな良子の許に電話がかかります。暢子からニーニーの件に関してですが、別に職場にかけずとも、夜に家にかければいいのでは?まあその日戻って来た良子が、そのビタミンドリンクが山と積まれているのを目にする設定だから、このようにしているのでしょうが。
暢子。鶴見の信用金庫の人なのになぜか杉並区の物件を紹介されます。それはともかく、1階の厨房設備よりも、2階の部屋の方を見たがるのはなぜでしょう。ここで暮らそうと思っているのでしょうか。そして借金が不安だと今度は歌子に電話しますが、そもそも比嘉家の借金はどうなっているのか気になるところです。そして歌子が
「暢ネーネーは昔から食べ物屋さんをやる運命なわけよ」
と、暢子が料理を目指すきっかけとなった大会を踏まえつつ言うわけですが、ただ料理好きと飲食店経営は、二ツ橋の言葉のように分けて考えるべきでしょう。
あと優子が野菜を作って、モーウイ(赤瓜)を食べさせるシーンがあります。この時野菜の声を聞くというセリフが出て来ますが、何だか既視感があるなと思ったら、『カムカムエヴリバディ』の「小豆の声を聞け」でした。あと『八重の桜』でも山本家の菜園のシーンで、似たようなセリフがありましたね。
それと先週の、歌子が仮病を使って智をフォンターナに引っ張って来る展開に関して。あの時歌子が今日は熱はないなどと言っていましたが、せめてあの時、智ニーニーには悪いけれど、結婚式には出席してほしかった、自分も歌うから聞いてほしかったくらい言っておけば、また与える印象は違ったと思います。脚本に難ありと思わざるを得ません。
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