『ちむどんどん』のアンチと言うか、反省会タグのツイが東洋経済のネット記事に取り上げられているようです。「ようです」などと書くのは、実は私は読んでいないためですが、誹謗中傷はけしからんという論調のようで、多くのツイをイジメだと批判しているらしい。
しかし私もこのタグのツイを見たことがありますが、中には建設的なものも多く、一概にどうこうとは言えないわけで、何かいつものネットVS既存メディアの構図のように取れてしまいます。しかもNHKの場合、受信料で作られているわけであり、一応視聴者はその受信料を払っているわけですから、一家言あっても当然でしょう。批判できないのなら、それは宗教と同じだというツイもありました。
またこの朝ドラに関しては、私もここのところしょっちゅう書いています。なぜそこに至るのかが省かれていることが多く、超展開となる傾向があり、また先日の投稿で書いたように、主人公が成長しないから感情移入できない、要は感動しないわけです。
一方で再放送されている『芋たこなんきん』、これも前に少し触れました。こちらは人々の思いがよく描かれていて、観ていて楽しめます。実際私はリアルタイムでもこれを観ていたので、恐らくはそのせいもあるのでしょう。主人公の作家町子とその夫(再婚)の開業医健次郎、子供たちや近所の人々、主人公の友人や秘書が織りなすドラマです。
前に触れた時、同じ屋根の下で暮らす人々が多いのも楽しめる一因といったことを書いていますが、登場人物はあまりあちこちに置かない方が、楽しめる構成になるかと思います。『ちむどんどん』の場合、登場人物があちこちに散らばり、それぞれのエピソードを描く必要に迫られて、そのため尺が足りなくなり、どこか不完全燃焼になっている感もあります。
8月第1週の放送では、ハリウッドで売り出し中で、来日した豪州出身の若手俳優と、関東煮屋「たこ芳」の女将りんの意外な関係が描かれており、その一方で健次郎の長女由利子が進路に悩むという設定でした。この別々の2つのテーマが、着物デザイナーの東子を絡めて丁寧に描かれており、物語の中にすんなり入って行けました。15年前の作品である以上、今とは多少事情が違うかとは思いますが、朝ドラというのは本来こういうものなのかも知れません。
あと『まんぷく』にも、これと似たものを感じました。こちらも家族とその知人友人が中心で、インスタントラーメンとカップ麺を開発して行くわけですが、試行錯誤の果ての商品化、またその前に、戦後の混乱期で様々な事業を手がけたことなどが描かれていて、それぞれに考えさせられるものがありましたね。
スポンサーサイト