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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 66その3

『武将ジャパン』大河コラム、MVPはりくとのことで、このようなことが書かれています。

呪詛もそう(注・りくがもたらした京のもの)です。
坂東武者はそんな回りくどいことはしねぇ。知識が必須なので、教養が必要だしな。
そんなことより坂東武者なら暗殺でしょ。
そうして、発覚すれば死罪ものの呪詛を、自分の手を汚さず実行させようとするりくはきわめて悪質と言えます。

「自分の手を汚さず」と言うよりは、そもそも聖職者でないためりくにはできませんね。
実際平安時代の京で呪詛は珍しくなく、その中で育った人物である以上、これは当然かと思います。あと東国でも呪詛というか調伏は、平将門の乱の時に行われています。

代表的なものが「巫蠱(ふこ)の禍」。
前漢武帝の時代に起きた事件で、犠牲者が多数出ていて、京都育ちのりくであればそのくらいのことは把握していてもよい。危険だからこそ全成の弱みにつけ込むとは、本当に大した悪女ですわ。

また漢籍です。武帝の寵臣であった江充が、皇太子との不仲から帝崩御後の自分の立場を案じて、皇太子が人形による呪詛を行って帝の病を重くしていると讒言し、これがもとで皇太子が挙兵するに至ることになりますが、武者さん、せめてこのくらいの説明をしてほしいものです。それと全成は密教寺院で修行しているわけですから、呪詛を行えと言われたら行うでしょう。さらに

これはりく一人の問題でもなく、京都が悪いのだと思います。
大江広元が京都から来て、頼朝が極悪非道になりました。
京都の象徴ともいえる後白河院、丹後局はどぎついほどに悪どい。
(中略)
前回、景時は義時に対し、坂東武者のために戦うつもりか?と確認していた。
自分を破滅に追いやる義時に愚痴はこぼしつつも、京都に味方するからには討たれることは当然だと言いたげな聞き分けの良さでもあった

京都が嫌いなのでしょうかね、やはり。
しかしこれ、誹謗中傷のようにも見えてしまいます。京の人々の考えややり方をどれだけ理解しているのでしょうか。ところで再来年の大河は京都が舞台ですが、さてどのように書くのでしょう。

それと大江広元は一方で教養があると言ってみたり、頼朝を極悪非道にしたと言ってみたり、評価がその時次第で変わりますね。大河コラムは武者さんの憂さ晴らしの場なのでしょうか。

ちなみにその後で
「りくはそんな中でも、とびきり鮮やかで華麗で、甘い毒を撒き散らす花として咲き誇っているように思えます。
りくだけが悪いのではなく、京都こそ坂東の宿敵――そういう誘導がなされるのでしょう」
などとありますが、そういう誘導をしているのは、他ならぬ武者さん自身だと思いますが。このドラマでは、どっちが善でどっちが悪かなど、まだ描かれてはいないのですから。

ついでに言えば善児にも報いがありそうです。
善児は本作の根底にある、坂東武者のための世を作ると提唱した北条宗時を手にかけました。
象徴を殺しておいて無事で済むとは思えないのです。

宗時は、坂東武者のための世を作る「象徴」なのでしょうか。
他にも善児が手に掛けた人物はいるし、彼らのありようもまた様々です。
しかもこれ、主に言われてやったことであり、善児自身の意志でやったことではありません。
もしその報いが来るとすれば、自身が育てたであろうトウに討たれるということも考えられます。
ちなみにこの2人、『真田太平記』の又五郎とお江を思い出します。

そして総評ですが、このような一文から始まります。

人間は信じることが大事だ――こんな当たり前のことをくどいほどこってりと描いた今回。

正直言って、この「信じる」ことの描写に多少もやっとしたものを感じました(『真田丸』でもこれは同じ)が、それは機会があれば改めて。そして義村と義時、初と泰時は互いに信頼があるが、頼家はそれがなくせつに救われた、そして全成と実衣は信頼を失ったと書かれています。

そして全成と実衣。
こうしてみると皮肉を言い合い、しっくりうまくいっているのに、全成は結城朝光から琵琶を習う妻を見て、信じる心を失ってしまった。
そうなったら話し合うなりして向き合えばいいのに、呪詛と千幡を後継にするという、間違った手段を選んでしまった。

「呪詛と千幡を後継にする」とありますが、「呪詛によって頼家を病にし、千幡を後継にしようとする」でしょうね。

しかしこれは「間違った手段」なのか。その当時の感覚を、今の感覚だけで判断はできないでしょうし、「話し合うなりして向き合えばいいのに」と言うのも、それができないから全成が悩んでいるとも言えるでしょう。結局最後のところで、頼家が一幡を後継者と決めたことで、すべて打ち明けるに至りましたが。

そこへ引き摺り込んだりくと時政。あなたたちに愛はありますか? 信頼は? と言ってやりたい。
りくは結局、時政を自分の駒にして好き放題やることが面白いだけじゃねえか! そう毒づきたくもなります。
相手が本当に大事なら、危ない橋を渡らせないのでは?

なぜこうなるのでしょうか。りくと時政、特にりくは、これが北条に取って正しい選択肢と思ったからこそ、この方法を採ったわけでしょう。情だけでは解決できないこともあるのですが。

すごいことになってきました。三谷さんに謝りたい。こういう艶っぽい作風ではないと思っていました。

また「すごい」(苦笑)。いや特にすごくとは思わないし、男女の描写も特に艶っぽいというわけでもなく、いつもの三谷さんだし。夫婦による陰謀というのが今までなかったから、その点では新鮮です。

歴史の年表なり、地図を俯瞰して見ていると、ある事件が起こることも時代の流れだと思えます。
人類史を俯瞰するような、ジャレド・ダイアモンドやユヴァル・ノア・ハラリの著作を読んでいると、特にそういうことを強く感じます。

ご存知の方も多いと思いますが、この両名はそれぞれアメリカの進化生物学者であり、イスラエルの歴史学者です。しかしそれをどうこう言う前に、まずドラマ本編を観て、あらすじを間違えないようにしてくださいと言いたいところなのですが…。

それと、『鎌倉殿』には直接関係あるとは思えませんが、わざわざこういう人たちを持ち出す辺り、言っては何ですが、何か武者さんの自己顕示欲といったものを強く感じます。

でも、そんな歴史の大激動、運命の歯車の下にはすり潰される生身の人間がいたと思い出すとゾッとします。
そういう痛みを忘れて歴史を学んで、何かすごいことを知った気になってないか? 運命だからしょうがない、と数多く死んでいった人のことを突き放していいのか?と。
『鎌倉殿の13人』には、そういうものがある。
根底に流れるテーマがあるけれども、その大目標実現のためには大勢苦しんで悲惨な死に方をしてしまう。味わって楽しんで、そのあとどっと苦さと恐ろしさがくる。そんな構図があります。

これも前に書いていますが、『鎌倉殿』のみならず、大河は歴史を描くわけですから、そのような構成にならざるを得ないのです。ただ嫌いな作品をきちんと評価しないため、本来見えるべきものが、見えなくなっているのではないでしょうか。
尚、好きな作品でもきちんと評価しているかどうかは疑問に思われます。

で、また『麒麟がくる』。他の大河にも、大きな目標のために犠牲を払った人々を描いたシーンはありますし、武者さんが本当に歴史系ライター、大河コラムニストなら、その点もきちんと押さえているでしょう。

これをもっと自覚的にしていたのが『麒麟がくる』の明智光秀です。
彼は麒麟が到来するよう歴史の流れを作ろうとしていて、その過程で犠牲になる彼周辺の人物を忘却したような終わり方でした。
義時の場合、自分が歴史の大きな流れを作ることにそこまで自覚的でないのでしょう。巻き込まれるうちに歴史を変えてしまう。

『麒麟がくる』の場合、どうしても駒が存在することにより、本来光秀が自ら切り開こうとして切り開けなかったものが、ぼやけてしまった印象があります。一方『国盗り物語』、総集編ではありますが、後編のそのまた後半の光秀の言動には、彼なりに何を求めようとしたか、その前に誰が立ちふさがったかが見えるのですが。
義時は最初は巻き込まれ型ですが、頼朝死後に頭角を現す人物だと思います。今はその中途段階と言ったところでしょう。

中国では宋から元へ。日本では【承久の乱】。野蛮と蔑まれてきた者どもが勝利することで、歴史は一歩前進します。
そういう避けられない運命に巻き込まれる義時たちを、後半戦も見守りたいと思います。

この元と坂東武者、「華夷闘乱」という点で重ね合わせたいのでしょうが、如何せん元は漢民族からすれば異民族であり、坂東武者は元々荘園の武装農民の棟梁であったため、立ち位置が異なります。しかも元帝国は、中国大陸の諸王朝の例に洩れず、前王朝(南宋)を滅ぼしてしまうのですが、日本の場合朝廷が倒れたわけではありません。

寧ろその朝廷で、歴代の天皇の即位に関して両統迭立となり、それが鎌倉幕府滅亡の一因となっては行くのですけどね。それともう「後半戦」に突入していると思います。あと20回もないと思いますし。逆に少し押すのではないかと不安です。

ところで
「来週は比企一族の今後を憂うため公開が遅れます」
らしいです。

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[ 2022/08/05 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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