『ちむどんどん』、今週は大河がなかったせいもあり、突っ込みどころも多かったため、連日ちょっとずつタイトルを変えながら書いてまいりました。恋愛編の集大成?なのですが、愛がパリに異動となった以外は、やはりどこかすっきりしない展開といえます。
では今回の疑問点です。
賢秀が養豚場で酔っぱらって寝てしまい、寝ぼけているとはいえ、起こしに来たここの娘を押し倒すような格好になる
面白くなさそうな顔で、智から野菜を受け取る暢子と、仕事中は私情をまじえない智
愛に挨拶もしない和彦
式場の下見のことを言いかけた愛の話を遮り、全部なかったことにしてくれと言う和彦
なぜか確かめもせず再婚のことを善一に切り出す優子
その善一から再婚したいと言われるのにはぐらかす優子
その場に突然現れて2人の会話を聞いてしまう歌子
愛との結婚がなくなったと言ったその直後に、暢子が好きだと言う和彦
鶴見を出て行くと言いながら、暢子が智のプロポーズを断ったと聞いて、引っ越ししないと言う和彦
母親の再婚がそこまで緊急事態だろうか
暢子はすぐ帰るなどと言っているが、店のシフトはどうなっているのだろう
和彦にさっきの話タイムなどと言う暢子
まず賢秀にーにー、養豚場で寝ぼけたはずみとは言え、娘の清江を押し倒すと言うか組み伏せるような格好になり、しかも好きだなどと言って清江をうろたえさせます。しかもここの主人、寛大がそれを見て目のやり場に困り、用事を思いついたふりをします。まあにーにーの場合は、相変わらずだなとは思いますし、それ以外の暢子や和彦の言動の方が寧ろどうかと思われますが。ところでこの養豚場はどこにあるのでしょう。比較的鶴見から近いとは思われます。公式サイトでは「東京」となっています。
暢子。昨日は目を泣きはらして帰って来たと、あまゆの店主順次や娘のトミ、三郎や多江が話していますが、この場合泣きたいのは智の方ではないでしょうか。しかもまた、仕事中なのに個人的な感情を持ち込みがちな暢子と、仕事は仕事と割り切って、得意先のフォンターナへの挨拶を忘れない智は対照的ですらあり、どちらが本当に仕事のことを考えているかがわかりますね。
そして和彦。こちらも新聞社で愛に口を利こうとしません。それどころか、愛が式場の下見のことを話そうとしていたのを遮り、愛に「なかったことにしてくれ」と言う始末です。いくら何でもこの言い方はないでしょう。2人だけで会って話していたら、また踏ん切りがつかなくなると思ったのかも知れませんが、それでもここまで付き合って、結婚まで考えていた相手のことを、もう少し考えてあげるべきでしょう。
愛も薄々感づいてはいたのでしょうし、このことで和彦と話しても、会話が成り立たないと思ったのでしょう。手紙を渡して読んでくれと言い、自分は取材へと向かいます。その手紙には、和彦の長所と短所を指摘してはいるものの、和彦に対して恨みがましいことはひとつも書かず、暢子や智も含め、みんながいなかったら今の私には出会えなかったと、かなり前向きなことも書かれていました。しかしこの中の思いやりがあるとか嘘がつけないという指摘、今の和彦は正にその負の部分を発揮しまくっているように見えます。
こういう自分を傷つけず、別れが泥沼化することもなしに関係を終わらせてくれた愛に対し、和彦はもう少し感謝するべきでしょうね。婚約破棄という形になるわけだから、場合によっては慰謝料ものになりますよ。
愛は東洋グラフの記者として、パリに赴任することが決まりました。そしてこの日初めて、彼女は自分が書いた記事を体現するかのように、パンツスーツを身に着けていました。ただ個人的にはあのパンツスーツよりも、田良島デスクと会う時に着ていた、トップスとスカートにカーディガンの方が、色のコーディネーションがよく、彼女に似合っていたとは思います。
それと愛が去って行く時の『翼をください』、あれはどうかなとは思いましたが。
一方やんばるです。優子はなぜか、ご存知でしょうかと前置きすることもなく、いきなり善一に再婚の話を切り出します。結局善一も優子との再婚を考えていたのですが、ここでそれをOKするのではなく、はぐらかしてしまう優子に、何か暢子がだぶってしまいます。
しかもここでわからないのが、優子の職場である売店の近くに突然歌子が登場し、どうしようとつぶやくシーンです。なぜあそこにいたのでしょうか。これが優子が忘れ物をしていて、届けに来た時に偶然話を聞いてしまったなどというのであればわかります。しかしそうでもなさそうですね。
再度和彦。愛との結婚がなくなったと思ったら、暢子が好きだったなどと何やら虫のいいことを言い出し、しかも智と結婚する暢子を見たくないから引っ越しするとか、発想が幼くないでしょうか。せめて、智と結婚するんだろう、おめでとうくらい言えないものでしょうかね。しかも暢子が結婚しないとわかったら、急に引っ越さないなどと言い出す始末です。
そしてやんばるからの電話です。しかし母親が再婚するということだけで、急に帰省しなければならないものでしょうか。たとえば病気とかけがをしたとか、あるいは亡くなったなどであれば無論話は別ですが、暢子は仕事があるし、急に休みが取れるとも思えません。一応シェフ代行ですし。それもこれは歌子がそう言っただけで、優子が自分から娘たちに言ったわけではなさそうです。まず優子から話をきちんと聞いて、それから暢子に連絡してもいいのでは。小学生くらいの子ならともかく、再婚するらしいだけでここまで騒ぐものでしょうか。何か善一と結婚するのが都合が悪いように見えてしまいます。
恐らく、フォンターナに来た西郷父娘の話と引っ掛けているのでしょうが、どう考えてもあのめぐみちゃんの方が、比嘉家の既に成人した姉妹より、よほど大人のように思えます。再婚していいと言ったのが、彼女の本心であるかどうかは何とも言えませんが。
それと和彦に対し、やんばるに帰るからさっきの話タイムなどと言うのもどうかと思います。体のいい引き延ばしですよね。一旦帰るからまた戻ってから改めて話そうとか、そういう言い方もあると思うのですが。と言うか、なぜ暢子はこういうキャラ設定になっているのでしょうか。
あと例の天ぷら弁当ですが、何でも本来の天ぷらは出汁を利かせているけれど、暢子のはそうでないと言う料理監修のコメントがあったらしいです。しかし暢子のセリフで、出汁を利かせているとあったため、このコメントが書き換えられたとの由。この辺り、もうちょっと気を配ってほしいものです。
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