久々にこのタイトルです。と言っても、朝ドラメインですが。
朝ドラは本来
話題が多く出て来る週の前半
1つのストーリーが完結する金曜日
の両方、あるいはどちらかのつもりだったのですが、今の『ちむどんどん』の恋愛編がちょっと突っ込みどころが多いので、連日ちょこちょこと書いています。
沖縄角力大会当日の朝、暢子が参加者をはじめ県人会の人たちの弁当を作り、浜辺で角力大会が行われます。そこに愛もやって来ますが、角力を見ると言うよりは、和彦に何か話があるようです。
一方で智は優勝して暢子にプロポーズしようと大張り切りです。賢秀にーにーは青森出身の和歌子に気があるようで、優勝して和歌子と結婚するなどと言い出します。
で、この内容なのですが
暢子が作っている弁当が、ご飯の上に天ぷらをトッピングしただけで、つゆも何もない。しかし真夏の弁当なのだから、もう少し味付けを濃くするとか、よく火を通した物の方がいいのではないか にーにーが隙を見ておかずのつまみ食いをしている 智が優勝したらプロポーズすると、三郎とあまゆの店主順次にだけ告げ、これは内緒だと言っているが、順次がこれを皆に広めてくれるのを期待している その智が「サプライズ」なる言葉を使っているが、この頃(1978年)、この言葉は普及していたとは思えない 和彦が1人で弁当を食べている所へ、愛と暢子が来る。愛がいるにもかかわらず、その暢子に和彦は、暢子の料理がやっぱりうまいと言う 暢子の喜び方がおとなげない、この時点で20代半ばなのではないか しかもなぜか和彦と愛の目の前に立つ暢子 まあ、にーにーのつまみ食い程度なら、もう許容範囲内ではありますが、段々この人物が異次元人物のように見えて来るようになりました。そのためダメ人間ではありながらも、暢子たちとはまた一線を画した、ある種の清々しさを感じさせる存在となりつつあります。しかし和歌子ちゃんはチークを多めに入れ過ぎでは。
そして智ですが、この人はにーにーよりももう少し計算高そうです。というか、この鶴見に来てからいくらかキャラ変した感があります。案の定、口が軽めな順次は会う人ごとに、智が優勝したら暢子にプロポーズすると触れ回り、それが和彦を落ち着かない気持ちにさせます。
しかし彼が決断しないがために、このような事態を自ら作り出しているわけです。その意味では自業自得と言っていいでしょうし、寧ろ、愛がその犠牲になっているとも言えます。
しかし智のプロポーズの件を聞いて、やっと決断する気になったのでしょう。急に暢子の料理をほめまくります。しかし愛がそばにいるわけだし、この時点では別れるとも何とも言っていないのに、何だか婚約者への配慮のない人物だなとは思います。そもそも配慮があれば、ここまで婚約を解消するか否かを引っ張って来ることはなかったし、相手の今後のためにもきちんと、それも早いうちに別れたでしょう。
それにしても暢子、和彦がうまいと言ってくれてやったーと喜んで見せたり、高校生じゃないのだから、もう少し別の喜び方があると思います。それと愛ですが、田良島デスクからパリ支局行きを言われたのではないでしょうか。そして和彦も、実は暢子が好き(恐らく智への対抗心もあるかと思われる)と言おうとしてはいるようです。
しかしこの中で愛はともかく、暢子、和彦、智の3人の関係が、敢えてダーティーな雰囲気に持って来ているわけでもなさそう(そもそもそういう設定が必要とは思えない)なのに、何か互いに腹の探り合いをやっているような感があり、どこかすっきりしませんね。第一暢子が和彦を意識し出したのは、付き合っている人がいて、結婚すると知った時からでしたから、制作陣も、和彦に先に決めた人がいるから暢子が諦める(仕事のせいではない)とするべきだったでしょう。
しかもこの和彦と智の角力、要は優勝した方が暢子と結婚するといった意味を持っており、合戦とか略奪、決闘などに代表されるある種の「性」(さが)であるかと思います。人間のみならず、動物の世界にも存在します。しかしその一方でジェンダー論などを持ち出すのは、ちょっと噛み合わないような気がするのですが。
まあ100パーセント面白いドラマというのはないかと思います。コンセプトそのものを受け入れられなくても、場合によっては面白いというものもあったりします。私の場合、『鎌倉殿の13人』にも部分的に疑問を感じてもいます。
しかしここまで突っ込みたくなるドラマと言うのもそうないかと思います。何よりも料理人を描くドラマのはずなのに、料理そのものを大事に扱っていないところがありますし、今のところ、料理人の心意気といったものを主人公から感じ取ることもできません。
最後になりましたが、『刑事7人』が始まりました。最近テレ朝の刑事ドラマでは、このシリーズを面白く観るようになっています。今回はメンバーが1人外れるということでしたが、なるほど、あの人がああいう目的で、専従班を去るわけですね。
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