最初に、ここ何日かの投稿で変換ミス、あるいは意味がちょっとおかしいと思われる個所などがありましたので、修正、または削除しています。
では「『ちむどんどん』シェフ不在そしてジェンダー論」の後の展開です。暢子は職場に遅刻し、なぜかもう出て来ているシェフの二ツ橋から、シェフ代行失格と言われ、またオーナーの房子からクビを言い渡されるのですが、ありがたいことに夢でした。しかしどうも厨房でうまく行かず、房子から、シェフ代行自分で答えを見つけるようにと言われたものの、それが何であるのか、雲をつかむが如き有様です。
最終的に、自分のいいところについて家に電話をした暢子ですが、それは
「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えること
と教わり、ついにシェフ代行として、職場での先輩たちに頭を下げることになるのですが、暢子はもう足掛け6年もこの店で働いていながら、なぜそれがわからないのか、そっちの方がよほど疑問に感じられます。そもそもにーにーの言葉を真に受けて、お礼も言わない、謝りもしないという態度を取るべきではなかったかと思うのですが。
あとこれは、愛の行動について和彦が何も言わなかった件で、前にも書いていますが、あまゆで、卵焼きとスパムが和彦、愛、智に出されます。この時、店の手伝いである暢子は席を立つべきでした。あの料理は3人分しかなかったはずです。なのに席を立つどころか、料理を取り分けてくれた愛に対し、少ないなどと言うのも如何にもおとなげない振舞いですね。
一方良子ですが、結局夫博夫の実家のことはすべて夫に任せ、自分は娘と実家で暮らすことにしたようです。そもそも、金吾のプロポーズを蹴ってまで一緒になったのに、このやり方はちょっとどうかなと思います。あと母親の優子が娘たちに厳しく注意をしないのも、はたから見ていて奇妙に感じます。
その良子は、結局復職して教壇に立つのですが、石川先生でなく良子先生と呼ばせているようです。これは離婚を念頭に置いているのでしょうか。しかし博夫が浮かばれないと思います。彼は1人で実家と交渉しているし、奥さんに暴力を振るっているわけでもないのですが。結局子供の世話は歌子に任せるのでしょう。ちょっと身勝手なようにも見えますし、何よりもこの夫婦が、この問題についてきちんと話し合うシーンがどのくらいあったのか、それも疑問です。
そしてにーにーこと賢秀、養豚場に戻って来ています。養豚場の主人がよく許してくれましたね。しかしここの娘に対し、ヤナカーギーなる言葉を使っています。これは沖縄の言葉で「不細工」という意味なのですが、NHKがこういう言葉を使わせたのかと思います。あるいは方言ならOKなのでしょうか。あとこの人がレストランが休みの日に厨房に来て、やたら野菜を触りまくるのもどうかと思いました。
東洋新聞の田良島デスク。和彦が例の、男女の役割を強調するような広告への反論記事が、広告主への斟酌で没にされたということに関し、消費者団体へ匿名の手紙が届いたと話しています。和彦に疑いがかかりますが、田良島は和彦に、お前はこんなことをする男じゃないと強調しています。しかしそれもそのはずで、この匿名の手紙を出したのは田良島本人でした(アイデアを与えたのは房子でした)。いわば自作自演だったわけです。それにしても東洋新聞の皆さん、フォンターナに足繁く通っているようですが、結構お金があるのですね。
ところで朝ドラは週初めに問題が起き、金曜日に解決するのが1つの流れですが、この場合特に解決に至る糸口があるようにも見えないのに、なぜかきれいさっぱり解決している(特に良子の復職)のもちょっと変な感じです。それとジェンダー論関連になりますが、暢子が
「女だからと言ってバカにするな、シェフ代行の時は男のつもりだ」
と言っていますが、こういうセリフ、結局男の方が上だと言っているに他ならないのではないでしょうか。そして第55話では
「夫婦の間では話し合いを続け、新しい生活の形を探しています」
とナレが入りますが、この「夫婦の間の話し合い」こそ、もう少しきちんと描かれてしかるべきでしょう。ただし来週は恋愛がテーマのようです。
それからズッキーニの件。この野菜が日本に輸入されるようになったのは、ちょうどこの70年代後半から80年代頃と言われており、それを考えると、国内にズッキーニを栽培する農家があったのかどうかも、ちょっと怪しい気がします。加えて、智が夜行に乗って岡山でズッキーニを探したとなっていますが、どういう情報を得て、岡山にあるとわかったのでしょうね。まだネットがない時代なのですが。
それと小檜山青氏のnote記事に男性の料理関連で、『麒麟がくる』に登場した細川幽斎も料理をしたとありますが、この人の場合包丁道または包丁式と呼ばれる一種の技芸で、下記記事にあるようなものです。別に晩御飯を作ったわけてはありません。
触れずに魚を調理、式包丁の鮮やかさ 包丁道「清和四條流」が神事
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