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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『鎌倉殿の13人』第21回「仏の眼差し」あらすじと感想-1

奥州から戻って来た義時は、義経のことを考えていた。そこへ土肥実平が現れ、自分も義経のことを考えていた、死ななければならなかったのかと独りごちる。その実平は道を直している人物を目にとめる。それは八田知家だった。

罰が当たるぞと言う実平だが、知家は鎌倉殿の命令だと、実平の言葉など気にも留めず、逆に両親が飢饉で死んだ子供を預かってくれという。鶴丸と名乗る無表情なその子は、他人に慣れないようで、八重に石つぶてを打つのだった。

一方頼朝は兵を全国から召集し、奥州へ向かった。この合戦は鎌倉方の圧勝に終わり、頼朝以下一同は藤原氏の財宝に目を見張る。そこへ泰衡の家人、河田次郎が泰衡の首桶を持って現れる。しかし頼朝は次郎を、欲得のために主を殺した男である、すぐに首を刎ねよと命じる。これからは忠義が大事だと頼朝は言い、また日本すべてを平らげたと満足げだったが、その行く手に立ちはだかる人物がもう1人いた。後白河法皇だった。

頼朝は浮かない表情の義時を窘め、自分のしたことが正しいか否かは、自分で決めるものではない、決めるのは天であると言う。天罰なら甘んじて受ける、それまでは突き進むのみと頼朝。そして御家人たちは衣川の館を見に行こうと言う。千葉常胤や岡崎義実は、九郎殿は強かったと言い、畠山重忠も神がかりの強さであったと懐かしみ、裏切った泰衡が死んだのはまさに神罰と口にする。

また和田義盛は、梶原景時が鎌倉殿に余計なことを言わなければ、義経は死なずに済んだと不満げだった。その内常胤は酔いつぶれてしまい、皆が騒いでいる間に義時は徳利を持って景時のそばへ行く。景時は義経の名は語り継がれ、また自分も戦を知らぬ愚か者として、名が残るであろうと言う。これも宿命(さだめ)かと言う景時に、義時は酒を注ぐ。

頼朝は鎌倉に戻り、上洛に向けて動き出していた。そして時政に対し、後白河法皇から息災であるかという文が送られて来たと頼朝が言う。実は時政は京に滞在中、法皇の双六の相手をしており、法皇相手に一歩も引かず、肝が据わっておると法皇を感心させ、このまま京に留まるように促される。しかし時政は、鎌倉で美しい妻が待っているとそれを断る。

舅殿は大したお方だと言う頼朝に、大事なのはここでござると時政は胸を押さえる。しかし比企能員は、たまたまうまく行っただけよとつぶやく。頼朝は、美しい妻のおかげで要石を手放さずに済んだと嬉しそうだった。そして頼朝は法皇から奥州攻めの褒美として恩賞を出すと言われるも、結局それを断る。

そのことを知った法皇は、奥州攻めは勝手にやったこと、つまり自分の言いなりにはならぬということで面白くなかった。その鎌倉からの文には、法皇様のみが心残り、近々お目にかかりたいとしたためられた、頼朝追討の宣旨を出したことが原因かと法皇は考える。

そして平家、義仲、九郎がおればのうと言い、院が望まれたことと丹後局に諭されるも、平知康になぜ止めなんだと八つ当たりし、知康は果ては丹後局にまで出て行けと言われてしまう。

鎌倉では金剛が万寿に会っていた。しかし万寿は行儀が悪く、乳母の道が横から口を出すため、政子は下がらせてしまう。しかも万寿は、金剛を大事にとの父の言葉にも答えず、庭に出て行きたいと言い、政子から金剛を連れて行くようにと言われる。政子は翌月の万寿の鶴岡八幡宮参詣にも、金剛を同行させるつもりでいた。

政子は八重が明るくなったと言い、幸せなのだろうと言うが、頼朝は、最早八重に取って縁者もいない伊豆へ帰ったかと話題を変え、昔の伊豆の話を始める。かつて頼朝と八重が交際していた頃の話を始めたため、八重は当惑する。

そこで政子は、江間の館の子供たちの話を始めるが、頼朝は執拗に昔の話をしたがり、政子は
「わざと言っているのなら人が悪すぎるし、わざとでないなら気遣いがなさすぎます。どちらにしても私は不愉快です」
と、不快感をあらわにする。

頼朝は話を打ち切り、義時と執務に入る。そして頼朝は、自分が金剛の烏帽子親を務めたいと言い、金剛に自分の幼少時をだぶらせる。しかも顔もよく見れば自分に似ていると言い、万寿よりも似ているかもと言い、三善康信や大江広元は苦笑する。

その夜義時は八重から、鎌倉殿はあなたを弄んでいるのだと聞かされる。しかし義時は、向こうは天下の鎌倉殿、あらがってもいいなりにしかなれず、言われるがままに非道なことをしている己が情けないと言う。そんな義時に八重は、昔は頼朝のそばにいたかったが、あなたでよかったと言い、あなたがいなければ頼朝は今も流人だと言った後、あなたが今の鎌倉を作ったとも言うが、流石に後の方は言い過ぎたと笑う。

八重は義時と抱き合い、自分と金剛を守ってくれ、自分もあなたを守ると言う。


まず冒頭、八田知家が出て来て子供を預かってくれと言います。両親が飢饉で死んだというのがその理由ですが、どこか裏があるようにも感じられます。それとああいう子供を預かるのは、たとえば寺院などでやらなかったのでしょうか。京などは悲田院がありましたが、鎌倉にはまだなかったのでしょうか。あと鶴丸と言うと、どうも『おんな城主 直虎』の「鶴」を思い出します。

奥州合戦、やはりと言うか何と言うか、合戦シーンはなしで河田次郎のみ登場でした。『炎立つ』では泰衡が合戦に臨むのではなく鎌倉軍に館を明け渡し、自分はいずこへともなく去り、やがてタイムスリップするような流れになっていましたね。そして御家人たちの会話、梶原景時の讒言さえなければ、義経が死ななくてもよかったと義盛は言います。如何にもこの人らしい考え方ではあります。ただ義経が生きていればいたで、またトラブルとなったでしょう。

また畠山重忠、義盛よりも切れそうな人物ですが、その彼でさえ、義経を死に追いやった泰衡が死んだのは、正に神罰と断言しています。無論これには義時が絡んでいるわけですし、彼がどこか浮かない表情なのもそのためなのですが、そこまでは考えなかったようです。その点景時は、義時と泰衡のことを知っていたかどうかはともかく、実に冷静でした。あと長老2人は飲む分量に注意を。

それから「チーム後白河」、何とも三谷大河らしいコント仕様です。法皇もここに平家がいたらだの、義仲や九郎がいたらだの、いや丹後局ではありませんが、皆あなたが追い払ったのですが…。そしてどういうわけか平知康にとばっちりですが、実際この人はその後鎌倉へ下ります。

金剛と万寿。何となく義時と頼朝の関係に似てなくもありません。あと政子と道もあまりうまく行ってなさそうな感じです。それはさておき、頼朝が八重にやたらと昔のことを話し、さらに義時にも、金剛は自分に似ているなどと敢えて口に出す辺り、八重が言う「弄ぶ」以外の意味がありそうです。しかし「義時がいなかったら頼朝はまだ流人」とは、やはりちょっと言えないでしょう。北条氏の代わりになる存在はいたでしょうから。

その頼朝、
「天罰なら甘んじて受ける、それまでは突き進むのみ」
と言っています。
ただこれが時代が下って戦国時代、それも織田信長になると
「天罰などない、ひたすら突き進むのみ」
と変化するのでしょう。


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[ 2022/05/30 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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