『ちむどんどん』、イタリア料理店で働くようになった暢子ですが、重労働でへとへとになり、遅刻したり掃除をしなかったりと失敗続きです。さらに、他の料理人のペペロンチーノにダメ出しをするオーナーの房子に、ペペロンチーノ対決を申し出、勝ったら賄いを作らせてくれとまで言います。
しかしこの当時、ペペロンチーノはそこまで有名ではなかったと言われています。所謂「イタメシ」ブームが起こったバブル期に、知名度が上がったとも言われており、その意味でちょっと不自然かなとは思います。
そもそもは暢子が、料理も作ったことがないオーナーの房子に何がわかると言ったのがきっかけでした。しかし「料理をしたこともないのに」はちょっとどうかと思います。オーナーの仕事は料理を作ることよりは、料理人が作ったものをお客に出せるかをチェックすることでしょう。
それと対決を挑む前ですが、鶴見の平良三郎が就職をあっせんしてくれた店なのに、その店のことをあれこれ本人の目の前で言うのは、あまりいただけません。また沖縄料理店「あまゆ」の食材を使って、ペペロンチーノの試作をしているわけですが、そのこと、さらには店の人にも試食して貰っていることに対し、お礼の一言もなく、ペペロンチーノは奥が深いなどと言い出すのもなんだかなあと思います。
結局この対決は、オーナーの房子に軍配が上がります。負けたら辞めることになっていた暢子ですが、結局は許して貰い(これだけでも大甘)、賄いを作れることになります。
しかし賄いを任されたら任されたで、今度はお客に出すために仕入れていた肉を賄いのカレーに使ってしまい、また叱られることになります。未だに一々メモを取らなければならない新米の料理人に、こういう責任のある仕事を与えるのかなと思ってしまいます。
そして沖縄。暢子の姉良子は、製糖工場の息子喜納金吾から求婚されていました。軽くて少々暑苦しくて、ストーカー体質ではありますが、結婚しても仕事(小学校教師)を続けていいと言ってくれる金吾と、ついに結婚の一歩手前まで漕ぎ梳けるものの、やはり教師である石川博夫と結婚することになります。
しかしながらその博夫が、いきなり両家の顔合わせの席にやって来たり、しかもそこでにーにーこと賢秀が博夫に説教を始めたり、最終的には良子が博夫と結婚しますと言ってみたりで、この展開もどうかなとは思います。逆に2人を祝福する金吾が、軽そうながらひどくいい人物に見えてしまいます。
その賢秀はふらりと沖縄に戻って来ましたが、旅費とか借金返済はどうなったのでしょうね。しかも賢秀は、今度は金吾の父親相手に詐欺行為を、しかも自分が以前暴れたハンバーガー店でやろうとしていたわけですが、この辺りがどうも腑に落ちません。
その賢秀はまた出て行ってしまい、今度は養豚場で働いているようです。どうでもいいけど、もう借金だけはやめなさいと言いたくなります。
(2022年5月29日一部修正)
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