fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ  >  鎌倉殿の13人 >  『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 48

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 48

『武将ジャパン』大河コラム続きです。

静は腹の子を助命するという理由なんてすっ飛ばし、自分の愛をまっすぐに出し切って舞った。
(中略)
静を間近に見たいという理由を素直にスルッと口に出して、重忠を怒らせてしまう義村もそうといえばそう。頭がよいくせに、それっぽい言い訳はしない。
義時は、羨ましいほどに義経はまっすぐだと前回語っていました。
確かに義経は、後付けの理屈を考えない人間でした。
(中略)
まっすぐすぎる義経を受け付けられないから、「サイコパス」だのなんだの言われたのではありませんか?

まずこの部分、恐らくこう感じている人は多いでしょうが、「まっすぐすぎる」人物というのは付き合いづらいし、疲れるものです。妥協しない、空気を読まないという傾向が往々にして強いからでしょう。そもそも大河というフィクションだからこそこういう人物のキャラが設定でき、しかも何らかのインパクトを与えるわけで、現実とはまた違います。静もあまりまっすぐといった印象は私は受けないし。義経自身は戦場にいる時とそうでない時のギャップが大きく、ある意味子供じみているなとは思いますが。
それと三浦義村もまっすぐというのは、この場合正しくないのではないでしょうか。現にこの後で、義経自身が損得がわかる男といったことを、義時に伝えているのですが。

ドラマとして面白いだけでなく、色々と考えさせる作品です。
歴史劇は、やはりこうでなくては。
現実社会では試せないことを、人間と社会を使って実験した――その成果を観察することが、歴史を学ぶおもしろさだと思うのです。

創作である以上、別に「歴史劇」でなくて、現代ドラマでも構わないと思うのですが。それに色々と考えさせる作品なら、武者さんが嫌いな作品でも該当するのは多いのですが、その嫌いな作品では
「色々と考えさせる」
という言葉は出て来たでしょうか。

それから「水随方円」という言葉が出て来ます。これはコラム本文にもこうあります。

水は器の形にあわせて形を変えるという意味です。
器をこうしろと指定されれば、水の形はおのずとそうなる。

武者さんは好きでなかったようですが、『軍師官兵衛』の主人公、黒田官兵衛が隠居して如水と名乗るようになった時、秀吉に名の由来をこう説明(正しくは『方円の器に従う』)しています。
それはともかくとして、その次の部分で
「ドラマの評価も、ネットニュースやSNSトレンドである程度決まりますよね。
実はドラマの評価なり、ニュースも、こういう後付け解釈みたいなものがありまして」
とあり、その手のニュースには「~~なワケ」というタイトルになっていることが多いらしい。
ちなみにその記事です。

『鎌倉殿の13人』ヒットの理由は伏線回収のしやすさ?“ネタバレ視聴派”も満足するわけ

その理由として
「知名度抜群。馴染みのある人だらけ」
とあります。これに関して武者さんはこう書いています(カッコ内は記事からの引用部分)

(ここ数年の大河は金栗四三、明智光秀、渋沢栄一など、歴史上の重要人物ではありますが、大通りから脇道にいるような人物が続いていました)
金栗四三とまでいくと、特殊過ぎるので入れない方がよいのでは?
そしてこれは近年の大河を調べて並べたのでしょうけれども、少なくとも『麒麟がくる』は外すべきではないでしょうか。
明智光秀のどこが脇道の人なのでしょうか?
『麒麟がくる』は日本史上でもトップクラスの知名度である三傑が揃っていました。

まずここに出て来る人物は「歴史的に重要な人物」となっています。有名か否かはともかく、重要であるとはみなされているわけです。それに武者さんは、『麒麟がくる』に三傑が揃っていると書いていますが、生憎彼らについてはこの記事では触れられていません。
一方で今年の場合、義時の知名度は人それぞれでしょうが、記事中には
「源頼朝や源義経など、小学校でも習う有名な人物が主要キャストとして登場するのは」
とあります。
つまり『麒麟がくる』の三傑には触れなくても、今年の頼朝や義経には触れているわけで、武者さんが問題視するのであれば、こちらの方を採り上げるべきでしたが、コラムの記述はそのようになってはいません。

さらに『平清盛』嫌いというか、『カムカムエヴリバディ』で、藤本有紀さんアンチになったのかなとわかるのがこちら。

(そして、『鎌倉殿の13人4月に最終回を迎えたNHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で絶賛されていたのがそのテンポ。『鎌倉殿の13人』でも、疾走するようなスピード感で物語は進んでいます。キャラクターやエピソードを濃く描きながらも、テンポよく感じるのはエピソードの取捨選択が絶妙であるからでしょう)
なるほど、よいアイデアを思いつきました。
朝ドラから大河への脚本家スライドは定番です。
ということは、そんなに絶賛されていた脚本家さんを『鎌倉殿の13人』と通じる源平合戦もので起用するのはいかがでしょうか?
源氏ばかりでは何ですから、平氏をテーマにして。ヒット間違いなしですね!

『鎌倉殿の13人』と『カムカムエヴリバディ』を一緒にされたことが面白くないのでしょうね。無論藤本さんは大河から朝ドラへスライドした脚本家ですが、どう見ても『平清盛』への皮肉が込められているように取れます。

あと三谷幸喜氏が色々書かれているのがお気に召さないようです。

なんでも三谷さんが新垣結衣さんにぞっこんで、毎回撮影現場にいるとか。好きすぎて出番を増やしているとか。
そういうことをネットニュースで書かれて、そんな低レベルな創作はしていないと反論しております。
温厚な三谷さんならば、カーっと怒るわけにもいかないだろうけれど、そういう邪推は芸能界そのものに対して迷惑ではないでしょうか。
今、日本の演劇映画界はハラスメント、ことセクシャルハラスメントに揺れています。

有名人だと当然あることないこと書かれるでしょう。
しかも大河の脚本担当ともなれば、なおさらです。
それとこういうのは、武者さんが嫌いな大河とて同じことなのですが、そういう作品の脚本家があれこれ叩かれていても、ハラスメントに揺れているなどと書いていたでしょうか。寧ろ逆のような気がします。
そして

スタッフなり脚本家なりが、過剰に役者本人と役のイメージを重ねることも私は問題だと思っています。
こと、実在の人物を扱う歴史劇では、慎重になっていただきたい。
ある大河ドラマで徳川慶喜役を演じる役者のファンが、SNSでこう盛り上がっていました。
「私の推しが演じるってことは、きっと実際の慶喜もいい人なんだよね!」
そういうファンの声に忖度して、実在の人物像を捻じ曲げたら問題があります。歴史修正につながってしまう。
だからこういうことを語る脚本家は、あんまり信頼できないのです。

『青天を衝け』のことでしょうか、ある大河などと書かず、ちゃんとタイトルを書いてもよさそうなのですが。
しかし三谷さんを悪く言うのはけしからんの後で、『青天を衝け』をなおも叩くというのは武者さんらしいと言えばらしいかも知れません。結局1つ前でハラスメントなどと言いつつ、嫌いな作品の脚本家に関しては
「あんまり信頼できないのです」
なのですか。

それから『鎌倉殿の13人』の八重に関して

なぜ八重の出番が多いか?
それは考証・坂井孝一先生の本を読めばわかることです。

無論これはそのような設定になっているとは思います。ただ彼女の登場に尺を割かれたこともあり、平家の描写が少なかったという印象はやはりあります。

三谷さんのこのドラマがどうして面白いか?
推論を書かせていただくと、みなさんが一生懸命誠意をもって、真面目に作った成果ではありませんか?
私は芸能情報に疎いので、九条兼実役の田中直樹さんが「笑いのツボを突いてきている」と言われてもピンときませんでした。
ただ、所作や発声がしっかりしていて、摂関家にふさわしいエリートの雰囲気は出ていると思った。
がんばっていると。そこは伝わってきた。

芸能情報に疎いと言いつつ、三谷さんが悪く言われたなどというニュースはチェックしていますね。
あと田中直樹さんはお笑いの人ですし、後白河法皇とのやり取りの間合いなどは、やはりそれらしいかなと思います。

そして以下の部分、関係者でもない武者さんがなぜ手抜きをしていないとか、真面目に作ったと言い切れるのかが不明です。「そうあってほしい」、「恐らくそうだろう」などと書くのであればまだわかりますが。

演じる方も、衣装も、ヘアメイクも、演出も、そして所作指導も。手抜きをしていない。
ちょっと雑に思えるところは、時間や予算不足であって努力不足ではないとわかる。
そういう真面目さが実り、面白いのではないでしょうか。

特に
「ちょっと雑に思えるところは、時間や予算不足であって努力不足ではないとわかる」
武者さんもやはり「雑に思える」ことがあるのですね。ならばそれがどのような点が、明確にすればいいかと思います。今年のこの大河コラムで思うのは、こういう、ちょっと奥歯にものが挟まったような言い方が目につく点で、やはりこの辺りはおかしい、でもそれは努力不足ではないと考えたいのでしょう。


飲み物-ウイスキーロック
スポンサーサイト



[ 2022/05/28 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud